俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

埃だらけの廃工場に、その老人はいた。

「みすぼらしいところに飛ばしおって、あの若造が……。
 まあ今のわしには、こんな場所がお似合いか……」

黒いマントに身を包んだ老人の名は、死神博士。
かつて人間だった頃は別の名があったが、今はこれが彼の名前だ。
彼は世界征服を企む秘密組織・ショッカーの幹部であった。
その悪魔のごとき頭脳で数々の怪人を生み出した博士であったが、彼の作品はことごとく憎き裏切り者・仮面ライダーに倒された。
そして最後には、自らも怪人イカデビルとしてライダーとの戦いに挑み、敗死した。

だがその後も、博士は幾度となく蘇った。
ある時はショッカーの意志を継いだ組織の秘術によって。
ある時は宇宙犯罪組織の魔法によって。
本人が蘇ったわけではないが、彼の人格を宿したアイテムがある老人の体を乗っ取って活動したこともある。

だがそのいずれの機会でも、彼は仮面ライダーの名を継ぐ者たちに敗れ去った。
それでもなお、博士の魂は滅びない。
ショッカーによる世界の支配という野望を達成するまでは、彼は何度でも蘇るのだ。

そしてこの度も、いかなる手段を使ってか彼は復活した。
だがその直後に、博士はこのバトルロワイアルに参加させられてしまった。
彼は怒っていた。彼に命令を下していいのは、偉大なるショッカーの首領だけだからだ。
だが同時に、喜びもあった。
さすがに、なんでも願いを叶えるという言葉を鵜呑みにしてはいない。
しかし、これだけのことができるのだ。魔神皇が強大な力を持っているのは事実だろう。
奪い取れば必ずや打倒仮面ライダー、ひいては世界征服に役立つはずだ。
他の参加者を皆殺しにし、その後に魔神皇も殺して力を奪い取る。
それが博士の行動指針だった。

「では、そろそろ始めるとするか」

博士は手にした杖につけられたスイッチを押し、自らに支給された悪魔を召喚する。
直後に博士の傍らに現れたのは、巨体を誇る人型の悪魔であった。
それは「ショッカー」の名を冠する、機械仕掛けの巨人。
グロテスクな外見はあまり博士の趣味には合わないが、最初の手駒としては悪くない。

「ゆけ、サイコショッカーよ! 破壊の限りを尽くすのだ!」
「マッ!」

博士の命令に、しもべは奇声を上げて応えた。


【?????/1日目/朝】
【死神博士@仮面ライダー】
[状態]:健康
[装備]:杖型COMP
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[思考・状況]
基本:参加者は殺す、魔神皇も殺す
[COMP]
1:人造人間サイコショッカー@遊戯王
[種族]:造魔
[状態]:正常

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