るみゃしょた
最終更新:ID:JegKKsrXug 2011年08月22日(月) 21:00:26履歴
夏の山は、里よりずっと過ごしやすい。
日差しが強いから木陰も色濃く落ち、風が吹けば嘘のように涼しいからだ。
振り向けば、二つ隣の尾根に、太陽が沈み始めているのが見える。
山小屋はもう見えている。焦ることは何もない。
ただ、その日はいつもと少しだけ状況が違っていた。
「……ぅ、うぅ……」
脇合いの茂みから、か細いうめき声がする。
念のために鉈を構えて、音を立てないように、そっと藪を掻き分ける。
そこには、四尺ほどの真っ黒な球が落ちていた。
いや、まるで灯りのない夜の山のような、闇色の球だ。
「ぅぅう……ん……」
まただ。声色からして、女の子が中にいるらしい。
と――黄昏の薄闇に溶け込むように闇色の球が掻き消えて。
後には、うつ伏せに倒れた金髪の少女だけが残った。
日差しが強いから木陰も色濃く落ち、風が吹けば嘘のように涼しいからだ。
振り向けば、二つ隣の尾根に、太陽が沈み始めているのが見える。
山小屋はもう見えている。焦ることは何もない。
ただ、その日はいつもと少しだけ状況が違っていた。
「……ぅ、うぅ……」
脇合いの茂みから、か細いうめき声がする。
念のために鉈を構えて、音を立てないように、そっと藪を掻き分ける。
そこには、四尺ほどの真っ黒な球が落ちていた。
いや、まるで灯りのない夜の山のような、闇色の球だ。
「ぅぅう……ん……」
まただ。声色からして、女の子が中にいるらしい。
と――黄昏の薄闇に溶け込むように闇色の球が掻き消えて。
後には、うつ伏せに倒れた金髪の少女だけが残った。
「ふう…。あー、食べた食べた。お腹いっぱいよ」
一週間分の備蓄をペロリと平らげて、ようやく少女は箸を置いた。
「いやー、ほんとに助かったよ。キミ、ありがとうね」
赤い目を細めて少女は笑う。
小首を傾げる動きに合わせて、赤いリボンが小さく揺れた。
「えっとね、私ルーミア。ちょっと断食してたの」
……断食というと、修行僧がやるアレだろうか。
修行僧以前に異人にしか見えないが、外つ国でも断食をするんだろうか。
「あー、違うの違うの。断食はただの暇潰しなのよ」
それはある意味で修行僧よりすごい気がする。
人里のお寺の関係者が聞いたらどう思うことだろう。
「まあ、それはいいや。ねえ、お風呂ある?」
よく見ればルーミアは泥だらけだ。山道で倒れたんじゃ仕方ないだろう。
ここで放り出すわけにもいかないので、僕は風呂の用意に立った。
一週間分の備蓄をペロリと平らげて、ようやく少女は箸を置いた。
「いやー、ほんとに助かったよ。キミ、ありがとうね」
赤い目を細めて少女は笑う。
小首を傾げる動きに合わせて、赤いリボンが小さく揺れた。
「えっとね、私ルーミア。ちょっと断食してたの」
……断食というと、修行僧がやるアレだろうか。
修行僧以前に異人にしか見えないが、外つ国でも断食をするんだろうか。
「あー、違うの違うの。断食はただの暇潰しなのよ」
それはある意味で修行僧よりすごい気がする。
人里のお寺の関係者が聞いたらどう思うことだろう。
「まあ、それはいいや。ねえ、お風呂ある?」
よく見ればルーミアは泥だらけだ。山道で倒れたんじゃ仕方ないだろう。
ここで放り出すわけにもいかないので、僕は風呂の用意に立った。
うちの浴槽は野趣あふれるドラム缶風呂だ。
すぐ裏手の泉から水を引き、そこから汲んだ水を張って、火を起こす。
夜は妖怪が出るから滅多に入らないのだが……
まあ、僕なんかが見張りがでも、いないよりはマシだろう。
「えへへ〜、何から何までありがとね」
湯が沸いたことを告げると、ルーミアは屈託なく笑って。
「よいしょっと。わーい、お風呂お風呂ー」
あろうことか、僕の目の前でぽいぽいと服を脱ぎ捨てていった。
…………。
まずい。非常にまずい。
初めて見た女の子の身体が、目に焼き付いて消えようとしない。
生白い肌、柔らかそうな曲線、色の薄い乳首。そして――
僕は再び頭を振って、壁に掛けられた猟銃を乱暴に掴んで外に出る。
言うまでもなく、見張りには全く集中できなかった。
すぐ裏手の泉から水を引き、そこから汲んだ水を張って、火を起こす。
夜は妖怪が出るから滅多に入らないのだが……
まあ、僕なんかが見張りがでも、いないよりはマシだろう。
「えへへ〜、何から何までありがとね」
湯が沸いたことを告げると、ルーミアは屈託なく笑って。
「よいしょっと。わーい、お風呂お風呂ー」
あろうことか、僕の目の前でぽいぽいと服を脱ぎ捨てていった。
…………。
まずい。非常にまずい。
初めて見た女の子の身体が、目に焼き付いて消えようとしない。
生白い肌、柔らかそうな曲線、色の薄い乳首。そして――
僕は再び頭を振って、壁に掛けられた猟銃を乱暴に掴んで外に出る。
言うまでもなく、見張りには全く集中できなかった。
寝台でルーミアが呑気な寝息を立てている。
もちろん僕は眠っていない。眠れるわけがない。
何しろすぐ隣の彼女は、素っ裸で寝ているのだから。
背を丸める。股間が、全く収まらない。
それが何故なのか分からないから、余計に眠れない。
こんなことなら、両親の寝室を物置代わりにするんじゃなかった。
「……んー、どうしたのー?」
もぞりと、ルーミアが身体をこちらに向ける。
何でもないとは言ったが、それは逆に彼女の疑惑を募らせたらしく
「ほら、お話する時は人の顔を見てよー」
肩を引っ掴まれ、とんでもない力でごろりと反転させられる。
「……あ、そういうこと。これじゃ眠れるわけないねー…」
混乱する僕の服を脱がして、固い一物を握り締めるルーミア。
瞬間、未知の痺れが腰の中で弾けて、彼女の肌を白濁液が汚した。
もちろん僕は眠っていない。眠れるわけがない。
何しろすぐ隣の彼女は、素っ裸で寝ているのだから。
背を丸める。股間が、全く収まらない。
それが何故なのか分からないから、余計に眠れない。
こんなことなら、両親の寝室を物置代わりにするんじゃなかった。
「……んー、どうしたのー?」
もぞりと、ルーミアが身体をこちらに向ける。
何でもないとは言ったが、それは逆に彼女の疑惑を募らせたらしく
「ほら、お話する時は人の顔を見てよー」
肩を引っ掴まれ、とんでもない力でごろりと反転させられる。
「……あ、そういうこと。これじゃ眠れるわけないねー…」
混乱する僕の服を脱がして、固い一物を握り締めるルーミア。
瞬間、未知の痺れが腰の中で弾けて、彼女の肌を白濁液が汚した。
「わあ、いっぱい出たね…。もしかして、初めての精通?」
よく分からないが、初めての経験には違いなかった。
汗が、荒い吐息が止まらない。
生まれて初めての過剰な興奮に、身体が異常に熱かった。
「……どうもそうみたいねー。いや、私も経験はないけどさ…」
不意に頬を両手で挟まれ、そのまま彼女の愛らしい顔が近付く。
まるで果物のように瑞々しい唇が、僕の口を塞いだ。
「えへへ……ファーストキスかな?」
僕は頷いた。今ので驚愕が限界を超えて、逆に冷静になったらしい。
「私もだよ…。キスって、こんなに気持ちいいんだねー…」
小さな唇から這い出した熱い舌が、ぬるぬると僕の舌を絡め取る。
「あ、…これ好きぃ…♪ んちゅ、ちゅっ…ちゅる、くちゅ……」
舌を通じて、理性までが舐め取られていくような感覚。
崩れそうな意識とは裏腹に、ちんぽはガチガチに戻っていた。
よく分からないが、初めての経験には違いなかった。
汗が、荒い吐息が止まらない。
生まれて初めての過剰な興奮に、身体が異常に熱かった。
「……どうもそうみたいねー。いや、私も経験はないけどさ…」
不意に頬を両手で挟まれ、そのまま彼女の愛らしい顔が近付く。
まるで果物のように瑞々しい唇が、僕の口を塞いだ。
「えへへ……ファーストキスかな?」
僕は頷いた。今ので驚愕が限界を超えて、逆に冷静になったらしい。
「私もだよ…。キスって、こんなに気持ちいいんだねー…」
小さな唇から這い出した熱い舌が、ぬるぬると僕の舌を絡め取る。
「あ、…これ好きぃ…♪ んちゅ、ちゅっ…ちゅる、くちゅ……」
舌を通じて、理性までが舐め取られていくような感覚。
崩れそうな意識とは裏腹に、ちんぽはガチガチに戻っていた。
「ねえ、私のも見て…。男の子から見て、どんな感じ…?」
満月の灯りが、ルーミアが自らの両手で広げた部分を照らし出す。
乳首に比べだいぶ紅が差した、生々しい肉の色。
てらてらとぬめった光は、そこが粘膜であろうことを窺わせる。
小さな膨らみ。小さな花びら、そして、小さな穴。
月明かりの作る陰影が、それをより神秘的に見せていた。
「キミのおちんちんをね、この中に挿し込むの…」
彼女の指差した穴はひくひくと蠢いていた。
初めて見る女の子のそこに、僕は興奮するまま彼女にのしかかる。
だが、入らない。何度やってもちんぽの先が穴を捉えられない。
「ん…ほら、ここだよ。そのまま腰を押しつけ――ひゃうっ!?」
亀頭が全部入ると同時に、全身にさっきの感覚が走り抜け、再び暴発する。
入口が締まる。中が蠢く。精を搾り、吸い出すように。
そして僕は、生まれて初めて失神した。
満月の灯りが、ルーミアが自らの両手で広げた部分を照らし出す。
乳首に比べだいぶ紅が差した、生々しい肉の色。
てらてらとぬめった光は、そこが粘膜であろうことを窺わせる。
小さな膨らみ。小さな花びら、そして、小さな穴。
月明かりの作る陰影が、それをより神秘的に見せていた。
「キミのおちんちんをね、この中に挿し込むの…」
彼女の指差した穴はひくひくと蠢いていた。
初めて見る女の子のそこに、僕は興奮するまま彼女にのしかかる。
だが、入らない。何度やってもちんぽの先が穴を捉えられない。
「ん…ほら、ここだよ。そのまま腰を押しつけ――ひゃうっ!?」
亀頭が全部入ると同時に、全身にさっきの感覚が走り抜け、再び暴発する。
入口が締まる。中が蠢く。精を搾り、吸い出すように。
そして僕は、生まれて初めて失神した。
猟銃と罠で獲った獣を、人里で売って生計を得る。
僕の父も、祖父も、そのまた祖父も、そうやって暮らしてきた。
その例に漏れることなく、僕もそうして生きている。
ただ、ひとつ違う点があるとすれば――
「ねえねえ、お肉買おうってばー。お肉食べなきゃ力が出ないよー」
どういうわけか妖怪の少女と暮らしていることだった。
里の出口に来てまで駄々をこね続けるこの少女は、名をルーミアという。
異人の少女に見えるが、れっきとした妖怪らしい。
「ねえってばー、そんな氷ばっかり買ったって腹持ちしないよ?」
数えで十にも満たない僕と外見年齢はあまり変わらない。
力の弱い妖怪なのか、単に幼いだけなのかもしれない。
「え、お肉はたくさん保存してあるの? やったー!」
