俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

雲雀丘瑠璃は、俗に言う『不幸』な少女だ。
ふとしたキッカケから、決して報われない想いをある人に寄せている、いわゆる『悲恋』の持ち主。
更に本人が面倒見のいい性格をしているためか、何かと災難に巻き込まれることも多い。
此度の災難も最早いつものこと……と言うには、少々事態が深刻過ぎた。
吊り橋ごと落ちそうになったり熊に襲われたり、命の危機に瀕したことは何度かある。
けれど殺し合いなんて。

「先生が関わってる、ってワケじゃなさそうね」

小平先生による授業の一環だったらどれだけ良かったことか。
ルール説明の行われた空間にはなこたちの姿は見えなかったが、もしかしたらひょっこり巻き込まれているかも知れない。
そうであって欲しい、彼女たちとドタバタするいつもの授業であって欲しい……が。

「それに」

鞄の中から、いつも持ち歩いていたパスケースを取り出す。
“あの人”の写真は入っていない。鞄の中に混ざっていないだろうかと持ち物を検めるも、支給されたもの以外見当たらない。

「どうしてこんなことに……」
「大丈夫?」

聞き覚えのない声がかけられたのは、その時だった。
赤を基調としたゴシックロリータ風のワンピースを身に纏い、緑色の髪との対比がよく目立つ。
瑠璃は気づいていなかったが、パスケースがぽうっと淡く光っている。

「私は鍵山雛。あなたが私を呼び出したのよ」

瑠璃は唖然とした。彼女が悪魔?
少しイタい服装であることを除けば可憐な少女のナリをしていて、悪魔――?

「悪魔呼ばわりするだろうから先に言うわ。厄神様だけれど、ちゃんとした神様よ」
「は、はぁ。って、厄神!?」
「そうよ」

目の前でえんがちょを始めた瑠璃に、誤解のないようにと雛は説明した。
厄神様は厄除けの神、人間の厄を吸い取る神であり、疫病神とは相反する存在。
溜め込んだ厄は雛人形に乗せて川に流す、むしろ良い神であると豪語する。
ならば安心かと思いかけ、されど瑠璃は反論した。

「でも、あなたの周りのそれは……」

彼女の周りには溜め込んだ厄がこれでもかというほど漂い、禍々しいオーラを形作っている。

「ええ、私の傍にいるとどのみち不幸になるわ」

雛の一言で場の空気が凍りつく。
この後瑠璃は落ち着くまでひたすらにえんがちょを続けるのだが、彼女の不幸はまだ始まったばかりである。


【?????/1日目/朝】 
【雲雀丘瑠璃@あんハピ♪】
[状態]:健康、不幸
[装備]:COMP(パスケース型、中身は空っぽ)
[道具]:基本支給品、支給品(確認済)
[思考・状況]
基本:帰りたい。
1:えんがちょ

[COMP]
1:鍵山雛@東方project
[種族]:厄神
[状態]:健康

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