俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「月から招かれるとは思わなんだな」

竹林に佇む一つの影。長烏帽子に平安貴族の衣服を纏った世にも美しい男が其処にいた。
男の名は藤原紅虫(ふじわらのあかむし)、栄華の絶頂にあった藤原氏の一族として生を受けた身でありながら、
“向こう側”の存在と融合して産まれ、その悍ましい所業もあって、如何なる史書からもその名を抹消された男である。

「竹林とはな…嫌な場所だ」

文句を言いながら現状を把握すべく蜘蛛を放とうとし……一匹も居ないことに気付いた。魔神皇とやらの仕業だろう。
次いで糸を伸ばしてみる。50mも伸ばすとそれ以上伸ばせなくなった。

「奴め…我の力を封じたか・?まあ良い、やることは変わらぬ。奴の思惑通りに踊る趣味は無い……この首輪で把握していると言っておったな」

凄絶な笑みを浮かべてCOMPを操作する。

地中に千年封じられていた身だが、地上の事はある程度理解している。スマホ型のCOMPを何とか操作して悪魔を呼び出す。
悪魔を殺す為に、魔神皇への烽火とする為に。

「外の事には詳しく無いが…もうそんな格好をする時代でも無いだろう?」

大抵の妖怪なら泣いて土下座する殺気を向ける平安貴族に、現れた悪魔は平然と挨拶した。

「貴様が悪魔か…」

紅いリボンのついた青い帽子を被った銀髪の少女に紅虫は殺気を緩めず対峙する。

「私は獣人であって悪魔じゃないんだが」

「どちらでも構わん。貴様は此処で死ぬのだからな。我が名は藤原紅虫。地獄でその名を触れて回るが良い。知っている者共が数多く居よう」

「藤原紅虫……?クックック…はははは…私は藤原性の歴史から消された者に縁が有るらしい」

「何を言っている?」

「いやさ、お前は知らないだろうが、お前より二百年ほど前に一人の娘がいてな。輝夜姫を追いかけて不老不死になったんだが……知っているか?」

「月になら先刻まで居たが、何もなかったぞ」

「表側にはな…そうか、何があったのか知らないが解放されたのか」

「……貴様、知っているのか。我の事を」

「ああ…所業も、夜狩省の者達にどう封じられたか……ということも、何もかも。此処にいるだけで腹が立つんじゃないか?」

「貴様…」

「まあ落ち着け。それよりお前の遠い親戚の事を知りたくないか?」

「命乞いか?まあ良い。聞いてやろう」

「だったら場所を変えよう。それにしても竹林ね……フフフ」


【?????/1日目/朝】
【藤原紅虫@退魔針 紅虫魔殺行
[状態]:健康
[装備]:COMP:スマホ型
[道具]:基本支給品・未確認支給品
[思考・状況]
基本:
1.殺し合いには乗らない
2.魔神皇は殺す

[COMP]
1:上白沢慧音@東方Project
[種族]:獣人
[状態]:健康

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