両手を上げて大喜びするルーミア。
どうやら当分うちを出ていくつもりはなさそうだった。
僕の父も、祖父も、そのまた祖父も、そうやって暮らしてきた。
その例に漏れることなく、僕もそうして生きている。
ただ、ひとつ違う点があるとすれば――
「ねえねえ、お肉買おうってばー。お肉食べなきゃ力が出ないよー」
どういうわけか妖怪の少女と暮らしていることだった。
里の出口に来てまで駄々をこね続けるこの少女は、名をルーミアという。
異人の少女に見えるが、れっきとした妖怪らしい。
「ねえってばー、そんな氷ばっかり買ったって腹持ちしないよ?」
数えで十にも満たない僕と外見年齢はあまり変わらない。
力の弱い妖怪なのか、単に幼いだけなのかもしれない。
「え、お肉はたくさん保存してあるの? やったー!」
両手を上げて大喜びするルーミア。
どうやら当分うちを出ていくつもりはなさそうだった。
「ねえ、ちょっとそれ貸して」
里を出てすぐ、ルーミアはこちらに手を差し出してきた。
不思議に思いながらも氷の詰まった籠を手渡すと
「よいしょっとー」
あっという間に自らを闇色の球に包み込む。まるで魔法だった。
「この中は涼しいんだよー。だからしばらく氷が溶ける心配なーし!」
……なるほど。どうやら気を遣ってくれたらしい。
素直に礼を言うと、一瞬彼女の声がしなくなり
「え……えへ、えへへ……うぇへへへへへぇ〜……」
球の中から、聞いている方の腰が砕けそうな、奇怪な笑い声が漏れてきた。
顔も何も見えないが……ひょっとして照れ笑いだろうか。
「そ、そーなのかー…。あ、この中って何も見えないのよ。だから……はい」
闇の中から差し出された手を引いて、昼なお暗い山道を歩く。
たったそれだけのことなのに、僕の胸は今にも爆発しそうだった。
里を出てすぐ、ルーミアはこちらに手を差し出してきた。
不思議に思いながらも氷の詰まった籠を手渡すと
「よいしょっとー」
あっという間に自らを闇色の球に包み込む。まるで魔法だった。
「この中は涼しいんだよー。だからしばらく氷が溶ける心配なーし!」
……なるほど。どうやら気を遣ってくれたらしい。
素直に礼を言うと、一瞬彼女の声がしなくなり
「え……えへ、えへへ……うぇへへへへへぇ〜……」
球の中から、聞いている方の腰が砕けそうな、奇怪な笑い声が漏れてきた。
顔も何も見えないが……ひょっとして照れ笑いだろうか。
「そ、そーなのかー…。あ、この中って何も見えないのよ。だから……はい」
闇の中から差し出された手を引いて、昼なお暗い山道を歩く。
たったそれだけのことなのに、僕の胸は今にも爆発しそうだった。
帰宅してすぐ、今朝獲った獲物と、買ったばかりの氷を氷室に詰め込む。
床下の小さな洞穴は、去年しこたま降った雪と保存食でいっぱいだ。
「なにこれー……天国?」
ありあまる食欲にルーミアが瞳をキラキラさせている。
僕は必死で腹八分目と、山野に生きる命の尊さを説いた。
たった一人の食べ過ぎが、やがては生態系の崩壊を引き起こす。
僕ら猟師はそれをよく知っているから、不要な食事は決してしないのだ。
「……。なるほどなー…」
たっぷり一刻はかけて説明したが、反応はこの程度だった。
妖怪だからか、根が食いしん坊だからか、どうにも理解が及ばないらしい。
「ねえ、そんなことより暑いよー。近くに川とかないのー?」
裏手に少し歩くと、ここの飲み水をまかなっている泉がある。
「じゃ、そこで水浴びしよ! 早く、早く、早く!」
手を引かれ、僕は反応する間もなく小屋から引きずり出された。
床下の小さな洞穴は、去年しこたま降った雪と保存食でいっぱいだ。
「なにこれー……天国?」
ありあまる食欲にルーミアが瞳をキラキラさせている。
僕は必死で腹八分目と、山野に生きる命の尊さを説いた。
たった一人の食べ過ぎが、やがては生態系の崩壊を引き起こす。
僕ら猟師はそれをよく知っているから、不要な食事は決してしないのだ。
「……。なるほどなー…」
たっぷり一刻はかけて説明したが、反応はこの程度だった。
妖怪だからか、根が食いしん坊だからか、どうにも理解が及ばないらしい。
「ねえ、そんなことより暑いよー。近くに川とかないのー?」
裏手に少し歩くと、ここの飲み水をまかなっている泉がある。
「じゃ、そこで水浴びしよ! 早く、早く、早く!」
手を引かれ、僕は反応する間もなく小屋から引きずり出された。
身の丈四尺ほどの僕でも肩までしか浸かれないほど、この泉は浅い。
それでもルーミアは大満足だったようで、無邪気に泳いでいる。
「ねえ、キミも泳ごうよー! ひゃっこくて気持ちいいよー?」
そうは言っても、ここは獣たちの水飲み場でもある。
危険が否めない以上、僕まで水遊びに興じるわけにはいかない。
とりあえず上は脱いだし、素足を水に浸すだけで充分だ。
「昨夜もそんなこと言ってたよね? もー、堅いんだからー」
正面まで泳いできたルーミアが、そのまま水から上がってくる。
零れ落ちる雫が、真っ白な肌が、きらきらと目に眩しい。
「えいっ! 冷たさおすそわけー!!」
首に抱きつかれ、勢いでそのまま押し倒される。
「えへへ……あったかいね……」
泉の水に冷やされた彼女の柔肌はひんやりとして、程よく僕の体温を奪う。
そう、股間のごくごく一部を覗いて――。
それでもルーミアは大満足だったようで、無邪気に泳いでいる。
「ねえ、キミも泳ごうよー! ひゃっこくて気持ちいいよー?」
そうは言っても、ここは獣たちの水飲み場でもある。
危険が否めない以上、僕まで水遊びに興じるわけにはいかない。
とりあえず上は脱いだし、素足を水に浸すだけで充分だ。
「昨夜もそんなこと言ってたよね? もー、堅いんだからー」
正面まで泳いできたルーミアが、そのまま水から上がってくる。
零れ落ちる雫が、真っ白な肌が、きらきらと目に眩しい。
「えいっ! 冷たさおすそわけー!!」
首に抱きつかれ、勢いでそのまま押し倒される。
「えへへ……あったかいね……」
泉の水に冷やされた彼女の柔肌はひんやりとして、程よく僕の体温を奪う。
そう、股間のごくごく一部を覗いて――。
しばらくは何もせず抱き合っていたが、僕の股間の自己主張に気付くと
「うふ…おなかだけ、熱ぅい……」
幼児体型丸出しのぷっくりとした下腹を、わざとらしく擦りつけてきた。
ひんやりして、ぷにぷにして、すべすべして。
ただでさえ刺激に弱いちんぽは、早くも熱い精を吐き出そうと震えて
「あ、もう出る? んじゃ……はむっ!」
そこに吸いつかれた瞬間、彼女の口内で爆発的な射精に導かれた。
舌が、頬の肉が、全体を包む。喉の奥が精を搾るように蠢く。
――ああ、飲まれている。
全身の感覚が射精の快感に塗り潰される感覚に、僕はただ震え、喘いだ。
「ん…。苦くて、塩辛くて、ほんのり甘いね…。これ、結構スキかも…」
朱色の差した頬、ぼんやりと焦点の定まらない大きな瞳。
「これがお腹いっぱい飲めたら、腹八分目でもいいかもね……♪」
そしてルーミアは、文字通りお腹で飲むべく、倒れたままの僕に跨った。
「うふ…おなかだけ、熱ぅい……」
幼児体型丸出しのぷっくりとした下腹を、わざとらしく擦りつけてきた。
ひんやりして、ぷにぷにして、すべすべして。
ただでさえ刺激に弱いちんぽは、早くも熱い精を吐き出そうと震えて
「あ、もう出る? んじゃ……はむっ!」
そこに吸いつかれた瞬間、彼女の口内で爆発的な射精に導かれた。
舌が、頬の肉が、全体を包む。喉の奥が精を搾るように蠢く。
――ああ、飲まれている。
全身の感覚が射精の快感に塗り潰される感覚に、僕はただ震え、喘いだ。
「ん…。苦くて、塩辛くて、ほんのり甘いね…。これ、結構スキかも…」
朱色の差した頬、ぼんやりと焦点の定まらない大きな瞳。
「これがお腹いっぱい飲めたら、腹八分目でもいいかもね……♪」
そしてルーミアは、文字通りお腹で飲むべく、倒れたままの僕に跨った。
「んぁっ…! ふ、深い……昨日より…奥まで届いてるぅ……」
ルーミアの中は熱くて狭くてぬるぬるで、吸いつきながらうねっている。
今日はいきなり射精せずに済んだが、それも時間の問題だった。
「じゃ、じゃあ動くね……ひゃんっ!」
少し腰が動いた瞬間、あらゆる方向から締め付けられた。
きゅっきゅっと中がわななき、僕は手もなく精を搾り取られていく。
「あ…はぁぁ……軽く…イッちゃった……♪」
震える手と膝で身体を支えられなくなり、僕に倒れかかってくる。
暑さも熱さもすっかり忘れて、僕はそのまま腰を動かした。
「あんっ! ま、まだ出来るの…? ひあっ! あ、ふぁっ!」
……何となく分かってきた。どう動いて、どう突くのが正しいのか。
たぶん、気持ちよくなったら、その動きが正解なのだ。
「ああ……でてる…いっぱい……。中に出されて…また、イくぅ……っ♪」
口付けて、舌を絡め取りながら、僕達は泉のほとりで何度も果てた。
ルーミアの中は熱くて狭くてぬるぬるで、吸いつきながらうねっている。
今日はいきなり射精せずに済んだが、それも時間の問題だった。
「じゃ、じゃあ動くね……ひゃんっ!」
少し腰が動いた瞬間、あらゆる方向から締め付けられた。
きゅっきゅっと中がわななき、僕は手もなく精を搾り取られていく。
「あ…はぁぁ……軽く…イッちゃった……♪」
震える手と膝で身体を支えられなくなり、僕に倒れかかってくる。
暑さも熱さもすっかり忘れて、僕はそのまま腰を動かした。
「あんっ! ま、まだ出来るの…? ひあっ! あ、ふぁっ!」
……何となく分かってきた。どう動いて、どう突くのが正しいのか。
たぶん、気持ちよくなったら、その動きが正解なのだ。
「ああ……でてる…いっぱい……。中に出されて…また、イくぅ……っ♪」
口付けて、舌を絡め取りながら、僕達は泉のほとりで何度も果てた。
ルーミアの食欲は、相変わらず凄まじい。
人間に換算するなら、一食あたり成人男性5人分というところだろうか。
備蓄を徐々に消費して生きる僕ら猟師にとっては、天敵とも言うべき食欲だ。
このままでは食費がかさむ一方なので、僕は小遣い稼ぎを画策した。
「ふーん、草刈りをすればいいの? 別にいいよー」
草刈りではなく山菜の採取なのだが、まあ細かいことはいいだろう。
せっかく快諾してくれたのだから水を差すこともない。
――そんな経緯があって、僕らは小屋よりもう少し奥まった山中にいる。
時刻は早朝。東の空が少しばかり白んでいる時分だ。
まずウド、わらび、ぜんまいあたりが狙い目だと教えてやる。
せっかくなので、キノコや果物なんかも採ることにして。
「よーし、がんばろー!」
妙にやる気のルーミアに一抹の不安を覚えつつ、山菜採りを開始する。
昇り始めた太陽は、今日も無遠慮に燃えていた。
