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月の情報を得るために自らの肉体を用いる作戦を思いついた純狐
今となっては忌むべき記憶だが自分を抱く羿の様から有効であろうと判断した
半端なことをして抱かれたのに何も得られなかったという状況になるのは我慢ならないので男を悦ばせる術を研究し身体もより性交に特化するよう純化調整を重ねた
実験として地上の男達を何百人と魅了し情報のみならずあらゆる物を引き出せる域に至ったと確信し作戦を実行に移す

子を成すのは憚られたが穢れを嫌う月人としてはむしろ都合がよく避妊の術も特に気にされず精液を搾ると共に有益な情報も十分に確保できたので作戦は成功と言えた
しかし行為を重ねる度に自身の能力の影響もあり次第に本当に月人にとって都合の良い娼婦に化していった
演技で感じたふりをしていたのに最近では本当に感じ過ぎてイキ狂ってしまい情報を聞くどころではなくなってきてしまった

そうして精に塗れ切った末に純狐の身体は月に住む男に対して強い魅了効果を持ち逆に自分も彼等から齎される快楽には抗えない身体と化していた
有益な情報を得るには上層部の月人に抱かれる必要があるのだが今となっては彼等の元へたどり着くことも難しい
純狐の魅惑的な身体にあてられて発情した兎に襲われても弱い彼等にすら抵抗出来ず散々輪姦されて上官に見つかるまで兵士達の寮で飼われてしまったことすらあった

兎に掴まれば一日中抱かれ続けるだけならいいほうでお持ち帰りされれば何十匹もの慰安をさせられて下手をすれば数か月解放されない
何度もそんな状況になり最近では上官から隠す手段も豊富になってきているうえに幾人かの上官は黙認するどころか自分も純狐の身体を利用している
兎に見つからなければいいわけでもなく有益な情報を持たない末端の月人に掴まることもよくあった

幸い彼等は長くとも数日で解放してくれるが快楽に蕩けた脳では帰還もままならず兎に発見される可能性が高かった
大人が通らない裏路地は子供達が遊んでいる場合が多く見つかれば秘密基地でのペットコースが基本となる
穢れを遠ざける彼等にとって唯一の性的娯楽であり子供の独占欲と好奇心を一身に受けることになる
年若いそれこそ十に満たないようなあどけない少年にも魅了は発揮され子供ちんぽを幾つも精通に導くとともに何時間も快楽に喘がされることも珍しくない

彼等を上手くかわして中心部へ潜り込めても安心はできない
ここには今まで有益な情報源を探すために身体を委ねた者達がうろうろしているので見つかれば問答無用で部屋に連れ込まれてしまうのだ
外で掴まりここまで来る頻度の減った純狐の身体を思う様に弄び自分の満足だけを考えて犯し尽くされてしまう
そんな愛の無い交わりであっても純狐の身体は敏感に絶頂へと至り余計に月人を喜ばせてしまうのだ

そんな幾多の困難を乗り越えた先でようやく出会った上層部の者との一夜
彼を満足させることは間違いなく出来るのだが最後に自分が主導権を握っており話を聞けるようにするのが更に困難を極めた
純狐の目的は既に筒抜けになっており機密情報を喋りながら激しくイカせまくり話しを聞いていられない状況にして楽しむという遊びが流行っていた
それでようやく断片を何とか繋ぎ合わせて年に一度一応有益だろうかと判断に迷う情報を得られればまだマシという状況がもう何百年と続いていた

もうこの方法では尊厳を落とすだけであり意味がないのだが月人の性玩具と化している純狐には気づくことが出来なかった
むしろ決定的な情報を掴みこの性活が終わるのが惜しいとすら無意識に思っているほどだ
今日もまた都合の良い玩具として遊んでもらえることを期待して日々色濃くなる雌の芳香を振りまきながら疼く子宮が満たされるのを密かに願いつつ月の都へと侵入を開始する
避妊の術が綻びかけていことに肌を重ねる誰もが気づいていたが純狐自身も何も言うことはなく求められるままに股を開き男を受け入れるのだった…