1

「うふふふふ……お尻でイッちゃうなんて貴方変態さんね♪」
そう言って雛はとしあきの肛門に呑み込まれているエネマグラをグポグポと抜き刺しする。
その度に淫具は前立腺をぐりぐりと押し上げ、としあきは恥も外聞もなく大きな媚声を上げる。
としあきは、まるで自身が女性になってレイプされているかのような錯覚を覚えるのだった。

ここは妖怪の山の麓に存在する雛の隠れ家。
としあきと雛は度々ここで逢引し、日々少々特殊なプレイに興じていた。

「さて、じゃあ次の道具行きましょうか」
としあきの尻から無造作にエネマグラを引き抜き言う雛。
その動作には遠慮も優しさも見当たらず乱暴に異物を抜かれたはずのとしあきはそれでも背中を反らせて小さな喘ぎ声を漏らす。
としあきの乱れる姿を横目に見ながら雛はあらかじめ持参した鞄から何やらゴソゴソと取り出す。
一体今度はどんな責め方をしてもらえるのだろうか。
ボンデージ姿の雛を眺めながら絶頂の余韻を楽しむとしあきは期待で尻を疼かせる。

2

「じゃーん!見てこれ、にとりが作ってくれたの」
雛が取り出したのは一見するとペニスバンドのような履物だった。
それを履いて尻をレイプしてくれるのだろうか?としあきは一瞬そう思ったがすぐにそれは間違いだと気がついた。
このペニスバンド、ディルドが内側に付いているのだ。しかも位置が妙に低い。
更に従来のペニスバンドならディルドがついてる位置に穴が開いている。
一体これはどんな道具なのだろうか? としあきは雛に説明を求める。
「これはね……貴方が着ける物なの♪」
そう言うと雛はとしあきを立ち上がらせて後ろを向くように言う。
としあきが訝しげに後ろを向くと次いで雛は力を抜くようにとしあきに命令する。
するととしあきは肛門に何かをあてがわれる違和感を感じた。言うまでもなくペニスバンドのディルドを尻に挿入しようとしているのだろう。
雛の意図はまだわからないがとしあきは言われた通り力を抜き、軽くいきんでディルドを受け入れる準備を整える。
先程散々こねくり回されていたのでとしあきの尻穴は既にぐちゃぐちゃのとろとろ、このまま雛が押し出せば簡単にディルドはとしあきの内側へと呑み込まれるだろう。

3

としあきの肛門の動きを確認した雛はググッとディルドを窄まりに押し込んでいく。
肛門とは本来、そう簡単に異物が入るようには出来ていない器官である。
にも関わらずとしあきは口から甘い声をもらしながらディルドを大した抵抗もなく根本まで飲み込んでしまう。
「簡単にぜーんぶ飲み込んじゃって……もう貴方のお尻って排泄器官じゃなくてただのおまんこね」
そう言って雛は楽しそうにディルドを軽く抜き差しする。
その動きを受けてとしあきはまたしても女の子のような喘ぎ声を漏らしてしまう。
このまま身を任せればすぐにでもドライに達してしまいそうだ。
だがそれは雛が許さない。すぐにディルドの抜き差しを止めた雛はペニスバンドの留め具を締めてとしあきに穿かせてゆく。
どうやらこのペニスバンド、装着して『犯す』為の物ではなく、装着して『犯される』為の淫具らしい。
装着が完了すると前方についている穴からはとしあきのペニスが顔を覗かせ、内側についているディルドはとしあきのアナルにはまり込んでいた。
まるでパズルのように棒が穴から出て棒が穴に入る。
まるで芸術品のような淫具だった。
しかしとしあきは少々物足りなさを感じた。