人間に換算するなら、一食あたり成人男性5人分というところだろうか。
備蓄を徐々に消費して生きる僕ら猟師にとっては、天敵とも言うべき食欲だ。
このままでは食費がかさむ一方なので、僕は小遣い稼ぎを画策した。
「ふーん、草刈りをすればいいの? 別にいいよー」
草刈りではなく山菜の採取なのだが、まあ細かいことはいいだろう。
せっかく快諾してくれたのだから水を差すこともない。
――そんな経緯があって、僕らは小屋よりもう少し奥まった山中にいる。
時刻は早朝。東の空が少しばかり白んでいる時分だ。
まずウド、わらび、ぜんまいあたりが狙い目だと教えてやる。
せっかくなので、キノコや果物なんかも採ることにして。
「よーし、がんばろー!」
妙にやる気のルーミアに一抹の不安を覚えつつ、山菜採りを開始する。
昇り始めた太陽は、今日も無遠慮に燃えていた。
結論から言うと、山の幸は文字通り山ほど採れた。
――これを里で売れば、美味しい物もいっぱい買えるようになる。
途中でそう教えたのが幸いしたのだろう。
普段おっとりとしたルーミアが、俄然張り切ってくれたのだ。
彼女は力持ちだし、何より闇の中で収穫物を保存できる。
品質を保ったままだったから、若干色をつけて買い取ってもらえたのだ。
運のいいことに罠に大きなイノシシも掛かっていて、儲けも増えた。
……ただ、まるっきり楽チンだったわけでもない。
時間にして半日ほど遡る。
昼時を前にして、僕らはすでに抱えきれないほどの収穫を得ていた。
森の中とはいえ夏の昼だ。すっかりバテていた僕を
「ねー、キミも入らないー? すっごく涼しいよー」
返事すら聞かず、ルーミアが闇の玉へと引っ張り込んだ。
――これを里で売れば、美味しい物もいっぱい買えるようになる。
途中でそう教えたのが幸いしたのだろう。
普段おっとりとしたルーミアが、俄然張り切ってくれたのだ。
彼女は力持ちだし、何より闇の中で収穫物を保存できる。
品質を保ったままだったから、若干色をつけて買い取ってもらえたのだ。
運のいいことに罠に大きなイノシシも掛かっていて、儲けも増えた。
……ただ、まるっきり楽チンだったわけでもない。
時間にして半日ほど遡る。
昼時を前にして、僕らはすでに抱えきれないほどの収穫を得ていた。
森の中とはいえ夏の昼だ。すっかりバテていた僕を
「ねー、キミも入らないー? すっごく涼しいよー」
返事すら聞かず、ルーミアが闇の玉へと引っ張り込んだ。
……暗い。いや、むしろ黒い。
目玉に墨を塗られたのではと錯覚せんばかりの、まるで冗談のような闇の中。
「ほらねー? 涼しいでしょー」
誇らしげなルーミアの声が、心臓が止まりそうなほど近くから聞こえた。
僕の片手を握る、小さく柔らかな手。
横向きに伏した身体で感じる、固く踏み締められた土。
このふたつの感触がなくなったら、僕はとうに恐怖で発狂しているだろう。
「えへへー、わかってるじゃない」
ぎゅ、と抱きつかれる感触。頬に吐息がかかる。
それだけの至近距離にあって、彼女の輪郭さえ見えない。
「だいじょぶだよー。私にも見えてないから」
なるほど、それで山道では僕に手を引かせていたのか。
「でも、こうしてくっついてれば安心……だよね?」
全身をすり寄せてくる彼女は、すでに服を着ていなかった。
目玉に墨を塗られたのではと錯覚せんばかりの、まるで冗談のような闇の中。
「ほらねー? 涼しいでしょー」
誇らしげなルーミアの声が、心臓が止まりそうなほど近くから聞こえた。
僕の片手を握る、小さく柔らかな手。
横向きに伏した身体で感じる、固く踏み締められた土。
このふたつの感触がなくなったら、僕はとうに恐怖で発狂しているだろう。
「えへへー、わかってるじゃない」
ぎゅ、と抱きつかれる感触。頬に吐息がかかる。
それだけの至近距離にあって、彼女の輪郭さえ見えない。
「だいじょぶだよー。私にも見えてないから」
なるほど、それで山道では僕に手を引かせていたのか。
「でも、こうしてくっついてれば安心……だよね?」
全身をすり寄せてくる彼女は、すでに服を着ていなかった。
「んちゅっ、ちゅる…くちゅ、ちゅ……」
唇を重ね、舌を絡めて、なおも彼女の顔は見えない。
真の闇に恐怖する一方で、いつもより大きな快楽に蕩けそうな僕がいた。
「えへへ…。何も見えないと、色々と敏感になるよねー…」
上着をはだけられ、乳首をまさぐられる。
柔らかな指で挟まれ、くりくりとこね回され、思わず甘い吐息が漏れる。
「わぁ…えっちな声……。もっと聞きたいなぁ…」
反対側の乳首に、ぬめった感触。
生温かい舌が、乳輪をなぞり這い回る。
ぷりぷりとした唇が、固く尖った乳首に吸いつき、幾度もついばむ。
甘く痺れるような快感が、胸から腰を、頭の中を犯していく。
「んー、そろそろかな? よいしょっと…」
下履きを脱がされる感覚。
次の瞬間、勃起しきったちんぽが強く吸われ、そのまま僕は射精した。
唇を重ね、舌を絡めて、なおも彼女の顔は見えない。
真の闇に恐怖する一方で、いつもより大きな快楽に蕩けそうな僕がいた。
「えへへ…。何も見えないと、色々と敏感になるよねー…」
上着をはだけられ、乳首をまさぐられる。
柔らかな指で挟まれ、くりくりとこね回され、思わず甘い吐息が漏れる。
「わぁ…えっちな声……。もっと聞きたいなぁ…」
反対側の乳首に、ぬめった感触。
生温かい舌が、乳輪をなぞり這い回る。
ぷりぷりとした唇が、固く尖った乳首に吸いつき、幾度もついばむ。
甘く痺れるような快感が、胸から腰を、頭の中を犯していく。
「んー、そろそろかな? よいしょっと…」
下履きを脱がされる感覚。
次の瞬間、勃起しきったちんぽが強く吸われ、そのまま僕は射精した。
「ん、おいし……。これ、血の味に似てるんだよね…」
背筋の凍るようなことを言いながら、ルーミアは僕の手を引いた。
立ち上がらされ、それから再び抱きつかれる。
「ねえ、もっとちゅーしよ……♪ ちゅ、ん、むちゅ、ちゅる……」
驚いたことに、彼女はちんぽを扱きながら舌を絡めてくる。
接吻の感触も精液の味も、すっかり気に入ってしまったようだ。
僕も手探りで彼女の肌を撫で回す。
「んふ、あ、ぅふ……。触られたとこ、じんじんして…気持ちいい…」
固く尖った乳首に触れる。人差し指で撫で、中指で弾く。
次第に抱きつく腕の力が弱まるのを感じながら、彼女の秘部に触れた。
「ひぁ…。あ、あ、んぁ、ふぁぁ……」
生温かい粘膜が、肉襞が、ずぶずぶと中指を呑み込んでいく。
「あ……ダメ、そっちは…おちんちんじゃなきゃ……あんっ♪」
膣内が締めつけてくる。僕は指を抜き、彼女の望み通りにした。
背筋の凍るようなことを言いながら、ルーミアは僕の手を引いた。
立ち上がらされ、それから再び抱きつかれる。
「ねえ、もっとちゅーしよ……♪ ちゅ、ん、むちゅ、ちゅる……」
驚いたことに、彼女はちんぽを扱きながら舌を絡めてくる。
接吻の感触も精液の味も、すっかり気に入ってしまったようだ。
僕も手探りで彼女の肌を撫で回す。
「んふ、あ、ぅふ……。触られたとこ、じんじんして…気持ちいい…」
固く尖った乳首に触れる。人差し指で撫で、中指で弾く。
次第に抱きつく腕の力が弱まるのを感じながら、彼女の秘部に触れた。
「ひぁ…。あ、あ、んぁ、ふぁぁ……」
生温かい粘膜が、肉襞が、ずぶずぶと中指を呑み込んでいく。
「あ……ダメ、そっちは…おちんちんじゃなきゃ……あんっ♪」
膣内が締めつけてくる。僕は指を抜き、彼女の望み通りにした。
「あ、あぁん、ひぁ……なかで、あばれてるよぉ……」
僕が腰を振るたびに、間近でルーミアが甘い声を漏らす。
相変わらず、一寸先も見えないのに。
彼女がどんな顔をしているのかと思うと、それだけで腰が止まらない。
「早く飲ませて……私のおなか、いっぱいにしてぇ……」
手を繋ぐ。指が絡みつく。
唇を奪う。舌が絡みつく。
腰を振る。襞が絡みつく。
どこもかしこも絡み合って、僕達はお互いに高まり合っていく。
せがむような膣のうねりに誘われて、射精しながら奥へ、また奥へと。
「ふぁあ……もうダメ、ダメぇ……あああぁ、ぁぁあああああああ…っ♪」
通算七度目の膣内射精にして、彼女はようやく満腹になってくれた。
――そのまま、手を繋いだまま、身を繋げたまま、ひとときの眠りに落ちる。
闇は、もうそれほど怖くはなくなっていた。
僕が腰を振るたびに、間近でルーミアが甘い声を漏らす。
相変わらず、一寸先も見えないのに。
彼女がどんな顔をしているのかと思うと、それだけで腰が止まらない。
「早く飲ませて……私のおなか、いっぱいにしてぇ……」
手を繋ぐ。指が絡みつく。
唇を奪う。舌が絡みつく。
腰を振る。襞が絡みつく。
どこもかしこも絡み合って、僕達はお互いに高まり合っていく。
せがむような膣のうねりに誘われて、射精しながら奥へ、また奥へと。
「ふぁあ……もうダメ、ダメぇ……あああぁ、ぁぁあああああああ…っ♪」
通算七度目の膣内射精にして、彼女はようやく満腹になってくれた。
――そのまま、手を繋いだまま、身を繋げたまま、ひとときの眠りに落ちる。
闇は、もうそれほど怖くはなくなっていた。
僕とルーミアは今、山を降りて人里まで来ている。
最初は緊張したものだが、今は僕も安心して彼女と歩けるようになった。
人間と妖怪の共存を呼び掛ける人々に感謝しつつ、まず肉屋を覗く。
「あ、あれ牛の肉だってー! おいしそー!」
嬉しさと物珍しさで、ルーミアは赤い瞳をキラキラと輝かせている。
我が家に備蓄されているのは鹿や兎や猪などで、家畜は置いていないのだ。
「ね、ね! 買おうよ! あのでっかいお肉の塊! ねえってばー!」
だが、それは大人でもひと抱えもあるような肉の塊だ。
保存の心配はともかく、荷物になって他の買い物がしづらくなるだろう。
それに、とにもかくにも牛肉は高い。大きな塊なら尚更だ。
買えないことはないが、他の献立が質素になるのは明白だろう。
どうにか説得できないものか考えていると、不意に横から袖を引かれる。
「………だめ……?」
……。その汚れなく潤んだ瞳に、僕は早々に屈した。
最初は緊張したものだが、今は僕も安心して彼女と歩けるようになった。
人間と妖怪の共存を呼び掛ける人々に感謝しつつ、まず肉屋を覗く。
「あ、あれ牛の肉だってー! おいしそー!」
嬉しさと物珍しさで、ルーミアは赤い瞳をキラキラと輝かせている。
我が家に備蓄されているのは鹿や兎や猪などで、家畜は置いていないのだ。
「ね、ね! 買おうよ! あのでっかいお肉の塊! ねえってばー!」
だが、それは大人でもひと抱えもあるような肉の塊だ。
保存の心配はともかく、荷物になって他の買い物がしづらくなるだろう。
それに、とにもかくにも牛肉は高い。大きな塊なら尚更だ。
