作品名作者名カップリング作品発表日作品保管日
無題青い木氏ユーリ×ジュディス2009/07/012013/2/27


「悪くねえだろ、こういうところも」
「そうね、たまにはこういうマニアックなのも良いかもしれないわね」
と、夜仲間の目を盗んで宿屋から飛び出したジュディスは、共に出ていったユーリに連れて行かれる。
そこは恋人達が泊まるために造られた施設、いわゆるラブホテルである。
正直なことを言ってしまえばこの二人は愛を持つ程の関係ではなく、つまり身体だけの関係であった。過去ジュディスが溜まっていたユーリを冗談混じりで奉仕したことがきっかけで、定期的に抱き合う習慣がついたのだ。
とはいえ、恋愛感情のない行為だが、セックスフレンドという言葉で片付けるほどの付き合いではなかった。恋人同士とか、身体目当てとは少し違う、何とも言えぬ感覚であった。

初めてそこに踏み入れたジュディスは、話や噂こそは聞いていたものの普通の施設とは違う仕様に驚く。
風呂場のドアが透明であったり、ベッドのサイドテーブルに避妊具が置いてあったりとジュディスは興味を持ちそれを見ていた。
「こういうところってこれが普通なの?」
「大体こんな感じだろうな」
「本当に行為をするがための場所なのね」
とジュディスは上着や腰布等の衣服を脱ぎながら答える。
下着だけの姿になるとベッドに腰を下ろし、そこに座っていたユーリの髪を優しく触れた。
「…こう見ると結構良い質なのね」
「そうか?オレあんまり手入れしてねえんだけど」
「男の人の髪にしては、ね」
と細い指をくしのように下へと髪をとかし、そのまま上着のはだけたに触れる。
初めは優しく撫でたが、だんだんとくすぐる様に手の力を強めて遊んだ。途中、更に腕を侵入させて腹部に軽く触れた。
「ちょ…脇腹触んなっ」
「うふふ、どうかしら」
「…っ誘ってんのか……っ」
「あら?誘うためにここに来たんじゃないのかしら」
「そうだけど………っこのっ!」
「…っちょっと狡いわ!」
「仕返しだ!」
今度はユーリもジュディスの腰に触れ、いつの間にか小さな男の子に有りがちなじゃれあいになっていた。
ラブラブ、という訳ではないが仲の良さそうな行為であった。が、互いのやることがどんどんエスカレートし、まるで賭け合いの勝負の様になる。
「この!」
「ひっ…今度はこっちから…っ」

ジュディスはユーリの脇に触れた手の力を強くした。その瞬間、逆に自分の肩がぐい、と押され、ベッドに寝転がってしまった。
「形成逆転…だな」
「あなたには負けたくなかったけど」
「じゃあ今日はオレが攻める番な」
「…残念ね、たっぷり出してあげたかったけれど」
「あとでいくらでも掛けてやるさ」
「…っ」
「ん?中出しの方が良かったか?」
意地悪ね、とジュディスが言葉を述べたその時、ユーリは側に置いてある袋から手錠を取り出す。
冷たい鉄製のものではなく、ふわふわとしたもので、いわゆる"大人の玩具"であった。
「ユーリ、」
「今日はオレの番だからな。何やっても良いだろ?」

カチャリ、とジュディスの腕を拘束し、動けなくした後は身に纏うものを剥がす。
普段隠されている肌が露になる姿にユーリは興奮した。しかもあの"大きさ"だ。ブラトップを外した時に揺れたそれを見た時は悦びの笑みを浮かべるしかなかった。
「ひゃ…ん…」
露になった胸部に早速ユーリは舌を遣わす。舌の感覚からわかる女性の胸の柔らかさと引き締まった筋肉の固さのふたつが混じり、なんとも心地が良い。
加えて左手で左の乳房を揉み解すと、その感覚がまた味わえ、ユーリはひたすらその行為に没頭した。
「あぁ…ひゃん…っふうっ」
鼻に籠った声もまたいとおしく、自分が更に興奮していくのにユーリは気付いた。
「ん………あっ」
胸の中心を触れるか触れないかのあたりまでに指を動かし、そのあたりをふにふにと押していく。
先端は既に勃っており、ジュディスの表情も"早く触って"と出張していた。が、ユーリは面白がって付近だけを愛撫した。
「あ…っそこじゃ、なくて」
「そこって?」
「…それも…触って……っ」
「ん?ああ、すぐに勃ちやがったこの乳首のことか?」
敢えて抽象的ではなく明確に表現したことにより、元々赤かったジュディスが更に染まる。
「…触ってやるさ」
と左乳房の中心を指と指で挟み、もう片方は口に含み舌で刺激してやる。
「あ…っふぁあっ」
やっと来た強い感覚にジュディスは高く喘ぐ。
「あっあぁっ」
「どうだ?気持ち良いだろ?」
「っあ、んんぅ」

