俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「あー!! もう!! 何よあのモヤシ太郎!」

 東京の街の中、元気よく怒りを叫ぶ、辮髪のひとりの少女。
 ある国の草原の民の族長の娘、リーシャインだ。
 怒っているのはもはや言うまでもない、魔神皇に対してだ。
 自由奔放に生きることを何よりも大事にしている彼女は、縛られることを何よりも嫌う。
 ましてや、誰かに命令されることなんて、もってのほかだ。

 首に手を伸ばし、そこに付けられた冷たい金属に触れる。
 自由になりたい、好き勝手に生きていきたい。
 たったそれだけの願いを阻む、忌々しいモノ。
 自分の命を握り、自由を奪っているモノ。
 その存在が、何よりも許せなかった。

「これ、早く何とかしないと」

 何よりも先に、それをどうにかしたかった。
 何かないか、と傍にあった袋を探してみる。
 だが、首輪をどうにか出来そうな道具はなく、そもそもあったとしても、それを使うだけの知識は自分にはない。
 どうしたものか、と思いながら、ひとまず取り出した腕輪をじっと眺めていた、その時だった。

「やあやあこれはお嬢さん、どうにもこうにもはじめまして」

 全く気配を表すことなく、一人の人間が彼女の真横に立っていた。
 驚きながらも瞬時に飛び退き、戦いの構えを取っていく。
 殺し合い、その場において"人間"がどう動くのかは、考えるまでもない。

「いやいや、お待ち下さい。私は敵ではありません。というより、貴方の味方に近いです」

 現れた男も、それを分かっているのか、慌てて両手を振って抵抗の意志が無いことを示す。
 沈黙。じっと重い空気が、続く。
 まだファイティングポーズを解かないリーシャインと、それをじっと見つめている、黒尽くめの男。
 時が、少し経つ。

「ホントに?」
「ええ、ホントです。私、貴方に呼び出されました、悪魔ですから」

 疑いの一言に、男は怖じることもなく答えていく。
 その表情は、黒に遮られて伺うことは出来ない。
 だが、男が嘘をついていないのは、なんとなくわかった。
 それを察したリーシャインは、ゆっくりと手を下げる。

「えと、悪……魔さん?」
「ええ、面倒ですし、黒子とお呼びください」

 初めの会話はそれまで。
 それからゆっくりと、少女と男の会話は、少しずつ進み始めた。

【?????/1日目/朝】
【リーシャイン@ミスティックアーク】
[状態]:健康
[装備]:COMP(腕輪型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:
[COMP]
1:黒子@サムライスピリッツシリーズ
[種族]:
[状態]:健康

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