1

なによそんな目をして。言わなくてもわかってるわよ
「お前そんなにおっぱい小さかったか?」って聞きたいんでしょ
……盗られたのよあの天人娘に。我ながらうかつだったわ
いきなりヒマワリ畑にやってきて「それちょうだい」なんて言ってきて私の胸に呪符を貼り付けてきたのよ
いったい何なのかわかんないうちにまるで風船から空気が抜けるみたいに私の乳房が小さくなっちゃったのよ
何が起きたのかわかんない間にブラは緩くなって取れちゃうわ服の胸あたりがスカスカになるわで大慌てよ
こんな大きさにしたあげくあの娘ったら「あらあらそんなお粗末な胸でご愁傷さま」だなんてほざいて
呆然としてる間にどっか行っちゃったのよ
服は全部ゆるゆるになるわ里の男たちの視線が冷たいわ
挙句妖精たちからは「私たちより小さいかもねぇ」なんて笑われるし……
用がないなら帰ってよ。こんなみじめな姿見ないでちょうだい

2

―――同時刻、どこかのリゾートの海岸にて―――
ねえねえアナタも早く来なさいよぉ!
アレぇどうしたのかしらぁ? もしかして見とれちゃったかしら? わたしのお・っ・ぱ・い・に(ドタプン
鼻の下すっかり伸ばしちゃってぇ。でも今日は許しちゃうわ
こんなナイスバディ目の前にして黙ってられる男なんていないだろうしねぇ
それにしても人っ子一人いないわねぇこの砂浜……ま、お父様の貸し切りだし当たり前なんだけど
天人の桃より実ったこのおっぱいを独り占めできるのよ。あなた最高にラッキーじゃないかしら
はぁ、それにしても重くて肩こっちゃうわねぇ(タユンタユン
ねぇ、あなたも運ぶの手伝って。頭より大きいから困っちゃうのよねぇ(バイーン

3

―――数日後―――
なにこれぇ!? なんで!? わたしのおっぱいどこに行っちゃったの!?
昨日までは確かに巨乳だったのに今日になって小さくなってるじゃない!
いやいやよく触ってみたらあの呪符使う前より更に凹んでるような……
そんなぁ! せっかく云百年もかけてやっと膨らみかけまで行ってたのにこんなのってアリ!?
嫌よ! また「まな板」だの「地震でも揺れない胸」だの言われるなんてまっぴらよ!
……え? アナタいつからそこに!? やめて! 今の絶壁な私の事見ないでぇ!!!

4

―――同時刻―――
ぜぇはぁ、ぜぇはぁ……
朝になっていきなりこんな爆乳に戻ってるなんて思わなかったわよ
天人がまた来たわけでもないし、あの呪符の効果って期限があったのかしら?
それにしても……この胸ってこんなに重かったかしら?
最近貧乳に慣れてきてバランス感覚おかしくなってたみたいね
立ってるだけでも相当キツイ……前のめりになりそう
戻れたのはいいとして、これからリハビリかしら
こんなんじゃまともに散歩にも行けないわよトホホ……

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