一話

1

私が当主をつとめる稗田家。
そこにつとめる女中さん達は全員が未成年の少女でいろんな家から花嫁修行として家事をして働いてもらっています。幻想郷中の少女達はほとんど私の家で花嫁修行をしていくでしょう。
私の父も母は早くに亡くなったので、屋敷は女世帯となり、男性は爺やと週一の庭師の方だけです。
「そんなに女だけなら、イジメとか陰湿になりそうなもんだけどねぇ」なんておっしゃる方もいますが、女中はみんな仲が良く非番の日は複数人で甘味屋に行ったりしてます。ですが、その仲が良いのが問題なのです。なんと言いますが、仲が良過ぎると言うのかなんと言うのか。
まずはその話から始めましょう。

2

あれは、ある雨が降りしきる日の朝でした。
私の家の女中は基本的にベテランと新人の2人1組で仕事を行います。
なので、移動も2人1組なのですがその時も2人の女中さんと縁側ですれ違いました。
その2人は幼なじみらしく年も一緒ですが、うちに来た年数が数年違うのでベテランと新人というより組み合わせです。
すれ違った時、その新人の方が私の方を一瞬見ました。そのあと2人は私が来た家の中に続く角を曲がっていきました。
ドンッと音がして私は来た道を引き返し、角からおずおずと様子をうかがいます。
そこでは、壁に新人を押さえつけて唇を重ね合わせているベテランの女中がいました。

3

身体をぴったりと密着させ、両手はそれぞれの5本の指を絡めあい壁にはりつけになっています。
「んぱぁっ…はぁー♡はぁー♡いきなりどうしたの?◯◯ちゃん…」
「だって…◇◇ちゃん、お嬢様の方見てた…!」
「え」
「確かにお嬢様は可愛いけどさ…なんだか妬いちゃって…んぷっ⁉︎」
今度は新人の女中がベテランの女中に唇を押しつけます。
「んぱぁっ♡……もう◯◯ちゃんは可愛い
んだから…♡」
「可愛いって……♡」
その言葉に力が抜けたのか今度は反対側の壁にベテランの女中は押さえつけられ逆の体勢になりました。
「大丈夫よ…◯◯ちゃんの可愛いところを1番知ってるのは私。私の1番可愛いところを知ってるのは◯◯ちゃん。そうでしょ?」
「うん…♡」

4

そして再び唇を重ね合わせ、時折身体を小刻みに痙攣させながら、その後、5分くらい接吻を交わしていました。
私はその光景を見て、嫌悪ではない暖かくもぬるりとした感情を抱きました。
ふと、股間にヒヤリとしたものを感じ手で下着を触ってみればぐっしょりと濡れていて、女陰を触ってみるとぬるっとしてていやらしく糸を引きました。
その日の昼、屋敷に怒声が響きました。
「ちょっと!何をやってるの⁉︎」
新人の女中が私に持ってくるはずの墨をこぼしてしまい、畳が黒く染みになり、それを1番のベテランの女中が叱ったのです。
ベテランの方をナツ、新人の方のハルと名前を仮に付けておきます。
「すいません!ただいま、雑巾を持ってきます!」

5

私に深々と頭を下げると、パタパタと駆け足で部屋を出て行きました。
「お嬢様…、申し訳ありません。私も不注意でした」
ナツさんも私に深々と頭を下げました。
「いえいえ、ちょうど取り替えようと思っていたところです。ナツさんは畳屋さんに行って注文してくれるかしら?」
「はい!」
ナツさんも駆け足で部屋を出て行き、しばらくするとハルさんが雑巾を持って戻ってきました。
「お嬢様、お召し物に付きませんでしたか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
実際、畳も新しくしようとしていたし私にも被害はありませんでした。

6

ですが、ハルさんは雑巾で畳を拭きながら、ポロポロと涙をこぼしはじめました。
「うう、申し訳ありません…」
「そんな、泣かないでください」
ハルさんは貧しい家の出身で母を亡くしているため若い身でここに働きに来ています。私より1つ上ぐらいですから、まだ幼いといっても過言ではないでしょう。
ハルさんは真面目で働きもので愛想もよくみんなから愛されています。
ですが、真面目過ぎて失敗をした時に事を重大に受け止めてしまってこうして泣いてしまいます。
「本当に大丈夫ですよ…ハルさんこそ墨が付きませんでしたか?」
「はい…ありがとうございます」

7

「ハルさんが来てから私も随分と助かっていますし、屋敷が和やかになります。それにハルさんは可愛いのですから、泣いてるよりも笑顔が似合いますよ」
「…わ、私、頑張ります!」
顔を赤くしながらも笑顔でそう答えるハルさんはとても輝いています。
私が行った事はお世辞でも何でもなく事実でしたが、そうも輝やかしい笑顔を見せられるとこっちが恥ずかしくなってしまいます。
そんな事があり、畳屋も無事に新しくなり畳の香りに包まれて私は仕事を行う事が出来ました。
「今日はお騒がせしました」
部屋に来て頭を下げたのはベテランのナツさん。今年で18歳になるナツさんは女中の中で1番年上でベテランです。

8

「いえいえ、ナツさんもご苦労様でした」
ナツさんも真面目な娘でよく働いてくれています。昼間の怒声もそれ故でしょう。
ナツさんはもう1度頭を下げると、部屋を出て行きました。
ナツさんもハルさんと同じような境遇で育ち、ナツさんは実家を妹に任せここに働きに来てくれています。
そんな事が昼にあった夜、私は尿意を催して厠に向かい、その途中にナツさんとハルさんの部屋があるのですがふすまの隙間から灯りが漏れていることに気づき立ち止まりました。
もうじき日付が変わる時間でしたが、ナツさんとハルさんは明日非番なので、夜更かしでもしているのか、と思いました。

