最終更新: youmu_no_seisi 2015年02月14日(土) 23:27:39履歴
「私はね、やるからには何事も徹底したいんだ」
珍しく珈琲など淹れてきたかと思うと、ナズーリンはそんなことを言い出した。
あまりにも唐突な切り出し方に首をひねっていると、彼女はちらりとこちらを見やる。
「だから、まあ、何だ。その……。他意はないんだよ」
ずずいっと、食卓に大きな箱を載せられた。
きらびやかな包み紙で飾られた、一辺が一尺ほどもある――ハート型の箱。
「懲りすぎたあまり、ちょっとばかり大きくなりすぎてしまったけどね」
開けるまでもなく、箱からは甘い香りが漂ってくる。
手に取ると、想像以上にずっしりとした手応えがあった。
「ほら、去年のは実に粗末なものだったから、少しサービスしてやろうかなって……」
箱を手に取ってしげしげと眺めていると、徐々にナズーリンが赤面していく。
「な、なんだよ! 似合わないって笑いたかったら、笑えばいいじゃないか!」
卓上をばんばん叩く彼女にお礼を言うと、さらに赤面してそっぽを向いてしまった。
珍しく珈琲など淹れてきたかと思うと、ナズーリンはそんなことを言い出した。
あまりにも唐突な切り出し方に首をひねっていると、彼女はちらりとこちらを見やる。
「だから、まあ、何だ。その……。他意はないんだよ」
ずずいっと、食卓に大きな箱を載せられた。
きらびやかな包み紙で飾られた、一辺が一尺ほどもある――ハート型の箱。
「懲りすぎたあまり、ちょっとばかり大きくなりすぎてしまったけどね」
開けるまでもなく、箱からは甘い香りが漂ってくる。
手に取ると、想像以上にずっしりとした手応えがあった。
「ほら、去年のは実に粗末なものだったから、少しサービスしてやろうかなって……」
箱を手に取ってしげしげと眺めていると、徐々にナズーリンが赤面していく。
「な、なんだよ! 似合わないって笑いたかったら、笑えばいいじゃないか!」
卓上をばんばん叩く彼女にお礼を言うと、さらに赤面してそっぽを向いてしまった。
チョコレートの濃厚な甘みと珈琲の苦味走った風味は、最高の相性だった。
久方ぶりの美味に酔いしれていると、ナズーリンはふんと薄い胸を反らしてみせる。
「まあ、当然の結果だね。珈琲だって、チョコレートに負けず劣らず頑張ったんだ」
彼女のことだ。淹れ方は勿論、素材の選定だって随分こだわったのだろう。
僕ひとりのために――そう思うと、無性に彼女が愛しくなってくる。
「ところで、まだチョコが残っているようだけど?」
別に口に合わなかったわけではない。一気に食べ尽くすのが勿体なかったのだ。
「ほう、そんなに上手く出来てたのかい? 実は味見をしてなくてね」
それを聞いた僕は、何の気なしにチョコをつまみ上げると、彼女の鼻先に差し出す
「…………。何の真似だい、これは」
睨まれた。慌てて手を引っ込めようとすると、素早く手首を掴まれる。
「別に……嫌とは言ってないだろう。少し驚いただけだから……そのまま」
手を離すと、ナズーリンはおそるおそるといった様子で、小さなチョコに食いついた。
久方ぶりの美味に酔いしれていると、ナズーリンはふんと薄い胸を反らしてみせる。
「まあ、当然の結果だね。珈琲だって、チョコレートに負けず劣らず頑張ったんだ」
彼女のことだ。淹れ方は勿論、素材の選定だって随分こだわったのだろう。
僕ひとりのために――そう思うと、無性に彼女が愛しくなってくる。
「ところで、まだチョコが残っているようだけど?」
別に口に合わなかったわけではない。一気に食べ尽くすのが勿体なかったのだ。
「ほう、そんなに上手く出来てたのかい? 実は味見をしてなくてね」
それを聞いた僕は、何の気なしにチョコをつまみ上げると、彼女の鼻先に差し出す
「…………。何の真似だい、これは」
睨まれた。慌てて手を引っ込めようとすると、素早く手首を掴まれる。
「別に……嫌とは言ってないだろう。少し驚いただけだから……そのまま」
手を離すと、ナズーリンはおそるおそるといった様子で、小さなチョコに食いついた。
「それにしてもだ」
チョコレートの甘露に頬を緩めたのも束の間、ナズーリンは厳しい目を僕に向ける。
「君ね、その歳で、お菓子を口の周りにくっつけてるのはいただけないよ」
言われて口元を指で拭うと、うっすらとチョコが付着していた。
嬉しさのあまり、夢中で貪り食ってしまったのだろう。僕は手拭いを求めて席を立つ。
「ああ、立たなくていいよ。それくらいの世話、私がするさ」
そう言ってナズーリンは席を立つも、一向に手拭いを取りに行く様子はない。
