俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

ふむ、これは困った事になった。
夢ならばよかったのだが、力が使えるあたりそうでもないらしい。
過去に飛んだり平行世界に行ったりという事はあったが、こういった類は初めてだ。
そもそもこれはいつものような事故ではない。犯人がはっきりしている。
それもおそらく、僕と同じような力を持つような奴だ。
まったく、殺し合いだかなんだか知らないが僕を巻き込むのは止めてほしい。いつの時代の若者向け漫画だ。
これでは学校の無断欠席どころか両親が行方不明だと騒ぎ立ててしまうじゃないか。
………うん、断じてあってはならないぞ。
あの両親の事だ、予知しなくてもやたらと事態を大きくするのが目に見える。
僕は注目を浴びたくないんだ。ちょっとスレた放蕩息子みたいな目立ち方だけは避けたい。

「わんっ!」

もちろん普段の僕ならそんな事で悩んだりはしない。
無人島に漂流した時のようにテレポートで逐一帰ってしまえばいいのだが、それが出来ないから困っているのだ。
どうやらここでは僕の力に制限がかかっているみたいだ。千里眼も試してみたが家や学校は見えなかった。
おそらくこの空間のに外は干渉出来ないのだろう。随分と手の込んだものだ、そういうところは尊敬できなくもない。
さっきまでどこまで制限がかかっているか試していたのだが、途中で疲労感が襲ってきたので止めた。
どういった仕組みなのかは知らないが向こうには僕の力が筒抜けらしいな。
となるとこの首輪もなんらかの対策が施されているだろう。
これはひとまず放置しておくか。下手にいじって頭と胴がさようならするのはごめんだ。
ではどうする?殺人鬼よろしく手あたり次第に殺して勝ちに行くか?
却下だ。そんなの自分で死亡フラグを立てにいってるようなものだ。
だいたいそんな事をすれば目立ちすぎる。僕としては出来るだけ穏便に事を済ませたいのだが。

「わんっわんっ!!」

ええいうるさい。今考え事をしているんだ。
そうそう、あの少年が言っていた悪魔とやらも確認済みだ。………いや、これを悪魔と言っていいものか。
どう見ても真っ白な犬にしか見えない。とはいえ随分と大きい、狼と言われてもおかしくないかもしれないな。
だがなんだこの顔は。とぼけているというかぼーっとしているというか、とにかく悪魔とはとても思えない。
ただ気になる事がある。僕は動物ともテレパシーで意思の疎通が出来るのだが、こいつだけはまったく読めないのだ。
おおかた何も考えていないだけだろうと思う。あのバカと同じだ。というかバカだ。
一応悪魔などと言う非現実的な存在なのだ。僕の力を上回っているせいというのも少しは考えたが………。

「わふ?」

うん、ないな。おいあざとく首をかしげるな。何もやらないぞ。


おっと、僕としたことが自己紹介を忘れていた。

僕の名は斉木楠雄。

超能力者だ。


【?????/1日目/朝】
【斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難】
[状態]:健康
[装備]:COMP(携帯電話型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[思考・状況]
基本:できるだけ目立たずさっさと帰る
[COMP]
1:アマテラス@大神
[状態]:健康

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