1

おむすびコロリンロリロリン♥
ある日お兄さんが人里から離れた場所でお仕事をしていました
人里の外に出るのは危険がありましたがお兄さんには護身用の御札があるため平気でした
今日もなれた様子でお仕事をこなしていたお兄さんはおなか減ったためお弁当を食べる事にしました
お弁当はおいしそうなおむすびが2つ
いただきますとおむすびを食べようとした所何かが腕にぶつかったような感覚がしおむすびを落としてしまいました
ああもったいない
おむすびを拾おうとしたお兄さんでしたがおむすびはどんどん転がってしまいました
思わずお兄さんはお弁当を抱えたままおむすびを追ってしまいます
お兄さんはころころと転がっていくおむすびに追いつきましたが何故かあった大きな穴に落っこちてしまいました
そして大きな穴からは何か歌のようなものが聞こえてきます
おむすび コロリン ロリロリン♥
不思議な歌でした
気になって穴を覗いていたお兄さんは……後ろから近寄る影に気がつくことはありませんでした

2

トン
とお兄さんは背中を押された気がしました
辛うじて振り向くともと居た場所には小さな人影がありました
逆光でよく見えませんでしたが人影の背丈は小さく頭に何か飾りをつけているように見えました
しかしそんな事を観察している暇も無くお兄さんは穴に落っこちてしまいます
ころりんころりんとおむすびと同じ様に穴に落っこちてしまったお兄さんはやがて穴の先へとたどり着きます
するとそこには数え切れないほどのネズミと子供の見た目をした妖怪らしき少女たち
「こんにちはお兄さん♥おむすびをご馳走してくれたのはあなただろう?うちのネズミたちも喜んでいたよ…これは精一杯お礼をしないといけないな…♥」
ネズミのような耳をした少女が声をかけてきました
少女は人間ではありません
思わず護身用のお札を取り出そうとしましたが生憎荷物はお弁当を食べようとした場所に置いてあります
手元には転がっている内に中身がぐちゃぐちゃになったお弁当だけでした

3

変わった帽子と角のある少女が声をかけます
「ふふ♥私たちの隠れ家におむすびを入れてくれるなんて変わった人ね♥歓迎するわ♥」
「怖がらなくていいぞー♥ちゃぁんと優しくするからな♥あははっ♥」
ウサギ耳の少女と妖精らしき少女が近寄ってきました
「あれ?お兄さんのお弁当ダメになっちゃってるね…私たちがお餅を用意しましょうか?♥おいしくて精がつくわよ♥」
「あたいも手伝うよ♥お兄さんにあたいの手作りお餅たべさせたげる♥」
ペッタン うさぎの おもちつき♥
ペッタン ペッタン つるペッタン♥
「ほら、ダメになった弁当は私のネズミが食べよう…うーん…これはまたお礼が増えてしまうな♥」
「ほらほら♥こっちへおいで♥てゐたちのお餅ができるまで寛いでよ♥」
変な帽子の少女たちに手を引かれふわふわの座椅子まで連れて来られたお兄さん
相手は妖怪の少女たちでしたがダメになったお弁当の代わりの食事まで用意してくれる歓迎ぶりにお兄さんは警戒心を無くしていました

4

「何か欲しいものあるかい?♥なんでも用意してあげるよ♥」
食事を用意してくれた上に何か欲しいものを聞かれるとは…
こんなにも歓迎してくれている少女たち相手にへたに欲しい物を言ってしまえば何が何でも用意されてしまう
きっと本当は飲み物か何かあたりの事を聞いているのだろう…と思いましたが、何故かそんな気がしてしまいました
流石にそんなあつかましい事はできません
お兄さんは考えたそぶりを見せた後欲しいものは特に無いと答えました
「……ふーん♥分かった!♥欲しいものはかわいい恋人と赤ちゃんね!♥」
そんな事は言っていないのに
角のある少女が大きな声で断言してしまいました
その声に反応した他の少女たち
「おや♥それはそれは…お礼はあなたの赤ちゃんを沢山孕む事にしようかな♥」
「えっ?♥子作りしたいの?♥もー♥しょーがないわねぇ♥」
「なーにー?♥子作りがしたいって言ったの?♥お餅作ったら私もやるわ♥」
「あたいもー♥あたい得意だよー♥いでんしまぜまぜ♥」

5

角のある少女はにんまりとした顔で笑いました
「よかったねぇ♥まあ此処に来た時点でそうなるのは決まってたけど♥」
そこでお兄さんは気がつきます
穴に落ちる時に見た人影は、少女の角のような飾りをつけていた様な…と
しかし穴に落ちている最中や後から、角の少女が穴からやってきた様子はありません
お兄さんが部屋に来た時から少女全員はこの部屋に居たからです
気のせいだったのでしょうか…お兄さんは頭を捻りました
「なにか小難しいこと考えてる?♥なあんにも考えなくてもいいんだよ♥私たち相手に王様気分で種付けしてくれれば♥」
角の少女の、見た目の年齢に似合わぬ扇情的な表情に思わず生唾を飲み込んでしまうお兄さん
そこにウサギ耳の少女と妖精少女が声をかけました
「お兄さんおまたせー♥てゐの愛情たっぷりお餅♥用意できたよ♥」
「もーてゐちゃんあたいも作ったんだから!♥あたいの愛情たっぷりお餅にきまってんじゃんっ♥」
「ごめんごめんって…♥さっ♥召し上がれ♥」

6

突きたてのお餅は湯気が昇りとても美味しそうです
おなかの減ったお兄さんはあつあつのお餅を一口食べました
一口目から、何か体が熱くなる香りが口の中に広がります
どくん、どくん、とお兄さんの下半身が脈打つのを感じました
「ほらほら♥遠慮しないで食べて♥」
これは普通のお餅ではありません
お兄さんはなんとか目の前の少女たちを犯したい欲求を抑え、お餅を遠慮しようとしましたが…
「あたい頑張ってつくったのに!ちゃんと食べてよぉ♥もぅ♥仕方ないなあ♥」
妖精少女は用意されたお餅を噛み切るともぐもぐとしっかり咀嚼しながらお兄さんにキスをしました
「んっ…♥んくっ♥えぅ…♥」
妖精少女の唾液たっぷりのお餅を口移しされ、お兄さんは一口目よりも更に体が熱くなりました
目の前の妖精少女も目をハートにし、完全に発情しきった表情になっています
「あーあー♥ピースったら完全にスイッチ入ってる…♥それじゃあ私たちも」
「うん♥私たちも…♥」
妖精少女以外の少女たちもお餅を口に含み、次々にお兄さんへと口移しを始めました

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それからお兄さんと少女たちは何時間何十時間と交わり続けました
疲れればおいしいお餅を食べさせられました
不思議と体に活力が漲り、もう出ないと思っていた孕ませ汁はすぐさま大量生産を始めてしまうのです
少女たちのお餅も、あそこも天下一品でした
いたれり尽くせりな歓待を受けたお兄さんはとうとう解放され帰路につきます
お土産には少女たちと…少女たちのおなかの中のかわいい赤ちゃん
お兄さんと少女たちは赤ちゃんを育てながら、新たに子作りもしながら
仲良く楽しく最期まで暮らしましたとさ♥
めでたし♥めでたし♥

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