1

 山菜取りの帰り道。雲行きが怪しいから止めておけと言われたのに無理に行ったら案の定土砂降りに見舞われてしまった。
 こりゃたまらんと山小屋へ駆け込むとそこには先客がいた。博麗の巫女だ。
「こんにちは、えーと……霊夢さん」
「うん……」
 妖怪退治の帰りで疲れているのだろうか、心此処にあらずといった風情だ。
 しかし気にしていても仕方ない。濡れた服を干し、囲炉裏に火をくべる。そうして雨が止むのを待ちながら火にあたることにした。

2

 激しい雨音が包む静寂を最初に破ったのは霊夢さんだった。
「……この間の花火大会、あなたも見に来たの?」
 博麗神社で行われたあのイベントはまだ記憶に新しい。外来人が考えたらしいが、とても楽しい夜であった。
「ええ、あれは凄かったですね。またやるのなら今度も行きたいと思える程です」
「ふーん……ねえ、良く見えた?」
「はい、ほぼ真下のかぶりつきで見ましたから。様々な形に広がる水玉や火の玉が――」
「そうじゃなくて、弾幕撃ってた女の子たちの下着」
「ぶっ!いやいやそんなとこ見てません!見てませんよ!」
 実際スカートで飛んでる子たちが多く、多少は見えたりしてたのだが。
「ふふっ、見えない訳ないじゃないあんなの。それでも見てないって言うの?」
 薄く笑って楽しそうに言うのが逆に怖い。これは目に焼き付けてたのがバレると何をされるか分からないから必死でとぼけることにする。
「え、ええ、その、もう少し高齢なのが俺の趣味なので飛んでた子たちは興味が無かったと言いますか……」
「へぇ……」

3

 信じてくれたのかそれ以上の追求は無かった。
 しかしホッとしたのもつかの間、霊夢さんが座る横の方でシュルシュルと衣擦れの音が聞こえ始める。
 横目でそれを見ると――
「じゃあ、本当かどうか試すわ」
 霊夢さんが上着をはだけていた。
「……えっ?うわっ!?」
 状況を把握する前に押し倒される。そして瞬く間に下も全て脱がされてしまった。

4

「趣味じゃないって言ってた割には随分立派になってるじゃない」
 霊夢さんは舌なめずりすると、意外に大きいその胸で愚息を挟む。
「素直に見てたって言えば止めてあげる」
 そう言って口をモゴモゴさせると、胸の間から顔を出す愚息の頭に唾液を垂れ流す。
 そして両手で強く圧迫させながら上下に扱きあげ始めた。
「うおっ!う……ぐっ!」
「苦しそう……上の口は堅いみたいだけどこっちの口はすぐに吐いちゃいそうね」
 山菜取りに早起きするために昨日抜いてなかったせいか、それとも胸の間で愚息を愛でる霊夢さんがあまりに淫靡すぎたためか、僅か数十擦りであっけなく達してしまった。

5

 ビチャッ、ビチャッと昂揚した肌を勢いよく白濁に染め上げていく。
 口元の垂れ落ちてきたダマを舌で掬い啜り飲むと、
「んぅ……ん?え……きゃあっ!」
 急に眼の焦点が合い恥ずかしそうに体を隠した。
「あの……霊夢さん?」
「えっと……その……ごめんなさい。朝に淫魔の退治をしてて、それは無事に倒したんだけど、どうやら中てられちゃったみたいで……それであんなこと……」
 自分が今まで何をしてたのか少しずつ理解していってるのかその声はどんどんか細くなっていく。
「お願い……今日の事は忘れて……」
 小さく震えながら上目遣いで懇願してくるその姿に耐えられる男が果たしていようか。
 俺はその唇を強引に自分の口で塞ぎ床に押し倒した。

6

「んむぅっ!?んっ!ぷはっ!いやっ!やめてぇっ!んんっ!」
 必死に振りほどき大声を上げようとするもまた口を塞ぎなおす。そして舌を入れ口内を蹂躙してやった
 後になって思えば噛みつかれる危険もあったのだが結局そうはならず、抵抗する力も徐々に弱まっていく。
 妖怪の相手は慣れていても男に襲われた事など一度もなかったのだろう。あの話に聞く博麗の巫女の姿はそこにはなく、小さく震える少女が一人いるだけだった。
 完全に脱力したのを見計らって顔を離す。霊夢は潤んだ瞳と、こちらを襲った時よりもさらに上気した顔で二人を繋ぐ唾液の糸を呆然とただ眺める。
 準備は出来たと再びいきり勃った愚息を秘裂に押し当てると、霊夢はビクリと体を震わせ呟いく。
「せめて……優しくして……」
 それは俺の嗜虐心を煽るだけであった。

