最終更新:ID:Z0vz13CiKg 2016年05月08日(日) 06:51:58履歴
殺し合いの会場の一画にある野原にて、二人の漢がぶつかり合っていた。
一方は忍装束を着ているが、上半身に限ってはは何も着用しておらず、筋骨隆々な上半身を露出させた漢だった。
もう一方は人間とはかけ離れた姿をした漢だった。
手足はなく、その肉体はもはや白い棒状のサンドバッグそのもので、人間らしい部分といえばへの字に曲げた口のあるいつも怒っているような顔くらいであった。
「おりゃ!!」
「フン!!」
互いに肉体を駆使して手合わせをしていた両者が、同時に頭突きを繰り出す。
ここが勝負の分かれ目となった。
サンドバッグの漢はサンドバッグの肉体をしているという関係上、パンチとキックが出せず、頭突きかドロップキックの要領で下半身を相手にぶつけるか、
あるいは体重に身を任せてボディプレスをする程度しか攻撃手段がない。
それゆえにサンドバッグの漢の繰り出した頭突きは既に忍装束の漢に見切られており、それの届かない絶妙な位置から頭突きをすかした上で忍装束の漢は頭を振り下ろした。
結果として、勝者は忍装束の漢だった。
頭突きは見事サンドバックの漢に当たり、その衝撃たるや一度地面から跳ね返って大きく空を舞った後にその身を地に打ち付けるほどだった。
先ほどの手合わせにより忍装束の漢もある程度ダメージを負ってしまったものの、まだ連戦しても支障はない傷だった。
「んんんんんんんんん!!!うおおおおおおおおおおあああああああああ!!!」」
「うううう……っ!」
先ほどの勝者となった不破刃はここぞとばかりに雄叫びを上げ、それに対して敗者のボーナスくんは仰向けになって悔し涙を流していた。
「そこで泣いても何も解決はせぬ」
空を仰ぐボーナスくんに向けて、不破は見下ろしながら言葉をかける。
「そんなことはわかっているんだ!けれど、悔しい…!もっと強くなりたいって思ってるから、負けることが本当に悔しいんだ…!」
涙を抑える手もなく、ボーナスくんは涙を流し続ける。
言うまでもないがボーナスくんは下敷き型のCOMPによって不破に召喚された悪魔だ。
召喚されてすぐに不破をかなりの強者と見抜いて勝負を仕掛けたものの、返り討ちにあってしまった。
ボーナスくんも強い者との戦いを望んでいたので勝負ができたことには本望だったが、
過去にはサンドバッグの体という恵まれない肉体であることを馬鹿にされることもよくあったために、
格闘家を志す者として負けん気もサンドバッグ一倍強かった。
「ならばそれを糧に立ち上がって見せよ。少なくとも拙は、拙の全てを奪ったあやつを倒すべく修行している」
「不破…」
「あの魔神皇とやらの仕掛けた殺し合い…これは好機でもある」
不破も、多くの参加者と同じくこんなところで死ぬつもりはない。
全ては自身の如月流総帥の座を奪った如月影二を倒すため、不破刃は更なる高みを目指さなければならない。
ここに呼び寄せられていた者達の中には噂に聞くような世界の強者も存在していた。
不破は、そういった者達と拳を交えることで更に力をつけ、打倒影二の糧にしたいと考えていた。
「拙はこれより強い者に会いに行く。ついてこいとは言わん。だが、貴様が拙と同じ意志を持つのであれば…後はわかるな?」
不破がこれから赴くのは殺し合いだ。それは時として単なる手合わせでは済まないかもしれない。
だが、不破にとってはそうであっても構わない。忍の拳は時として人を殺める場合もあることは既に承知の上だった。
「‥‥すごい漢だ。」
ボーナスくんは立ち上がり、その大きな背中をしばしの間見つめた後にピョンピョンと跳ねてその後をついていった。
【?????/1日目/朝】
【不破刃@龍虎の拳 外伝】
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:特になし
[道具]:基本支給品、不明支給品、下敷き型COMP
[思考・状況]
基本:拙より強い者に会いに行く
[COMP]
1:ボーナスくん@わくわく7
[種族]:異星人