9

声がボソボソと聞こえてきて私は思わず、ふすまの隙間から中を覗いてしまいました。
2人は布団をくっつけていて、その上に寝巻きの浴衣姿で向かいあって座っていました。
「ハルちゃん、今日は大事で怒鳴っちゃってごめんね…」
「そ、そんな…ナツさん、謝らないでください」
「…敬語」
「えっ」
「2人っきりの時は敬語じゃなくて良いっていつも言ってるでしょ?」
「う、うん…♡」
「それじゃあ…♡今日も良い事教えてあげるね♡」

二話

1

そしてナツさんはハルさんの頭を両手で優しく掴んでおさえ、唇を重ねました。ハルさんは自然に浴衣をはだけ、自分のが終わるとナツさんの浴衣をはだけさせ、現れた裸体は白く艶かしかったです。ナツさんの方が背が高いので自然と首は下を向いてハルさんは上を向いて唇を重ねます。そのまま2人はゆっくり倒れナツさんがハルさんに覆いかぶさりました。
それを見つめる私には朝方と同じ暖かくもぬるりとした感情を抱き、下腹部に柔らかく重い鉛の球のような感触が芽生えました。
「今日はキスより気持ち良い事が教えてあげるね♡」
「えっ…♡キスより…⁉︎」
ナツさんはそういうとハルさんの女陰を右手で自分の股の下に通して触れました。
「ここ、なんて言うか知ってる?」
「おま…」
「知ってるのね。言ってみて…大丈夫よ、私しか聞いてないわ」
「お…おまんこ♡」
「そう、おまんこよ♡」

2

ハルさんのその言葉で私の鉛の球はじっくりと回転しはじめ熱を帯びていきます。小さな子宮の内側をカリカリと削り、それは快感となってわたしのおへその下で疼きだします。
「指…入れるね…♡」
クチィ…とかすかな水音が聞こえて
「あぁ♡」
とハルさんの声が聞こえて私の股は湿りヒヤリとした感触が生まれます。私の右手は自然に股間に伸び、浴衣の中の下着の湿りを確かめました。ぬるっとしているそれを浴衣に擦り付け、もう1度指を這わせます。
股間から微弱な電気が走り、私の脊髄を駆けめぐり皮膚を敏感にして乳首を勃起させていきます。
クチュクチュ、クチュクチュ、クチュクチュ。
「はぁ♡ナ……ツ…さんっ♡もっとぉ♡イジってよぉ♡」

3

その水音に合わせて私の右手も、クチュクチュ、クチュクチュ、クチュクチュと音を鳴らし、我慢出来なくなった私は下着の下に右手を突っ込みました。温かく、いや熱くなっている私の女陰はぬるぬるしていて、幼気な陰核は勃起して剥き出しになっていました。
「はぁっ♡ハルちゃん、可愛い♡」
ナツさんはハルさんの膨らみかけの胸の上にちょこんとある左乳首を舌で転がします。
「あぁ♡だめぇ♡乳首弱いから…♡」
ヂュルル、レロッ…ヂュル、ヂュルル。
「あっ♡ああっ♡んぅ♡乳首ぃい取れちゃうよぉおお♡」
私も左手で乳首をいじりはじめました。最初はクリクリとした優しい動きでしたが、ハルさんの声がいやらしくなると共に私の手も激しくグリグリとした動きになりました。

4

乳首からの柔らかく甘い快感と股間からのねっとりとした熱い快感がへその奥でぶつかり合い、鉛の球をさらに熱くさせてその回転を速めます。
「ん…♡」
私は今まで我慢していた嬌声を漏らしてしまい、慌てて左手で口を塞ぎます。
2人は気付いた様子もなく、まるでそこには2人だけの世界があるかの様です。
ハルさんの股間の水音が大きくさらに粘度を増した物になり嬌声も大きくなりました。
「あぁ♡おまんこぉ♡いいよっもっともっとぉ♡…んぷっ⁉︎」
ハルさんの唇をナツさんの唇が塞ぎました。
「…んちゅ♡だーめ♡そんなに大きな声だしたら皆に迷惑でしょ?」
「は、はい…ちゅっ…♡」

5

また唇で塞ぎ、ナツさんの右手は激しくなります。
「んーっ!んーっ!」
ハルさんは喘いで快感を発散させることが出来なくなり、手足がバタバタと動いています。まだ幼気なお腹がビクンビクンと痙攣し、覆いかぶさっているナツさんの豊満な乳房をふるふると震わせます。
私の右手も激しくなり声が漏れてしまいそうで、乳首から左手を離し口を覆います。指が膣を一往復すると子宮の中の鉛の球の回転スピードはどんどん速くなり、子宮の内壁をガリガリと削っては熱を帯びてとろけていきます。
「んぅ…♡ふぅ…♡ん♡」
なんとか声を出さぬ様、声を息にして出しました。

6

とろけた鉛の球は高温のまま子宮口を付近に留まり、私の子宮口をヒクヒクと疼かせます。でも、私の指は子宮まで届かずただただ疼きが増していくだけ。私は下着を脱いでしゃがみこみなんとか指が子宮に届くようにと、指を根元まで突き入れました。
部屋の中からの水音は段々と大きくなり、くぐもった嬌声も大きくなっていました。
ハルさんのお腹は快感が暴れて魚が跳ねるように激しく上下に動いています。
ナツさんはハルさんの女陰への刺激を一旦止め
「子宮がびくびくしてきたね♡ハルちゃん、イク時は私の口の中に思いっきり舌を出してね♡」
再び唇を重ね、まだ毛が生え揃ってないハルさんの女陰を洪水にさせていきます。私も親指で陰核を押しつぶしながら、自らの女陰から淫蜜を溢れさせました。

7

ビクンッビクンッ!
プシィィィイイイイイイイ!
「んーーーーーーーーーーーーーッ!」
ハルさんのくぐもった嬌声が響き、お腹で暴れていた快感が身体の外へ抜け出したかのように激しく潮を吹きました。
それと同時に私の指先が子宮口に届き絶頂しました。子宮内の柔らかく重い鉛の球が一期にとろけて床にピュッピュッと淫蜜となって零れ、子宮が灼けるような快感を必死に押さえ声を我慢します。
「ん゛ぅ…♡うっん♡ん♡ふーっふぅー♡」
ナツさんが唇を離すとハルさんは「あはぁっ…♡はぁっ…♡」と声にならない声を漏らして、今度は両手をナツさんにまわして上半身を浮かせ自ら唇を重ねました。

