俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです




 結局この世は、"力"が全てを支配するんだ。



 金髪の少女、レナ。
 彼女は、とある国の紛争地帯で生まれた。
 生きるために小さな頃から戦いを叩きこまれ、来る日も来る日も銃の雨の中を生きてきた。
 そして、ある日。それは起きた。
 圧倒的武力を持つゲリラ組織"グラップラー"、その一軍と交戦することになった。
 結果は、言うまでもない。
 共に戦線に立った男たちも、親のように自分を育ててくれた女も、死んだ。
 そして自分には、一生消えない火傷の痕が、残された。
 答えは簡単、力が足りなかったからだ。
 強いものが弱いものを蹂躙する、それが世の中の摂理。
 武器が乏しいとか、足が遅いだとか、そんなことは理由にならない。
 弱い、ただそれだけで、罪なのだから。

 そしてレナは、この殺し合いに巻き込まれた。
 更に、この首輪によって、命まで握られていた。
 これ以上ない、敗北。それを齎した者、圧倒的強者――――魔神皇。
 武器を取り、魔神皇に立ち向かうということを考える人間も居るだろう。
 だが、無駄なことだ。
 圧倒的な力に一度敗北している者が、徒党を組んだ所で何も変わらない。
 無残な姿で、無駄に死に晒すだけだろう。
 だから、彼女は選択する。
 圧倒的強者の戯れ、それによって生きることを許されたのなら。



 この世界で、一番強いのは自分だと、証明してみせる。



 迷いは、とうにない。
 今、手にあるのは一丁の拳銃だけだが、他人から奪えば"力"も充実する。
 大方、大多数の人間は「殺し合いなんて間違ってる」なんて甘っちょろいことを考えているのだろう。
 そんな奴らが相手なら、遅れを取ることもない。
 とにかく、出会うやつから殺していけばいい、それだけだ。

「行くぞ」

 心を決めた所で、妙な人形を握りしめた時に現れた女に指示をしながら、少女は前へと歩き出す。
 変に意志のある存在ではなく、自分の言うことを聞いてくれる"操り人形"であったのは、僥倖だった。
 最低でも、肉壁程度にはなる。
 それ以上の働きをしてくれるのならば、願ったり叶ったりだ。

 だが、期待はしない。
 結局信じられるものなど、自分の"力"しか無いのだから。

【?????/1日目/朝】
【レナ@メタルマックス2リローデッド】
[状態]:健康
[装備]:COMP(神輿のフィギュア型)、ハンドガン
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:全てを略奪し、力を示す。
[COMP]
1:ティナ・ブランフォード@FINAL FANTASY6
[種族]:幻人
[状態]:健康
[備考]
※操りの輪が装着されています

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