彼女は実に何気ない所作で僕の傍らまで来ると、身をかがめて――視線が重なる。
「動かないように」
ふ、と目の前が翳った時には、口元に舌を這わされていた。
生ぬるい、柔らかな舌が、丹念に、丁寧に、緩慢に、執拗に、僕の口元を舐っていく。
「ふふ……。唇にも付いてるね。今こっちも綺麗にしてあげるよ」
両手で頬を挟み込まれた僕の唇は、見る間に舌の根元までの侵入を許していた。
チョコレートの甘露に頬を緩めたのも束の間、ナズーリンは厳しい目を僕に向ける。
「君ね、その歳で、お菓子を口の周りにくっつけてるのはいただけないよ」
言われて口元を指で拭うと、うっすらとチョコが付着していた。
嬉しさのあまり、夢中で貪り食ってしまったのだろう。僕は手拭いを求めて席を立つ。
「ああ、立たなくていいよ。それくらいの世話、私がするさ」
そう言ってナズーリンは席を立つも、一向に手拭いを取りに行く様子はない。
彼女は実に何気ない所作で僕の傍らまで来ると、身をかがめて――視線が重なる。
「動かないように」
ふ、と目の前が翳った時には、口元に舌を這わされていた。
生ぬるい、柔らかな舌が、丹念に、丁寧に、緩慢に、執拗に、僕の口元を舐っていく。
「ふふ……。唇にも付いてるね。今こっちも綺麗にしてあげるよ」
両手で頬を挟み込まれた僕の唇は、見る間に舌の根元までの侵入を許していた。
ゆっくりと、じっくりと、たっぷりと、ねっとりと。
もう一刻ほども、生き物のような舌先に口腔内を掻き回されている。
「ぷぁ、はむ……。くちゅる、ちゅるる……ぴちゃ、ぬちゃ、ちゅる……」
短く息継ぎしては、また口づけの繰り返し。
チョコの甘ったるい芳香と、ナズーリンの甘露な唾液が、水飴のように練られていく。
まるで飴玉のように、僕の理性が少しずつ、着実に舐め取られて、小さくなる。
「おっと、こっちの出番はもう少し先だよ」
ひゅる、と翻った彼女の尻尾が、怒張しきった剛直を根元から縛り付けた。
僕の苦悶の喘ぎを遮るように、再び唇が重ねられる。
長い長い時間をかけて唇の中を陵辱された僕は、すでに意識を手放しかけて。
「ふふ、堪え性がないね君は。でもまあ、気絶されては元も子もない」
そう言って、彼女はスカートをたくし上げた。下には――何も着けていなかった。
「このパンパンに張り詰めたペニスの中身、全部この中に出してもらうよ……?」
もう一刻ほども、生き物のような舌先に口腔内を掻き回されている。
「ぷぁ、はむ……。くちゅる、ちゅるる……ぴちゃ、ぬちゃ、ちゅる……」
短く息継ぎしては、また口づけの繰り返し。
チョコの甘ったるい芳香と、ナズーリンの甘露な唾液が、水飴のように練られていく。
まるで飴玉のように、僕の理性が少しずつ、着実に舐め取られて、小さくなる。
「おっと、こっちの出番はもう少し先だよ」
ひゅる、と翻った彼女の尻尾が、怒張しきった剛直を根元から縛り付けた。
僕の苦悶の喘ぎを遮るように、再び唇が重ねられる。
長い長い時間をかけて唇の中を陵辱された僕は、すでに意識を手放しかけて。
「ふふ、堪え性がないね君は。でもまあ、気絶されては元も子もない」
そう言って、彼女はスカートをたくし上げた。下には――何も着けていなかった。
「このパンパンに張り詰めたペニスの中身、全部この中に出してもらうよ……?」
「ん、ふぅぅ……はあああああぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁ……♪」
座ったままの僕の腰に跨って、ナズーリンは長い溜息にも似た嬌声に喉を震わせる。
熱くとろけた肉壷が、甘露を滴らせながら赤銅色の剛直を呑み込んでいく。
だが、この小さな体躯だ。見る間に一番奥に届き、その衝撃でさらに小さく締まる。
「ひゃぁあ……♪ なか、ごりごりって……すごいよぉ……」
その度にナズーリンは、鼓膜を溶かすような声で鳴き、それがさらに怒張を滾らせる。
蜜で吸い付く肉襞は、あらゆる方向から満遍なく僕を包み込んで、搾り上げて。
「お願い、早くイッてぇ……。このまま続けたら私、ダメになっひゃうぅ……!」
すでにもつれつつある舌を、唇で捕まえて、チョコの残り香を楽しむように舐り回す。
「ぁ、なにこれ……! ひっ、ひうっ! あはぇ、あへぇええええぇぇ……っ♪」
舌をしゃぶられながら一番奥を小突き回され、小さな背中が海老反りに跳ねる。
それをがっしりと抱きとめると、彼女は両脚でこちらの腰を抱き返してきて。
最大限の密着感をたっぷりと味わいながら、彼女の中に滾る白濁をぶちまけた。