買えないことはないが、他の献立が質素になるのは明白だろう。
どうにか説得できないものか考えていると、不意に横から袖を引かれる。
「………だめ……?」
……。その汚れなく潤んだ瞳に、僕は早々に屈した。
手持ちの七割を犠牲にした買い物に、ルーミアはたいそうご満悦だった。
肉塊を闇色の球にすっぽり包み、頭の上に載せて、鼻唄なんて唄っている。
……これから肉屋は最後に寄ろう。
そう思いつつも、悪い気はしていなかった。
里の畑で採れた野菜と牛乳、ついでに砥石を購入して、買い物は恙無く終了。
山道に戻る前に、茶屋に立ち寄って冷たいものを飲むことにした。
「くーっ、生き返るー!」
アイスミルクを一気飲みして、オヤジ臭いことを言うルーミア。
僕は母親似なのか酒に滅法弱いので、こういう真似はできない。
もちろん、公共の場だからという意味でも不可能だ。
もう少しゆっくりしてもいいが、あまり長居すると帰りが夜になってしまう。
半分ほど残ったアイスティーを飲み干し、早々に勘定を済ませ店を出ると
「こっち」
店のすぐ横の路地裏に、何の前触れもなく引っ張り込まれた。
肉塊を闇色の球にすっぽり包み、頭の上に載せて、鼻唄なんて唄っている。
……これから肉屋は最後に寄ろう。
そう思いつつも、悪い気はしていなかった。
里の畑で採れた野菜と牛乳、ついでに砥石を購入して、買い物は恙無く終了。
山道に戻る前に、茶屋に立ち寄って冷たいものを飲むことにした。
「くーっ、生き返るー!」
アイスミルクを一気飲みして、オヤジ臭いことを言うルーミア。
僕は母親似なのか酒に滅法弱いので、こういう真似はできない。
もちろん、公共の場だからという意味でも不可能だ。
もう少しゆっくりしてもいいが、あまり長居すると帰りが夜になってしまう。
半分ほど残ったアイスティーを飲み干し、早々に勘定を済ませ店を出ると
「こっち」
店のすぐ横の路地裏に、何の前触れもなく引っ張り込まれた。
昼過ぎにもかかわらず路地は薄暗かった。
そして、大人ならば入れそうもないほどに狭い。
「……お腹すいた」
いつになく真剣な表情で、ルーミアはそう言った。
帰ったらお腹いっぱい食べられるからと説得しても、聞く耳を持たない。
「実はね、小さい闇を作るのって、大きな闇よりずっと疲れるの…」
大味な動作より精密な動作の方が神経を使う、ということだろうか。
確かに人里で大きな闇など出しては、何らかの問題になりかねない。
当然その責任は、連れであり人間である僕に回ってくるだろう。
――脳天気ながら、彼女は彼女なりに、僕を気遣っていてくれたのだ。
「うん…。だから、ね…? お願い、もう我慢できないの……」
しなだれかかってきたかと思いきや、そのまま下履きをずり下ろされる。
「里を出るまで持たせる分、補給できればいいから…ね……?」
熱く濡れた舌先が、鈴口を這ったその瞬間、外の喧騒が遠のいた。
そして、大人ならば入れそうもないほどに狭い。
「……お腹すいた」
いつになく真剣な表情で、ルーミアはそう言った。
帰ったらお腹いっぱい食べられるからと説得しても、聞く耳を持たない。
「実はね、小さい闇を作るのって、大きな闇よりずっと疲れるの…」
大味な動作より精密な動作の方が神経を使う、ということだろうか。
確かに人里で大きな闇など出しては、何らかの問題になりかねない。
当然その責任は、連れであり人間である僕に回ってくるだろう。
――脳天気ながら、彼女は彼女なりに、僕を気遣っていてくれたのだ。
「うん…。だから、ね…? お願い、もう我慢できないの……」
しなだれかかってきたかと思いきや、そのまま下履きをずり下ろされる。
「里を出るまで持たせる分、補給できればいいから…ね……?」
熱く濡れた舌先が、鈴口を這ったその瞬間、外の喧騒が遠のいた。
狭苦しい路地裏に、卑猥な水音が響いては消えていく。
僕は壁に背を預けたまま、完全にルーミアのいいようにしゃぶられていた。
「びちゅ、ちゅる、ちゅ…くちゅ、れる……」
屹立した肉棒を、柔らかな舌が何度も何度も行き来する。
右側面を、左側面を。そして、思い出したように裏筋を舐め上げる。
そのたびに甘く鋭い刺激が、僕のちんぽを射精のことしか考えられなくする。
気持ちいい。気持ちいい。ちんぽが腰ごと溶けそうだ。
まるで飴か氷のように、彼女の口の中でちんぽがとろける様を僕は幻視する。
それは初夏の熱気が見せた幻影か。
それとも彼女のもたらす快楽が見せた幻想か。
「んふ…ビクビクしてきたね。先っぽなんて、こんなに固くなって…」
ルーミアは不意に立ち上がると、僕に背を向け、スカートを捲り上げ
「それじゃ、ちょうだい…♪」
下着をずり下ろし、片手を壁につくと、空いた手の指で秘裂を拡げた。
僕は壁に背を預けたまま、完全にルーミアのいいようにしゃぶられていた。
「びちゅ、ちゅる、ちゅ…くちゅ、れる……」
屹立した肉棒を、柔らかな舌が何度も何度も行き来する。
右側面を、左側面を。そして、思い出したように裏筋を舐め上げる。
そのたびに甘く鋭い刺激が、僕のちんぽを射精のことしか考えられなくする。
気持ちいい。気持ちいい。ちんぽが腰ごと溶けそうだ。
まるで飴か氷のように、彼女の口の中でちんぽがとろける様を僕は幻視する。
それは初夏の熱気が見せた幻影か。
それとも彼女のもたらす快楽が見せた幻想か。
「んふ…ビクビクしてきたね。先っぽなんて、こんなに固くなって…」
ルーミアは不意に立ち上がると、僕に背を向け、スカートを捲り上げ
「それじゃ、ちょうだい…♪」
下着をずり下ろし、片手を壁につくと、空いた手の指で秘裂を拡げた。
丸みの控えめなルーミアのお尻を、腰からがっちり両手で掴む。
「ん…もうちょっと下……そう、そこ。そのまま……ん、ふぁぁ……♪」
ぬるぬると蠢く肉壺の中へ、ちんぽが吸い込まれていく。
中は夏の日差しより熱く、蜂蜜よりも甘く蕩けていた。
「ん、ふぁ、んふ、ぁふ……すごい…いつもと違うとこ…こすれてる……」
ルーミアはスカートの裾を口に咥えているが、それでも声は漏れてくる。
言っている通り、いつもと違う刺激がそうさせているのだろう。
「――んんっ!?」
ふと、亀頭の先に固いものが当たり、同時に彼女の背が強張った。
驚いて腰を止める。中が不規則に、無秩序に、何度も何度も締めてくる。
「……はぁ…はぁ……っ。奥に当たるの、凄すぎぃ……♪」
…強い快感で声が詰まっただけのようだった。僕は安心して抽送を再開する。
「ひぁあっ! ダメ、ダメぇっ! ま…まだイッてるのぉ……ひぁあっ!」
彼女の二度目の絶頂に誘われて、僕は奥に当てながら思いっきり射精した。
「ん…もうちょっと下……そう、そこ。そのまま……ん、ふぁぁ……♪」
ぬるぬると蠢く肉壺の中へ、ちんぽが吸い込まれていく。
中は夏の日差しより熱く、蜂蜜よりも甘く蕩けていた。
「ん、ふぁ、んふ、ぁふ……すごい…いつもと違うとこ…こすれてる……」
ルーミアはスカートの裾を口に咥えているが、それでも声は漏れてくる。
言っている通り、いつもと違う刺激がそうさせているのだろう。
「――んんっ!?」
ふと、亀頭の先に固いものが当たり、同時に彼女の背が強張った。
驚いて腰を止める。中が不規則に、無秩序に、何度も何度も締めてくる。
「……はぁ…はぁ……っ。奥に当たるの、凄すぎぃ……♪」
…強い快感で声が詰まっただけのようだった。僕は安心して抽送を再開する。
「ひぁあっ! ダメ、ダメぇっ! ま…まだイッてるのぉ……ひぁあっ!」
彼女の二度目の絶頂に誘われて、僕は奥に当てながら思いっきり射精した。
すでに陽が沈みつつある山道を、ルーミアと手を繋ぎ歩く。
小屋まではまだまだ遠い。到着は夜半になるだろう。
「いやー、慧音先生は強敵だったねー…」
あの路地を出た直後、寺子屋の先生をしている女性に見つかった。
ルーミアは顔見知りだったらしく、巻き込まれる形で僕も散々絞られた。
「でも、納得はしてくれたよー。あの先生、性教育には力を入れてるし」
聞けば、ルーミアは何度かあの先生の授業を覗いたことがあるらしい。
何でも実戦で性行為を学ぶという、斬新かつ風紀紊乱な授業だそうだ。
「だから、やり方だけは知ってたんだー」
僕は理解した。初めての夜、初めての行為の時の、彼女の性知識の出所を。
「興味はあったけど、試す相手がいなくてねー。私、性欲より食欲だし」
……今、真剣に背筋が凍ったが、意地でも気にしないことにする。
「けど……今は性欲優先かも。キミのせいかな。私、えっちになっちゃった」
指先が絡む。その手を離さないように、僕らは薄暗い山路を急いだ。
小屋まではまだまだ遠い。到着は夜半になるだろう。
「いやー、慧音先生は強敵だったねー…」
あの路地を出た直後、寺子屋の先生をしている女性に見つかった。
ルーミアは顔見知りだったらしく、巻き込まれる形で僕も散々絞られた。
「でも、納得はしてくれたよー。あの先生、性教育には力を入れてるし」
聞けば、ルーミアは何度かあの先生の授業を覗いたことがあるらしい。
何でも実戦で性行為を学ぶという、斬新かつ風紀紊乱な授業だそうだ。
「だから、やり方だけは知ってたんだー」
僕は理解した。初めての夜、初めての行為の時の、彼女の性知識の出所を。
「興味はあったけど、試す相手がいなくてねー。私、性欲より食欲だし」
……今、真剣に背筋が凍ったが、意地でも気にしないことにする。
「けど……今は性欲優先かも。キミのせいかな。私、えっちになっちゃった」
指先が絡む。その手を離さないように、僕らは薄暗い山路を急いだ。
猟師の一日は、朝日が出るより早く始まる。
刃物と罠と猟銃の手入れ。冷やしておいた肉の解体し、朝食の下ごしらえ。
朝日が出たら、前日に仕掛けた罠の点検。獲物を回収して解体。
売りに出す肉と皮の用意が出来たら、朝食を仕上げる。
「ほわぁ〜ぁ…。おはよー…」
最後に同居人ことルーミアを起こせば、朝の仕事はひと段落だ。
それにしても、全裸で寝るのだけはどうにか――…ん?
「んー…どしたの…? 私のおまたに何かついて……る…?」
寝ぼけ眼をこすり、僕の視線を追って顔を下に向けて
「………やだ…なにこれ……」
ぷにぷにの割れ目、その少し上から、僕としては見慣れたモノが生えている。
外見相応の――つまり僕のと同じくらいの、小さな小さな肉の若芽。
その朝は、実に静かな混乱とともに幕を開けた。
刃物と罠と猟銃の手入れ。冷やしておいた肉の解体し、朝食の下ごしらえ。
朝日が出たら、前日に仕掛けた罠の点検。獲物を回収して解体。
売りに出す肉と皮の用意が出来たら、朝食を仕上げる。
「ほわぁ〜ぁ…。おはよー…」
最後に同居人ことルーミアを起こせば、朝の仕事はひと段落だ。
それにしても、全裸で寝るのだけはどうにか――…ん?