暫くしてユーリは愛撫を辞め、ジュディスの身体を起こしてベッドに座らせる。
突然起こされたジュディスは目を開かせる。
それを横目にユーリはベッドの真横のカーテンを開けた。と、隠されていた巨大な鏡が顕になった。
「見ろよジュディ、ちょっと弄っただけで硬くなった乳首をよ」
「…………あ」
「こっちもだ、胸弄られただけでこんなにマ○コヒクついてんだぜ?」
背後から少し閉じていた脚を大きく開かせると共に太股を両腕でがっちりと掴み、鏡にジュディスの下半身を映す。
「あ…いや……」
「ほら、こん中とか」
右手を器用に動かし蜜壺の入り口をぱっくりと開かせる。そこは愛液がぐちょぐちょと溢れており、それを見て恥ずかしかったのかジュディスは顔を反らした。
「だめ…っ見たくない…っ」
「自分の見て興奮しねえの?」
「それは…っ」
「ああそっか、自分があまりに淫乱過ぎて困ってるんだな」
「ちが…」
「違わねえだろ、オレがお前みたいな淫乱女をもっと良くさせるからよ」
今度は左手を秘部に近づけ、まだ広げたままの蜜壺の上部で勃っていた肉芽を摘まむ。
「ひぁあああ…っ」
あまりの快楽にジュディスは身体を弓なりに仰け反らし大きく叫ぶ。
「あぁあんっ…やあっ」
「ジュディはクリ触られんの好きなのか?」
「はうっ、うんっ」
「ははは、正直で宜しいこと」
「それ、よりも…」
涙目になりつつもジュディスは言う。
「早く…入れて…っ」
「…!」

まさか自分から言うとは思わなかったのかユーリは驚き、同時ににやりと笑った。
「なんだよ早く言ってくれれば入れてやったのに」
「ん…早く…」
ズボンのジッパーを下げ自らを取り出す…振りをし、袋から巨根を再現した道具―――大人の"玩具"ならぬ"魔導器"を取り出す。
それを手に取り、ジュディスの秘部に宛がうと一気に沈めた。
「あっやああぁぁあぁあっ!」
急速に入れたのか快感と痛みのふたつが伴い、声にならない声をあげる。
「はあ…はあ…はあ…」
「…入れたぞ」
「いや…これじゃなくて…」
「バイブ嫌いなのか?」
「……違う…っ」
「まあヘルメス式じゃねえから、さ」
「…ヘルメスは…こんなのを作る人じゃないわ」
少し冗談を言いつつ、ユーリはそれのスイッチを入れ、ゆっくりと動かした。
「っひぁあっはっ」
「やっぱバイブ好きなんじゃねえの?」
「ん…っちが…う…っ」
「…素直になれよ」
「ちが…っこんなものじゃ、なくて…っ」
「ん?」
「道具じゃ…っいやなのお…っ」
「…別にコレだけでも十分イけそうな気すんだけど」
延々と道具と言葉で苛められ、ジュディスは顔を異常なほどに紅くし、瞳から雫も零れる。
"早くイきたい"というもどかしさがあるはずなのに、攻められれば攻められる程この苛められる状態が続いてほしいと内心思っていた。
そればかりか、その状態が更に凶悪になってほしい、という思考まで生まれる。
実は自分が"そういう趣味"のある人間だというのにジュディスは気付いたが、彼女のプライドと理性がそれを認めたくはなかった。