8

それをナツさんは優しく押し倒し互いの唾液を貪ります。
2人の身体は白くて遠くから見てもわかるほど滑らかで、ナメクジの交尾を思い浮かべました。湿っていて粘着質で生臭さすら感じるそれは嫌悪すべきものであるはずなのに、私の心はときめき鼻はその生臭さを身体に取り入れようと鼻息を荒くします。
香ってくるのは、蜜のようにねっとりとして、森のように青臭く、菓子のように甘い、女の子の匂いでした。
2人は接吻を終えると、ナツさんはハルさんの身体から離れ、後ろに手をついて股を拡げました。
「今度は私のここ…♡舐めて……♡」
大人の色気をたっぷりと含んだその吐息まじりの言葉は、転生して何百年も生きる私でもその様に喋るのは無理だと思うくらい、情欲に濡れていました。

9

ハルさんはナツさんの女陰を四つん這いなって舐めはじめました。背骨を反らせてお尻を高くあげ膝をつくその姿勢は後ろから見れば、ハルさんの女陰も秘めやかなすぼまりも丸見えなのでしょう。心に決めた殿方にしか見せないそれをハルさんはいやらしく濡らして虚空に見せつけています。
そしてナツさんは、やがて腹を痛めて産む赤ちゃんに吸わせるであろう乳房を揺らし、その陶器のようなつややかな表面にポツリとある桃色の乳首を痛々しく勃起させています。
そんな2人を部屋のしめやかなる闇は優しく包み、2人の吐息を取り込んで泥のように黒くねっとりとその形質を変えていきます。

10

「あぁっ♡そこっ♡ハルちゃん…♡」
「んちゅ…はぷ…♡ぢゅるる…♡ナツさんのここ…美味しい♡」
私はいつの間にか左手でずいずいずっころばしのように手筒を作り、それを女陰に見立てて舌で舐めていました。膝立ちになって右手で女陰をいじりながら、左手の女陰を舐めます。
「もっとぉ…♡もっとよ、ハルちゃん♡」
「言われなくても…♡はむっ♡れろ♡…ぢゅるるるるるるるる」
2人の声に合わせて私も左手を舐めます。なんの味もしないのですがそれでも私の舌は動き、右手はさらに奥をほじります。
そうです、私は2人に自分を重ね合わせて自らを慰めているのです。

11

歳も近く、背格好も似たハルさんは胸の膨らみも陰毛の生え方も私に似ていて、普段の生活でも重ね合わせて見てしまうことがあります。
「ねぇ…♡ハルちゃん…私のお豆さん、噛んで…♡思いっきりイきたいの♡」
「……じゃあ♡噛むよ…♡………はむっ」
その瞬間、私は思いきり陰核を2本の指で挟んで押しつぶしました。
「ああぁぁああぁああぁぁぁああんっ♡」
「いくぅぅぅうううううぅぅぅぅう♡」
プシィィィイイイイイイイイイイイイイ!
絶頂の叫びと共にナツさんは思いきり大量の潮を吹いて、ハルさんの顔面にびちゃびちゃとかかりました。

12

私も床に思いっきり尿を漏らして両足を生温かい液体が走っていき、足元に芳ばしいにおいの黄色い水溜りを作りました。
ハルさんは潮を吹いてしょっぱくなったナツさんの女陰を舐めると
「ナツさんのしょっぱい……♡」
と身体を起こしてナツさんの唇に自分の唇わ押し付け感じた味覚を伝えます。
「……ん♡しょっぱい♡…じゃあ、今度は私がハルちゃんの……ん?お嬢様の声?」
私は
「おしっこ漏らしちゃった…♡おしっこ漏らしちゃった…♡」
とうわ言のように言っていましたが、自分ではかなり小声のつもりでした。
2人は服を慌てて整えるとこちらにかけて来ました。

13

「お嬢様!大丈夫ですか⁉︎」
ハルさんが小さくもはっきりとした声で私に聞きました。
「はい…暗闇が怖くて布団から出ずにいたら我慢出来なくて……ごめんなさい」
私はとっさに嘘をつきます。
「ハルさんは雑巾とバケツを持ってきて!私は替えの浴衣と下着を持ってくるから!」
「はい!」
そして、その日は2人にお漏らしの片付けをしてもらい、怖くないように、とナツさんとハルさんの部屋に寝せてもらいました 。
ですが、むせ返るような女の子の匂いと2人の汗の匂いが私の股を湿らせ熟睡することは出来ませんでした。
そう、この日、私は女色に目覚めたのです。

14

次の日、起きると喉が痛く頭を熱っぽくて鼻水と咳が止まりませんでした。どうやら半裸で廊下にいたせいで風邪をひいてしまったようです。
自分の部屋で布団に入って休養を取っていると、お見舞いに小鈴がやって来ました。
「里で家の人から阿求が風邪だって聞いて、来ちゃったの」
「ありがとね…♡」
「ん…?どうしたの?私の顔をジロジロ見て…?」
私は無意識の内に小鈴の顔を眺めていたようです。ぱっちりした二重の目と長い睫毛、すっと通る鼻筋に柔らかそうなぷるんとした桃色の唇、今まで意識していなかったのですが小鈴はかなりの美少女だと気付きました。

15

「小鈴って……可愛いのね♡」
「えっ…はっ?阿求、本当にどうしちゃったのよ…」
「いや、小鈴は可愛いなって…」
小鈴は冗談だと思ったのか
「気づかなかったの?こんな美少女が近くにいるって」
と軽口を言い、ニコッと笑います。
その純真な笑顔とは逆に私の股間は濡れはじめ、布団で見えないのをいいことに右手で女陰をいじりはじめます。
「ほっぺ、赤いわよ。大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
私の股間の花びらはまだ開かず。
女色き目覚めて内側に蜜を溜める硬くすぼまった蕾が、百合の花を咲かせるのはそう遠くない日でしょう。

