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初恋は聖女様597氏(37スレ目)スパーダ×アンジュ2013/01/062013/2/27


今日もテノスの街に雪が降る。日も暮れかかった街の宿に、
肩の雪を払いつつ一行は到着した。
「ったくあいつら、いつになったらくっつくんだ?」
ソファーにどっかと腰を掛けながらながら、親友二人の方を見るスパーダ。
今日も今日とて、イリアがルカをいじり倒している。
「放っておけ。いずれ時間が解決するだろう。」
銃の手入れをしながらにべもなくリカルドが答える。
「でもよぉ、好きあってる二人がくっつかないなんて勿体無いぜ。」
「そんならスパーダ兄ちゃんは好きな人おるん?」
エルマーナがなにか含んだような笑顔でスパーダに問いかけてくると、
スパーダは少し顔を赤くして頭を掻く。
「それは、なんだ。俺ほどの男になりゃあ、誰か一人に絞ってちゃあ泣く奴がワンサカ出るから・・・。」
「あら、その答え方、以前にもあったわね。」
背後から聞こえた声に飛び上がらんばかりに驚く。
「ア、アンジュ、お前聞いてたのかよ!?」
「聞こえたの。だってスパーダ君ったら、今大声出してたのよ?」
クスクス笑いながら自分の部屋へ去っていくアンジュ。
それを見て、スパーダは息を吐いて肩を落す。
「分かりやすいな、お前は。」
「ああ!?どういう意味だ!?」
真っ赤になっていきり立つスパーダに、リカルドは首を左右に振って、
「とりあえず俺からこれだけは言っておく。俺はアンジュの護衛だ。彼女に危害を加える者には容赦せん。
・・・が、”危害”に該当しないことまで気にするつもりはない。」
「は?そいつはどういう・・・。」
「判断基準はアンジュの心ひとつだ。意味は自分で考えろ。」
手入れを終えた銃をかついで、リカルドは夜の街へ消えていく。今日も酒を煽るのだろうか。
「スパーダ兄ちゃん、今日チャンスと違うか?アンジュ姉ちゃん一人部屋やで。」
ニヤニヤしながら見上げるエルマーナから顔を背けて、
「うるせえよ!!ほっとけ!!」
一風呂浴びにその場を離れるスパーダだった。
(ちくしょう、バレバレなんじゃねえかよ・・・。)

夜が更けて街は静まり返る。家々の明かりは消え、月の光と街灯のみが街を照らす。
「はっ!!てやっ!!」
スパーダは一人稽古に励んでいた。踏み込む足が雪を舞わせ、双剣は月を映して鋭く輝く。
彼は自分の鍛錬を人に見られるのが嫌だった。不良にとって努力は恥、されど努力せず負けるのはさらなる恥。
そんな矛盾した思いから、人目を憚って真夜中に稽古をするのが日課になっていた。
「ふう・・・。」
ひとしきり型をなぞり、汗を拭っていると、
「スパーダ君?」
不意に声をかけられる。
「アンジュか?・・・へっくしょい!!」
答え返すとともに、大きなくしゃみを一つ。
「あらあら、こんな寒い時に外で汗かくようなことしてると、風邪を引くわよ。」
「ああ、そうだな。俺、そろそろ寝るよ。」
「待って、折角だから、私の部屋でお茶でも飲まない?」
夕時の会話を思い出し、一瞬で顔が赤くなる。
(そういやアンジュ、今日は一人部屋だって・・・。)
あたふたするスパーダを尻目に、アンジュは部屋へ戻っていく。スパーダは、自分の慌てようを情けなく思いながら後に続いた。

「はい、どうぞ。」
湯気の立つカップを差し出しながら、アンジュはスパーダの隣に腰掛ける。一口飲みながら、
「アンジュは何も飲まないのか?」
「私はさっき、お酒を飲んできたから。」
そういえば、微かに頬が赤い。その赤みが可愛らしく見えて、思わず顔を逸らしながらお茶を飲む。
「ねえ、スパーダ君、スパーダ君の好きな人って誰?」
アンジュの問いに驚いて咽るスパーダ。
「ゲホッゲホッ!!なんなんだよいきなり・・・て、おい!!」
「今回は、ごまかすのは無しよ?」
取り乱すスパーダを無視して、アンジュは彼の首に手を回し、体を寄せてくる。
スパーダの顔がこれ以上ないほどに真っ赤になる。あどけなさを残した端正な面立ち、花を思わせる芳しい匂い。
柔らかな感触、全てがスパーダの頭を痺れさせる。
「アンジュ・・・酔ってるのか?」
「うん。・・・でも、それだけじゃこんなことできないわよ?」
こうまでされて黙まりを決め込んでは男が立たない。スパーダは覚悟を決めて口を開く。
「俺が好きなのは、お前だ、アンジュ。前からずっと・・・、ずっと思ってた・・・。」
咽の奥から振り絞るように声を出す。いつか格好良く告白しようと思っていたが、やはりアンジュには敵わない。
それならせめて、と、自分の本心を言葉に変える。嘘偽りのない、彼女への思いを。
それを聞いたアンジュはニコッと笑って、
「・・・うれしい。ありがとう、スパーダ君。」
スパーダを強く抱きすくめる。
「なあ、アンジュ、お前ももしかして・・・。」
「それはまだ言えないかな。」
「なっ!?ずりーよ!!俺が折角腹括って言ったってのに!!」
再び取り乱すスパーダに、アンジュはクスリを笑うと、彼の唇に人差し指をそっと添える。
「私の答えが聞けるかどうかは、スパーダ君次第かな?」
もう一度抱きつくと、耳元で悪戯っぽく囁く。
「今日は私、一人よ。こんな部屋割り、なかなかないと思うけど、どうする?」
蕩けそうなほど甘い声。格好はつけてもそこは17歳の少年、スパーダに選択肢は無かった。


