魔導機文明以前に作られたとされる特殊なルーンフォークを総称してナンバーズと呼ばれている。
過去の資料にも名前が登場するだけありそれを専門に解析する学者なども存在する。
ナンバーズは31からラストナンバーである39そして38と39にそれを統括するパンドラの合計10体で構成される。
魔導機文明における最終兵器とされ100体の龍を一体で屠るとも一個師団を数秒で壊滅させるとも言われている。
それほどの兵器であるにも関わらず彼女らの生態、構造、製作者一切が不明である。
ナンバーズを巡って各国では熾烈な争いが繰り広げられていることもここに示しておこう。
ナンバーズの強弱に製作時期は関係なく互いの相性などで判断される。
それぞれに独立した知性を持ち性格もばらばらである彼女らの共通点は、
そのどれもが女性体であること、
人間のために働くということ、
そしてラストナンバーである39を溺愛している。
その3点においてのみ彼女らは共通の思考を持っている。
以下各ナンバーズの簡易説明である。
動く要塞”コマンダー31"
ナンバーズファーストナンバーであり実質的に指示を出すナンバーズの参謀。
彼女自身が遺跡でもあり遺跡が彼女である。
ナンバーズ内での強さも段違いの位置にある。
その特徴は遺跡が無事な限り彼女はけして死なない。
また彼女がいる限り遺跡は壊れない。
縦横無尽に動き回り敵を殲滅する後にはなにも残らない。
それが彼女の二つ名である動く要塞の由来である。
性格は冷酷でありもっとも機械らしい機械。
しかしナンバーズの共通点に漏れず39にだけは甘い。
戦場においてはその限りではないが普段の彼女は39にとても甘い普通の姉であると言えるだろう。
灼熱の焔"紫炎32"
ガシェットクラウンにおいて最前線と戦闘を行ったナンバーズ。
ナンバーズ内に置いては比較的温厚であり人間に対しての信愛度はナンバーズ内でも高い方である。
しかしながらもっとも恐ろしいことはそんな彼女を怒らせた場合である。
記録によると一つの国がわずか数分で何も残らない無の地点になったとあるほどである。
二つ名の通り独特な紫の炎を操り後には消し炭すら残さないその点においての残虐さでは彼女ほど特出したものはないだろう。
39に料理や歌を教えたのは彼女であり旅に出したのも彼女である。
理由はそうやって頑張る39を見たかったということである。
ナンバーズにおいて彼女は怒らせてはいけないというのが暗黙の了解である。
氷結女王"アイスドール33"
かつて魔導機文明に置いて発生した戦から逃れるために空に逃げた人間用の避難船内において最前線と戦ったナンバーズ。
氷を操ることにたけたナンバーズである。
彼女の特徴は冷気を操ることにより彼女自身を含めて周囲に冷気による幻影を作り出すことにある。
そのあまりの精巧さゆえに攻撃が命中することで初めて本物かどうか気づくというレベルである。
楽観的であり享楽家。その時を楽しめればそれでいいという人間らしさが彼女の性格。
戦場に置いては相手をゆっくりと凍死させるなどドSな面も見える。
39に対する扱いは好きな子を苛めるようなものだと彼女は語る。
普段の彼女がもっとも生き生きする瞬間でもあり。
その対象にされている39としてはたまったものではないが・・・
魂刈り取る殺戮機械(キラーマシーン)”絶望の鎌34”
まだまだ駆け出しの冒険者たちと戦い、そして最前線たちも相手をしたナンバーズ。
一言で説明するならばバトルマニアとしか説明ができない存在である。
常に強者との戦闘を求めている。それだけ聞くとただのバカなのかもしれないが厄介なのは彼女はバカではないということである。
その証拠にどちらの場合も冒険者たちを苦しめるようないやらしい能力でもって敵対した。
勝利そのものに価値はなくそこにいたる結果を重視しているため勝敗については基本的にどちらでもいいようだ。
39については過度な甘やかしはしないというが頼まれると断れないようだ。
とある場所で見つけた彼女の部屋にはひっそりと人形が置かれているらしい。
