一話

1

冬の朝の陽射しは憂いを帯びていて、里と街並みを照らしている。
透明度が増した空気の中を藤原妹紅は寺子屋に向かって歩いていた。
(慧音が私に授業の手伝いを頼むなんて珍しいな…)
妹紅は昨夜、慧音に「しゃせい大会をするんだが、審査員をして欲しいんだ」と頼まれていた。しかし、妹紅は放浪生活が長く、その手の知識が一切無い。
(まぁ、慧音が私を頼ってくれたんだ。できるだけ頑張ってみようかな)
妹紅はニコニコとしながら寺子屋を目指した。
妹紅が寺子屋に着くと、寺子屋前の広場に生徒が集まっており、その中心には上白沢慧音が立っている。
慧音は妹紅に気づき、声をかけた。

2

「おー、よく来てくれたな妹紅」
「慧音の頼みだもん、そりゃ来るよ。あー、でも写生大会って言っても、私に絵の良し悪しはわからないぞ」
「絵の良し悪し?…何のことだ?」
「えっ、だって慧音、今日は写生大会なんでしょ?」
「しゃせいってそっちの写生じゃないぞ。今日は本格的な冬に備えての射精大会だ」
「えっ⁉」
「射精、知ってるだろ?」
「知ってるけど…」
「少し話は変わるが、その昔、マタギと呼ばれる猟師達がいたんだ。若いマタギが1人前の猟師と認められる儀礼では、山の女神の像の前で性器をしごいて何回も勃起ができなれば1人前とは認められなかった。山の過酷な環境で狩りをするためからな。心身ともに健康で精力が有り余っているか確かめるためだったと言われている」

3

「それと何の関係が…」
「この話を里のマタギをやっていたおじいさんから聞いたときにこの大会を思いついたんだよ。元気に射精が出来れば、冬も元気に過ごせるってな」
「で、でも…女の子はどうなるんだ?」
「男が射精をするのを見て英気を養う、それだけだ。妹紅だって射精をしている時の男の顔は好きだろう?」
「え、いやぁ…その…う、うん…」
(いやいやいや、射精なんて見たことないし!ましてやおちんちんなんて数えるほどしか見たことないよぉ…)
「ルールを説明しておくぞ。女の子は何人でもいい男女の組みを作って、そこの黒いカーペットの上で射精させる。飛距離と濃度を測り、それで競争していく。妹紅にはその距離の計測係を頼みたい…出来るか?」
「う、うん。慧音の頼みだもん」
(いくら、慧音の頼みでも…これは…でも、やるしかないか。冬の健康を祈る大会みたいだし)
かくして、寺子屋の射精大会ははじまったのであった。

4

横に長い長方形型の黒いカーペットが広場に敷かれ、片方の短辺には妹紅、もう片方の短辺には生徒、そして長辺に慧音が立ち、上から見ると左に妹紅、右に生徒、下に慧音となっている。
カーペットは長辺が5mほどで、水を弾く繊維で出来ていた。
妹紅の目の前には生徒が並び、それぞれのペアで手をつないだり、話をしていたりしている。
「なぁ、慧音」
「なんだ?」
「あの子たちって、いわゆるカップルってやつなのか?」
「違うぞ」
「え?」
「セフレだ」

5

「セフレ?」
妹紅は慧音の口から出た聞きなれないその言葉に思わず聞き返してしまう。
「正式はセックスフレンドっていう意味だ」
「へー、セックスフレンド」
(確か、セックスは性別って意味でフレンドは友達だったな…。じゃあ、セックスフレンドは異性の友達…なんだ、彼氏と彼女ってわけじゃないのか。異性の友達を今はそういう風に言うんだなー)
意味がわかると、妹紅は目の前の生徒達が微笑ましく思えてきて、思わずニヤけてしまった。
「じゃあ、事前に決めた番号通り行くぞ。1番の組みは前に出てこい」

6

「行くよ、大ちゃん、◯◯!」
「うん!」
慧音の声で、2人の妖精と1人の生徒が出てきた。妹紅から見て、右にチルノ、真ん中に男子生徒の少年、左に大妖精が立っている。
「よし、制限時間は5分だ。よーい…はじめ!」
慧音の号令とともに、少年が黒いカーペットにギリギリ近づいて立った。チルノと大妖精は少年の衣服を手際よく脱がせ、チルノは少年の前に大妖精は後ろに立った。
そのまましゃがんだチルノの眼前には少年の性器が柔らかいままぶら下がっている。

7

「あれ?◯◯、ちんちんが大きくなってないぞ」
「ご、ごめん、チルノちゃん。緊張してて…」
少年の陰茎は寒さと緊張で縮こまっており、このままでは射精させることが出来ない。射精出来たとしても飛距離の面でかなり不利であり、それに気がついた大妖精が自らの服を脱いでパンツと靴と靴下だけになって、少年の背中から抱きついた。
「どうしたの?◯◯くん。いつもの調子を見せてよ」
大妖精はその小さく膨らんだ胸と尖った乳首を背中に押し付けて勃起を促した。
「ほらほら♡この大会で優勝できたら、この胸を好きにいじっていいんだよ?」
「えっ…あっ…」
「もちろん、こっちも♡」
大妖精は少年の右手を掴んで、自分の股に引き寄せた。そして、パンツをずらして女の穴に少年の人差し指をつっこませた。