「ん・・・ちゅ・・・。」
ベッドに腰掛けて、唇を吸う。スパーダの体に寄りかかったアンジュは、その豊かな胸をスパーダに押し付ける。
「ぷはっ・・・せ、積極的だな・・・。」
「ふふっ、嫌だった?」
「べ、別に嫌じゃねえけど・・・こっちが恥ずかくて・・・。」
「もう、今から怖気づかないでね?これからもっと恥ずかしくなるんだから・・・。」
アンジュは立ち上がると、スパーダの目の前でドレスの裾をたくし上げる。
薄い肌色のストッキングにつつまれた、柔らかそうな脚。その付け根を濃紺のレースの下着が包む。
スパーダを見つめるのは悩ましげな瞳。心なしか吐く息も速くなっている。
若干17歳の少年には、あまりにも官能的に思える光景だった。
「アンジュ・・・。」
「ねえ、触ってみて、スパーダ君・・・。」
甘い言葉に誘われるように、彼女の脚に手を伸ばす。
「ん・・・。」
ふくらはぎから太腿に手を這わせ、ストッキング越しにその柔らかさを堪能する。手では満足できなくなって、
彼女の太腿に頬ずりをする。
「んふっ・・・。思ったより消極的なのね、スパーダ君って。」
「いや、あんまりがっつくと格好悪いしよ・・・。」
「気にしなくていいじゃない。私の方が年上なんだし、遠慮しないで甘えていいのよ?」
「うう・・・なんだかアンジュに遊ばれっぱなしな気がするぜ・・・。」
「落ち込んでないで、続けて?」
肩を落すスパーダと、笑顔のままのアンジュ。こんな時でも、アンジュは一枚上手だった。
「ほら、お姉さんの大事なところ、いっぱい触って・・・」
アンジュは優しくスパーダの手を取って、自らの股間に誘導する。おそるおそる手を伸ばすスパーダ。
「んっ!!」
触れるや否や、アンジュの声に驚いて手を引っ込める。
「悪りぃ、間違えたか!?」
「ううん、大丈夫・・・。もっと触って・・・。」
今度は手を触れたまま、割れ目に沿って、下着越しに上へ下へとゆっくりとなぞる。
「ん・・・はぁ・・・いいよ、スパーダ君、上手・・・。」
満足そうな微笑みを浮かべながら、アンジュは片手でスパーダの頭を優しく撫でる。
気を良くしたスパーダは、そのまま下着越しに彼女の秘部に吸い付いた。
「ひゃあ!!んっ!ああん!!」
舌を強く押し付けながら、下着の上から舐めまわす。指を上の方にずらせば、主張を始めた突起を探り当て、そちらにも愛撫を加える。
「あん!くぅん!!いいよぉ、気持ちいい・・・!!もっと・・・!!」
今まで以上に、鼻にかかった甘い声が響く。アンジュはドレスの裾をぎゅっと握り締め、脚を軽く曲げて、
スパーダに秘部を押し付けるように腰を突き出した。スパーダは気を良くしてますます強く彼女の股間に吸い付く。
「はあっ!私、もうダメ・・・あっ!ああああああああ!!」
ビクンッと体を仰け反らせると、その場に崩れ落ちるアンジュ。その体をスパーダが優しく抱きとめる。