三話

1

小鈴がお見舞いに来てくれた日はそのまま布団で1日を過ごしました。
小鈴の顔を思い出しては、両手で乳首と女陰を弄って自分を慰め絶頂し、また思い出しては弄って果てるの繰り返しです。
女中がご飯を持ってきてくれた時も、お風呂の用意が出来たことを言いに来た時も、私は指で秘裂を弄っていました。
次の日、中々起きない私を女中が起こしに来てくれました。
さわやかに晴れる空と違って私の布団の中はじっとりとしていました。
「お嬢様、起きる時間ですよ」
「後、5分だけ…」
いつもはこんな事を言わないので、女中は困惑し掛け布団を剥ぎ取りました。
「さぁさ、起きてくださいませ」
「きゃっ⁉︎」
寝起きで気づかなかったのですが、布団の下の私の身体は、浴衣を腕に通してるだけで胸を露出し、濡れた下着は片足に絡まったままでした。

2

むわっと、私のあそこの匂いがひろがり私は顔を赤くして、両手胸と股を隠しました。
「も、申し訳ありませんお嬢様!」
謝る女中に私は何も言わずに布団を奪い取って被り、頭を布団にひっこめました。
「あ、あのお嬢様……おねしょがいくら恥ずかしいとはいえ…お布団をそのままにするのはよくありませんよ?」
しめた!とその時は思いました。
「そうなんです。…パンツがぐちょぐちょで脱いで寝ていました…」
私は布団を頭に突っ込んだままそう答えました。
「待っていてくださいね。替えのお召し物を持ってきますわ」

3

そう言って女中は部屋から出て行きました。
私は布団から出ると掛け布団と敷布団を分離します。敷布団は汗と潮と愛液で股を中心に濡れていて、おねしょだとすればかなり少ない量なのですが、バレなかったのが幸いです。
濡れた下着を手にとって見てみると、この前覗いたハルさんとナツさんの部屋の様なにおいがして思わず顔を歪ませます。ですが、そのにおいの毒にやられたのか、私はいつも女陰が当たっているであろう部分を顔に近づけ、においを嗅いで舌でちろりと舐めます。
しょっぱいような苦いような味。
これが私のあそこの味なんだと、舌に染みこませるようにもう一度ちろりと舐めます。

4

その味でだんだんと乳首が勃って股が濡れていきます。1日中いじり回したそれらはヒリヒリとして熱を持っていました。
「お嬢様、替えをお持ちしました」
ふすまの向こうから声がし
「ありがとうございます。そこに置いておいてください」
「はーい」と声がして、去っていく足音が聞こえてます。その音が聞こえなくなってからふすまを開けて替えの服をとり着替えました。
「おはようございます」
すれ違う女中達に挨拶をし広間へ向かって朝食をいただきました。
イキ疲れていたからかとても美味しく感じて、ついついがっついてしまい近くにいた女中に「あんまり急がれてははしたないですよ」と注意されました。

5

朝食を済ました後は仕事をして、午後から鈴奈庵に行きました。
「いらっしゃいませ…なんだあんたか」
「お客さんに向かってあんたは無いでしょ?」
「風邪は良くなったの?」
「うん、まぁね」
その後はいろんなお話をしました。
霊夢や魔理沙の話、妖魔本や甘味処の話等々。小鈴はその可愛らしい唇で次から次へと言葉を紡ぎ出し、私はそれに相槌をうちます。得意げになって話す小鈴はとても可愛くて思わず抱きしめてしまいそうになります。これが母性というものでしょうか?多分そうなのでしょう。
小鈴が頭を揺らすたび鈴の音がチリンとなり、風鈴のように私の心に清涼感をもたらして、小鈴を見て火照りはじめて私の心を鎮めてくれます。

6

「でねー、あそこのお団子が美味しくて」
目を輝かせて話す小鈴のほっぺたはお団子のように白く柔らかそうで食べちゃいたいくらいです。
「ん?阿求…?どうしたの私の顔をそんなに見つめて。風邪ひいてからいつもと様子が違うわよ」
「えっ…そ、そう?」
「うん。はっきり言えばちょっと変よ」
「え」
ガーンッと私の頭にはたらいが直撃したような衝撃が伝わりました。
「やっぱり変かな…。実は体調がまだちゃんと回復してないの」
私は嘘をつきました。頭の衝撃がチクリとしたものに変わって私の胸を突いてきます。
「うーん、無理はしないでよ。あんたは私の大事な親友なんだから」
小鈴はニコッと笑って立ち上がりました。

7

そして、店の奥から3冊、本を持ってきて
「ほらこれ、私のオススメの小説よ。特別に無料で貸してあげるわ」
「無料ってこれ、小鈴の私物でしょ?」
「ありゃ、バレたか」
「でも、ありがとうね。今日はもう帰るね」
「うん、またね」
「またね」
鈴奈庵を出て、帰り道に私は考えました。
やっぱり、女の子が女の子を好きになるのはおかしいのでしょうか?子を作らないつがいは生物の理に反していますし、これは恋慕の心なのか、行き過ぎた親愛の心なのかさえ私はまだイマイチつかめません。

8

それにこの身体は第二次性徴の一歩手前です。昨日の狂ったような自慰行為も小鈴へのこの気持ちも、そんな不安定な時期の身体だから起こったのかもしれません。
家につき、一旦落ち着こうと「やっぱりまだ具合が悪いから寝る」と女中にお風呂と寝床の用意をさせました。お風呂で軽く汗を流して浴衣に着替え布団に入ると、うつ伏せになって小鈴から借りた本を読みはじめました。
小説は探偵が事件を解決するミステリー物のシリーズで次から次に出てくる謎と探偵の冴え渡る推理は布団の中の退屈な時間を忘れさせてくれました。
2巻の事件は、あるお屋敷のパーティーで女主人が殺されるというものでした。主人公の探偵は現場の手かがりから謎を解いていくのですが、本の半分くらいで犯人だと疑われる女性が出てきます。女主人の幼いころからの友人で、事件が起きる直前に会っていたのを見たという証言により犯人の第一候補にされました。

