俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

 緑のゴーグルキャップ、赤いシャツに青いネクタイ。
 顔にはまだ幼さが残る少年の名は、はんた。
 人一倍戦車のことが好きで、いつかは戦車乗りになることを夢見ていた、どこにでも居る普通の少年だ。
 だが、彼は今、魔神皇の手によって殺し合いという現場に放り込まれている。
 正直、未だに受け入れられない。
 人が二人死んだこと、これから殺し合いをしなくてはならないこと、自分が命を握られていること。
 理解しようにも理解できなかったし、理解したくなかった。
 いやな夢だと、思えることなら思い込んでしまいたかった。
 けれど、それは出来ない。
 首元から伝わる、確かな冷たい感触。
 あの少女の命を奪った首輪と、同じものが着けられているという、確信。
 それは、一連の出来事が全て"現実"であるという、十分すぎる証拠であった。
 どくん、どくん、どくんと、心臓の音が次第に大きくなる。
 すぐ側にある死の恐怖は、彼にとってはあまりにも重すぎて。
 これから起こりうるであろう可能性が、頭の中を渦巻く。

「……落ち着け、俺」

 ばしん、と強めに頬を叩いて、我に返る。
 それから、ゆっくりと二回深呼吸をして、呼吸を落ち着ける。
 冷静になる術はそれぐらいしか知らなかったが、十分役に立った。
 心音と呼吸のリズムがいつもどおりにになった所で、今の自分の状況を改めて確認する。
 持たされた、というより気がついたら隣にあったのは、一つの袋。
 魔神皇が手配したものであることは、容易に想像がつく。
 であれば、彼の言っていたCOMPもそれに入っているのだろう。
 そう思って、彼は少し大きめの袋の中に手を入れる。

「ん、これは……?」

 現れたのは、ドラム缶だ。
 まさかな、とは思ったが、見紛うことなく、ドラム缶だった。
 本当にこれがCOMPなのだろうか? にわかには信じがたいことだ。
 試しに触れてみると、首輪とはまた違うひんやりとした感覚が伝わる。
 流石に、これがCOMPなわけがないか、と思った瞬間、赤錆びたドラム缶がキラリと輝いた。
 見間違いか、と手を離して目を擦る。
 けれど、そこには赤錆びたドラム缶が鎮座しているだけ。
 やはり気のせいか、と思ったその時だった。

「なんだ、子供じゃないか」

 突然の誰かの声に驚きながら、はんたは声の方へ振り向く。
 少し古ぼけた革のジャケット、深い蒼の髪と、くすんだゴーグル。
 そんな外見の、剣を持った一人の男が立っていた。

「俺は……俺は、ソード。しがない賞金稼ぎさ……」

【?????/1日目/朝】
【はんた@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(ドラム缶型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:協力者を募る
[COMP]
1:ソード@バウンティソード
[種族]:英雄
[状態]:健康

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