「んー…どしたの…? 私のおまたに何かついて……る…?」
寝ぼけ眼をこすり、僕の視線を追って顔を下に向けて
「………やだ…なにこれ……」
ぷにぷにの割れ目、その少し上から、僕としては見慣れたモノが生えている。
外見相応の――つまり僕のと同じくらいの、小さな小さな肉の若芽。
その朝は、実に静かな混乱とともに幕を開けた。
日課の商売のため人里まで行くのは、やむを得ず中止となった。
こんな意味のわからない事態では仕方ないだろう。
「なんでー…? 私、女の子なのに……」
普段はほんわかと呑気なルーミアも、さすがに落胆を禁じ得ないらしい。
べそをかいている間、ずっと隣にいてあげた。
「……。ねえ、ちょっと触ってみてくれない?」
泣き腫らした彼女の目は、極めて真剣だった。
「自分で触るの怖いし……男の子なら、異常があれば見つけられるかも」
なるほど、一理ある。餅は餅屋というやつだろう。
「ぁん……っ」
包皮の上から茎をつまむと、彼女の口から甘やかな吐息が漏れた。
一応、ちんぽ以外の何かという可能性も疑ってみたが、それはなさそうだ。
「ど、どうしてわかるの……?」
つまんだ指で揉むにつれ、徐々に固く……勃起をしてきているからだった。
こんな意味のわからない事態では仕方ないだろう。
「なんでー…? 私、女の子なのに……」
普段はほんわかと呑気なルーミアも、さすがに落胆を禁じ得ないらしい。
べそをかいている間、ずっと隣にいてあげた。
「……。ねえ、ちょっと触ってみてくれない?」
泣き腫らした彼女の目は、極めて真剣だった。
「自分で触るの怖いし……男の子なら、異常があれば見つけられるかも」
なるほど、一理ある。餅は餅屋というやつだろう。
「ぁん……っ」
包皮の上から茎をつまむと、彼女の口から甘やかな吐息が漏れた。
一応、ちんぽ以外の何かという可能性も疑ってみたが、それはなさそうだ。
「ど、どうしてわかるの……?」
つまんだ指で揉むにつれ、徐々に固く……勃起をしてきているからだった。
「…痛ッ!!」
しばらく揉み込んでいると、不意にルーミアが短い叫び声を上げた。
包皮の中で膨張したちんぽが、内側から皮を剥こうとしているのだろう。
肉体的には人間よりずっと強い妖怪がこれだけ痛がるのだ。
早く何とか――とはいえ、手元には何もないし、何かを持ってくる暇もない。
鋭利な痛みを訴え続けるルーミアにごめん、とひと声かけて
「ひゃんっ!」
目を固く閉じて、ペニスを口に含んだ。
巾着のように固く閉じた皮に、唾液を絡めた舌を挿し、ゆっくりと舐め回す。
「ふぁ…。なに…何これ……やだ、すごい、何これ……ひあぁっ!!」
皮が剥け、そのままの勢いで亀頭を舐めた瞬間、口内で凄まじい熱が爆ぜた。
「ああっ…まだ出る……。すごい…すごいよぉ……」
射精の余韻で、口の中でちんぽが何度も跳ね回る。
固いままのちんぽを引き抜かれると、僕の口から大量の精子が溢れて落ちた。
しばらく揉み込んでいると、不意にルーミアが短い叫び声を上げた。
包皮の中で膨張したちんぽが、内側から皮を剥こうとしているのだろう。
肉体的には人間よりずっと強い妖怪がこれだけ痛がるのだ。
早く何とか――とはいえ、手元には何もないし、何かを持ってくる暇もない。
鋭利な痛みを訴え続けるルーミアにごめん、とひと声かけて
「ひゃんっ!」
目を固く閉じて、ペニスを口に含んだ。
巾着のように固く閉じた皮に、唾液を絡めた舌を挿し、ゆっくりと舐め回す。
「ふぁ…。なに…何これ……やだ、すごい、何これ……ひあぁっ!!」
皮が剥け、そのままの勢いで亀頭を舐めた瞬間、口内で凄まじい熱が爆ぜた。
「ああっ…まだ出る……。すごい…すごいよぉ……」
射精の余韻で、口の中でちんぽが何度も跳ね回る。
固いままのちんぽを引き抜かれると、僕の口から大量の精子が溢れて落ちた。
「今のが射精…。これをおまんこの中でするんだね…」
うっとりと虚空を見上げるルーミア。膣内射精の感触を夢想しているのか。
しかし、残念ながら僕に女性器はないので実現させてはやれないのだ。
――そう言おうとして、ふと口をつぐむ。
もし、ここで僕が彼女を見放したら、彼女は里に出て人を襲うかもしれない。
二重の意味で、人を食べてしまうかもしれない。
だから僕は、僕の中に出せばいいと、そう口走ってしまった。
「へ? でも、キミにはおまんこが……って、もしかして…お尻の穴?」
さすが寺子屋を覗いていただけあって、知識は一応あるようだった。
「でも、入るのかな? そりゃちっちゃいけど…」
これより太いものが毎日出ているのだから、入らない道理はないだろう。
ただ、いきなりは無理だろう。何とかして菊座をほぐさねばなるまい。
「何とかねー…。とりあえず、今のと同じようにやってみる?」
ひとまず裏手の泉に赴き、丹念に体を洗うことになった。
うっとりと虚空を見上げるルーミア。膣内射精の感触を夢想しているのか。
しかし、残念ながら僕に女性器はないので実現させてはやれないのだ。
――そう言おうとして、ふと口をつぐむ。
もし、ここで僕が彼女を見放したら、彼女は里に出て人を襲うかもしれない。
二重の意味で、人を食べてしまうかもしれない。
だから僕は、僕の中に出せばいいと、そう口走ってしまった。
「へ? でも、キミにはおまんこが……って、もしかして…お尻の穴?」
さすが寺子屋を覗いていただけあって、知識は一応あるようだった。
「でも、入るのかな? そりゃちっちゃいけど…」
これより太いものが毎日出ているのだから、入らない道理はないだろう。
ただ、いきなりは無理だろう。何とかして菊座をほぐさねばなるまい。
「何とかねー…。とりあえず、今のと同じようにやってみる?」
ひとまず裏手の泉に赴き、丹念に体を洗うことになった。
身を清めた僕らは、寝台に横向きに臥せ、互いの尻を舐め合うことになった。
ペニスとはまるで異質な快感に、何度も何度も腰をよじる。
腰から背筋を串刺しにするような快感が、何度でも僕を喘がせた。
「ちゅぷ、ぴちゅ、ちゅ……。ふぁ……おしりの穴、じんじんするよぉ……」
排泄器官を舐められる倒錯的な快楽に、可愛らしく身悶えるルーミア。
見れば割れ目はすっかり蕩けて、真っ赤になってひくひくしている。
――僕の穴も今、こんな風になっているのか。
そう思うと、もっと彼女の穴もいやらしくなってくれなければ不公平だ。
「きゃんっ!? だ、だめ……おまんこ指挿れながら…お尻なめないで……」
小さなお尻が大きく痙攣し始める。お互い、すでに射精寸前のようだ。
「だめ、もう……。お願い、おちんちんもイかせてぇ……ふゃぁっ!!」
彼女がちんぽとお尻とおまんこで、いっぺんに絶頂する瞬間。
とろとろにふやけていた僕の穴に、彼女の指が乱暴に押し入って。
お尻を開通させ合いながら、僕達は嬌声を上げて射精した。
ペニスとはまるで異質な快感に、何度も何度も腰をよじる。
腰から背筋を串刺しにするような快感が、何度でも僕を喘がせた。
「ちゅぷ、ぴちゅ、ちゅ……。ふぁ……おしりの穴、じんじんするよぉ……」
排泄器官を舐められる倒錯的な快楽に、可愛らしく身悶えるルーミア。
見れば割れ目はすっかり蕩けて、真っ赤になってひくひくしている。
――僕の穴も今、こんな風になっているのか。
そう思うと、もっと彼女の穴もいやらしくなってくれなければ不公平だ。
「きゃんっ!? だ、だめ……おまんこ指挿れながら…お尻なめないで……」
小さなお尻が大きく痙攣し始める。お互い、すでに射精寸前のようだ。
「だめ、もう……。お願い、おちんちんもイかせてぇ……ふゃぁっ!!」
彼女がちんぽとお尻とおまんこで、いっぺんに絶頂する瞬間。
とろとろにふやけていた僕の穴に、彼女の指が乱暴に押し入って。
お尻を開通させ合いながら、僕達は嬌声を上げて射精した。
――結局、その後ルーミアは元通りになっていた。
あれが何だったのか。学のない僕がいくら考えても答えは出ないだろう。
実際、入浴中にずっと考えたが答えは出せなかったのだ。
「うーん、やっぱりいつものが一番しっくりくるねー」
先に入浴したにもかかわらず、ルーミアはやはり全裸だった。
台詞とは裏腹に声色が残念そうだ。やはり最後までしたかったのか。
「まあねー……でも、また次に生えた時でいーや」
原因さえ分からないのに、また次があるとは思いたくなかった。
「でもさ…気持ちよかったね、おしりの穴」
否定したいが、あれだけ派手にイかされたのでは何も言えない。
実際、風呂上がりの今も尻が疼いている。癖になってしまったんだろうか。
「…また、時々お尻でしようね」
袖を引かれ、小さくそう耳打ちされて。
ぞわりと、お尻から背筋が歓喜に震えていた。
あれが何だったのか。学のない僕がいくら考えても答えは出ないだろう。
実際、入浴中にずっと考えたが答えは出せなかったのだ。
「うーん、やっぱりいつものが一番しっくりくるねー」
先に入浴したにもかかわらず、ルーミアはやはり全裸だった。
台詞とは裏腹に声色が残念そうだ。やはり最後までしたかったのか。
「まあねー……でも、また次に生えた時でいーや」
原因さえ分からないのに、また次があるとは思いたくなかった。
「でもさ…気持ちよかったね、おしりの穴」
否定したいが、あれだけ派手にイかされたのでは何も言えない。
実際、風呂上がりの今も尻が疼いている。癖になってしまったんだろうか。
「…また、時々お尻でしようね」
袖を引かれ、小さくそう耳打ちされて。
ぞわりと、お尻から背筋が歓喜に震えていた。
雨の降る早朝、僕は薄闇の天井を眺めていた。
屋根を叩く雨足は速い。今日は里にはもちろん、猟にも出られないだろう。
「むにゃむにゃ……もう食べられないよ…」
隣では、例によって全裸のルーミアが間の抜けた寝息を立てている。
居候の癖に掛け布団を独占しておいて、何ともいい気なものだ。
――たまには、仕返ししてもいいんじゃないか?
何の前触れもなく、僕の耳元で何かが囁いた。
そうだ。獣を捕獲し、捌いて、保存するまでには大変な手間暇がかかるのだ。
それに彼女の膨大な食費を考えれば、少し懲らしめてもいいくらいだ。
さて、どうしてくれよう――。
そう思った時、ルーミアが派手に寝返りを打ち、仰向けになった。
掛け布団を蹴飛ばしたので、色々と丸見えになる。
……少しくらいならいいだろう。僕にはその権利がある。そうに違いない。
僕はそう決めると彼女の腰の下に枕を差し込み、その股間に顔を埋めた。
屋根を叩く雨足は速い。今日は里にはもちろん、猟にも出られないだろう。
「むにゃむにゃ……もう食べられないよ…」
隣では、例によって全裸のルーミアが間の抜けた寝息を立てている。
居候の癖に掛け布団を独占しておいて、何ともいい気なものだ。
――たまには、仕返ししてもいいんじゃないか?