[状態]:ダメージ(中)
一方は忍装束を着ているが、上半身に限ってはは何も着用しておらず、筋骨隆々な上半身を露出させた漢だった。
もう一方は人間とはかけ離れた姿をした漢だった。
手足はなく、その肉体はもはや白い棒状のサンドバッグそのもので、人間らしい部分といえばへの字に曲げた口のあるいつも怒っているような顔くらいであった。
「おりゃ!!」
「フン!!」
互いに肉体を駆使して手合わせをしていた両者が、同時に頭突きを繰り出す。
ここが勝負の分かれ目となった。
サンドバッグの漢はサンドバッグの肉体をしているという関係上、パンチとキックが出せず、頭突きかドロップキックの要領で下半身を相手にぶつけるか、
あるいは体重に身を任せてボディプレスをする程度しか攻撃手段がない。
それゆえにサンドバッグの漢の繰り出した頭突きは既に忍装束の漢に見切られており、それの届かない絶妙な位置から頭突きをすかした上で忍装束の漢は頭を振り下ろした。
結果として、勝者は忍装束の漢だった。
頭突きは見事サンドバックの漢に当たり、その衝撃たるや一度地面から跳ね返って大きく空を舞った後にその身を地に打ち付けるほどだった。
先ほどの手合わせにより忍装束の漢もある程度ダメージを負ってしまったものの、まだ連戦しても支障はない傷だった。
「んんんんんんんんん!!!うおおおおおおおおおおあああああああああ!!!」」
「うううう……っ!」
先ほどの勝者となった不破刃はここぞとばかりに雄叫びを上げ、それに対して敗者のボーナスくんは仰向けになって悔し涙を流していた。
「そこで泣いても何も解決はせぬ」
空を仰ぐボーナスくんに向けて、不破は見下ろしながら言葉をかける。
「そんなことはわかっているんだ!けれど、悔しい…!もっと強くなりたいって思ってるから、負けることが本当に悔しいんだ…!」
涙を抑える手もなく、ボーナスくんは涙を流し続ける。
言うまでもないがボーナスくんは下敷き型のCOMPによって不破に召喚された悪魔だ。
召喚されてすぐに不破をかなりの強者と見抜いて勝負を仕掛けたものの、返り討ちにあってしまった。
ボーナスくんも強い者との戦いを望んでいたので勝負ができたことには本望だったが、
過去にはサンドバッグの体という恵まれない肉体であることを馬鹿にされることもよくあったために、
格闘家を志す者として負けん気もサンドバッグ一倍強かった。
「ならばそれを糧に立ち上がって見せよ。少なくとも拙は、拙の全てを奪ったあやつを倒すべく修行している」
「不破…」
「あの魔神皇とやらの仕掛けた殺し合い…これは好機でもある」
不破も、多くの参加者と同じくこんなところで死ぬつもりはない。
全ては自身の如月流総帥の座を奪った如月影二を倒すため、不破刃は更なる高みを目指さなければならない。
ここに呼び寄せられていた者達の中には噂に聞くような世界の強者も存在していた。
不破は、そういった者達と拳を交えることで更に力をつけ、打倒影二の糧にしたいと考えていた。
「拙はこれより強い者に会いに行く。ついてこいとは言わん。だが、貴様が拙と同じ意志を持つのであれば…後はわかるな?」
不破がこれから赴くのは殺し合いだ。それは時として単なる手合わせでは済まないかもしれない。
だが、不破にとってはそうであっても構わない。忍の拳は時として人を殺める場合もあることは既に承知の上だった。
「‥‥すごい漢だ。」
ボーナスくんは立ち上がり、その大きな背中をしばしの間見つめた後にピョンピョンと跳ねてその後をついていった。
【?????/1日目/朝】
【不破刃@龍虎の拳 外伝】
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:特になし
[道具]:基本支給品、不明支給品、下敷き型COMP
[思考・状況]
基本:拙より強い者に会いに行く
[COMP]
1:ボーナスくん@わくわく7
[種族]:異星人
[状態]:ダメージ(中)
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