最終更新:ID:t6kySbPCGQ 2016年05月12日(木) 01:07:03履歴
ウォルター・ホワイトは壮絶な最期を遂げた
自身の作ったブルーメスによる麻薬帝国は崩壊し、愛する息子にも恨まれ、莫大な遺産は本来の数%ほどしか残らなかったが、それでも家族には十分な金を残すことが出来た
ジャックとその一味を纏めて葬ることで家族の脅威となる要因はすべて排除し、同時にもう一人の家族であるジェシーを奴隷のような生活から開放した
彼はブルーメスの精製設備に囲まれ、満ち足りた表情で生涯を閉じる。息子に恨まれているのは心残りだが、それでも最高の最期だった
それで全て終わりのはずだった
「殺し合い……か」
困惑を隠しきれないウォルター
最高の形で人生の幕を閉じたはずの彼が、今こうして生きていることもそうだが、いったいこの状況は何なのか理解できない
息子と同じか、少し幼いくらいのアジア人の少年に殺し合いをしろと言われた。撃たれた傷も治っているし、体を蝕んでいた癌の苦痛もない。まるで予想外だ。
もしかしたら死ぬ間際の夢のようなものなのか?
そう疑いすらした。だが、首から伝わってくる金属の冷たい感触が、これが現実だと証明していた
「願いが叶う、そう言っていたな」
その言葉に魅力を感じないわけではない
もしも、もしもだ。自分がメスなんて作らず、真っ当に生きていたら、ハンクも死なせず、息子にも恨まれず、妻とも仲違いせずに済んだかもしれない。
たが、それはあくまでもしもの話だ
それらすべてを引き起こした選択は、すべて自分の意思で決めたこと。後悔は、無い
そういえば、とウォルターは思い出す
魔神皇の『友となる悪魔を与える』という言葉を
曲がりなしにも科学者であるウォルターにとって、悪魔などオカルト以外の何者でもない
だが、こうして死んだ筈の自分が健康体で存在している手前、無下にするのとは出来なかった
そうしてディバックを確認してみると、携帯電話が入っていた。説明書にはCOMPと記されている。ウォルターは説明書を片手に携帯端末を動かしながら、悪魔召喚プログラムを起動させた
そうして召喚された悪魔らしきものは、さらにウォルターを困惑させた
一般的な悪魔のイメージである山羊の頭や蝙蝠の羽もない、網のような服を着たピンクの頭髪の男性だ。だが、その表情はなぜか怯えているようにも見えた
「君が、その、悪魔なのか?」
しかしそのままにもしておけず、ウォルターはその悪魔というよりは、まるっきり不審人物な男にやや引き気味に問いかけた
「……お」
「お?」
「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーーーッ」
元麻薬の帝王同士の出会いだった
【?????/1日目/朝】
【ウォルター・ホワイト@ブレイキングバッド】
[状態]:健康
[装備]:COMP(携帯型)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗る気は、今はない
[COMP]
1:ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風
[種族]:スタンド使い
[状態]:健康
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