だだっ広い、学校の校庭のど真ん中。
ピースマークが記された黄色いバンダナを頭に巻いている少年は、そこで何をするわけでもなく、寝そべっている。
彼の名は、宮本明。通っている軽子坂高校では、名の通った不良少年の一人だ。
だが、素行に問題のある彼でさえ、今の事態は異常だと感じていた。
「ハザマ……か」
呟いたのは一人の名前、そう、"魔神皇"の本来の名前。
転校初日こそ話題になったが、それ以降は根暗で目立たない奴と評判だった男。
そんな奴がまさか、こんな大きなことをしでかすとは、誰が予想できるだろうか。
犯罪という範疇を超えたとんでもない悪行には、流石に難色を示さざるを得ない。
だが、巻き込まれてしまった以上は、これに付き合わなければいけない。
何処かで隠れて怯えているだけで、助けが来るわけでもない。
だから、自分の足で歩き、自分の手で道を切り開く。
そうしなければ、待っているのは"死"だけだ。
「……ともかく、武器が必要だな」
何にせよ、巻き込まれてしまった殺し合いを生き抜くには、"力"が必要である。
使えと言わんばかりに置かれていた袋に、有用そうなものが入っていることを祈りつつ、中を確認する。
しかし、出てきたのは一本のピッケルと、ごちゃごちゃとしたよくわからない一台の機械だった。
いや、下手に触ったこともない剣や斧なんかが出てくるよりかは、これは扱いやすい武器なのかもしれない。
ひとまずピッケルを腰に携え、もうひとつの道具、ごちゃごちゃとした機械の方に手を伸ばしていく。
どうやら、顔の部分にある画面を見ながら、手元のキーボードで操作をするようだ。
まるでコンピュータのようだと思い、それがハザマの言っていた"COMP"であると頭の中で結びつける。
ならば、この機械を弄ることで、悪魔とやらが出てくるはずだ。
吉と出るか凶と出るかはわからないが、しがない高校生が殺し合いを生き抜くには、力が必要だ。
頼れるものは全て頼っておいたほうがいいだろうと思い、ゆっくりと操作を進めていく。
いくつかの項目を経た後、最後に出てきたのは「SUMMON OK?」の文字。
今更ためらっても仕方がない、そう思いながら、一番大きなキーをゆっくりと押し込んだ。
描かれる魔法陣、溢れだす光、作られていく影。
ああ、これから悪魔が現れるのか、と思ったその時。
彼は、言葉を失ってしまう。
呼び出したのは、人型の存在。
人の肌と思わしき場所は赤く変色し、半分は獣のような皮で覆い尽くされている。
まさに悪魔と呼ぶにふさわしい外見の者。
だが、彼が驚いているのは、それだけではない。
そう、いかにも"悪魔"として現れた者、それは。
「よう、俺」
ピースマークが記された黄色いバンダナを頭に巻いている少年。
そう、彼もまた、"宮本明"だった。
【?????/1日目/朝】
【宮本明(アキラ)@真・女神転生if...】
[状態]:健康
[装備]:COMP(アームターミナル型)、ピッケル
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:ハザマには従わない。
[備考]
※本編開始前
[COMP]
1:宮本明@真・女神転生if...
[種族]:魔人
[状態]:健康
[備考]
※アキラ編クリア後
ピースマークが記された黄色いバンダナを頭に巻いている少年は、そこで何をするわけでもなく、寝そべっている。
彼の名は、宮本明。通っている軽子坂高校では、名の通った不良少年の一人だ。
だが、素行に問題のある彼でさえ、今の事態は異常だと感じていた。
「ハザマ……か」
呟いたのは一人の名前、そう、"魔神皇"の本来の名前。
転校初日こそ話題になったが、それ以降は根暗で目立たない奴と評判だった男。
そんな奴がまさか、こんな大きなことをしでかすとは、誰が予想できるだろうか。
犯罪という範疇を超えたとんでもない悪行には、流石に難色を示さざるを得ない。
だが、巻き込まれてしまった以上は、これに付き合わなければいけない。
何処かで隠れて怯えているだけで、助けが来るわけでもない。
だから、自分の足で歩き、自分の手で道を切り開く。
そうしなければ、待っているのは"死"だけだ。
「……ともかく、武器が必要だな」
何にせよ、巻き込まれてしまった殺し合いを生き抜くには、"力"が必要である。
使えと言わんばかりに置かれていた袋に、有用そうなものが入っていることを祈りつつ、中を確認する。
しかし、出てきたのは一本のピッケルと、ごちゃごちゃとしたよくわからない一台の機械だった。
いや、下手に触ったこともない剣や斧なんかが出てくるよりかは、これは扱いやすい武器なのかもしれない。
ひとまずピッケルを腰に携え、もうひとつの道具、ごちゃごちゃとした機械の方に手を伸ばしていく。
どうやら、顔の部分にある画面を見ながら、手元のキーボードで操作をするようだ。
まるでコンピュータのようだと思い、それがハザマの言っていた"COMP"であると頭の中で結びつける。
ならば、この機械を弄ることで、悪魔とやらが出てくるはずだ。
吉と出るか凶と出るかはわからないが、しがない高校生が殺し合いを生き抜くには、力が必要だ。
頼れるものは全て頼っておいたほうがいいだろうと思い、ゆっくりと操作を進めていく。
いくつかの項目を経た後、最後に出てきたのは「SUMMON OK?」の文字。
今更ためらっても仕方がない、そう思いながら、一番大きなキーをゆっくりと押し込んだ。
描かれる魔法陣、溢れだす光、作られていく影。
ああ、これから悪魔が現れるのか、と思ったその時。
彼は、言葉を失ってしまう。
呼び出したのは、人型の存在。
人の肌と思わしき場所は赤く変色し、半分は獣のような皮で覆い尽くされている。
まさに悪魔と呼ぶにふさわしい外見の者。
だが、彼が驚いているのは、それだけではない。
そう、いかにも"悪魔"として現れた者、それは。
「よう、俺」
ピースマークが記された黄色いバンダナを頭に巻いている少年。
そう、彼もまた、"宮本明"だった。
【?????/1日目/朝】
【宮本明(アキラ)@真・女神転生if...】
[状態]:健康
[装備]:COMP(アームターミナル型)、ピッケル
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:ハザマには従わない。
[備考]
※本編開始前
[COMP]
1:宮本明@真・女神転生if...
[種族]:魔人
[状態]:健康
[備考]
※アキラ編クリア後
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