俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「・・・殺し合い、か」

再現された仮想空間であるとは言え、
生まれ故郷である日本の地に戻った彼女―羽鳥知世は、
公園のベンチに静かに腰を降ろして、先程の魔神皇なる少年の言葉に、
思いをはせた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

羽鳥知世という少女は、普通の人間ではない。
周囲にある魔力を吸収し、ほぼ無尽蔵の魔力を生み出すことのできる
『夜の愛し仔(スレイ・ベガ)』という存在だ。

とあるオークションで『エリアス・エインズワース』という
人外の魔法使いに買われ、エリアスの『弟子』兼『未来の嫁』として、
彼と共にイングランドで暮らすこととなった。

エリアスの下で魔法の技と知識を学び、少しづつではあるが、
エリアスとの暮らしに慣れてきた矢先・・・魔神皇による
悪趣味なイベントに強制的に参加させられたのだ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「えっと・・・これで悪魔を呼ぶんだよね」

そう言ってチセは、右手に手にしたスマートフォン型のCOMPを
眺めた。

「・・・エリアスもパソコン用語を使ってたけど・・・今の魔法使いって、
結構ハイテクなのかな?」

どうでも良いような疑問を口にする知世だったが、その姿は傍から見て
かなり冷静に見えた。
別に殺し合いを恐れていない訳ではない。
しかし、知世はこの殺し合いをどこか冷めた目で見ていた。

「・・・・」

知世は数分の間悩んだ末に、COMPから悪魔を召喚することに決めた。
杖は取り上げられてしまっているし、使い魔であるルツもいない。
支給品も確認したが、武器になりそうな物は入っていない。
すると、残る選択肢は悪魔召喚しか残っていないのが現状なのだ。

『夜の愛し仔』であり、魔法使いの弟子でもある知世にとって、
『悪魔』は何ら恐ろしい存在ではない。
『妖精』等と同じ、少し変わった見た目の隣人なのだ。

知世はCOMPの『悪魔召喚プログラム』を起動させると、画面には
『召喚しますか?』のメッセージと『YES』『NO』の選択肢が浮かび上がる。
知世は一瞬だけ考えて・・・『YES』を選択した。
COMPから眩い光が生じ、知世は目をそむけた。
すると・・・

「ケケケーッ!!」

獣の鳴き声のようなものが響いた。
知世が恐る恐る声のした方に目を向ければ・・・

想像していた存在とはあまりに違う物がいた。

緑の地肌に赤い縞模様の迷彩柄の肌。
紅い膜の張った背鰭。
トカゲの頭部をデフォルメしたような顔に複眼のような赤い目。
手足には黒いブーツとグローブを履き、
左腕の二の腕には動物の顔を模した腕輪を装着している・・・。

そんな奇妙な姿をした人型の生き物が、肉食獣のように四つん這いになっていた。

その姿に知世は呆気に取られ、呆然としていた。

「・・・お前がサモナーか?」

異形の悪魔は四つん這いから立ち上がり、迷彩柄のベストを着た長髪の
人間男性の姿になると、一歩ずつ知世に近づいて行った。

「あ・・・その・・・」

知世はどう答えて良いのか解らず、シドロモドロになっていたが、
悪魔はそんなこと気にも止めず知世に近づいていき・・・

「どうしたサモナー?元気ない!」
「!?」

悪魔は知世の体を掴むと、幼児を高い高いするように知世を自身の顔の高さまで
軽々と持ち上げた。

「外出る!子供、太陽の下でいっぱい遊ぶ!」

口から歯をニカッと出して、屈託のない笑顔を浮かべた。

「俺、アマゾン!コンゴトモヨロシク!」
「あま・・・ぞん・・・?」

アマゾンと名乗った悪魔の浮かべた笑顔に、知世は呆気に取られたのであった。


【?????/1日目/朝】 
【羽鳥知世@魔法使いの嫁】
[状態]:健康、困惑
[装備]:COMP(スマートフォン型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:アマ・・・ゾン・・・?
[COMP] 
1:アマゾン(山本大介)@仮面ライダーspirits
[種族]:仮面ライダー
[状態]:健康

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