9

まぁ、本の半分なので当然というかなんというかその女性は犯人では無かったのですが、犯人に疑われた事と親友を失い悲痛に暮れるその女性の回想が入りました。
ちょうど、ページがそこで終わっていてそのページを捲れば回想に入るのですが私はあることに気づきました。
本の喉に髪の毛が1本挟まっていて、取ってみれば、それは小鈴の髪の毛でした。栗色でスッと伸びるそれは手に取ると柔らかくて、小鈴が最近までこの本を読んでいたことがわかります。
さて、とページを捲るとそこには、女主人と回想の主の情事が描かれていました。
少し収まっていた情欲の炎が燃え上がって股間が熱くなり、私は右手を伸ばします。左手でページをめくりながら、右手で下着の上から女陰をいじりはじめました。

10

すじを指でなぞるように動かし、だんだんと蜜が溢れ布団の中も熱くなっていきます。かけ布団を敷布団の横に追いやると涼しい空気が身体をつつみました。
クチュクチュと水音がなりはじめると、下着をずらして人差し指と中指を直接女陰につっこみました。
「んぅ♡…あっあああ♡」
本の中では股を擦り合わせたり、熱い抱擁を交わしたりしていて、私は女主人を私、回想の主の女性を小鈴と重ね合わせて、さらに情欲を燃え上がせます。
本の中の2人は互いの髪のにおいを嗅いだり、舐めたり、感想を言い合ったりしていて、私は先ほどの髪の毛のにおいを嗅ごうと鼻に近づけました。
が、髪の毛1本からにおいがするわけもなく、端を摘んで口元に運び、1回だけ舐りました。

11

味がするわけもなく、唾液にまみれたそれは枕の下に置いて、本を読みすすめます。
ですが、本の2人が熱くなっていくほどに私は隣に小鈴がいない虚しさと悲しさが増していきました。
2人は睦ごとを交わしながらさらに深く交わり、ウロボロスのようになって互いの女陰を舐めはじめました。
私は右肩を地面に接するように横向きなり膝を曲げて体勢を変え、女陰から右手を離して顔の前に置いて、人差し指と中指を小鈴の女陰に見立てて舐めて、左手を股に伸ばして、人差し指で膣口をいじりました。
「小鈴…どうしよう…あんたのことを好きになっちゃった…」
私はポツリとそれを声に出し、人差し指の中指を根元から爪先まで舐めます。

12

「小鈴ぅ…」
左人差し指でニュチニュチと膣口をいじり、溢れた愛液を指でとって浴衣に擦り付け、また指でとっては擦り付けます。舌の動きを真似ては見るものの、虚しさと悲しさが快感を上回ります。
「…自分でもやっぱりおかしいと思う……でもあんたを好きになっちゃったの……」
指も愛液を舐め終わり、自分の指の味しかしなくなっていました。
私は仰向けになり、左手はそのままに右手で右乳首をいじります。どんどん浴衣がはだけ、熱い肌が露出し周囲の空気を温めていきます。
「小鈴…好き…好きなの……貴女と出会ってから……私…毎日が楽しくて……」
私は虚空にむかって、ポツリポツリと言葉をこぼしました。
「んっ♡ああああ♡…イッちゃいそう…もう…これで終わりにするわ…イッちゃったら…この感情も終わり…もう小鈴で……オナニーもしない……ああっ♡」

13

左手から聞こえる水音は大きくなり、指から女陰がどんどん熱くなって来るのがわかりました。
「ああっ♡イク♡イク…!」
腰が痙攣して、両足と腹筋がこわばり、快感が背骨を登ってきました。
ゆっくりとゆっくりと蛇が這うように快感は背骨の中を通っていき、胸あたりで私は呼吸を整え、快感をそこに留まらせます。
腰に戻っていこうとする快感を両手で乳首をいじる事によってさらにゆっくり快感を登らせていきます。
喉に快感が留まりものすごく熱くなっていて、コヒューコヒューと苦しげに息をします。
そして両手を陰核と膣口に置き、絶頂の準備をしました。
小鈴へのこの想いを断ち切るための絶頂、生半可なものではいけないので私は大きめの声で「イクッ…イっちゃうよぉ…♡」と小さく叫びました。

14

「お嬢様!いかがなされました⁉︎」
襖がいきなり開いて、数人の女中が入ってきました。私の絶頂も中断され、喉まで登っていた快感はするすると腰に戻って行きました。
「お嬢様っ……!」
女中達は目を剥いて私を見つめました。無理もありません、私がほぼ全裸に違い状態で布団に寝そべっていたからです。
「どうなさったのですか、まさか、賊が⁉︎」
先頭にいた女中が私に駆け寄り聞いてきました。他の女中は部屋にある薙刀を持ち、私の周りを素早く囲みます。
「ち、違います……これは…」
私は余計な誤解を招かぬよう、出来るだけ正直に今までのことを話しました。
すると、先頭にいた女中ニッコリと笑って
「大丈夫ですよ。お嬢様くらいの年頃ならよくあることですから」

15

そう言うと他の女中達に替えの布団を持ってくるように指示し、私が今まで寝ていた布団を片付けてくれました。
私の喘ぎ声は廊下に漏れていて、襖越しには呻き声に聞こえたらしく、それを心配した女中達は様子を伺っていたそうです。私が大声をあげたので「もしや⁉︎」と急いで部屋に入ってきたらこの有様だったということみたいでした。
女中達は新しい布団を持ってきて準備をし、私が布団に入ると
「でも…お嬢様……それではお身体が火照って大変でしょう?」
と先ほど先頭に立っていた女中が言いました。
「えっ…」
と私が小さく声を漏らすと、女中達はするりするりと服を脱ぎはじめ、あっという間に全裸になり言いました。
「私たちが火照りを鎮めてさしあげますわ♡」
開きかけた私の花びら。
しかし、まだ百合の花が満開になるのはまた後の事。