7

「あぐぅっ!」
 指すら入れたこともないであろう小さい穴を勢いに任せてこじ開け、純潔の証を乱暴に破り、その奥を畑を耕すように力強く穿り突きまわす。
「ひっ!ひぁっ!」
 霊夢は目じりに涙を浮かべながら、まるで嵐に怯え過ぎ去るのを待つ子供のように必死に俺に抱き付く。
 と、突然
「んっ!あひっ!んんん―――っ❤❤❤」
 こちらの体と愚息を強く締め上げ霊夢は大きく身震いした。
 それでも構わず動きながら耳元で囁いてやる。
「初めてのくせに……はぁ……はぁ……しかも無理矢理されて……感じてるんですか?」
「いやぁ……言わないでぇ……痛いのに……痛いのにぃ❤❤❤」

8

 涙と鼻水で顔を汚しながら蕩けさせてるその顔にまた口を押し付けてやる。すると今度は霊夢から舌を入れてきた。
 それに応えお互いの唾液で口内を満たす。舌を絡め舐め上げるたび愚息を咥えこんだ秘裂は何かを欲しがるように蠕動し、それを黙らせるように深く突き挿れるたび霊夢は体を跳ねさせる。
 それを幾度も繰り返してる内にようやく俺にも限界がやってきた。
「霊夢っ!出すぞ!」
「だめぇ……そと……そとにぃぃぃいぃぃぃっ❤❤❤❤❤」
 言葉とは裏腹にこちらに強くしがみ付いてきたので俺も抱き返し、二人共にひときわ大きく絶頂に震えた。
 先ほどのパイズリでかなり出てたと思ったが、それ以上の子種が愚息を通り解れきった霊夢の胎へと飲み込まれていくのが下半身から伝わってくる。
 それはいつまで経っても止まらず、まるで体中の体液が精液に作り替えられ、やがて意識すらも――――

9

 目が覚めると外はとっくに晴れ既に黄昏時であった。
 山小屋と干した服は記憶通りだが霊夢さんの姿だけがここにはない。
 夢か、はたまた狐狸に化かされたか。なんにしても罰当たりな事をしてしまったもんだと思いながら家路についた。
 帰ってからがまた大変で、どうやら丸一日以上寝ていたらしく捜索隊を出すか諦めて葬式をしてしまうか喧々諤々してたところに現れたんで説教やらなんやらで解放されたのがさらに日を跨いでだった。
 それから数ヶ月、そんなことがあったなど忘れかけてたある日、自宅に帰ると誰かがいた。
 すわ泥棒かと思い身構えたが、よく見ると女性……それも――
「霊夢さん……?あの……一体どういったご用件でしょうか……」
 暗がりになってよく見えないが確かにそうだ。霊夢さんの方はと言うと話しかけられて初めて気が付いたという風にこちらを振り向き、薄く笑った。

10

 そして日の当たる明るいこちらへと近づいてくるにつれ、その霊夢さんに違和感を覚えた。
 幼いと言ってもいい少女の背格好に、あまりに不釣り合いな大きな腹。それはまるで……
「博麗の巫女、辞めさせられちゃった……あんたの所為よ。だからさ……責任取ってよ。ちょっとした料理と、夜のお世話くらいしかできないけど、頑張るからさ……」
 霊夢さんは少し服をはだけて抱き付いてくる。まるであの日の山小屋みたいに。
「お願い……お願いよぉ……」
 胸の中で震える霊夢さんへの答えは家の奥に入れ万年床に押し倒す事しか持ってなかった。
 もしかしたらまた夢なのかもしれない。そんな現実逃避も、お腹を庇いつつも愚息を咥えこむ霊夢さんの鳴き声が溶かしてしまい、全てを忘れ獣の如く中の子ごと夜通し責めあげた。
 そして朝、嗅ぎ慣れない朝餉の匂いと鼻歌で目を覚まし、今後の事に頭を抱えるのであった。

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