1

「鈴瑚さん、俺にお団子の作り方教えてください!」
 俺は今、兎の耳をつけた女の子の前で土下座している。
 彼女の名は鈴瑚。姓は知らない。里の通り道に突然出来上がったお団子屋の隣にこれまた突然出来たお団子屋の主人だ。
 俺はそのお団子に一口で魅せられた。そして毎日通い詰めるのに飽き足らず、自分でも作れるようこうして弟子入り志願した次第である。
「そういわれてもねぇ、人にものを教えられるような身分じゃないし、何よりお団子屋なんて趣味でやってるだけでそこまで真面目にやってないよ?」
「そ、そんなことないです!鈴瑚さんの作ったお団子が世界一美味しいです!どうか、このとーりっ!」
「はぁ……まぁそれだけ言うならならいいよ、教えてあげる」
「本当ですか!」
「ただし!今日一日である程度ものにできなかったなら時間を無駄にさせてくれた埋め合わせはしてもらうからね!」
「はいっ!」
 こうして俺は鈴瑚屋の調理場へと案内された。

2

「よし……っと。はい、ここまでがお団子作りのやり方ね。ずんだとか三色の作り方はこれを覚えてから。じゃあやってみて」
「分かりました!」
 見様見真似で工程を再現し、
「出来ました!」
 割と上出来だと思う物が出来上がった。これも自己流でいくらか研究していた成果だろう。しかし、
「失格!」
 鈴瑚さんは一口食べただけで皿を置いてしまった。
「そ、そんな……どこが悪かったんですか!?」
「餅のつき方にムラがあるし、何よりつき方が弱いせいで弾力が全然足りないわ。ほら、あなたがついた餅を握ってみて」
 いわれるまま皿の上のお団子を軽く握り弾力を確かめてみる。
「そして理想的な弾力はこれくらいよ」
 そう言って鈴瑚さんはいきなりその反対の手を取り自分の胸に押し付けた。

3

「うわっ、ちょ、鈴瑚さん!?」
「どうしたの?服の上からじゃ分かりにくい?」
 そして服をはだけだし、意外と強い力で俺に胸を揉ませようとしてくる。
「そうじゃなくてですね……その……仮にも男と女二人きりなんですからそういう事は……」
「……ふーん、真剣にお団子作りをしに来たと思ってたのに、そんな事考えちゃうんだ」
 ちらっと俺の下半身を見た鈴瑚さんは、空いてる手をそのふくらみに添える。
「ち、違っ、こんなはずは……」
「まぁどうでもいいよ。けど、どの道そんな穢れが入った体じゃ濁りの入った白団子しか作れないから、勃たなくなるまで出しちゃおうね」
 下半身に添えられた手は器用にズボンの中に滑り込み、ずり下ろしながら肉棒をしごき始める。

4

「だ、だめですよ鈴瑚さん!そんな、きたなっ、う˝う˝っ!」
 途端、肉棒は大きく跳ね上がり鈴瑚さんの全身に黄ばんだ精液を振り撒いた。
「うわっ!ねぇ、ちょっと早くない?」
 お団子の研究に夢中になり何日も抜いてなかった肉棒にとってこれを耐えろという方が酷だろう。
 だが、
「はぁ……早さは回数でカバー、ってこと?これ」
 それだけ溜まったものがたった一回で萎えるはずもなかった。
「そういう訳ではないんですけど……」
「いいよいいよ言い訳なんて。ただ手だけじゃ埒が明かなそうだから、こっちを使って」
 鈴瑚さんは精液で糸を引くズボンを脱ぎ捨て、脚を広げ白い肌に入る一本の筋を広げて見せた。

5

 子供の頃に見た母親の陰毛に覆われたもの以外では初めて見る女性のそこ。俺はただ生唾を飲むしかできなかった。
「ねぇ、女にここまでさせて、恥をかかせる気?」
 綺麗なサーモンピンクの襞から二、三滴雫が落ちる。よく見ると内腿はテラテラと濡れ光っている。
 その光景は俺の理性の箍を外すには十分すぎるほどだった。
「鈴瑚さんっ!」
 俺は力一杯鈴瑚さんに抱きつき、顔を貪ろうとするかのように唇に吸い付きながら無遠慮に小さい蜜壺に挿入した。
「んむぅ!」
 鈴瑚さんの顔が苦しそうに歪んだが最早俺にそんな事を気にする余裕など無かった。火傷するかと錯覚するくらい熱い鈴瑚さんの中は一突きごとに俺の頭の中を溶かしていく。

6

 くちゅ、ぬちゅ、ちゅぱっ
 ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
 唾液が攪拌される音。肉同士がぶつかる音。それにお互いが息継ぎする音が時々混じり調理場に響く。
 やがて鈴瑚さんが腰を痙攣させ絶頂が近いことを知ると俺も一気にスパートをかけた。
「はっ、んむっ、ちゅっ、はぁっ、ぃくっ、いっしょ、きてっ、ふぁ、――――――――っ❤❤❤」
 鈴瑚さんが全身を仰け反らせると同時、俺は一番深くまで突き立て溜まりに溜まった穢れを全て吐き出した。
「ぜぇっ、ぜぇっ、はぁ……っ、全く、ちょっと乱暴すぎよ」
「ご、御免なさい……」
 ずるり、と肉棒を引き抜くと、だまになった精液が蓋になってるのか、僅かな淫蜜とそれに溶けた純潔の証しか垂れてこなかった。

7

「あーあ、どうすんのよこれ。危険日なのにこんな濃いの出されちゃったらもう妊娠確定じゃん」
 一瞬、何を言われたのか理解ができなかった。
「それにいつの間にか空も白み始めちゃってるし、結局昨日中にものに出来なかったんだから埋め合わせしてもらわないとねぇ。取り敢えずお団子作りを極めてもらって、私を娶って継いでもらわないと割に合わないかな」
「え?ふぇ?」
「何?それともあんたに傷物にされたーもう実家にも帰れないーって近所に触れ回ってほしい?」
「い、いえ!誠心誠意、お団子屋さんを継がせてもらえるよう精進します!」
「よろしい。じゃあまず一緒にお風呂に入ってから練習を再開しようか。まだあなたの穢れも残ってるようだしね」
 鈴瑚さんを孕ませたという事実を理解するにつれまた鎌首をもたげ始めた肉棒を指して淫靡に笑う。
 果たして鈴瑚さんは俺に餅をつかせにここに連れて来たのか、それとも自分を突かせに来たのか。
 答えが出ないまま俺の団子屋修行が始まったのだった。

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