四話

1

私は布団の上で大の字にされそれぞれの四肢に女中が乗っかり、身動がとれなくなりました。濡れた女陰があたり、ぬるりとした感触と温かさがが四方から伝わってきます。
そして先頭にいた女中が私の足の間に入り、女陰を舐めはじめました。
「んちゅ…♡お嬢様のここ、ぴっちりとじてるのに……すっごいいやらしい…♡」
私の女陰を舌でこじ開けて、唇を密着させて私の愛液をすすっていきます。
「うぅ…やめてください」
私は拒否の反応を示しましたが、膣口で舌は動き回ります。
「すごぉい♡お嬢様の肌すべすべ♡」
ニッチュ、ニッチュと音を立てながら四方の女中達は私の四肢で自らの女陰を昂ぶらせていました。1人1人柔らかさや温度や粘度が違っていて、右足に乗る1番濡れている女中は動きも1番激しかったです。

2

「ちょっと、激しすぎじゃないですか?」
左足に乗る女中が右足に乗る女中に言いました。
「だって、お嬢様が可愛すぎるんですものぉ♡」
私の両手両足はジンジンと熱を持って、段々と私の身体の中心にせまってきます。
「はぁっ…♡熱いぃい♡」
身体の芯がジリジリとその熱に焼けていき、ドロドロの愛液となって女陰から出ていきました。
「ふふ♡お嬢様ったらこんなにおもらしして…うりゃ!」
「んはぁ♡」
私の女陰には女中の人差し指と中指が根元までずっぽりとはいり、私の1番弱いところをグリグリと指の腹で押してきます。
「あっ♡あああっ♡そこっ♡そこ駄目ぇ♡」

3

「 大当たり♡お嬢様のここビクビクしてて可愛いです♡」
「んん♡あっんん♡」
私は四肢を動かして必死に抵抗しますが
「あっあ♡クリに当たってる♡」
「ん♡んぅ♡擦れちゃううぅぅ♡」
「やぁ♡お嬢様ったらはげしっ♡」
「んっ駄目ぇイっちゃうぅぅ♡」
とその動きは女中達への愛撫となり、まるで意味がありません。
「イッ…イクゥゥ♡」
右足に乗っかった女中は腰をカクカクと震わせて絶頂しました。ドロッとした愛液が私の右足に広がり、痙攣の振動が骨を伝って私の骨盤も揺らして、お腹の奥が右足の方からキュンキュンしてきました。
「あっああ♡私も……んんっ♡」
左足の女中も絶頂して、いよいよ私のお腹の奥はうずきはじめ、股の間の女中の指を逃がさまいと締め付けます。

4

「んっああっ♡イクっ♡」
「来たっ♡あっ♡あっ♡イっちゃう♡」
両腕に乗っかる女中も絶頂し、私の頭の近くには濃厚な女の子の匂いが漂いました。
腐りかけの果実のようにねっとりとしていて、開いたばかりの花のように芳しいその匂いは私の思考を曇らせて、先ほどまでの逡巡していた想いさえも掻き消してしまいました。ただただ快感を求めるように身体が変化していき、乳首は勃起して、肌は汗ばみ、股間の指をさらにキツく締め付けます。
「うわっ♡お嬢様ったら食いしん坊さんですね♡たくさん気持ちよくさせてあげますからね」
股の間の女中は指をお腹の方へ押し付けるように擦り付けはじめ、おしっこが溜まるあたりがどんどん熱くなって来ました。

5

「んっ♡だっ駄目です♡おしっこ出ちゃいますぅぅぅう♡」
私は息を荒くして叫びました。女の子の匂いが肺いっぱいに吸い込まれ、私も今からこのえっちな匂いを女陰から出すのだと思うと、お腹がピクンッと震えて少しだけ絶頂しました。
「大丈夫ですよ♡いくらおもらししても片付けてあげますから♡」
女中は指で女陰をクチュクチュと言わせて、親指でクリトリスをやんわりと抑えます。
「はぁあああん♡もう駄目♡もう出ちゃいま…あっ♡出ちゃう出ちゃうぅ♡あっああああーーっ♡」
プシィィィイイイイイイイ!
私のお腹は激しく痙攣して股から勢いよく潮が吹き出て、股の間に居た女中の顔をかかりました。女中は手でそれを拭うとニッコリ笑って
「気持ちよかったですよね、お嬢様♡…女の子が女の子を好きになるのは別に良いことなんですよ。だってほら、こんなにも楽しくて気持ち良いんですよ。悪いことであるわけがありませんわ♡」
と言いました。

6

「さて…と」
お腹をヒクヒクさせてグッタリする私をよそに女中達は移動をはじめました。私を中心に左に回って、先ほどまで股の間に居た女中は私の右足を抑えています。
「えっ…あの…その、火照りは充分に収まったので、みなさんお仕事に戻ってください…」
「嫌ですわ♡お嬢様」
「お嬢様がもう良くても…ね、みなさん?」
「そうですわ♡お嬢様とこんなこと出来る機会なんてそうそうありませんから」
「それに感じているお嬢様はとっても可愛くて…あそこがキュンキュンしちゃいまして…」
「というわけでお嬢様。もう少しだけ私たちにお付き合い下さいませ♡」
「えっ、いや、その……あぁん♡」
女陰に指をねじ込まれ私は声をもらしてしまいました。

