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たまたま見かけたプリズムリバーのライブでリリカさんに一目惚れしてしまった僕
初めての握手会から帰ってきたその日の夜、柔らかくて温かかったあの手を入念に握ってきたこの右手で抜いて寝ようと思い立った時、ふとある奇妙な出来事を思い出した
整理券を配られた時に耳元で「これを捨てずに持っていると良い事があるかもよ?」と小声で言われ、しかし握手会に最後まで居てみたのだが結局なんにも無かったのだ
結局あれは何だったのだろうと改めて整理券を見てみると、小さな透かしが入っていることに気が付いた
そこには人里から少し離れたよく人食い妖怪がたむろしていると噂されている場所と、明日の深夜と言ってもいい時刻、そしてこの整理券がチケット代わりになるという旨だけが書かれていた
妖怪の噂に恐怖感が無かったわけではないが、好奇心と、もしかしたらリリカさんのシークレットソロライブがあるかもしれないという期待に勝てるはずも無く、あくる日の夜、僕はそこへと出かけるのであった

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慣れない道と月明かりだけということで流石に道に迷ったりしたが、幸い妖怪に出会うことも無くなんとか目的の場所に到着した
そこには一軒の家が建っており、時間ギリギリだったのか丁度もぎりらしき男が家の中に入ろうとしていたところだった
「もう少し早く来いよ」と悪態をつかれつつ中に入ると、目に入ったのは男達に囲まれたお立ち台に上がっている、いつもの、いや、記憶にあるものよりスカートがずっと短くなっている衣装を着たリリカさんの姿だった
「皆、今日の合同演奏会に来てくれてありがとう♪じゃあ時間ももったいないしさっそく始めたいと思うんだけど、今入ってきたそこの君、見ない顔だけどもしかして初参加?じゃあ今回の『前座ソロ演奏者』は君で決まりね♪」
そう言って戸惑う僕の元へ来て手を引くリリカさん
はやし立てるようにも聞こえるブーイングに「ごめんごめん。でも御新規さんは大切にしないと♪その代わり『合同演奏会』の方はいつもより頑張るからさ♪」と軽く謝りながらお立ち台へと向かう

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「その顔見ると本当何も知らないで来ちゃったみたいだから一から説明するね♪今から君は演奏者になって私という楽器で演奏するの♪ただし一時間経つか、一回でも射精しちゃったらそこから先は皆で一緒の演奏会の時間になっちゃうから注意してね♪それまでなら君は私に何をしてもいいし、何をさせてもいいの♪あっ、だけど痛いのや苦しいのはやめてほしいな♪」
未だ現実感を持てず混乱した頭でつい「せっ、セックスでもいいんですか!」と言ってしまったが
「いやー、皆一時間って時間をギリギリまで使うためにいろんな変態プレイを要求してくるんだけど、普通のエッチって言うのもなんか新鮮でいいかもね♪それで君が脱がせる?それとも私に脱がさせる?体位は正常位?後背位?それとも騎乗位がいいかな♪」
と、あまりにあっけらかんとしたものだったのでつい勢いで「着たままの駅弁スタイルでお願いします!」と叫んでしまった
「おっけー♪」
二つ返事だった

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リリカさんは慣れた手つきで僕のズボンを脱がせるとこちらにしな垂れかかり「じゃ、さっそく持ち上げてくれるかな♪」と囁いてきた
少ししゃがみ太ももに手を掛け一気に持ち上げる。僕の胸ほども届かないほど小さい彼女は、しかし想像よりなお軽かった
そして恐る恐る体を落としていき、いきり立つ陰茎を彼女の濡れそぼるおまんこに沈めてく
彼女のそこは体の小ささに反して優しく、火傷しそうなほど熱く、意外なほど奥まで僕の陰茎を飲みこんでいった

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動いていいですか、と問うと「今は私はあなたの楽器。あなたの感じるままに演奏して♪」と瞳を潤ませながら微笑む
小さく軽い彼女を壊さぬようゆっくり腰を動かす
「あっ、ダメ♥久しぶりのタイマンノーマルセックスなのにっ♥さらにそんなに優しくされたらっ♥逆に新鮮すぎていっぱい興奮しちゃうっ♥」
そう喘ぎ始めると同時に彼女の中はまるでこちらの精を搾り上げるようにうねり、子宮口はこちらを逃がすまいと鈴口に噛みついてきた
「お願いっ♥もっと激しくしてっ♥おまんこ目茶苦茶にしてっ♥でないとっ♥興奮しすぎてっ♥頭バカになっちゃうっ♥」
「そうっ♥それっ♥赤ちゃんの部屋潰しちゃうくらい激しいのが良いのっ♥」
「ちんちん膨らんできたっ♥出る?もう出ちゃう?なら出してっ♥中に好きなだけ出してっ♥」

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結局のところ一時間どころか残り時間五十分以上持余して僕は果ててしまった
「私の中そんなに良かった?いっぱい出たみたいだけど、若いからまだ出来るよね?だって本番はこれからなんだから♪」
その言葉僕が顔を上げると
「それじゃあこれから時間無制限合同演奏会、はっじまっるよー♪」
「「「「「おーーーーーーーーーー!!!」」」」」

ここから先の事はよく覚えてない。目が覚めたのは次の日の昼近くになってからで、周りには誰もおらず、記憶にはリリカさんのおまんこやお尻、果ては勢いとはいえ耳の中まで犯してしまったというおぼろげな記憶だけだ
この夜の事は夢だったのだと言われればきっと素直に信じてしまうだろう
そんなことを考えてると、洗面所らしき部屋から髪を濡らした私服姿のリリカさんが出てきた
「あ、やっと起きた。随分ハッスルしたみたいだね。見ての通り起きたのは君が最後だよ。私ももう行くけど、君も遅くならない内に帰りなさいな。あ、それと次の握手会もよろしくね♪」
そう言い残して出て行くのを見送りながら、だんだんと記憶の中の出来事に現実味が出てきていることを噛締めつつ僕も家路に着くことにした

おしまい

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