4

ディルドがアナルに挿入されてはいるが、逆に言えばそれだけだ。
としあきならばバイブのように動かなくてもドライに到れるだけの技術はあるが雛との情事である以上それだけではつまらない。
一体何を考えているのか、としあきは求めるように雛を見つめる。
「慌てちゃだめよ。次はこれ」
そう言って雛が取り出したのはベルトだ。
中心に小さな機械が取り付けられている事以外は至って普通のベルトだ。
雛はそれをとしあきの腰に取り付けていく。一体これは何なのだろうか?
としあきが疑問に思っていると雛が妖艶で意地悪な笑顔を見せる。
これはとしあきを責め立てる時にする顔だ。
「これはね……こうゆう物よ!」
そう言うと雛はとしあきの腰を掴むと、グッ!と前に突き出させる。
――――!?
その瞬間、としあきの尻に強烈な刺激が走った。
挿入されていたディルドが、突然動き出したのだ。
まるで腰を突き出してペニスを奥まで突き挿れたかのように……。

5

「今貴方に挿れてるソレはね、このベルトのセンサーと連動してるの♪」
「こうやって腰を引くと……」
そう言って雛はとしあきの腰を引っ張り、腰を引かせる。
すると今度はディルドが肛門から外に出ようとするかのように半ばまで引き抜かれる……が、ペニスバンドの生地部分が邪魔になり全部抜けるまでは到らない。
「ね? つまり貴方が腰を動かせば動くほどディルドが動いて貴方自身を犯すの……」
そう言って今度は腰を押し出させる。半ばまで抜けたディルドが一気に押し込まれてとしあきの前立腺を強く刺激する。
既に腰が砕けそうになるとしあきだがそれだけで許してくれるほど雛は優しくない。
「素敵でしょう? わかったら、ほら、そこに寝てね♪ 早くしないと無理やり腰降らせるわよ」
その言葉に慌ててとしあきは指さされたベッドに仰向けで横になる。
ディルドがもたらす快楽が強すぎてあまり動けそうになかったので横になれるのは正直ありがたかった。
しかし雛はとしあきの腰に跨ると、ボンデージの隙間から覗く秘所を指で割り開き見せつけてくる。
「今日も情けない姿を沢山見せてくれて……私もその気になってきちゃったのよね♪」

6

そう言うと雛は直立したとしあきの剛直の先端を秘所に押し付け、あてがう。
このまま雛が腰を下ろせば騎乗位セックスが始まる。
逆レイプしてもらえる。
しかし……。
「でも……だめ♪ 私とシタいなら貴方が突き上げなさい?」
雛はペニスをあてがったまま、動かない。あてがったままだ。
このまま言われた通りとしあきが腰を突き出せば雛の秘所へと侵入することができる。
腰を振れば雛とセックスできる。種付けできる。だが……。
「どうしたの? セックス、したくないの?」
雛が小悪魔的な笑みを浮かべながら見つめてくる。
このまま雛の秘所を犯せば、ディルドに自身の尻穴を犯される。
犯せば犯すほど、あの暴力的なまでの快楽を叩きつけられてしまう。
だが雛の命令には逆らえない、逆らいたくない。雛がセックスさせてくれるというのだ。それに逆らいたくない。
ほらほらぁ……♪と雛は腰をふりふりしてペニスをおまんこの入り口へとすり合わせる。

7

意を決したとしあきはゆっくりと、少しずつ腰を前方に突き出した。
勿論、それに合わせてディルドもとしあきの前立腺を少しずつゆっくりと擦り上げる。
「ん……挿入ってきたぁ……♥」
発情し、開発されきったとしあきの前立腺はたったそれだけで圧倒的な快楽を主へと伝える。
快楽に耐えながらとしあきは少しずつ腰を突き上げる。
突き上げる、気持ち良い、突き上げる、気持ち良い。
ペニスが根本まで雛の膣に収まる頃にはとしあきはガクガクと腰が震え崩折れそうになっていた。
「それでぇ……? 次はどうするのかしら?」
セックスは根本までちんぽを挿れれば終わるものではない。
挿れて、出して、それを繰り返す。
それが出来なければただ挿入しているだけ。セックスではない。
としあきはゆっくりと慎重に腰を下ろしてちんぽをおまんこから引き抜いていく。
その間ディルドはとしあきのアヌスから這い出て快楽をとしあきに伝える。