7

その後、私は日が暮れるまで女の子同士のセックスをされて、グッタリと疲れてしまうくらいイってしまいました。
女中達も愛液と潮にまみれて、畳に寝そべって互いの腋や首筋を舐っていました。
「はぁ…♡はぁ…♡みなさん、こんなことは…♡これっきりですからね…♡」
私が息も絶え絶えに言うと
「はーい…♡」
と返事が返ってきました。
「そういえば、この女中達は5人…後1人いるはず…」
と気づき、そのことを聞こうとしたその瞬間、ガラッと襖が開いて1人の女中が現れました。
その女中はこの部屋の状況に驚くことなく
「お嬢様。お風呂の用意が出来ましたよ。今日は女中達が勢ぞろいでお嬢様を洗ってさしあげますので…そのままの格好でいらして下さいませ♡」
と言って襖を閉じ去って行きました。
振り返ると、最初に股の間に居た女中が親指を立てた拳を小さく掲げていました。
「では、お嬢様。浴場へ行きましょうか」
まだ八分咲きの私の花びら。満開になるのはそう遠くないでしょう。

五話

1

浴場でたっぷり気持ち良くなってしまった私は、その日死んだかの様に眠り、度重なる絶頂で疲れた身体を労わりました。
次の日、いつもの様に起きてご飯を食べ、執務をしていると来客がありました。
「おはよう阿求。実は貸した本を返して欲しくて。まだ読み終わって無かったのよ」
小鈴は少し慌てた様子で現れ、部屋の隅に置いておいた本を強引に取っていこうとしました。
「あ、ちょっと!1回貸したんだから、私が読み終わるまで貸しておきなさいよ」
「あっ、いや、2巻だけ!2巻だけでいいから。うん、そう2巻だけ!」
2巻にやたらこだわる小鈴の焦った表情を見て私は気がつきました。そう、2巻には女性同士の官能シーンがあったのです。

2

それに気づいた私は
「2巻だけ?3巻はいらないの?」
と聞いてみます。
「へっ?あ、ああ、そうだった〜。3巻まで貸したんだった〜」
取り繕う小鈴の返答にニヤニヤしながらも3巻を小鈴に渡しました。
「今日の用はそれだけかしら?美味しいお茶菓子があるんだけど」
「えっ!じゃあ、ぜひともご馳走になるわ」
私は執務をほっぽり出して、小鈴と2人で縁側に座り、庭の花を見ながらお茶を飲みました。
「うわっ!本当に美味しい!ねぇ阿求、これどこのお店の?」
「いつも貴女が買っているお菓子屋のお菓子よ。この前から発売された新作なんだけど、お菓子好きな女中が買ってきてね」
「へぇ、いやぁ本当に美味しいわ」

3

美味しそうにお菓子をパクつく小鈴は本当に可愛くて、思わずボーッと見てしまいます。
いつも一緒にいるから小鈴の汚い面も知ってるはずなのに、私の心は鼓動を速めていって頭がトロンとしていきました。脳裏に浮かぶのはこの前読んだ小説の官能シーン。小鈴が慌てて返してもらいに来たということは小鈴はあのシーンを知っているはず、そう思うと我慢が出来なくなってしまいます。
「どうしたの?阿求、私の顔になんかついてる?」
「うん…今とってあげるね」
小鈴に嫌われるかもしれないのに私の身体は動いてしまいました。ゆっくりとそしてじっくりと小鈴の唇に自分の唇を近づけます。

4

「え」
小鈴が驚いてももう遅く、私は小鈴の唇に自分の唇を重ねました。
チュッ。
柔らかくて甘い感触が唇に伝わって、私の唇以外の感触はじわっと不鮮明になっていきます。不思議と小鈴は抵抗せず、私は小鈴の身体を両手で抱きしめ、菓子よりもあまい小鈴の唇とにおいを感じます。唇同士がこすれるくすぐったいような感覚は、私たちをあまい痙攣へと誘い全身の力が抜けていきます。
徐々に小鈴の方へ私たちの体は倒れはじめ、身体の間にあった湯呑みが倒れてしまいました。でも、そんなことは気にせずにそのまま倒れていき、私が小鈴を押し倒す格好になりました。
小鈴の身体の下から両手を抜いて、それぞれ小鈴の両手と合わせて手をつなぎます。最初は私しか手を掴んでいなかったのに、私が唇と舌を動かすたび小鈴も手を掴んできました。

5

手がかたく結ばさると私は唇を離しました。トロトロの唾液が糸を引いてキラリと輝き、その糸が切れると小鈴はゆっくりと瞑っていた目を開きました。涙が浮かんでキラキラと輝き、私を見るその視線は、侮蔑でも軽蔑でもなく、潤んでいてもまっすぐとしています。
「阿求…どうして?」
喧しいと言っても差し支えないようないつもの声ではなく、か細く震えていて唇もあまり動いていません。
小鈴があまりにも可愛いので直接は答えないで意地悪をしてみます。
「ふふ、借りた本は2巻の最後まで読んだわよ」
「えっ、じゃあ、その…あの」
「そう、これは真似っこ。あの本のあのシーンの真似っこよ」

6

「阿求…」
私は身体を起こして、元の体制に戻ります。私と小鈴の服はお茶で濡れていて、着替えが必要でした。
「あ、着替えを用意させるからちょっと待ってて」
と立ち上がる私のすそを小鈴の手が掴みました。
「ねぇ…もっと、真似っこしよ…」
「え?」
私は最初、小鈴が何を言ったのかわかりませんでした。
「あの2人の真似っこ。私たちならちょうどいいよね」
「小鈴…?」
「阿求。私が今日、本を取りに来た理由わかる?」
「…官能シーンがある小説を読んでるなんて知られたくなかったから?」
私がそう言うと小鈴は俯いて首を横に振りました。

7

「あっ…あんたの事が好きってバレると思って…」
「えっ」
「私、あの本を読んであのシーンを思い出すたびにあんたの顔が浮かんでくるの。あの2人を私たち2人に投影して…その…あの…お股をいじっちゃったり…。頭の良い阿求ならバレちゃうんじゃないかって…」
「私も…」
「え…」
「私もよ。あの2人を私達2人に投影してた。小鈴がここまで言ってくれたんだから私も言わないとね」
「阿求…」
「私は小鈴が好き。大好き。……だから」
私はそこで言葉を切って、寝室を指差します。
「真似っこしよっか」