何の前触れもなく、僕の耳元で何かが囁いた。
そうだ。獣を捕獲し、捌いて、保存するまでには大変な手間暇がかかるのだ。
それに彼女の膨大な食費を考えれば、少し懲らしめてもいいくらいだ。
さて、どうしてくれよう――。
そう思った時、ルーミアが派手に寝返りを打ち、仰向けになった。
掛け布団を蹴飛ばしたので、色々と丸見えになる。
……少しくらいならいいだろう。僕にはその権利がある。そうに違いない。
僕はそう決めると彼女の腰の下に枕を差し込み、その股間に顔を埋めた。
毎晩交わっている割に、ルーミアの秘唇は綺麗な色をしている。
桃色がかった肌色はうっすらと濡れ、暁の光をてらてらと弾いていた。
「ん……」
そっと指で触れると、ぬるりとした感触とともに、指先に温もりが伝わる。
肌よりも少しだけ熱い、粘膜独特のしっとりとした温かさだ。
口に含む。……酸っぱいような苦いような、甘いような。
どんな果物とも違う味だ。僕はもっと確かめたくて、じかに口をつけた。
「んふっ……」
ぴくりと脚の付け根が震えた。構わず舐め上げる。
なるべく音を立てないよう、慎重に、繊細に、ゆっくりと、じっくりと。
秘芯は次第に水気を増していく。それは僕の唾液か、はたまた彼女の愛液か。
「……っ、ん…。ん…んっ、くぅ、ん……っ」
反射的に顔を上げる。頬がうっすら上気しているが、目を開ける様子はない。
そっと指先を埋没させると、ぴくりと、少しだけ腰が跳ねた。
桃色がかった肌色はうっすらと濡れ、暁の光をてらてらと弾いていた。
「ん……」
そっと指で触れると、ぬるりとした感触とともに、指先に温もりが伝わる。
肌よりも少しだけ熱い、粘膜独特のしっとりとした温かさだ。
口に含む。……酸っぱいような苦いような、甘いような。
どんな果物とも違う味だ。僕はもっと確かめたくて、じかに口をつけた。
「んふっ……」
ぴくりと脚の付け根が震えた。構わず舐め上げる。
なるべく音を立てないよう、慎重に、繊細に、ゆっくりと、じっくりと。
秘芯は次第に水気を増していく。それは僕の唾液か、はたまた彼女の愛液か。
「……っ、ん…。ん…んっ、くぅ、ん……っ」
反射的に顔を上げる。頬がうっすら上気しているが、目を開ける様子はない。
そっと指先を埋没させると、ぴくりと、少しだけ腰が跳ねた。
早朝の寝室に、くちゅくちゅと淫猥な水音が響いては、雨の音に消えていく。
挿れて、抜いて、挿れて、抜いて。
中で指を曲げ、指の腹で肉襞をなぞり、めくって、擦り上げる。
「ん…っ! んぅ……、ふっ、ん……っ」
寝息が艶を帯びて、それでもルーミアは目を開けない。
タヌキ寝入りを疑った僕は、試しに指を挿入したまま乳首を舐めてやる。
「んんっ! ん、ん……んふぅっ!」
薄桃色の乳輪を舌でなぞっていると、すぐに乳首がぴこりと勃った。
舌先で押したり、弾いたり、甘く噛んで。
「ん……んん―――ッ!!」
不意に締め付けが強くなり、同時に背中が弓なりにそり返る。
大きな痙攣があって、小さな痙攣がさざ波のように指に絡みついてくる。
そして、しばらくが経過し。
「ふぁ……おはよ…」
彼女は僕の指を呑み込んだまま、寝ぼけ眼を細めて笑った。
挿れて、抜いて、挿れて、抜いて。
中で指を曲げ、指の腹で肉襞をなぞり、めくって、擦り上げる。
「ん…っ! んぅ……、ふっ、ん……っ」
寝息が艶を帯びて、それでもルーミアは目を開けない。
タヌキ寝入りを疑った僕は、試しに指を挿入したまま乳首を舐めてやる。
「んんっ! ん、ん……んふぅっ!」
薄桃色の乳輪を舌でなぞっていると、すぐに乳首がぴこりと勃った。
舌先で押したり、弾いたり、甘く噛んで。
「ん……んん―――ッ!!」
不意に締め付けが強くなり、同時に背中が弓なりにそり返る。
大きな痙攣があって、小さな痙攣がさざ波のように指に絡みついてくる。
そして、しばらくが経過し。
「ふぁ……おはよ…」
彼女は僕の指を呑み込んだまま、寝ぼけ眼を細めて笑った。
「おしおき? 今のが?」
ルーミアは赤い目を丸くして小首を傾げた。
お仕置きというか仕返しというか、とにかく懲らしめようとしたのだが。
「なーんだ。ついにキミから夜這いをかけてきたって期待してたのにー」
僕の思惑は盛大に外れた上、今のはやはり狸寝入りだったようだ。
「私はタヌキじゃないよー……あっ、今夜はタヌキ汁がいいなー」
ここいらでは狸はあまり獲れない。少なくとも罠にかかったことはない。
何しろ幻想郷の狸だ。人間様の罠を見破っても何ら不思議はない。
「あ、どうしよ。タヌキのお話してたらお腹空いてきちゃったよ…」
その感覚は分からないでもない。食べ物の話をするとお腹が空くのだ。
しかし、まだ朝食の用意すらしていない。猟のない日なんてそんなものだ。
ルーミアは物凄く不服そうに頬を膨らませたが、すぐに僕を押し倒すと
「じゃあ、代わりにこっちをいただくね……♪」
すっかり柔らかくほぐれた秘肉に、勃起したままのちんぽを咥え込んだ。
ルーミアは赤い目を丸くして小首を傾げた。
お仕置きというか仕返しというか、とにかく懲らしめようとしたのだが。
「なーんだ。ついにキミから夜這いをかけてきたって期待してたのにー」
僕の思惑は盛大に外れた上、今のはやはり狸寝入りだったようだ。
「私はタヌキじゃないよー……あっ、今夜はタヌキ汁がいいなー」
ここいらでは狸はあまり獲れない。少なくとも罠にかかったことはない。
何しろ幻想郷の狸だ。人間様の罠を見破っても何ら不思議はない。
「あ、どうしよ。タヌキのお話してたらお腹空いてきちゃったよ…」
その感覚は分からないでもない。食べ物の話をするとお腹が空くのだ。
しかし、まだ朝食の用意すらしていない。猟のない日なんてそんなものだ。
ルーミアは物凄く不服そうに頬を膨らませたが、すぐに僕を押し倒すと
「じゃあ、代わりにこっちをいただくね……♪」
すっかり柔らかくほぐれた秘肉に、勃起したままのちんぽを咥え込んだ。
さっき指を挿れていた時に、ひとつ分かったことがある。
女の子の中が締めつけてくる時、締めた分だけ女の子も気持ちいいのだと。
内壁を押すと感じるということは、圧迫や拡張が快感に繋がるということだ。
「ひゃんっ!! す、ごい……なか、ごりごりって……ひぁあっ!!」
元々狭いせいか、内壁を突くたびにルーミアが甘く短く鋭く喘ぐ。
僕の方も、突く度に肉襞が複雑に擦れ、絡み、吸いついて、実に気持ちいい。
ただでさえぬるぬるして気持ちいいのに、快楽が何十倍にも膨れ上がる。
「あ、待って……お口に飲ませて……」
ちんぽの脈動を感じ取ったのか、ルーミアは素早く体勢を入れ替えた。
射精寸前のちんぽを思いっきり吸われ、堪らず大量に噴出する。
「んく…ごくっ…。えへへ…まだまだだよ。全然飲み足りない……」
真っ赤な陰茎を握ったまま、僕の目の前でお尻をふりふりしてみせる。
「えへへ…また固くなってきたね。次は奥の方も可愛がって…ね?」
――食いしん坊の彼女を満足させるのに、僕は半日以上を費やした。
女の子の中が締めつけてくる時、締めた分だけ女の子も気持ちいいのだと。
内壁を押すと感じるということは、圧迫や拡張が快感に繋がるということだ。
「ひゃんっ!! す、ごい……なか、ごりごりって……ひぁあっ!!」
元々狭いせいか、内壁を突くたびにルーミアが甘く短く鋭く喘ぐ。
僕の方も、突く度に肉襞が複雑に擦れ、絡み、吸いついて、実に気持ちいい。
ただでさえぬるぬるして気持ちいいのに、快楽が何十倍にも膨れ上がる。
「あ、待って……お口に飲ませて……」
ちんぽの脈動を感じ取ったのか、ルーミアは素早く体勢を入れ替えた。
射精寸前のちんぽを思いっきり吸われ、堪らず大量に噴出する。
「んく…ごくっ…。えへへ…まだまだだよ。全然飲み足りない……」
真っ赤な陰茎を握ったまま、僕の目の前でお尻をふりふりしてみせる。
「えへへ…また固くなってきたね。次は奥の方も可愛がって…ね?」
――食いしん坊の彼女を満足させるのに、僕は半日以上を費やした。
「結局は鹿の刺身かー。いや、これも大好きだけどね」
他には麦飯となめこの味噌汁、山菜のおひたし。朝食だしこんなものだろう。
もっとも、時刻で言えばとうに正午を過ぎているわけだが。
「うん、お腹いっぱい。ごちそうさまー」
ルーミアはどんぶり三杯で手を合わせると、その場にごろりと寝転がった。
「あー、しやわせー。やっぱり美味しいもの食べるといい気持ちねー」
分からなくもないが、いくら幸せでも食べてすぐ寝ては健康に悪い。
「私もお料理、覚えようかな。いつも生肉まるかじりじゃ飽きちゃうしねー」
……。何の生肉なのかは、たぶん聞かぬが花だろう。
僕は気になる部分をあえて流し、僕でよければ教えようかと申し出た。
「ほんと!? じゃあ、これから毎日おいしいお肉が食べ放題!?」
生憎と人間社会はそんなに甘くない…のだが、彼女には関係ない理屈だろう。
「じゃあ、今夜は私が作るね! とりあえず丸焼きにすればいいかな?」
備蓄を焼き尽くされる前に、僕は前言を撤回したのだった。
他には麦飯となめこの味噌汁、山菜のおひたし。朝食だしこんなものだろう。
もっとも、時刻で言えばとうに正午を過ぎているわけだが。
「うん、お腹いっぱい。ごちそうさまー」
ルーミアはどんぶり三杯で手を合わせると、その場にごろりと寝転がった。
「あー、しやわせー。やっぱり美味しいもの食べるといい気持ちねー」
分からなくもないが、いくら幸せでも食べてすぐ寝ては健康に悪い。
「私もお料理、覚えようかな。いつも生肉まるかじりじゃ飽きちゃうしねー」
……。何の生肉なのかは、たぶん聞かぬが花だろう。
僕は気になる部分をあえて流し、僕でよければ教えようかと申し出た。
「ほんと!? じゃあ、これから毎日おいしいお肉が食べ放題!?」
生憎と人間社会はそんなに甘くない…のだが、彼女には関係ない理屈だろう。
「じゃあ、今夜は私が作るね! とりあえず丸焼きにすればいいかな?」
備蓄を焼き尽くされる前に、僕は前言を撤回したのだった。
「はい、いっちょあがりー」
ヒグマ一頭を完全に捌き終えると、ルーミアは返り血だらけの顔で微笑む。
毛皮を剥ぎ、はらわたを覗き、肉を削いで、骨を外す――
俗に解体と呼ばれる作業に彼女が着手するようになって、一週間が経っていた。
「いやあ、時間はかかったけど、今日のは綺麗にさばけたよー」
僕なんて未だに血の臭いにさえ慣れないのに、彼女は鼻唄まじりに獣を捌く。
しかも刃物を一切使わず、素手で。…さすが妖怪と言うべきなのだろうか。
「えへへ、そんなに褒められると照れちゃうよー」
褒めてはいないが、説明するのも面倒だったので、頭を撫でてやるに留める。
「えへへ…。ねえねえ、何かご褒美が欲しいなぁ〜、なんて…」
上目遣いに袖を引かれる。そう来ると思って、すでに風呂を沸かしてあった。
獣の血は臭いが落ちないので、なるべく早く落とさねばならないのだ。
「やたー! それじゃ、一緒に入ろっ!」
夕飯の支度をしていた僕は、襟首を掴まれ、一瞬で裏庭に投げ出された。
ヒグマ一頭を完全に捌き終えると、ルーミアは返り血だらけの顔で微笑む。
毛皮を剥ぎ、はらわたを覗き、肉を削いで、骨を外す――
俗に解体と呼ばれる作業に彼女が着手するようになって、一週間が経っていた。
「いやあ、時間はかかったけど、今日のは綺麗にさばけたよー」
僕なんて未だに血の臭いにさえ慣れないのに、彼女は鼻唄まじりに獣を捌く。
しかも刃物を一切使わず、素手で。…さすが妖怪と言うべきなのだろうか。
「えへへ、そんなに褒められると照れちゃうよー」
褒めてはいないが、説明するのも面倒だったので、頭を撫でてやるに留める。
「えへへ…。ねえねえ、何かご褒美が欲しいなぁ〜、なんて…」