座ったままの僕の腰に跨って、ナズーリンは長い溜息にも似た嬌声に喉を震わせる。
熱くとろけた肉壷が、甘露を滴らせながら赤銅色の剛直を呑み込んでいく。
だが、この小さな体躯だ。見る間に一番奥に届き、その衝撃でさらに小さく締まる。
「ひゃぁあ……♪ なか、ごりごりって……すごいよぉ……」
その度にナズーリンは、鼓膜を溶かすような声で鳴き、それがさらに怒張を滾らせる。
蜜で吸い付く肉襞は、あらゆる方向から満遍なく僕を包み込んで、搾り上げて。
「お願い、早くイッてぇ……。このまま続けたら私、ダメになっひゃうぅ……!」
すでにもつれつつある舌を、唇で捕まえて、チョコの残り香を楽しむように舐り回す。
「ぁ、なにこれ……! ひっ、ひうっ! あはぇ、あへぇええええぇぇ……っ♪」
舌をしゃぶられながら一番奥を小突き回され、小さな背中が海老反りに跳ねる。
それをがっしりと抱きとめると、彼女は両脚でこちらの腰を抱き返してきて。
最大限の密着感をたっぷりと味わいながら、彼女の中に滾る白濁をぶちまけた。
「あ、へぁ、ふああぁぁぁ……♪」
絶頂と膣内射精の余韻に、ナズーリンは声にならない嗚咽を漏らす。
耳元に感じる吐息と、呼吸とともに収縮を繰り返す媚肉に、愚息が再度、昂っていく。
「君という奴は……そんなに私を孕ませたいのか……?」
少しづつ腰を使い始めた僕を、呆れと期待の入り混じった目で見るナズーリン。
返答の代わりに、僕は残ったチョコを口に放り込んで、そのまま彼女と唇を重ねた。
「ちゅ、ちゅっ……ちゅるっ……。すごく、甘い口づけだね……」
繋がったまま、絡み合ったまま、密着したままの口づけは、とてつもなく甘露だ。
少しずつチョコの味が薄れ、すべてが溶ける頃。僕たちは一対の雌雄に戻っていた。
「ああっ、溶けちゃう! 今また中で出されたら、君の子種で溶けちゃうよおっ!」
喜悦の涙で可愛い顔を蕩かせながら、再度の絶頂の予感に彼女は僕にしがみつく。
「あ――あ、あ、あっ、――あああああ、あああああああああああああああっ!!!」
二度目の膣内射精。逆巻く快楽の渦に、僕たちは為す術もなく呑まれていった――。
絶頂と膣内射精の余韻に、ナズーリンは声にならない嗚咽を漏らす。
耳元に感じる吐息と、呼吸とともに収縮を繰り返す媚肉に、愚息が再度、昂っていく。
「君という奴は……そんなに私を孕ませたいのか……?」
少しづつ腰を使い始めた僕を、呆れと期待の入り混じった目で見るナズーリン。
返答の代わりに、僕は残ったチョコを口に放り込んで、そのまま彼女と唇を重ねた。
「ちゅ、ちゅっ……ちゅるっ……。すごく、甘い口づけだね……」
繋がったまま、絡み合ったまま、密着したままの口づけは、とてつもなく甘露だ。
少しずつチョコの味が薄れ、すべてが溶ける頃。僕たちは一対の雌雄に戻っていた。
「ああっ、溶けちゃう! 今また中で出されたら、君の子種で溶けちゃうよおっ!」
喜悦の涙で可愛い顔を蕩かせながら、再度の絶頂の予感に彼女は僕にしがみつく。
「あ――あ、あ、あっ、――あああああ、あああああああああああああああっ!!!」
二度目の膣内射精。逆巻く快楽の渦に、僕たちは為す術もなく呑まれていった――。
「――まったく、無茶をしてくれたな君は」
大の字に倒れた僕と繋がったまま、ナズーリンは膨れっ面をしてみせる。
しかし、すぐに甘える子猫のように、胸に頬を擦り寄せてきた。
「……でも、最後の口づけは最高だったよ」
そう言いながら、彼女は僕の唇を奪う。
先ほどの甚振るようなものではなく、小鳥がついばむような口づけ。
「ふふ、隙ありだ。本当に無防備だね、君の唇は」
二度、三度。ちゅっちゅと連続で口づけの雨が降る。
「無防備すぎて――愛おしいくらいだ」
柔らかな唇が、次第に長く触れるようになっていく。
そんな中、僕は確信めいた予感をしていた。
来年の今頃は、彼女とさらに甘い口づけを交わしているのだろうと――。
大の字に倒れた僕と繋がったまま、ナズーリンは膨れっ面をしてみせる。
しかし、すぐに甘える子猫のように、胸に頬を擦り寄せてきた。
「……でも、最後の口づけは最高だったよ」
そう言いながら、彼女は僕の唇を奪う。
先ほどの甚振るようなものではなく、小鳥がついばむような口づけ。
「ふふ、隙ありだ。本当に無防備だね、君の唇は」
二度、三度。ちゅっちゅと連続で口づけの雨が降る。
「無防備すぎて――愛おしいくらいだ」
柔らかな唇が、次第に長く触れるようになっていく。
そんな中、僕は確信めいた予感をしていた。
来年の今頃は、彼女とさらに甘い口づけを交わしているのだろうと――。