8

崩れ落ちそうになるのをすんでの所で耐えながらとしあきは腰を引いていく。
再びペニスの先端まで引き抜かれる頃には、としあきはもう動けないのではないのかという程に息が上がっていた。
大きすぎる快楽に耐えながら行う抽送は、あまりにも気持ちよすぎた。
ゼエゼエと息をしながら動かなくなってしまったとしあきを見て雛は面白くなさそうに残りのペニスを膣から引き抜く。
「あらあらもう終わり? 情けないわねえ」
そう言うと雛は淡々とした動きでとしあきの腰からセンサーベルトを取り外す。
もう終わりだろうか? としあきは助かったと思いながら雛を見つめていた。
しかしそのままペニスバンドも外してくれると思っていたとしあきは驚愕で目を見開く。
センサーベルトを、雛が自身の腰に巻き付けているのだ。
としあきが驚いている間にもベルトを身に着けた雛は再びとしあきに跨る。
としあきはこの後何が起こるのか理解した。だがとっくに腰は抜けており力が入らない……逃げられない。
「じゃあ、今度は私が動いてあげるわね」
先程のようにペニスをおまんこにあてがうと、雛は何の躊躇いもなく、ストンと腰を下ろした。

9

グチュンといういやらしい音が鳴る。その音が出たのは果たして雛のおまんこからか、としあきのアナルからか……。
雛の下ろした腰の動きを察知したディルドは、当然容赦なくとしあきのアナルをえぐる。
としあきは、これまで以上に、大きな喘ぎ声を、響かせた。
「ほらほら、私のおまんこ、気持ちいいでしょう?」
そう言って雛はぐちゅぐちゅと腰を縦横無尽に蠢かせる。
雛のとろとろになったおまんこはとしあきのちんぽを優しく包み込み、絡みつき、歓迎する。
勿論気持ち良い、気持ち良いがとしあきは雛のおまんこを味わえるほどの余裕はなかった。
雛が容赦なく腰を揺する。その度にディルドは尻穴をぐちゅんぐちゅんとかき回し、前立腺を擦り上げる。
快楽というのも生ぬるいほどの圧倒的な刺激がとしあきの全身を巡る。
ちんこを、尻穴を、同時に犯されている。
としあきは最早何をされているのかもわけがわからず、ただただ喘ぎ声を出すだけの壊れた機械となっていた。

10

1時間か、あるいは10秒か、気持ちが良すぎて時間の感覚すら曖昧になったとしあきは何を思うか。
早く終わってくれ、あるいは何時迄も続いてほしい。
しかしそんな圧倒的な、暴力的な、甘美すぎる時間もやがて終わりはやってくる。
尻穴からくる圧倒的な快楽を受けながらも、それでもとしあきは射精という男性の本来の本能がやってくるのを感じ取る。
「出そうなの?いいわよ、沢山出して、沢山イッて♪」
そう言って雛はますます腰の動きを速める。
上下に、前後に、不規則に動く腰の動きで雛はとしあきを犯す。
ペニスに艶かしく絡みつく雛のおまんこは名器としか言いようがなかった。
そんな極上のおまんこと、極上の腰振り、そして犯されるアナルに抵抗できるはずもない。
圧倒的な快楽の海を漂いながらとしあきは我慢の限界を悟る。
――でるぅ!
――いいわよ!いっぱい出して

11

雛はぐったりと動かなくなったとしあきからディルドを引き抜く。
遠慮も何もない無造作な抜き方だが、としあきは反応を示さない。
どうやら射精と同時に気を失ってしまったようだ。
「もう、ピロートークもできないなんて気が利かないわね」
残念そうにつぶやく雛だがその顔は楽しげだ。
新しい玩具での新しい遊びに雛は大層お気に召したようだ。
玩具で男性を犯すのが大好きな雛。女性に遠慮も容赦もなく責められたいとしあき。
利害が一致した二人は今日もこっそり逢引し甘美な時間を過ごしたのだった。
雛はスゥスゥと寝息をたてるとしあきの頬に触れるようにキスをしてつぶやく。

「また犯されたくなったら何時でも来なさい……変態さん♪」

そう言って雛はお互いの体液等でどろどろになった部屋の片付けを始めるのだった。

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