上目遣いに袖を引かれる。そう来ると思って、すでに風呂を沸かしてあった。
獣の血は臭いが落ちないので、なるべく早く落とさねばならないのだ。
「やたー! それじゃ、一緒に入ろっ!」
夕飯の支度をしていた僕は、襟首を掴まれ、一瞬で裏庭に投げ出された。
人里で購入する必需品に、石鹸と洗髪料がある。
材料はよく知らないが、とにかくいい匂いがするので買うようになった。
もちろん使うのは、もっぱらルーミアだ。
「えへへ、あわあわ〜」
リボンをつけたまま全身を泡まみれにして遊ぶルーミア。
普通は洗髪の際に外すと思うのだが、そこを何度訊ねても彼女はぽかんとして
「そーなのかー」
としか言わないので、僕も突っ込んだことを訊くのはやめにした。
「ほら、キミもおいでよ。私が洗ったげるからさー」
泡の塊から手先が生えて、ちょいちょいと手招きしてくる。
…僕にはわかる。あの笑顔は、絶対に何かを企んでいる笑顔だ。
断ったら後で面倒なことになりそうなので、おとなしく湯船を出てやると
「そいやあ!」
抱きつかれた。というより飛びかかられ、そのまま押し倒された。
材料はよく知らないが、とにかくいい匂いがするので買うようになった。
もちろん使うのは、もっぱらルーミアだ。
「えへへ、あわあわ〜」
リボンをつけたまま全身を泡まみれにして遊ぶルーミア。
普通は洗髪の際に外すと思うのだが、そこを何度訊ねても彼女はぽかんとして
「そーなのかー」
としか言わないので、僕も突っ込んだことを訊くのはやめにした。
「ほら、キミもおいでよ。私が洗ったげるからさー」
泡の塊から手先が生えて、ちょいちょいと手招きしてくる。
…僕にはわかる。あの笑顔は、絶対に何かを企んでいる笑顔だ。
断ったら後で面倒なことになりそうなので、おとなしく湯船を出てやると
「そいやあ!」
抱きつかれた。というより飛びかかられ、そのまま押し倒された。
「うりゃっ!」
腋の下に両腕を通され、がっちりと抱きつかれる。
少しひんやりとしたぷにぷにの肌が、石鹸の泡でぬるぬると滑る。
「きゃははっ! 何これ、ぬるぬるー♪ くすぐったーい♪」
確かにくすぐったい。全身が隠れるほど大量の泡だ。潤滑性も凄まじい。
「えへへ、こうすればきっと二人ともきれいになるよー」
彼女としては石鹸を節約したつもりなんだろう。僕は苦笑いしかできない。
――と、その時ふとルーミアの様子がおかしいことに気付いた。
「……ん、ふっ……あ…ふぁあ……」
こすれている柔らかな感触の中に、一対のしこりが感じられるようになる。
それが何かを理解した僕は、下から彼女の首に両腕を回して捕獲した。
「ひゃん!! あ、だめ…あたっちゃう…おっぱい気持ちよくなっちゃう…」
そう言いながらもルーミアは腕を離そうとはしない。
むしろ強く抱きしめてきたので、僕も答えるように抱き返し、唇を重ねた。
腋の下に両腕を通され、がっちりと抱きつかれる。
少しひんやりとしたぷにぷにの肌が、石鹸の泡でぬるぬると滑る。
「きゃははっ! 何これ、ぬるぬるー♪ くすぐったーい♪」
確かにくすぐったい。全身が隠れるほど大量の泡だ。潤滑性も凄まじい。
「えへへ、こうすればきっと二人ともきれいになるよー」
彼女としては石鹸を節約したつもりなんだろう。僕は苦笑いしかできない。
――と、その時ふとルーミアの様子がおかしいことに気付いた。
「……ん、ふっ……あ…ふぁあ……」
こすれている柔らかな感触の中に、一対のしこりが感じられるようになる。
それが何かを理解した僕は、下から彼女の首に両腕を回して捕獲した。
「ひゃん!! あ、だめ…あたっちゃう…おっぱい気持ちよくなっちゃう…」
そう言いながらもルーミアは腕を離そうとはしない。
むしろ強く抱きしめてきたので、僕も答えるように抱き返し、唇を重ねた。
にゅるにゅると舌が絡むたび、頭の中が霞んでくる。
くすぐったさと似て非なるその感覚は、舌から脳を犯して壊すかのようだ。
白くぼやけた視界には、蕩けた表情で僕の舌を貪るルーミア。
ほんのり紅い頬は唾液に塗れ、その唾液からはわずかな血の臭いがした。
「えへ、ちょびっとだけ、つまみ食いしちゃった。ごめん……にゃあっ!?」
僕は彼女の尻を両手で割り開くと、小さなすぼまりに指を押し当てた。
「だ、だめっ! そこ、いきなりは――ふぁああっ!」
泡のぬかるみを絡めた指先は、容易にその穴に沈み込む。
もっとも、これはお仕置きなので、泡なしでも挿入するつもりだったが。
「ふっ……あ…あ、あ、あ…ああ……ひぁぁぁぁ……♪」
抽送のたびに暴れていたルーミアの腰が、次第に妖艶な動きを始める。
僕にしがみついたまま、菊座をなぶられるまま、小さなお尻をくねらせて。
「お願い……もっと強くしてぇ……」
そう囁かれた瞬間、僕の頭で何かが弾けた。
くすぐったさと似て非なるその感覚は、舌から脳を犯して壊すかのようだ。
白くぼやけた視界には、蕩けた表情で僕の舌を貪るルーミア。
ほんのり紅い頬は唾液に塗れ、その唾液からはわずかな血の臭いがした。
「えへ、ちょびっとだけ、つまみ食いしちゃった。ごめん……にゃあっ!?」
僕は彼女の尻を両手で割り開くと、小さなすぼまりに指を押し当てた。
「だ、だめっ! そこ、いきなりは――ふぁああっ!」
泡のぬかるみを絡めた指先は、容易にその穴に沈み込む。
もっとも、これはお仕置きなので、泡なしでも挿入するつもりだったが。
「ふっ……あ…あ、あ、あ…ああ……ひぁぁぁぁ……♪」
抽送のたびに暴れていたルーミアの腰が、次第に妖艶な動きを始める。
僕にしがみついたまま、菊座をなぶられるまま、小さなお尻をくねらせて。
「お願い……もっと強くしてぇ……」
そう囁かれた瞬間、僕の頭で何かが弾けた。
「あぁぁ……はいってる…はいってきてるぅ……」
四つん這いにさせたルーミアに、後ろから挿入する。
この体位は何度か経験があるものの、お尻の穴に挿入するのは初めてだった。
「ふぅぅ…♪ あ、あああ、はぁあああああ〜…♪」
膣の時とは明らかに喘ぎ声の質が違う。
まるでケシの実でもかじったかのような、過剰な快楽によるものだ。
「らっへぇ…気持ひいぃんらもん……ひぁっ♪」
確かに気持ちいい。特に入口の締まり具合など、まるで手で握るかのようだ。
呂律にまで影響するほどの快感とは、一体いかばかりのものだろう。
熱く湿った腸内はうねうねと蠢動して、精を欲しているようにさえ思えた。
「うん…いいよ……らして…わらひのおしりで抜いへぇ……ふぁあっ♪」
括約筋と海綿体が溶けて混ざるような熱が、彼女の腸内で弾け飛ぶ。
「うぁぁ……でてる…熱いの……おなか、熱くて……しあわせだよぅ……♪」
限界まで背をのけぞらせると、そのままどさりとルーミアは崩れ落ちた。
四つん這いにさせたルーミアに、後ろから挿入する。
この体位は何度か経験があるものの、お尻の穴に挿入するのは初めてだった。
「ふぅぅ…♪ あ、あああ、はぁあああああ〜…♪」
膣の時とは明らかに喘ぎ声の質が違う。
まるでケシの実でもかじったかのような、過剰な快楽によるものだ。
「らっへぇ…気持ひいぃんらもん……ひぁっ♪」
確かに気持ちいい。特に入口の締まり具合など、まるで手で握るかのようだ。
呂律にまで影響するほどの快感とは、一体いかばかりのものだろう。
熱く湿った腸内はうねうねと蠢動して、精を欲しているようにさえ思えた。
「うん…いいよ……らして…わらひのおしりで抜いへぇ……ふぁあっ♪」
括約筋と海綿体が溶けて混ざるような熱が、彼女の腸内で弾け飛ぶ。
「うぁぁ……でてる…熱いの……おなか、熱くて……しあわせだよぅ……♪」
限界まで背をのけぞらせると、そのままどさりとルーミアは崩れ落ちた。
「しゅ…しゅごかったぁ……」
ようやく元通りの滑舌を取り戻してきたルーミアが、肩で息をしながら呟く。
妖怪が肩で息をするくらいだから、僕などは疲労困憊で指一本動かせない。
「ああ、キミも疲れたよね…。よいしょ…っと」
僕が動けないことを察したのか、彼女は僕をドラム缶の風呂に投げ入れた。
ありがたいことに頭から沈むようなことはなく、僕は大きく息を吐く。
「おじゃましまーす♪」
そして、そこに無理矢理乱入するルーミア。缶の中で僕達は密着する。
「うふふ…勃ってるよ」
これだけ疲れているのに、体は正直なものだった。
「晩ご飯食べたら、またいっぱいしようね」
ちゅ、と唇を重ねられる。
少し舌でつつくと、彼女も舌先で応え、やがて舌は際限なく絡み合い。
結局、僕らは仲良くのぼせるまで口付けを続けたのだった。
ようやく元通りの滑舌を取り戻してきたルーミアが、肩で息をしながら呟く。
妖怪が肩で息をするくらいだから、僕などは疲労困憊で指一本動かせない。
「ああ、キミも疲れたよね…。よいしょ…っと」
僕が動けないことを察したのか、彼女は僕をドラム缶の風呂に投げ入れた。
ありがたいことに頭から沈むようなことはなく、僕は大きく息を吐く。
「おじゃましまーす♪」
そして、そこに無理矢理乱入するルーミア。缶の中で僕達は密着する。
「うふふ…勃ってるよ」
これだけ疲れているのに、体は正直なものだった。
「晩ご飯食べたら、またいっぱいしようね」
ちゅ、と唇を重ねられる。
少し舌でつつくと、彼女も舌先で応え、やがて舌は際限なく絡み合い。
結局、僕らは仲良くのぼせるまで口付けを続けたのだった。
じき夏も終わろうという頃になって、僕は風邪をひいた。
夏に汗をかくのは当然だし、昼間の暑さが室内に篭ってでもいるに違いない――
そんな風に気楽に構えていた僕は、買い出しの帰り道で倒れたのだった。
「ねえ、大丈夫…?」
枕元のルーミアが沈痛な面持ちで、本日30回目の同じ質問をする。
今日で三日目。濡らした手拭いを取り替える手つきもすっかり慣れたものだ。
「うう…おでこ、まだ熱いよ…。お薬、ちゃんと効いてるの…?」
ここに常備されている薬は、この山に自生する薬草を煎じた物だ。
昔から使っていたし、使えば必ず効いた。だから、効いていないはずはない。
――大丈夫、必ず治る。
僕は本日30回目の気休めを言って、どうにか笑って見せる。
「もう…。人間なんて弱っちぃんだから、そんなに無理しないでよ…」
今にも泣きそうな顔で、ルーミアは僕の手を取る。
ひやりとした掌は、手拭いの絞り過ぎで少しばかり荒れていた。
夏に汗をかくのは当然だし、昼間の暑さが室内に篭ってでもいるに違いない――
そんな風に気楽に構えていた僕は、買い出しの帰り道で倒れたのだった。
「ねえ、大丈夫…?」
枕元のルーミアが沈痛な面持ちで、本日30回目の同じ質問をする。
今日で三日目。濡らした手拭いを取り替える手つきもすっかり慣れたものだ。
「うう…おでこ、まだ熱いよ…。お薬、ちゃんと効いてるの…?」
ここに常備されている薬は、この山に自生する薬草を煎じた物だ。
昔から使っていたし、使えば必ず効いた。だから、効いていないはずはない。
――大丈夫、必ず治る。
僕は本日30回目の気休めを言って、どうにか笑って見せる。
「もう…。人間なんて弱っちぃんだから、そんなに無理しないでよ…」
今にも泣きそうな顔で、ルーミアは僕の手を取る。
ひやりとした掌は、手拭いの絞り過ぎで少しばかり荒れていた。
「熱…下がらないね……」
夕飯に茶漬けを食べてから、かなり経つ。窓の外の空は暗い。月がないのだ。
ルーミアはここ三日ほど寝ていなかった。目元の黒ずんだ隈が何とも痛ましい。
「私に感染ってくれればいいのに…。そしたら簡単に治るのに…」
人間の病気は妖怪に感染らない。それは有名な話だった。
彼女もそれを知っているのだろう。だから、こんなにも哀切な顔なのだ。
「ごめんね……せめて、私が何か精の付くものでも作ってあげられれば…」