8

少年の陰茎はムクムクと起き上がり、チルノの鼻先をこすった。包皮から出てきた亀頭はとろみのある雄臭さを帯びていて、チルノの口内では唾液が分泌している。
チルノの少年の陰茎にしゃぶりつき、手を使わないで刺激していく。
「あ、チルノちゃん、そんな…♡」
少年の腰はカクカクと震え、大妖精の穴をいじくる右手の動きは弱くなる。それを不満に感じた大妖精は、自らの右手を少年の右手に重ねて、オナニーをはじめた。
「見て…♡チルノちゃんってば、必死になっておちんちんをしゃぶってるよ♡◯◯くんのおちんちん寺子屋で1番とまではいかないけど大っきいもんね♡普段から◯◯くんのおちんちんが勃起しちゃうたび、チルノちゃんと『しゃぶってみたいね』って『おまんこに入れられたいね』って喋ってたんだよ♡」
大妖精は少年の耳元で囁き、少年の右前に移動した。少年の右手に股をいじらせ、自らの左手で胸を揉みながら、少しガニ股になってオナニーをはじめる。

9

「あっ♡さいこぉ♡さいこぉぉぉおおお♡乳首もクリトリスもビンビンだよぉ♡ほらっ◯◯くんっ♡見てぇ♡私を見てぇ♡◯◯くんの手で気持ちよくなってる私をぉおお♡」
腰をガクガクと揺らして、太ももに淫蜜を垂らしながら大妖精は叫んだ。その声は少年だけでなくチルノにまで響き、チルノはおしゃぶりフェラを止めて、少年の左に移動して、少年の左手を自らの右手で股に誘導し、手で割れ目をかき混ぜさせた。
「◯◯、両手に花だね♡」
チルノはそう言って左手で少年の陰茎をしごきはじめた。それを見た大妖精も右手で少年の陰嚢をもみはじめ、射精態勢にはいる。
「ふ、ふたりとも…えっち過ぎ…♡」
精通したばかりの少年にその刺激は強すぎて、早くもカウパーの分泌液が溢れ出てきた。

10

「おいおい…、あんなの…」
妹紅はカーペットの向こうでチルノ達の痴態に若干引いていた。
「慧音、いいのか?あれ?」
「まぐわっているわけじゃないしな。それに、今の時代、あれくらいの事はスキンシップなんだぞ。妹紅も勉強不足だな」
「そ、そうなのか…」
「私だって…♡酔っ払ったら妹紅にちゅーしてしまったりするだろ…?」
「け、けーね…♡」
(そっか…あれが今の時代のふれあいなんだな…)
純粋な妹紅は慧音の嘘ともいえない言葉を信用し、再びチルノ達に目を向ける。

11

「出るっ♡ふたりとも出ちゃうよぉぉ♡」
少年の顔はすでに真っ赤で息も荒く、汗も吹き出していた。今までちり紙に出してきた精子をいろんな人に見られると思うと陰茎は縮まろうとする。しかし、両手の肉花と2人の少女の奉仕がそれを阻害し、さらに陰茎を硬く大きくさせる。
「出して!◯◯!いっぱい♡いっぱいだからね♡」
「◯◯くんっ♡いっぱいなだけじゃあ、駄目だよ!とろろみたいに濃くてドロドロのやつだよ!」
2人は音をわざと出して少年の性器をいじりたおす。
「あっ♡駄目♡出るっ♡あっ♡ああああああああ♡」
ビュルルルルルルル!ビュル!ビュルビュルッ!

12

少年の鈴口から発射された精液はカーペットの中腹に落ち、続いた2、3発目はそれよりも少年に近い位置に落ちた。
「すっごーい♡ビュルビュルって出たぁ♡」
「カーペットの真ん中まで行ったよ♡」
「だから…♡」
「ごほうび♡」
チルノは射精したばかりの陰茎にしゃぶりつき、大妖精は少年の口にフレンチキスをした。すぐさま少年は腰を震わせ、2度目の射精をしたが、その精液はチルノの胃袋に消えていった。
「うわぁ…ドロドロ…」
妹紅はカーペットに巻尺を当てて距離を測っている。
「2メートル57センチ…」
妹紅は慧音が指で示した精液の1番濃いところを測っていて、慧音はそこを指ですくって口に入れ、濃度を測定した。
「んー、濃度は中だな…。1日くらいおナニーをしなかった味だ」
「慧音…わかるの?」
「ん?寺子屋の教師なら必須のスキルだからな」
(へー、じゃあ、私は寺子屋の教師になれないな…)
「よーし、じゃあ次行くか!」

編集にはIDが必要です