11/10/06(木)20:36:49

その一

はじめまして、ですね。
私は四季映姫・ヤマザナドゥ。貴方の生前の罪業を裁く、楽園の閻魔です。
短い間でしょうが、よろしくお見知り置きの程を。
ええと、としあきさん――ですか?
あ、いえ、失礼。どうも近頃の幻想郷では、この名が流行っているようで…。
良いのです。こちらの話ですので、お気になさらず。
…コホン。
ええと、これより開廷します。
まずは貴方の生前の様子を、この手鏡に映します。
その一生をこの目で見て、そして罪の重さを量り……おや?
どうしたのですか、としあきさん。顔色が優れないようですが。
緊張することはありません。ヤマザナドゥの裁定は厳しくとも公平です。
場合によっては情状酌量も考えますので、ご心配なく。
それでは、浄破璃審判を開始します――

その二

……。これはひどい。
私もそれなりに長らく閻魔を務め、多少の悪事には動じぬつもりでしたが…。
さて、としあきさん。
いいですか、貴方の人生には張りというものがない。
働きもせず、恋もせず。親の心配をよそに、起きては寝るを繰り返すばかり。
たまに出かけるかと思えば、行く先は本屋か雑貨屋。
自室に引きこもっては、自堕落に自らを慰めるばかりではありませんか。
ある時は少女の裸体を載せた本で、またある時は少女を模した人形で。
女陰を模した玩具に、男根を模した玩具まで用いて、妄想に耽るばかりの生。
そう、貴方は少し性欲が歪み過ぎている。
人も獣と同じように、子孫を残すことが宿命づけられているのです。
恋もせず、女も知らず、妄想に歪んだまま命を落とす。
――このような霊魂を野放しにしては、閻魔の沽券に関わりますね。
ついて来なさい。貴方はどうやら、別室でこってり搾る必要がありそうです。

その三

さて、仮初めの肉体ですが、蘇生した気分は如何ですか?
…緊張せずとも結構。ここは私の私室ですので。
ふむ、女の子の部屋は初めてだからどうしても緊張する…ですか?
さもありなん。しかも今の貴方は全裸なのですから尚更でしょうね。
聞こえていますよ。貴方の胸の高鳴りが。
緊張と興奮が綯い交ぜになって、顔も耳まで真っ赤です。
おまけに、ついに使い道のなかった魔羅も、しっかりとそそり立って…。
可愛いですよ、としあきさん。
ですが、閻魔を視線で犯すその不徳は、やはり罰されて然るべきもの。
さあ、そこへ四つん這いになりなさい。
逆らっても無駄ですよ。その肉体は私の言葉に抗うことは出来ません。
そう、いい子ですね。素直でいれば悪いようにはしませんから。
それではまず、貴方の親御さんに替わって、お尻の百叩きから始めましょう。
この悔悟の棒に書き込んだ罪科がかすれて消えるまで、泣いて悔い改めなさい。

その四

ふう…。
百叩きどころか、七百二十一回も叩く羽目になるとは思いませんでした。
ですが、これによって晴れて貴方の罪は……おや?
どうしたのですか、としあきさん。そんな恍惚とした顔をして。
生前の罪より解放されて、それほど嬉しいですか?
それとも、私の指を咥えながらお尻を叩かれるのは、それほどの快感でしたか?
…ほう、後者ですか。
嘘を吐くなら、このまま舌を引っこ抜くところでしたが…
貴方は正直に己の欲情を申告しました。私も頑張った甲斐があったというもの。
ふふ、こんなにギンギンに勃起させて…。先走りでぬるぬるではありませんか。
正直な真人間となった貴方に、生前までの性欲は余りに過ぎたるもの。
立ちなさい。ひとまずこの手で搾り取ってあげましょう。
ほら、如何ですか? 真っ赤に腫れたお尻を撫でられながら扱かれる気分は…。
えっ…お口で受け止めて欲しい? し、仕方ありませんね……一度だけですよ?

その五

けほっ、けほっ…!
な、何という射精量…っ。私が生身の人間ならば窒息死していましたよ?
お尻を叩かれて興奮し、あまつさえ閻魔の口を欲望のまま犯すとは…。
その性欲を根絶させるには、今少し厳しい制裁が必要ですね。
ちょっと待っていなさい。今、裸になりますので。
――まったく…。魂の穢れが視線にまで出ていますよ?
そんなことだから架空の世界に恋人を求めることになるのです。
少々、幼い身体つきですが…貴方の魔羅は悦んでいるようですね。
ほら、胸を触って御覧なさい。作り物の人形や玩具と、どちらがいいですか?
あ…こら、力を入れ過ぎです! 女体を優しく扱うのも殿方の務めですよ!
んっ…ふ、ぁん……そう、いいですよ。貴方はやれば出来る人です。
次は女陰を…ええ、そうして指で擦って、充分に濡れるまで、何度も…。
そろそろ頃合いですね。貴方の魔羅も…これ以上待ち切れそうにありませんし。
ほら、おいでなさい。その歪んだ欲望を全て、この奥に……ね?

その六

…っ、これで根元まで入りましたね。童貞卒業、おめでとうございます。
――おや、動く前から射精しているようですね。私の膣内は気持ちいいですか?
いえ、責めてはいませんよ。ただ、これは制裁なのですから…
そうそう、そうして動き続けなければなりませんよ。私を満足させるまで。
両手がお留守ですよ。片手で相手を抱き寄せ、空いた手で胸などを触るのです。
お口もお留守ですね。口付けをして、睦言を囁く程度が出来ずに何とします。
いいですか。情交とは性器だけを擦り合わせるものでは断じてありません。
全身で、全霊で。あらゆる感覚を総動員して、お互いを満たし合う。
それが出来ねば山野の獣と同じ。また、それが出来るから人間は幸せなのです。
…ああ、気持ちいいですよ。全身くまなく愛されて、全部気持ちいい…。
そのまま射精しなさい。一番奥に、貴方の全てをぶちまけなさい……ッ!!
………。ふぅ…。
私はもうそろそろ満腹ですが、まだまだ出し足りないようですね。
では、まだまだ搾ってあげましょう。貴方が昇天するまで何度でも、ね……♪

その七

晴れやかな顔をしていますね、としあきさん。
一生をかけて培った憑き物が落ちたようで何よりです。
いいですか。貴方の歪みの根本は、女を知らぬことではありません。
自分には女を喜ばせることなど不可能に決まっている――という劣等感です。
胸を張り、自信を持ちなさい。
貴方には立派に機能する魔羅がある。
そして何より、劣等感の裏側に、常に女性を気遣う優しい心があるのですから。
だから、次に転生した時は――少しだけ勇気を出して、恋をしなさい。
難しい……ですか? 
当然です。何度も言うように、これは私からの制裁なのですから。
……(ちゅっ)
さあ、最後の制裁も済みました。お逝きなさい。
今の貴方であれば、冥界も快く迎え入れてくれることでしょう。
願わくば――次はもう少しまともな性癖で生まれ変わるのですよ?

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