8

私の寝室に着くと、私たちは服を脱いで爪を切って同じ布団に入りました。
私が上で、小鈴が下、さっきと同じです。
私達はまずキスをして身体を温めました。舌を互いの唇に入れて動かして唾液を交換する。胸とお腹を重ねて体温を確かめ合うと内側が熱くなってとろけていくのがわかります。
十分に温まったら、右手の人差し指を相手の唇にいれます。入ってきた小鈴の人差し指を根元までしゃぶって唾液まみれにしました。
「わたしが手本をやってあげる」
小鈴の右に肘をついて添い寝をするような姿勢になり、右手を小鈴の女陰へと伸ばします。私のと形はそこまで変わりなく、強いていうならとても柔らかいです。
「阿求…」
「いっぱい気持ちよくしてあげるからね」

9

膣に指を入れると私のとは全然違っていて、襞が大きくて指がのみこまれてしまいます。指があそこを触っているのに、私のあそこはなんともない、小鈴のを触っているから当たり前なのですが、はじめての感覚にちょっと戸惑います。
「痛くない?」
「うん、痛くないよ…」
私は小鈴の反応を見ながら、指を動かします。膣口、膀胱の裏、そして指が届く限りの奥。動かせば動かすほどに蜜溢れてきて、手の平にまで広がりました。膀胱の裏が1番蜜が溢れて顔が歪むのでそこを指の腹で擦ったり押してあげます。
「んっあっ♡そこ…もっとぉ♡」
時折、陰核を親指でいじめてあげると小鈴は目をギュッと瞑って「ひぃん♡」と甘い声を出しました。
手の動きを早めて、わざと音を立てながら女陰を攻めていきます。

10

「あっだめ♡そんなにぃ♡ひゃあああ♡」
小鈴の身体はビクビクしはじめ、陰核も硬く勃起しています。
「イキそう?」
「あっ♡イキそ…うだから…♡もっと弱めて…」
「イっちゃえ」
私は陰核をグリグリと押しつぶしながら、人差し指で膀胱の裏側の膣を思いきり、擦りました。
「んっ♡んんっ♡んーーーーーーーーーッ♡」
小鈴の身体が小さく跳ねて、口からは甘い呻きが聞こえました。
私は蜜まみれになった右手を小鈴にしゃぶらせて、まだ息が荒い小鈴に言います。
「次は小鈴の番だよ♡」

11

「じゃあ阿求、座って足を開いて…」
「こう?」
私はいわゆるM字開脚の格好になり、小鈴は私の後ろに座って同じように足を開き、ぴったりと身体を合わせてきました。
そして、小鈴は右手で女陰を左手で左乳首を触ってきて言いました。
「たっぷり気持ち良くなってね♡」
言葉と同時に膣に指が入ってきました。
「んんっ…2本だなんてっ♡」
小鈴の人差し指と中指はリズミカルに私を刺激して激しい快感を身体の中で生み出し、左乳首もコロコロと優しく転がされ、左胸がじんわりと甘い疼きに包まれます。
おまけに首元で「大好きだよ。阿求」なんて言ってくるので、堕ちる1歩手前です。

12

「ねぇ、阿求」
「何…?」
「首、舐めてもいい?」
「いいけど…」
「阿求の髪、すっごい良いにおいで舌が寂しいのよ」
うなじのあたりをペロリペロリと舐められて背骨がだんだんと痺れていきます。ゾクゾク、ゾクゾク、と寒気のような感覚が全身を駆け巡りそれはだんだんと大きくなっていきます。
「ダメっ♡ゾクゾクがっ♡ゾクゾクがっ」
「ゾクゾクがどーしたの?…チュッ」
小鈴は首を舐めるだけでもなくキスもしてきて、唇が首にふれるたびに身体が敏感になっていきます。
「あっ♡だめっ♡イっちゃう!イっちゃうよぉ!」

13

「イっちゃえ♡」
小鈴は私の陰核を親指で押しつぶしながら、人差し指と中指を激しく動かしました。
「あっ♡んあっ♡いくっ♡いくぅぅぅうううううう♡」
下半身が痙攣して激しい快感が私を襲い、直後に左胸から甘い快感が襲ってきて、私の心は無防備になります。
「可愛い♡大好きよ、阿求♡」
堕ちました。完全に堕ちました。
女中達との淫行で自信が付いたから、リードしようと思っていたのに、完全に堕ちました。
私の女陰は小鈴の指に甘えてキュウキュウと締めつけて、もっと弄ってほしいと自分の右手で小鈴の右手に重ねます。
「もっと…弄って♡」
「いいよ。阿求ったら甘えん坊さんね♡」
それからは日が暮れるまで、受けと攻めを交換して何度も何度も2人で気持ち良くなりました。
満開になった私の花びら。散ることを知らない花はもう枯れません。

14

「何よこれ」
阿求は手に持った本を閉じながら言った。
「何って小説よ、小説。大文豪小鈴への第1歩よ!」
「はぁ…?あんたこういう趣味だったの?」
「いや、これはね、手っ取り早く読者を増やすには女性同士のエロが良いっていつもウチにくるお姉さんが言ってたの。ごめんね、勝手にあんたや小間使いさんを使って」
「ふーん、別にいいけど。でも、文章は酷いし、話自体もあっちこっち行ってるし…」
「それはほら、書きはじめたばかりだから…」
「私で良ければ教えてあげるわよ。少なくとも今よりは良い文章になるわ」
「やった!じゃあ早速行きましょう!」
阿求と小鈴は鈴奈庵を出て、稗田の屋敷へと歩きはじめた。
「そうだ、小鈴。『事実は小説より奇なり』って言葉知ってるかしら?」
「えっ?」
乱れ咲くは百合の花。
そこに加わる百合がもう一輪。

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