「はうっ…あっんっ」
「そろそろ限界じゃねえの?」
相変わらずユーリによる道具攻めと愛撫は続いており魔導器の振動をより早めたり、膨らみの中心に強く爪を立てたりと、快楽と苦痛を同時に目の前の彼女に与えていた。
「ん…っぁあん……っひゃあっ」
「今爪立てた時にすげえ喘いでたぞ」
「っぁあう…っ」
「もしかしてジュディってマゾなんじゃねえの?」
と今度は首元に噛み付くとジュディスは一瞬身体を反応させた。
「噛んだだけで喘ぐって…やっぱマゾ?それどころかドMだったり?」
「そんなんじゃ…っな……っ」
ジュディスは必死に抵抗したが徐々にプライドと理性が崩れる様に消え、抑えていた欲望が押されてくる。
「ユーリ…っ」
「ん…?」
「もっと、きつく…っ痛く…お願い…っ」

涙をぽろぽろと溢す姿を見ながらそう聞くと、ユーリはははは、と笑いだす。
「…っは、最高じゃねえか…!」
唐突に蜜壺に埋まっていた魔導器を引き抜くと、代わりに既に大きくなった自身を勢いよく挿入する。
「あ…っはぁああぁ…っ」
「最初から素直になってれば良かったのにな…」
「だって…」
「オレは弄る方が好きだからな、マゾのジュディとは相性良いみたいだな」
「……!」
「皆知らねえだろうなぁ、普段あんなに大人っぽいジュディがこんなに腰振る淫乱だなんて」
「や……っ」
「まさかオレ以外にも進んで脚開いてんの?」
「違う…それはっ、あなただけ…っ」
「じゃあオレの前にだけマゾになる、ってことで良いんだな?」
「うん…っ良いから…もう良いからぁあ…!」
ユーリの緩い動きに不満だったのか、ジュディスは自分から腰を揺らしていく。が、太股を未だに掴まれていたため上手く動かすことが出来なかった。
「イきたいならおねだりしろよ、明確に表現して、な?」
「え…?」
「じゃなきゃ動く気ねえしジュディも辛いだけだろ?」
完全に弄られている、けれどそれが自分を興奮させてしまう。
そう思いつつもゆっくりと口を動かした。
「ユーリので…っ私を…」
「あぁ?聞こえねえなあ?」
「…大きいの…いかせ…」
「はっきり言わなきゃわかんねえぞ?」
「…ユーリの大きいので…私を…イかせて…」
「んー80点くらいか?」
「……っ
ユーリの大きいので…っ淫乱な私を貫いて…っイかせて…っ!」
「…ちゃんと出来たじゃねえか」
その言葉を合図にユーリは腰を動かし始め、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響く。
「あぁっやああん…っ」
「は……っ」
「やぁあっふあ…っぁあっ」
快楽の波に溺れつつも目を開けば自分の姿が目の前に写る。
改めて見ると自分が脚を開いている姿がこんな感じだとは想像が付かなかったのか、ジュディスは赤面し、同時に興味津々に見る。
それは"憐れ"なのか"美しい"のか彼女は判らなかった。

「あ…っ、もう、だめ…イク…っ」
「…イっちまえよ、変態」
激しく突き上げられ、膨らみを揉まれ、厭らしい音が響き、乱れる自分を見る。限界はもうすぐであった。
「やっ、ぁあああぁ…っ!」
身体をびくびくと奮わせ、蜜壺を引き締めながらジュディスは達した。
「………っ」
その引き締めによりユーリも達し、まだ震えている蜜壺に欲を吐き出した。
「んんう…っ」
「中出しで感じてんのかよ、流石は淫乱女」
「…あう…っ、もっとお…」
「おいおい相当元気じゃねえか、そんなにヤりてえの?」
「うん…お願い…」
「…ならジュディが倒れても付き合ってやるさ」

その後もひたすら突かれ、喘ぎ、何度も達した。
中だけでなく顔、胸元にも白濁を掛けられ、目の前がぼんやりとしたところで記憶が途切れた。
気絶した後もユーリが述べた通り彼がまだ行為をしていたかどうかはわからなかった。
が、朝早く起きて巨大な鏡を見ると全身にこびり付いていた白濁がすっかりなくなり、首筋に赤い痕が幾つも残っていることにジュディスは目を反らした。

自分の記憶に、無い筈なのに。彼がそんなに優しい人間だなんて、人を包み込む気持ちなんて無い筈なのに
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