最終更新:ID:MfzeoXjg4g 2016年05月21日(土) 18:16:47履歴
気が付けば東京ドームのグラウンドの真ん中に居た。
時折興行を行う場所なだけに、ここが何処なのかは見当がついたが、過程は完全に不明である。
腰まで伸びる長い黒髪に、紅い瞳と白皙の肌。黒いビキニにの上に紫と緑の道化服の様なコスチュームを身に付けた姿の少女の名は氷室紫月(ひむろしずく)と言った。
「オレンジジュース……鯖缶にカロリーメイト……」
オレンジジュースが入っていたのは僥倖かもしれない。他人と違って、自分には武器として使用できる。
「銃……?」
次に出て来たのは白銀に輝くリヴォルバー、大の男の手にも余る重量のそれを取り敢えず置いておく。
「こんなものが入っているなんて」
取り出すまで重さを全く感じなかった事に驚きつつ更に漁ると、ケースが出て来た。
「これは…」
中に入っていたのはタロットカード、少女の愛用する品と同じ物。早速並べて運命を占ってみる事にする。悠長に見えるがこれが氷室紫月という少女の在り方なのだ。
「今日の札は正位置の『塔』……この事だったのね」
控え室で出番を待っていたらいつの間にかあの体育館に居た。そして今度は東京ドーム。およそ常識の枠を越えているが、少女は運命の導きと受け入れる。
「今度もカードは導いてくれる……」
慌てず騒がず、慣れた手つきで鞄からタロットカードを取り出し、机の上に並べて行く。
その行為が新たな運命の出会いを齎すとも知らずに。
「………!?」
輝きを放つタロットカード。その中の一枚が裏返り……。
「我が名はアル・アジフ。世界最強の魔導書なり!!」
魔術師のカードから現れた幼女は傲岸不遜に宣言した。
「汝(なれ)が私のマスターか…魔術師(マギウス)資質は無いか……まあ仕方ない。
「アル・アジフ…?あの…?」
「ほう…妾を知っておるか。闇の気配の無い者にも知れているとは、やはり我は他の魔導書(もの)共とは別格よのう…クックックッ」
邪悪極まりない笑みを浮かべる幼女。折角「美」と頭に付けられる程の容貌が台無しである。
「その姿は?」
「高位の魔導書ともなれば、自我を持ち、人の姿を取ることも可能……まあ、そんな事より、魔性の存在が近づいておるぞ」
「……!?」
周囲を見回してみるが、何もいない。だが、この幼女が嘘を言っていないことだけは理解できた。
「決断せよ。ここで妾と契約するか?それとも死ぬか?」
「運命があなたと私を結びつけた……止まらぬ歯車…それが運命」
「では契約だ」
重ねられる唇。灼ける様な熱さ。身体中に漲る力。チカラ。力。
「あぁ…あああああああ!!」
叫ぶ。その時には『契約』は終わっていた。
均整の取れたボディラインが見て取れる黒いボディスーツに全身を覆われた姿。見る者が見れば、凄まじい魔力が少女の全身を駆け巡っていると解るだろう。
「其処に転がっているのは“イタクァ”か!?拾え小娘。この先心強い力となるぞ」
転がっていた白銀の拳銃を拾うと、少女は走り出した。運命に導かれるままに。
【東京ドーム/1日目/朝】
【氷室紫月@レッスルエンジェルス サバイバー
[状態]:健康
[装備]:COMP:タロットカード型
イタクァ(弾数×20)デモンベインシリーズ
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:
1.脱出
2.殺し合いには乗らない
[COMP]
1:アル・アジフ
[種族]:精霊
[状態]:健康
【備考】オレンジジュースを毒霧(プロレス技)として使用できます
時折興行を行う場所なだけに、ここが何処なのかは見当がついたが、過程は完全に不明である。
腰まで伸びる長い黒髪に、紅い瞳と白皙の肌。黒いビキニにの上に紫と緑の道化服の様なコスチュームを身に付けた姿の少女の名は氷室紫月(ひむろしずく)と言った。
「オレンジジュース……鯖缶にカロリーメイト……」
オレンジジュースが入っていたのは僥倖かもしれない。他人と違って、自分には武器として使用できる。
「銃……?」
次に出て来たのは白銀に輝くリヴォルバー、大の男の手にも余る重量のそれを取り敢えず置いておく。
「こんなものが入っているなんて」
取り出すまで重さを全く感じなかった事に驚きつつ更に漁ると、ケースが出て来た。
「これは…」
中に入っていたのはタロットカード、少女の愛用する品と同じ物。早速並べて運命を占ってみる事にする。悠長に見えるがこれが氷室紫月という少女の在り方なのだ。
「今日の札は正位置の『塔』……この事だったのね」
控え室で出番を待っていたらいつの間にかあの体育館に居た。そして今度は東京ドーム。およそ常識の枠を越えているが、少女は運命の導きと受け入れる。
「今度もカードは導いてくれる……」
慌てず騒がず、慣れた手つきで鞄からタロットカードを取り出し、机の上に並べて行く。
その行為が新たな運命の出会いを齎すとも知らずに。
「………!?」
輝きを放つタロットカード。その中の一枚が裏返り……。
「我が名はアル・アジフ。世界最強の魔導書なり!!」
魔術師のカードから現れた幼女は傲岸不遜に宣言した。
「汝(なれ)が私のマスターか…魔術師(マギウス)資質は無いか……まあ仕方ない。
「アル・アジフ…?あの…?」
「ほう…妾を知っておるか。闇の気配の無い者にも知れているとは、やはり我は他の魔導書(もの)共とは別格よのう…クックックッ」
邪悪極まりない笑みを浮かべる幼女。折角「美」と頭に付けられる程の容貌が台無しである。
「その姿は?」
「高位の魔導書ともなれば、自我を持ち、人の姿を取ることも可能……まあ、そんな事より、魔性の存在が近づいておるぞ」
「……!?」
周囲を見回してみるが、何もいない。だが、この幼女が嘘を言っていないことだけは理解できた。
「決断せよ。ここで妾と契約するか?それとも死ぬか?」
「運命があなたと私を結びつけた……止まらぬ歯車…それが運命」
「では契約だ」
重ねられる唇。灼ける様な熱さ。身体中に漲る力。チカラ。力。
「あぁ…あああああああ!!」
叫ぶ。その時には『契約』は終わっていた。
均整の取れたボディラインが見て取れる黒いボディスーツに全身を覆われた姿。見る者が見れば、凄まじい魔力が少女の全身を駆け巡っていると解るだろう。
「其処に転がっているのは“イタクァ”か!?拾え小娘。この先心強い力となるぞ」
転がっていた白銀の拳銃を拾うと、少女は走り出した。運命に導かれるままに。
【東京ドーム/1日目/朝】
【氷室紫月@レッスルエンジェルス サバイバー
[状態]:健康
[装備]:COMP:タロットカード型
イタクァ(弾数×20)デモンベインシリーズ
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:
1.脱出
2.殺し合いには乗らない
[COMP]
1:アル・アジフ
[種族]:精霊
[状態]:健康
【備考】オレンジジュースを毒霧(プロレス技)として使用できます
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