「はぁ・・・バレンタインだしメディスンちゃんとちゅっちゅしたい・・・」
薄暗い部屋の中に、モニターの光に照らされ青白いの男の顔が浮かび上がる。
モニター右下には現在の時刻が表示されている。日本時間2013年2月14日。バレンタインデーだった。
男は突然スッと立ち上がった。
「あああああああああっ、メディスン、メディスンちゃんっ……。
なんにも知らないメディスンちゃんをっ、操ってっ、オナニーさせたいすぎるううぅぅっ」
飛び跳ね、地団駄を踏み、絶叫した。ここにはいない一人の少女へ想いを馳せて。
男の周りに散乱していた丸められたティッシュが、白い花――鈴蘭の花の如く、部屋に舞った。

ドンドンッ。
「いい加減にしなさいッ、としあきッ」
「ヒッ……」
――
果たして、男のいる世界で彼の願いは叶うことはなかった。
そう…『男のいる世界』では――

結局何が自分を苦しめたのか、メディスンは最後まで分からなかった。
――
「よーし、じゃあ今日はえいえんてーの兎と話そうっ」
朝の鈴蘭畑に、脳天気な声が響き渡る。
鈴蘭畑の毒人形・メディスン・メランコリーは小さな革命を成功へ導くため、
世の中というものをを知るべく、今日も勢力的な活動を行う――、はずだった。

くにゅ。
「あうっ」
何かが、メディスンの敏感な部分を撫で上げた。
突然下半身を襲った違和感に思わず声を上げてしまう。
メディスンはふるりと体を震わせると、すぐさま問題の箇所を覗き込んだ。

――そこには、彼女自身の右手が押し当てられていた。
「あれっ」
メディスンは自らの右手をさも不思議そうに眺める。
それが自分の意思ではないとでも言いたげな表情で。
呆然とするメディスンを余所に、右手は下着越しに秘部を撫でるように動き始める。
「え。えっ…。私じゃない…」
誰への弁明なのだろうか。メディスンは戸惑いながらそう呟く。
右手の動きは、止まらない。
「やぁぁっ……違うっ。私じゃ、私じゃないっ」
今度ははっきりと否定の言葉を叫んだ。右手を止めようと強い意思を込めて。
右手の動きは、止まらない。
「んっ…ぁくっ、あぅっ……」
次第に上擦った声が混じり始める。
ドロワーズの一部が小さな染みを作っていた。
「あっ、ぉ…おもらしなんて、やっ、ぁあっ」

勿論染みを作っているのは尿ではなく別の液体だ。
しかしそれを知らなかったメディスンは失禁だけは避けたかったのだろう。
横暴に振る舞う右手を抑え込むべく、左手が股間に伸びた。

しかしメディスンに対して、現実は何処までも非情だった。
あろうことか伸びたその手はドロワーズに手を掛けると、ゆっくりとずり下げ始めたのだ。
「やっ、やだっ…ぱんつっ、だめっ、だめぇっ」
にちゃあ。
湿った音を立てて布地が肌から離れた。それを聞いたメディスンは顔を真っ赤にして俯いてしまう。
そうしてまだ幼さを漂わせる割れ目が外気に晒されると、
障壁が取り払われるのを待ち構えていたかのように――いや、実際待ち構えていたのだろう――
右手の指が十分に潤った割れ目を、丁寧に押し開いていった。
同時に、手持ち無沙汰になった左手が陰核に押し付けられる。

「ぁひっ、ひぁぁっ、ぁっ…あっああぁっ」
布越しとは違う、ねっとりと湿った生の快感が秘部を襲う。
「やっ、ふぁぁ、なんか、なんかくるっ、もう、やっ、ぁっ、…っくぅぅぅぅぅっ…!」
メディスンは一際高い声を上げ、初めての絶頂を迎えた。
「はぁっ、はぁっ……やっと…終わって……」
荒い息を整えながら、メディスンはそう呟く。

くちゅり。
「んひゃあっ……!えっ、な、なんでっ、もう終わ…やっ、やぁぁ…」
両手の動きは、まだ、止まらなかった。
メディスンの受難がいつまで続くのか。
それを知っているのは、この世でたった一人しかいない――

「はぁ・・・メディスンちゃんの柔らかいお股ペロペロしたいすぎる・・・ あっ日付変わった」

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