「クソッ!! 何だってこのいいタイミングに!!」
街の一角の自動販売機、それに八つ当たりをする、上裸の男。
彼の名はゴメス、世界的な指名手配犯、いわゆる"賞金首"の一人だ。
彼は、ある完璧な作戦を立てていた。
世界の悪党の誰もが恐れを成す男、ウルフ。
そんなウルフを、安全かつ完璧に始末する計画を、進めていた途中だった。
ウルフが一人の女性のために指名手配犯を追っていることは掴んでいた。
更に、その女性の名が"ニーナ"であることも掴んでいた。
だから、偽物の"ニーナ"を用意し、おびき寄せられた彼に"ニーナ"を材料に交渉し、奴を撃ち殺す。
そして、裏の世界で懸けられている賞金を手にし、その金で一生遊んで暮らす……はずだった。
しかし、その計画を発動させる前に、彼はこの殺し合いに招かれてしまったのだ。
あまりにも酷すぎるタイミングに、彼の怒りは止まらない。
やがて、一台の自動販売機が機能停止するほどに蹴りを入れた後、ゆっくりと我へと返る。
この場所は殺し合い、最後の一人にならなくては生き残れない。
もちろん、他人のことなんてどうでもいい。
邪魔をするなら殺すまで、願わくば勝手に死んでいってくれることを祈るのみだ。
だが、現実はそうも行かないだろう。誰かと殺しあう可能性は大いにある。
その時に丸腰では、さあ殺してくださいと言わんばかりの事態になる。
生半可なものではなく、何か有用な武器を手にしなくては。
「そうだ!」
その時、ゴメスは魔神皇の言葉を思い出す。
この殺し合いに巻き込まれた人間には"COMP"が支給されていて、それに"悪魔"が封じ込められている。
そう、"悪魔"。その言葉の響きだけでも、"使えそう"だと確信できる。
高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、ゴメスは袋を漁る。
入っていたのは一本の大きなハンマー。自分が使っていたのよりかは、少し小さい。
見渡してもそれ以外には食料ぐらいしか入っておらず、一体何処にCOMPなんてモノがあるのだろうか。
「魔神皇め、俺をハメやがったな!」
自分だけCOMPが支給されていない、そう思った彼は、再び怒りを動かなくなった自動販売機にぶつける。
屈強な体から繰り出されるハンマーの一撃は、先ほどの蹴りとは比べ物にならないほど、自動販売機に爪痕を残す。
一度ならず二度、三度、とハンマーを振りおろし、自動販売機が単なる鉄の残骸に姿を変えようとした、その時だった。
「アァ……ァア……!! ウォオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアア!!」
まるで獣のような叫び声に驚き、後ろを振り向く。
そこには、軍人風の服に身を包んだ、赤いパイナップルヘアーの女が立っていたからだ。
目は白目を剥き、両手は何かを"狩る"ようにだらりと下げられている。
それを見てゴメスは、ニヤリと笑った。
襲い掛かってくる様子がないということは、彼女こそが自分の悪魔だ。
今もなお自分の肌に突き刺さる殺気は、彼女の力量を物語っている。
これなら、最後の一人まで生き残れるかもしれない。
そう確信した彼は、下品な笑いを上げて、ゆっくりと歩き出し始めた。
狩るべき獲物を、見つけるために。
【?????/1日目/朝】
【ゴメス@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(ハンマー型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:生き残る。使えそうな奴は生かすが、そうでない奴は殺す。
[COMP]
1:ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ@THE KING OF FIGHTERS
[種族]:超人
[状態]:健康
街の一角の自動販売機、それに八つ当たりをする、上裸の男。
彼の名はゴメス、世界的な指名手配犯、いわゆる"賞金首"の一人だ。
彼は、ある完璧な作戦を立てていた。
世界の悪党の誰もが恐れを成す男、ウルフ。
そんなウルフを、安全かつ完璧に始末する計画を、進めていた途中だった。
ウルフが一人の女性のために指名手配犯を追っていることは掴んでいた。
更に、その女性の名が"ニーナ"であることも掴んでいた。
だから、偽物の"ニーナ"を用意し、おびき寄せられた彼に"ニーナ"を材料に交渉し、奴を撃ち殺す。
そして、裏の世界で懸けられている賞金を手にし、その金で一生遊んで暮らす……はずだった。
しかし、その計画を発動させる前に、彼はこの殺し合いに招かれてしまったのだ。
あまりにも酷すぎるタイミングに、彼の怒りは止まらない。
やがて、一台の自動販売機が機能停止するほどに蹴りを入れた後、ゆっくりと我へと返る。
この場所は殺し合い、最後の一人にならなくては生き残れない。
もちろん、他人のことなんてどうでもいい。
邪魔をするなら殺すまで、願わくば勝手に死んでいってくれることを祈るのみだ。
だが、現実はそうも行かないだろう。誰かと殺しあう可能性は大いにある。
その時に丸腰では、さあ殺してくださいと言わんばかりの事態になる。
生半可なものではなく、何か有用な武器を手にしなくては。
「そうだ!」
その時、ゴメスは魔神皇の言葉を思い出す。
この殺し合いに巻き込まれた人間には"COMP"が支給されていて、それに"悪魔"が封じ込められている。
そう、"悪魔"。その言葉の響きだけでも、"使えそう"だと確信できる。
高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、ゴメスは袋を漁る。
入っていたのは一本の大きなハンマー。自分が使っていたのよりかは、少し小さい。
見渡してもそれ以外には食料ぐらいしか入っておらず、一体何処にCOMPなんてモノがあるのだろうか。
「魔神皇め、俺をハメやがったな!」
自分だけCOMPが支給されていない、そう思った彼は、再び怒りを動かなくなった自動販売機にぶつける。
屈強な体から繰り出されるハンマーの一撃は、先ほどの蹴りとは比べ物にならないほど、自動販売機に爪痕を残す。
一度ならず二度、三度、とハンマーを振りおろし、自動販売機が単なる鉄の残骸に姿を変えようとした、その時だった。
「アァ……ァア……!! ウォオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアア!!」
まるで獣のような叫び声に驚き、後ろを振り向く。
そこには、軍人風の服に身を包んだ、赤いパイナップルヘアーの女が立っていたからだ。
目は白目を剥き、両手は何かを"狩る"ようにだらりと下げられている。
それを見てゴメスは、ニヤリと笑った。
襲い掛かってくる様子がないということは、彼女こそが自分の悪魔だ。
今もなお自分の肌に突き刺さる殺気は、彼女の力量を物語っている。
これなら、最後の一人まで生き残れるかもしれない。
そう確信した彼は、下品な笑いを上げて、ゆっくりと歩き出し始めた。
狩るべき獲物を、見つけるために。
【?????/1日目/朝】
【ゴメス@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(ハンマー型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:生き残る。使えそうな奴は生かすが、そうでない奴は殺す。
[COMP]
1:ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ@THE KING OF FIGHTERS
[種族]:超人
[状態]:健康
コメントをかく