俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「なかなか面白い事を考えるな」

 殺し合いの会場で一人の男がそう呟く。
 男の名は後藤、一見すると普通の人間にしか見えないそんな男だ。
 だが実際は人間に寄生し、人間を食べるパライサイトという生物が寄生している。
 それも、通常なら一体の所を5体寄生している特別製である。
 そんな後藤はこの殺し合いに乗り気だった。
 何故なら、後藤にとって戦いは生まれてきた目的意味だからだ。
 それに優勝賞品である願いには興味がないが、魔神皇の右腕というのは悪くないかもしれないと思っている。
 こんな事を考える奴だ、人を食料とする存在に抵抗はないだろう。
 奴に着けば効率的に食事ができるかもしれない。
 ならば早く行動しよう、と思った所で後藤は一つ懸念を思い出す。

「悪魔、か……」

 戦いは自分でしたい後藤としては、邪魔になるかもしれない代物だ。
 だが呼び出さなかった時、魔神皇は何を思うのだろうか。
 魔神皇がどんな理由で悪魔を支給したかは不明だが、奴なりにメリットのある事なのだろう。
 ならば呼び出した方がいい、魔神皇の意表を突く道理はない。
 そう思った後藤は早速COMPを起動し悪魔を呼び出す。

「初めまして、リュークだ」

 現れた悪魔は人型であるものの、猫背で全身黒色に覆われている明らかに人間とは言えない存在だった。
 そんな事は気に留めず、後藤はリュークに話しかける。

「リュークか。最初に言っておく、俺の戦いの邪魔をするな」
「?」
「俺は自分が生まれてきた目的は、戦う事だと思っている。
 悪魔という未知の存在が俺を楽しませてくれると思っている」
「だから邪魔するなってか? いいぜ別に」

 リュークの了解があっさり得られ、少々拍子抜けする後藤。
 そんな後藤を気にせずリュークは話をつづける。

「元々俺はお前が何を言おうと協力するつもりなんかなかったんだ」
「……何故だ?」
「死神なんてそんなもんだ。人に肩入れしたら死んじまう」
「死神? 悪魔じゃないのか?」
「悪魔だ。神も天使も英雄もあの魔神皇にとっては皆悪魔だ」
「ほう?」

 そのリュークの言い分は若干気になったものの、それを気にしても特に意味はないと思い後藤は歩き始めた。
 それをリュークが後ろから追いかける。

「なあ後藤、所でお前行くあてあるか?」
「別にないが」
「なら果物屋かスーパーに行ってくれよ。今のうちにリンゴ食っときたいんだ、いいだろ?」
「……それより、何故お前は俺の名前を知っている」

 後藤としてはそれを聞く道理は無かったが、他に行きたいところがある訳でもないのでリュークの希望を聞いてやることにした。
 リュークに、今一番気になる事を質問しながら。


【?????/1日目/朝】

【後藤@寄生獣】
[状態]:健康
[装備]:携帯型COMP
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いを楽しむ
[COMP]
1:リューク@DEATH NOTE
[種族]:死神
[状態]:健康

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