その一

「んちゅっ・・ぁ・・・ひぃんっ・・!」
連れ込み宿の一室。
ベッドの上に横たわる彼女にキスをしながら身体に指を滑らせる。
舌と舌を絡ませて唾液を啜りながら全身を指でくすぐるように愛撫していく。
「んっ、んんっ! っ・・! っぁん!」
唇、吐息、匂い、汗、胸の鼓動、身体の暖かさ、そして快楽。
僕と彼女はお互いを感じ合い、愛し合う。

僕が彼女と・・・風見幽香と恋人の関係になってから一ヶ月経っていた。

その二

『あら、あなたも花が好きなのかしら』
切っ掛けは一ヶ月前、里の外れを散策しながら道々に咲く花を眺めているときに彼女に出会ったことだった。
そこで僕達は親しくなり、今では身体を求め合う関係になっている。

「ひゃぁあん!?」
ツンっと尖った乳首に息を吹きかけると幽香はシーツを掴んで艶っぽい声をあげた。
乳首が弱い彼女はそれだけで達してしまいそうになる。
指で摘んで、唇で吸い付き、舌で舐って絶頂へと追いつめていく。
「ゃぁ、っん! 乳首ばっかり責めないでぇぇ! あひぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」

その三

「はぁっ・・はぁっ・・! くひぃんっ!?」
乳首責めで絶頂に達したばかりの幽香の割れ目に指を入れてザラザラとしたGスポットを刺激する。
一度イッたばかりでさらに敏感になっているのか、彼女は身体を弓のように仰け反らせて身体をガクガクと痙攣させた。
「だ、だめっ! だめぇっ! イッたばかりなのにそんなところ責められたらっ、おかしくなっちゃうぅぅぅ!」
普段の振る舞いからは想像もできない、でも身体を重ねるたびに何度も見てきた幽香の乱れる姿。
もっと彼女を気持ち良くしてあげたい。もっと彼女を乱れさせたい。
その感情に従って快楽に悶える幽香をさらに責めたてる。
「あ、あぁぁぁっ、あぁぁんっ! はひっ! ひぃっ! ひあああああああああ!」
幽香は割れ目からトロリとした愛液を垂れ流しながら再び絶頂を迎えた。
しばらく陶然とした表情でぐったりとしていたけれど息が落ち着くと僕をじっと見つめてくる。
「・・・・・いいわよ、来て・・・」

その四

「はっ、はああっ・・・すごいぃぃ・・・! あっ、あああああぁんっ!」
愛撫によって蕩けきった彼女の膣はすんなりと僕のペニスを受け入れた。
膣の襞が一枚一枚生きているようにペニスに吸い付いてくる。
「あはぁっ・・はっ、はああっ・・すごいいぃ・・・っ、ひぃいぃぃぃぃいぃぃぃぃ!?」
膣襞を掻き分けペニスを奥へ奥へと進めていく。
一番奥のこつんっとした部分に先端が当たると、幽香は身体を捩じらせて今までとは比べ物にならないぐらいに激しくよがり狂う。
「はぁ、っん! ひゃあぅっ! 奥っ、奥は感じすぎちゃうぅぅ!!」
奥に先端を押し付けたまま円を描くように擦りつけると、さらに乱れて可愛い声をあげてくれる。
そんな幽香の乱れる姿をもっと見たくて僕は彼女の脚をV字に開脚させるように持ち上げた。

その五

「そっ、そんなっ・・! こんな体位でされるなんてっ、恥ずかしいぃ・・・!」
僕と幽香が繋がっている部分がよく見える体位。
さすがの彼女も真っ赤に紅潮した顔を手で隠しながら恥ずかしがっている。でも。
「ひあああああああ!? ふひゃぅん! それ、い、いぃっ! そこぉ、もっとぉっ!」
挿入の角度を変えてGスポットの辺りを責めると幽香の恥じらいはすぐに快楽で塗り潰された。
涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら僕を求めて甘い声をあげる。
「あぁぁあん! ふぁあぁぁああぁぁぁ! んん、あっ、いぃ!」
陶然とした表情で幽香は快楽を受け入れている。
そこには強大な妖怪としての姿はなく、一人の女性としての姿があった。

その六

「出してっ・・! 今日は大丈夫な日だから・・・! 中にっ、出してぇぇぇ!!」
幽香に応えて僕は彼女の中に精液を吐き出した。
ペニスの先端を膣の奥に押し付けて残さず子宮に注ぎ込む。
「はぁあああぁぁぁあああぁあぁああ!! 私の中にっ、子宮に、あなたのザーメンが流れ込んできてるっ!!」
身体の奥に精液を注ぎ込まれて幽香は全身をビクッ、ビクッと震わせながら絶頂する。
僕も精液を搾り取るように吸い付いてくる彼女の膣を味わいながら同時に達した。
「ん、ぁ・・・! はあっ、はぁっ・・・! あなたの精液で・・私の身体、満たされてる・・・」
すっかり蕩けた表情でぐったりとしている幽香を抱き寄せて余韻に浸る。
そのまま微睡みそうになった時、不意に幽香が口を開いた。
「確実に妊娠できる”大丈夫な日”だから、ちゃんと私達の子供ができそうね」
・・・・・え・・・?
幽香はくすくすと笑いながら呆然とする僕にキスをすると先に寝入ってしまった・・・

その七

あれから数年後、僕達は花を眺めながら里の外れを歩いていた。
僕と幽香、そして子供達と。
あの後、幽香から妊娠したことを告げられた僕は彼女と結婚することを決めた。
人妖が穏やかに共存している幻想郷でも人間と妖怪の結婚には一悶着あった。
けれど今はそれを乗り越えて平穏な家庭を築いている。
「お父さん、お母さん、早く早く〜!」
結婚したときのことを思い返していると子供達に手を引っ張っぱられて急かされる。
いつのまにか立ち止まってしまっていたらしい。
呆れ顔をしながらも隣で待っていてくれた幽香と手を繋いで僕は再び歩き始めた。

END

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