13/02/10(日)01:50:13

「あはは…… 本気、なんだよね…?」
「……ごめん。君のこと、嫌いじゃないんだけど。そういう風には… ほんと、ごめんね!」
工務店の河童がそそくさと走り去ってゆく。
……一体、何度目だろうか。
自慢じゃないが、僕は恋多き人だと思う。
寺子屋の先生、薬売りの兎、新聞記者の天狗。
何度も恋に落ち、そして同じ数だけ恋に敗れてきた。
「面食いだな」「体目当てなんじゃないか」なんて言う奴もいる。
それでも。
それでも僕は、いつだって本気だったんだ――

ぽん。
誰かが僕の肩を叩く。
――ほっといてくれ
拒絶の言葉を吐きかけようと、僕は振り向いた。
むにゅ。
頬に、何か棒状のものがが当たる。
……こんな子供じみた真似をする奴は、僕の知っている限りアイツしかいない。
「ちーんぽ!」
間の抜けた声の主を追って改めて振り返れば、
そこにあったのは予想通り、見慣れたアイツ――ちーんぽ妖夢の顔と、剥き出しのちんぽだった。

その時のことを、僕はよく覚えていない
たぶん、イライラしていたんだと思う。
僕は彼女と強引に口付けをすると、なし崩しに行為に及んだ。
半ば無理矢理襲いかかったようなものだというのに、
彼女はさして抵抗すること無く僕を受け入れた。
彼女も所詮はビッチということなのだろうか。いつもちんぽ丸出しにしてるし。
そう思い僕が彼女のアヌスに剛直を突き込んだ。

彼女の尻は、キツかった。
おかしい。
ビッチならもっと尻穴は緩いはずだ。
そう思って僕は恐る恐る彼女のアヌスを確認した。

……ッ!?
――血が出ていた。
なんのことはない、彼女はアナル処女だったのだ。

「ち、ぃーんぽ…」
彼女は苦痛に顔を歪めながらも、無理に笑顔を作りながらそう呟いた。
きっと、それは僕を心配させないために――

なん、で…?どうして、僕なんかに大切なアナル処女を……?
お前ならもっといい人見つかるだろう?
彼女は首を横に振り、言った。
「ちーんぽ…?」

ああ、なんで忘れていたんだろう。
辛い時。挫けそうな時。
何度恋に落ちようとも、何度それを失おうとも。
いつも、傍に彼女がいた。
彼女が傍に居続けてくれた――

僕はちーんぽ妖夢のことがたまらなく愛しくなり、口付けをした。
先ほどの口付けとは違う、優しい口付けだった。
そして、僕たちは愛を確かめ合った。

ちーんぽっ、ちーんぽ妖夢っ!
「〜〜っ! っ、ちーーんぽっっ♪」

僕は何度も彼女の中で果てて、彼女も何度も僕の中で果てた。
長い夜だった。

朝。
ベッドの中で僕は物思いに耽っていた。
今までの恋のこと。そして新しい恋のこと。
色々なことを考えて、僕はつい、独り言を言っていた。

散々恋したのに、結局こうやって元に戻ってくるなんて、まるで幸せの青い……
そこまで言うと、いつのまに起きたのか、彼女が僕の唇に指を当てていた。
「ちーんぽ…」
ああ、そうだな。
僕らの幸せは青い鳥なんかで決まりはしない。
僕らの幸せを決めるものはただひとつ。
そう、それはみんな大好き――

「「ちーんぽ!」」

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