元来うちに医者にかかる金はない。だから病気は自己回復力と薬草任せになる。
一応、薬膳の調理方法も伝わっているが、料理のできない彼女には荷が重い。
「………。ん? 精の付く…? 精……精ねぇ……」
……。何だろう。よく分からないが、猛烈に悪い予感がする。
こんな時、いつもなら逃げるところなのに、病床の僕にそれは不可能で。
「――そうだ! そうだよ! 妖怪の私の精を付ければ、きっとよくなるよ!」
景気よく服を脱ぎ捨てるルーミア。その股間には、いつかのアレが生えていた。
夕飯に茶漬けを食べてから、かなり経つ。窓の外の空は暗い。月がないのだ。
ルーミアはここ三日ほど寝ていなかった。目元の黒ずんだ隈が何とも痛ましい。
「私に感染ってくれればいいのに…。そしたら簡単に治るのに…」
人間の病気は妖怪に感染らない。それは有名な話だった。
彼女もそれを知っているのだろう。だから、こんなにも哀切な顔なのだ。
「ごめんね……せめて、私が何か精の付くものでも作ってあげられれば…」
元来うちに医者にかかる金はない。だから病気は自己回復力と薬草任せになる。
一応、薬膳の調理方法も伝わっているが、料理のできない彼女には荷が重い。
「………。ん? 精の付く…? 精……精ねぇ……」
……。何だろう。よく分からないが、猛烈に悪い予感がする。
こんな時、いつもなら逃げるところなのに、病床の僕にそれは不可能で。
「――そうだ! そうだよ! 妖怪の私の精を付ければ、きっとよくなるよ!」
景気よく服を脱ぎ捨てるルーミア。その股間には、いつかのアレが生えていた。
「ああ…どうしよう…。熱っぽいキミの顔……すごくえっちだよぉ……」
僕の胸の上に跨ったルーミアは、ばつの悪そうな顔で自ら肉芽をしごいている。
発熱して潤んだ僕の眼に興奮しているらしく、早くも先走りが溢れていた。
「ああ、出ちゃう……病気の人オカズにして…射精しちゃううぅ……ッ!!」
真っ赤に腫れた亀頭の先が、口の横に押し付けられ、青臭い熱が弾ける。
どくどくと脈打ちながら、あふれ出た彼女の精気が、次第に口に流れ込む。
――苦い。そして塩辛い。独特な粘度と風味は、血のそれにどこか似ていた。
「ど、どうかな…? 飲めそう…?」
濃厚すぎてこのまま飲むのは無理だろう。僕は口の中で必死に唾液を絞り出す。
ぐちゃぐちゃと混ぜ合わせて、ひと息に飲み下す。
……妙な気分だった。まるで自分が、一匹のメスになり下がったような――
「ひゃん…っ! あ、ああ…! ダ、ダメ…吸い出さないでぇ……」
ふと気づけば、僕は頭を起こして自ら彼女のペニスに吸いついて。
尿道に残った精液とともに第二の射精へ導くまで、そう時間はかからなかった。
僕の胸の上に跨ったルーミアは、ばつの悪そうな顔で自ら肉芽をしごいている。
発熱して潤んだ僕の眼に興奮しているらしく、早くも先走りが溢れていた。
「ああ、出ちゃう……病気の人オカズにして…射精しちゃううぅ……ッ!!」
真っ赤に腫れた亀頭の先が、口の横に押し付けられ、青臭い熱が弾ける。
どくどくと脈打ちながら、あふれ出た彼女の精気が、次第に口に流れ込む。
――苦い。そして塩辛い。独特な粘度と風味は、血のそれにどこか似ていた。
「ど、どうかな…? 飲めそう…?」
濃厚すぎてこのまま飲むのは無理だろう。僕は口の中で必死に唾液を絞り出す。
ぐちゃぐちゃと混ぜ合わせて、ひと息に飲み下す。
……妙な気分だった。まるで自分が、一匹のメスになり下がったような――
「ひゃん…っ! あ、ああ…! ダ、ダメ…吸い出さないでぇ……」
ふと気づけば、僕は頭を起こして自ら彼女のペニスに吸いついて。
尿道に残った精液とともに第二の射精へ導くまで、そう時間はかからなかった。
頭がぼんやりして、目の前が真っ白で、何が何だかわからない。
夢見心地とは、こういう心持ちのことを言うのだろう。
弱った体が精を付けたがっているのか、それともルーミアを求めていたのか。
判らぬままに、僕達は汗まみれになって互いの精を貪り合う。
「ああ、すごいよ…。キミの精液と私の精液、いっぱい混ざってる……」
顔中を汚す粘液に恍惚として、真っ赤な舌で舐め取る彼女に、怖気を震う。
震えて動けない僕をひっくり返し、彼女は尻に両手をかけてきた。
「今度は、こっちに飲ませてあげるね…」
じゅるり――そう聞こえたのは舌なめずりか。それとも精液を呑み込む音か。
あの一件以来ずっと無事だった菊座を、ぬるぬるの舌先がこじ開け始める。
「あは、可愛い鳴き声…♪ 聞いてるだけでまた勃起しちゃうよ……」
ある程度とはいえ、一度開発された菊座はすんなり彼女の舌を受け入れた。
たっぷりと時間をかけて、ほじられ、舐められ、広げられ。
ふやけるまで愛撫された僕の尻は、震えることすら出来ないほどに蕩けていた。
夢見心地とは、こういう心持ちのことを言うのだろう。
弱った体が精を付けたがっているのか、それともルーミアを求めていたのか。
判らぬままに、僕達は汗まみれになって互いの精を貪り合う。
「ああ、すごいよ…。キミの精液と私の精液、いっぱい混ざってる……」
顔中を汚す粘液に恍惚として、真っ赤な舌で舐め取る彼女に、怖気を震う。
震えて動けない僕をひっくり返し、彼女は尻に両手をかけてきた。
「今度は、こっちに飲ませてあげるね…」
じゅるり――そう聞こえたのは舌なめずりか。それとも精液を呑み込む音か。
あの一件以来ずっと無事だった菊座を、ぬるぬるの舌先がこじ開け始める。
「あは、可愛い鳴き声…♪ 聞いてるだけでまた勃起しちゃうよ……」
ある程度とはいえ、一度開発された菊座はすんなり彼女の舌を受け入れた。
たっぷりと時間をかけて、ほじられ、舐められ、広げられ。
ふやけるまで愛撫された僕の尻は、震えることすら出来ないほどに蕩けていた。
なめくじが這うよりも緩慢に、ルーミアのペニスが僕に挿入される。
反射的に締め付けるたび、その脈動を感じるたび、激烈な快感が腰を貫く。
腰を振られ、腸壁を叩かれるたび、自分が牡であることも忘れ喘ぎ狂っていた。
気持ちいいなんてものではない。狂う。本当に狂ってしまう。
否、むしろ正気を保っているのかさえも疑わしい。それほどの快感だった。
「ふぁぁ……キミの中、気持ちいい…。ずうっと…挿れてたいよぅ……」
同じ気持ちだった。ずっと挿入されていたい。こうしてお尻を犯されていたい。
卑猥な粘液の音が室内を満たす。それは腸液か、それとも彼女の精液か。
菊座が熱い。夏風邪というだけでは説明できないほど、熱くて、気持ちいい。
「あは、奥の固いとこに当たってる…♪ 出すよ…ここに当てて出……ッ!!」
――後で知ることになるのだが、この気持ちいい部位は前立腺と呼ぶらしい。
射精に必要な部位を刺激されたのでは、射精するほど気持ちよくて当然だ。
「ああぁ……キミの中、最高…♪ もっといっぱい、一緒に出そう……?」
そこを精液に勢いよく叩かれて、僕の中で大事な何かが焼き切れた。
反射的に締め付けるたび、その脈動を感じるたび、激烈な快感が腰を貫く。
腰を振られ、腸壁を叩かれるたび、自分が牡であることも忘れ喘ぎ狂っていた。
気持ちいいなんてものではない。狂う。本当に狂ってしまう。
否、むしろ正気を保っているのかさえも疑わしい。それほどの快感だった。
「ふぁぁ……キミの中、気持ちいい…。ずうっと…挿れてたいよぅ……」
同じ気持ちだった。ずっと挿入されていたい。こうしてお尻を犯されていたい。
卑猥な粘液の音が室内を満たす。それは腸液か、それとも彼女の精液か。
菊座が熱い。夏風邪というだけでは説明できないほど、熱くて、気持ちいい。
「あは、奥の固いとこに当たってる…♪ 出すよ…ここに当てて出……ッ!!」
――後で知ることになるのだが、この気持ちいい部位は前立腺と呼ぶらしい。
射精に必要な部位を刺激されたのでは、射精するほど気持ちよくて当然だ。
「ああぁ……キミの中、最高…♪ もっといっぱい、一緒に出そう……?」
そこを精液に勢いよく叩かれて、僕の中で大事な何かが焼き切れた。
「何だか…不思議な気持ち」
事を終えて息も絶え絶えな僕の横で、ぽつりとルーミアが呟いた。
「あんなに気持ちよかったのにね、どこかが満足してないの…」
七度もお尻を犯しておきながら、とんでもないことを言い出す。
彼女のモノはまた消えしまっていた。それは満足したからではないのか。
それとも僕に精を与えたことで、射精機能が不要になったからのか。
「んー…。理屈はよくわかんないけど、多分そういうんじゃないと思うなー」
ならどういうことだと、そう問おうとした僕の口を、不意に彼女の唇が塞ぐ。
「うん、これこれ! やっぱりこれがないとね♪」
実に満足げに笑って、それから再び口付けを交わす。より深く、より長く。
「今まで食べてきた、どんなお肉より――」
馬乗りに跨られる。唇を重ねたまま、彼女は片手で器用に僕を呑み込んでいく。
「キミの唇が一番おいしいよ♪」
それが彼女の最大の賛辞であることに、僕は朝まで気付かなかった。
事を終えて息も絶え絶えな僕の横で、ぽつりとルーミアが呟いた。
「あんなに気持ちよかったのにね、どこかが満足してないの…」
七度もお尻を犯しておきながら、とんでもないことを言い出す。
彼女のモノはまた消えしまっていた。それは満足したからではないのか。
それとも僕に精を与えたことで、射精機能が不要になったからのか。
「んー…。理屈はよくわかんないけど、多分そういうんじゃないと思うなー」
ならどういうことだと、そう問おうとした僕の口を、不意に彼女の唇が塞ぐ。
「うん、これこれ! やっぱりこれがないとね♪」
実に満足げに笑って、それから再び口付けを交わす。より深く、より長く。
「今まで食べてきた、どんなお肉より――」
馬乗りに跨られる。唇を重ねたまま、彼女は片手で器用に僕を呑み込んでいく。
「キミの唇が一番おいしいよ♪」
それが彼女の最大の賛辞であることに、僕は朝まで気付かなかった。
やがて、幻想郷に秋が来た。
山は色付き、田畑は実り、どこにいても美味しそうな甘い匂いがする。
そして、その日。僕はルーミアを連れ、人里にある父の実家に来ていた。
ヒグマに負わされた大傷が元で脚の動かなくなった父と、つきっきりの母。
両親は即座に僕の訪れた意図を察したらしく、好きに生きろと言ってくれた。
「あれ、もう帰っちゃうの? すごく久しぶりだったんでしょ?」
四半刻の間、ほとんど口も開かぬ親子が、彼女には心から不思議だったようだ。
だが、それでいい。今まで通りの生活に一人、妖怪が増えるだけなのだから。
「ふーん、そーなのかー…?」
土産に持たされた秋の味覚を両手いっぱいに抱いて、ルーミアは小首を傾げる。
多分、彼女は気付いていない。
おいしい肉では得られない満足が、この先に待っていることに。
いつか教えてあげよう。人間は、それを幸せと呼ぶのだと――
山は色付き、田畑は実り、どこにいても美味しそうな甘い匂いがする。
そして、その日。僕はルーミアを連れ、人里にある父の実家に来ていた。
ヒグマに負わされた大傷が元で脚の動かなくなった父と、つきっきりの母。
両親は即座に僕の訪れた意図を察したらしく、好きに生きろと言ってくれた。
「あれ、もう帰っちゃうの? すごく久しぶりだったんでしょ?」
四半刻の間、ほとんど口も開かぬ親子が、彼女には心から不思議だったようだ。
だが、それでいい。今まで通りの生活に一人、妖怪が増えるだけなのだから。
「ふーん、そーなのかー…?」
土産に持たされた秋の味覚を両手いっぱいに抱いて、ルーミアは小首を傾げる。
多分、彼女は気付いていない。
おいしい肉では得られない満足が、この先に待っていることに。
いつか教えてあげよう。人間は、それを幸せと呼ぶのだと――