緑のゴーグルキャップ、赤いシャツに青いネクタイ。
顔にはまだ幼さが残る少年の名は、はんた。
人一倍戦車のことが好きで、いつかは戦車乗りになることを夢見ていた、どこにでも居る普通の少年だ。
だが、彼は今、魔神皇の手によって殺し合いという現場に放り込まれている。
正直、未だに受け入れられない。
人が二人死んだこと、これから殺し合いをしなくてはならないこと、自分が命を握られていること。
理解しようにも理解できなかったし、理解したくなかった。
いやな夢だと、思えることなら思い込んでしまいたかった。
けれど、それは出来ない。
首元から伝わる、確かな冷たい感触。
あの少女の命を奪った首輪と、同じものが着けられているという、確信。
それは、一連の出来事が全て"現実"であるという、十分すぎる証拠であった。
どくん、どくん、どくんと、心臓の音が次第に大きくなる。
すぐ側にある死の恐怖は、彼にとってはあまりにも重すぎて。
これから起こりうるであろう可能性が、頭の中を渦巻く。
「……落ち着け、俺」
ばしん、と強めに頬を叩いて、我に返る。
それから、ゆっくりと二回深呼吸をして、呼吸を落ち着ける。
冷静になる術はそれぐらいしか知らなかったが、十分役に立った。
心音と呼吸のリズムがいつもどおりにになった所で、今の自分の状況を改めて確認する。
持たされた、というより気がついたら隣にあったのは、一つの袋。
魔神皇が手配したものであることは、容易に想像がつく。
であれば、彼の言っていたCOMPもそれに入っているのだろう。
そう思って、彼は少し大きめの袋の中に手を入れる。
「ん、これは……?」
現れたのは、ドラム缶だ。
まさかな、とは思ったが、見紛うことなく、ドラム缶だった。
本当にこれがCOMPなのだろうか? にわかには信じがたいことだ。
試しに触れてみると、首輪とはまた違うひんやりとした感覚が伝わる。
流石に、これがCOMPなわけがないか、と思った瞬間、赤錆びたドラム缶がキラリと輝いた。
見間違いか、と手を離して目を擦る。
けれど、そこには赤錆びたドラム缶が鎮座しているだけ。
やはり気のせいか、と思ったその時だった。
「なんだ、子供じゃないか」
突然の誰かの声に驚きながら、はんたは声の方へ振り向く。
少し古ぼけた革のジャケット、深い蒼の髪と、くすんだゴーグル。
そんな外見の、剣を持った一人の男が立っていた。
「俺は……俺は、ソード。しがない賞金稼ぎさ……」
【?????/1日目/朝】
【はんた@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(ドラム缶型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:協力者を募る
[COMP]
1:ソード@バウンティソード
[種族]:英雄
[状態]:健康
顔にはまだ幼さが残る少年の名は、はんた。
人一倍戦車のことが好きで、いつかは戦車乗りになることを夢見ていた、どこにでも居る普通の少年だ。
だが、彼は今、魔神皇の手によって殺し合いという現場に放り込まれている。
正直、未だに受け入れられない。
人が二人死んだこと、これから殺し合いをしなくてはならないこと、自分が命を握られていること。
理解しようにも理解できなかったし、理解したくなかった。
いやな夢だと、思えることなら思い込んでしまいたかった。
けれど、それは出来ない。
首元から伝わる、確かな冷たい感触。
あの少女の命を奪った首輪と、同じものが着けられているという、確信。
それは、一連の出来事が全て"現実"であるという、十分すぎる証拠であった。
どくん、どくん、どくんと、心臓の音が次第に大きくなる。
すぐ側にある死の恐怖は、彼にとってはあまりにも重すぎて。
これから起こりうるであろう可能性が、頭の中を渦巻く。
「……落ち着け、俺」
ばしん、と強めに頬を叩いて、我に返る。
それから、ゆっくりと二回深呼吸をして、呼吸を落ち着ける。
冷静になる術はそれぐらいしか知らなかったが、十分役に立った。
心音と呼吸のリズムがいつもどおりにになった所で、今の自分の状況を改めて確認する。
持たされた、というより気がついたら隣にあったのは、一つの袋。
魔神皇が手配したものであることは、容易に想像がつく。
であれば、彼の言っていたCOMPもそれに入っているのだろう。
そう思って、彼は少し大きめの袋の中に手を入れる。
「ん、これは……?」
現れたのは、ドラム缶だ。
まさかな、とは思ったが、見紛うことなく、ドラム缶だった。
本当にこれがCOMPなのだろうか? にわかには信じがたいことだ。
試しに触れてみると、首輪とはまた違うひんやりとした感覚が伝わる。
流石に、これがCOMPなわけがないか、と思った瞬間、赤錆びたドラム缶がキラリと輝いた。
見間違いか、と手を離して目を擦る。
けれど、そこには赤錆びたドラム缶が鎮座しているだけ。
やはり気のせいか、と思ったその時だった。
「なんだ、子供じゃないか」
突然の誰かの声に驚きながら、はんたは声の方へ振り向く。
少し古ぼけた革のジャケット、深い蒼の髪と、くすんだゴーグル。
そんな外見の、剣を持った一人の男が立っていた。
「俺は……俺は、ソード。しがない賞金稼ぎさ……」
【?????/1日目/朝】
【はんた@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(ドラム缶型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:協力者を募る
[COMP]
1:ソード@バウンティソード
[種族]:英雄
[状態]:健康
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