バトルマニアをのぞけば内面は乙女のようだ。
ホーリードール"女神35"
ユキフィリアにおいてミクなどを除けば一番早く冒険者と戦ったのがこの35である。
ナンバーズにおいて最弱と言われているがそれでも並みの人間では歯がたたない。
針をもちいた特殊な治療を行える(現在では彼女のみ)希少な存在。
ナンバーズ内における回復補助担当である。
彼女が通った跡にはいかなるけが人も死者でさえもその傷を治したと言われる。
その性格は誰も分からない。
彼女をよく知る冒険者に置いても彼女の本質を理解している人間はいない。
他のナンバーズはこう評価する。
「最弱にして最狂。医者にして死神」
彼女の本質は闇であると誰かが言った。
そんな彼女に女神という名前がつくのは皮肉なものである。
幼い爆弾"天晴36"
見た目が独特なナンバーズ。
獣と機械が合体したような見た目をしている。
性格はとても子供っぽく冒険者との戦闘や戦争も彼女にとっては楽しい遊びととらえられている。
しかし子供ゆえに手加減はできず敵を殲滅するために村が消し飛んだこともあったと言われる。
おおざっぱで飽きっぽい性格だが獣の見た目のためかはたまた本人の性格か、
一度懐いてしまうと子猫のように懐くという習性を持つ。
しかしながら今のところ彼女が懐いているのはナンバーズの他のメンバーだけである。
クレイジーメカニック"生産者37"
ナンバーズに置いて彼女たちの武器や兵器を一手に開発しているのがこのナンバーズである。
いつもよれよれの白衣を身にまといのほほんとしたその姿からは戦闘ができるとは見えないが。
それでも彼女がナンバーズにいるということを考えればその実力を測ることは難しい事ではない。
毒薬から人形、魔導書まで彼女に作れないのは自分たちナンバーズだけであるとは彼女の言葉。
興味があることにはどんどん突っ込むが興味がなければとことん無関心を貫くある意味両極端な性格。
しかしながら自分より下のナンバーズに対しては甘いようで彼女らの願いはなんだかんだで聞き届ける。
とはいえいたずらをされたら起こる先生と言った方がいいのかもしれない。
鏡写しの悪夢"めぐりあう鍵38"
最期に発見されたナンバーズ。
ナンバーズ内どころか他には類を見ない二人で一人のルーンフォークである。
男口調の私と天然の私が存在し二人だけの世界を作っている。
「ここは私の世界」
「でも仲間と妹は別でしょ?」
「そうだね可愛い妹と他の仲間なら私の世界にいてもいいよね私」
「そうだよね私」
というように基本的に仲間にしか優しくない。
ナンバーズ内で妹と39を呼ぶのは彼女らだけである。
余談ではあるがそんな彼女らのもっとも恐ろしいものはお説教をする31と39に嫌われることである。
幼きリーダー"番外パンドラ”
ナンバーズにおいて固有の名前を持つ特例。
戦場においてすべてのナンバーズが彼女に従う。
彼女本人に戦闘能力がそこまであるわけではなくあくまで統率者としての能力はナンバーズでぶっちぎりの1番である。
常に二人のメイドを従え街を出歩く姿はどうみても良家のお嬢様にしか見えない。
彼女に関する記録はその一切が謎に包まれており、
ナンバーズ内に置いても彼女の実力をしるものはいない。
ナンバーズの中でもっとも謎に包まれている存在である。
ラストナンバー"天統姫39"
ナンバーズであり冒険者でもあるナンバーズラストナンバー。
彼女の実力や冒険を記された書物や物語の劇は数多あるためここではあまり述べないこととする。
一振りの剣を握り敵陣に突入し銃を持って敵を殲滅する異色のガンナー。
数々の伝説を残す彼女であるがその実ナンバーズとしての活動記録は極めて少ない。
過去英雄に裏切られ民衆により封印されたという記録が残るのみである。
他のナンバーズからもっとも大事にされており
彼女に何かあればナンバーズが動くということである。
そこにあるのは妹を守るという感情か?
それとも別の意図があるのか?それは謎である
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