結局この世は、"力"が全てを支配するんだ。
金髪の少女、レナ。
彼女は、とある国の紛争地帯で生まれた。
生きるために小さな頃から戦いを叩きこまれ、来る日も来る日も銃の雨の中を生きてきた。
そして、ある日。それは起きた。
圧倒的武力を持つゲリラ組織"グラップラー"、その一軍と交戦することになった。
結果は、言うまでもない。
共に戦線に立った男たちも、親のように自分を育ててくれた女も、死んだ。
そして自分には、一生消えない火傷の痕が、残された。
答えは簡単、力が足りなかったからだ。
強いものが弱いものを蹂躙する、それが世の中の摂理。
武器が乏しいとか、足が遅いだとか、そんなことは理由にならない。
弱い、ただそれだけで、罪なのだから。
そしてレナは、この殺し合いに巻き込まれた。
更に、この首輪によって、命まで握られていた。
これ以上ない、敗北。それを齎した者、圧倒的強者――――魔神皇。
武器を取り、魔神皇に立ち向かうということを考える人間も居るだろう。
だが、無駄なことだ。
圧倒的な力に一度敗北している者が、徒党を組んだ所で何も変わらない。
無残な姿で、無駄に死に晒すだけだろう。
だから、彼女は選択する。
圧倒的強者の戯れ、それによって生きることを許されたのなら。
この世界で、一番強いのは自分だと、証明してみせる。
迷いは、とうにない。
今、手にあるのは一丁の拳銃だけだが、他人から奪えば"力"も充実する。
大方、大多数の人間は「殺し合いなんて間違ってる」なんて甘っちょろいことを考えているのだろう。
そんな奴らが相手なら、遅れを取ることもない。
とにかく、出会うやつから殺していけばいい、それだけだ。
「行くぞ」
心を決めた所で、妙な人形を握りしめた時に現れた女に指示をしながら、少女は前へと歩き出す。
変に意志のある存在ではなく、自分の言うことを聞いてくれる"操り人形"であったのは、僥倖だった。
最低でも、肉壁程度にはなる。
それ以上の働きをしてくれるのならば、願ったり叶ったりだ。
だが、期待はしない。
結局信じられるものなど、自分の"力"しか無いのだから。
【?????/1日目/朝】
【レナ@メタルマックス2リローデッド】
[状態]:健康
[装備]:COMP(神輿のフィギュア型)、ハンドガン
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:全てを略奪し、力を示す。
[COMP]
1:ティナ・ブランフォード@FINAL FANTASY6
[種族]:幻人
[状態]:健康
[備考]
※操りの輪が装着されています
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