1

冬山で遭難し 命からがら吹雪の来ない山小屋に逃げ込む
しかし無情にも下がり続ける体温 いよいよ死を覚悟した時
突然何者かに背中から抱きしめられる
驚き身をよじって振り返ると青白い髪をした……
確か本で読んだことがある 冬に力を増すとかいう雪女だ
雪女は震える私に微笑みかけると唇を重ね抱き締めてくる
暖かい布団に包まれたような心地よさが全身を覆う
ああ 暖かい すぐ周りは皮膚すらも凍る死の世界なのに
そんな中で ただ一本差し出された か細い命の糸に縋るように 
私の体は雪女にしがみ付く
雪女は接吻を続けながら私の体を 傍にあったベッドの上に横たえ
服を引き裂くと その上に跨ってくる 抵抗の余地はなかった

2

雪女もまた服を脱ぎ その豊満な体を露わにする
我慢できずに雪女に抱きつく 性欲ではない 裸に剥かれた私は
そうしていなければ直ぐに凍え死んでしまうから
今度は外気に触れた背中から 雪女に貰った体温が奪われていく
私の体は無意識に 外気に触れる表面積を少しでも減らそうと
強く 縋りつくように雪女の体に 豊満な乳房に体を埋める
そんな私を見つめながら 私の口に雪女の乳首が押し当てられ
そこから生暖かい液体が漏れ出てくる
……生き返るようだった 思えば遭難して幾日か過ぎたか
切り詰めた食料さえも底を尽き もう何日も何も口にしていなかった
欲しい もっと もっと飲みたい もっと………
雪女にしがみ付きながら 一心不乱に飲み続ける
喉を通り過ぎる度に体が火照り 疲弊しきった肉体に力が戻る
私に乳を与えながら 雪女は私を優しく抱きすくめ
そっとベットに倒し覆いかぶさった

3

体温が戻る
体が生命の危機から戻り 股間がむくむくと膨らみ続ける
雪女が身をよじると 露出した陰茎がぬるぬるとしたものに触れ
そのままぬぷりと暖かいぬかるみの中に飲み込まれた

飲み込まれた陰茎が四方から優しく締め付けられる
ぬめり こすり 先端が吸いつき 亀頭の形に合わせて
にちにちと蠕動し続ける膣内の余りの快楽に 私の性器は
早々に生殖の脈動を始めた
 どくんっ…… どくんっ…… どくんっ……
長い長い射精の最中 わずかに甘い声を漏らしながら 雪女の膣は
私の精液を残らず奥へと絡めとった

4

射精を終えると急激な眠気と倦怠感が襲ってくる
命の火を再び灯し 回復したはずの体力が たった一度の性交では
ありえないほどに消耗していることに気付く
弛緩しきっていた心が再び強張る この女は化生
ああ そうか 私はクモの糸に絡め捕られた哀れな獲物だったのか
まだ 体力は残っている
残った体力で何とか雪女を引きはがし 外に脱出しなければ……

脱出……

逃げる…    ?

この吹雪の中を…… この格好で……?

5

__逃げて……いいの?
__そんな格好で 裸で 外に出たら すぐに死んじゃうわよ?

雪女はあやすように語り掛ける

__うふふっ……そう……それでいいの……
__寒くて…凍えて…辛いのは…そんなの…嫌だものね……?

そうか 私は…

6

__だから ずっとこうしていましょ……?
__ずうっと…温かくて…気持ちいい…ここで…ずっと……ね?

最初から 既に食われていたのだ


雪女に優しく頭を撫でられながら
二度目の膣内射精と共に 私はゆっくりと目を閉じた


-GAME OVER-----

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