「はあ、はあ・・・ふふっ、上手なのね、スパーダ君。本当に初めて?」
「当たり前だろうが!!ってか、アンジュこそ、そんなに乱れて・・・。」
「私も初めてなんだけどな。スパーダ君上手だから、盛り上がっちゃったみたい。」
そう言うと、再びドレスの裾を捲り上げる。下着は彼女の愛液とスパーダの唾液でしっとりと濡れ、流れ落ちる雫がストッキングに跡を残す。
「なあアンジュ、パンツ見せてくれるのも、すげー嬉しいんだけどよぉ・・・。」
「ん・・・分かってるって。ちゃんと全部見せてあげるから・・・。」
アンジュは気だるそうに立ち上がると、服のボタンを外してゆく。
「んしょっと。」
袖を抜くと、そのまま頭から服を脱ぎ、続いてストッキングも脱ぎ捨てる。
雪のように白い肌に、豊満な胸。下とお揃いの紺のレースのブラがその膨らみを持ち上げる。
細く括れた腰の下は、形の良い丸い尻。ショーツにはスパーダの愛撫の跡が残る。
「スパーダ君、いつも私の胸見てたわよね?」
「だ、だってあんまり大きいから・・・。」
「いけない子。でも、今日はたっぷり堪能させてあげる・・・。」
そう言うと、アンジュはブラのホックを外して、豊かな乳房を露にした。
「うわぁ・・・。」
「クスッ、子どもみたいな反応ね。」
「わ、悪いかよ!!」
「悪いとは言ってないでしょ?むしろ、スパーダ君のかわいいところが見られて嬉しいな。」
再びスパーダの顔が真っ赤になる。
(やっぱ、アンジュには敵わねぇよなぁ・・・。)
悔しさ半分といったところだが、憧れ続けたアンジュの胸の誘惑には逆らえない。恐る恐る手を伸ばすと、
静かに揉み始める。
「ん・・・ふぁ・・・。」
円を描くように揉み上げると、時折アンジュの口から吐息が漏れる。頬はほんのりと赤く染まり、眉尻を下げて目を潤ませている。
先程の激しく乱れた姿とはまた違った姿に興奮を覚えるスパーダ。
(やべぇ、かわいい・・・。)
しばらくされるがままにしていたアンジュだが、ふとスパーダの下半身を見遣る。
「あ、スパーダ君、大きくなってるね。」
「え?・・・って、うわ!!」
すっかり膨れ上がっていた自身に気づいて、スパーダは慌てふためいた。
「すまねぇ、つい・・・。」
「今日はあやまりっぱなしなのね。いつもの強気は何処に行ったのかしら。」
「だって、アンジュにこんなことしてると、罰でもあたるんじゃねえかって思っちまうんだよ。
かわいいし、優しいし、神々しいし・・・俺なんかがこんなことしていいのかって。」
「気にすることはないわ。これは私が望んだことなんだから。
それに、スパーダ君が優しくしてくれて、こんなに気持ち良くさせてくれて、
私とってもうれしいの。だから謝らないで?」
「・・・ありがとう、アンジュ。」
「ふふっ。じゃあ私もお礼しないとね。」
そう言うと、アンジュはスパーダの脚の間に俯くと、ズボンのジッパーを開けて彼自身を取り出す。
「大きいね。こんなに興奮してくれたんだ・・・。」
そう言いながら、ゆっくりと手で上下に擦る。
「くっ・・・うう・・・。」
男として無様な姿は曝せない。そんなプライドで、スパーダは声を堪えてアンジュの愛撫を受け入れる。
「あ、濡れてきたね・・・。もっと良くしてあげる・・・。」
そう言うと、両手で胸を持ち上げて自身を包み込む。
「うわっ・・・それやばいって・・・!!」
「んっ、我慢しないで、スパーダ君・・・。はぁ・・・出しちゃっていいのよ?」
甘い誘惑の言葉。それがますますスパーダを追い詰める。
「ん・・・私もまた濡れちゃったかな・・・。」
スパーダが見下ろすと、アンジュは両足をすり合わせていた。目も切なそうに曇りはじめ、
愛撫を続けながら胸の頂を指でつまむ。
「ん!はぁ・・・どうしよう、スパーダ君、私、またイきたくなっちゃった・・・。」
「やらしすぎねえか・・・。」
「だって、スパーダ君に見てほしいんだもの。誰も知らない私の顔。
それとも、やらしい私はいや?」
「そんなことねえって!むしろ、嬉しいくらいだし・・・。」
「よかった。ねえ、スパーダ君は、私がどんな風にイくところが見たい?」
「え!?」
「なんでも見せてあげるよ?遠慮なく言ってみて・・・。」
上目遣いにスパーダを見上げるアンジュ。何を命じられるのか。そう期待しているようにさえ見えた。
「じゃ、じゃあ、自分でやってみてくれないか?」
「いいわよ。ゆっくりするのと、激しくするのと、どっちが見たい?」
「うーん・・・激しく。」
スパーダの注文にニコッと笑って応えると、アンジュはベッドの上で膝立ちになり、軽く脚を広げる。
「じゃあ、激しくやっちゃうね・・・。」
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