夜雀も歌わぬ真の夜中、物音で目が覚める。
それは隣の部屋から。まぁ、起こっている事は大体察しがつくが。
布団を抜け、静かに襖越しに耳を当てる。畳を掻いてもがき、布団を叩いて抵抗する音。
…私はそこへ、がらりと乱入した。
「…やはり橙か…今は夜中だぞ?こんな時間に遊んでいたら紫様も起きてしまうじゃないか」
「…えへへ…さっきそこでこの人捕まえたんですけど…遊べそうな場所がここしかなくて…ごめんなさい♪」
橙は注意も聞き流すように、逆さの体勢で押さえ込んでいる相手の尻をまた舐め始める。
ちんぐり返しの体勢で、腹を抱えられて悶える男。
麻袋を被せられているせいで表情は見えなかったが、その股の間の物はだらだら涙を流して誇張していた。
「やっぱり、止めたほうがいいですか…?」
媚びるような視線。甘ったるいそんな視線をされて、断れる訳が無いのは自覚の上でなのだろうか?
…数秒その可愛らしい視線を堪能した後、すっと予定通りの言葉を返してやった。
「…分かったよ、満足するまでそいつで遊んでいいぞ…ただ、静かに、な?」
ぱあっと嬉しそうな表情が眩しい。そんな間も、男は橙の拘束から逃れようと蠢いていた。

「駄目ですよぉ暴れちゃあ…静かにって言われたんですから」
爪を、静かに男のあばらに食い込ませていく。それをゆっくり骨に沿うように引くと、細く赤い線が凹凸のない白い肌に引かれた。
「…この調子だと、朝ごはんは人間のおにく、ですかねぇ♪」
一瞬びくんと反応したかと思うと、へなへなと抵抗の力が抜けていくのが分かった。
妖怪と人間の力の差を静かに見せつける事が出来るようになっている事に、式の成長が見えて少し嬉しい。
「さぁて、まだまだ慣らしてあげますから…じっとしてて下さいね♪」
そう言って、橙は男の尻穴に、ざらざらの猫舌を這わせていく。
んくんく、ぷはぁっ、と声を上げて子供が飲み物でも飲むように無邪気にそこを刺激する。
男から姿は見えないだろうが、その幼いぷにぷにの柔肌を背中で、幼い声を耳で味わってしまっては、反応するなという方が無茶だろう。
その情けなく尻穴を晒して小さな舌を這わせられる姿がうらや…滑稽だ。
「こっちも遊んであげますから…そろそろ、出したいんじゃないですか?」
2本の尾の先を、顔をうずめている尻に寄せていく。
そして押さえ込んでいる手を、その透明に塗れたペニスへ触れさせた。

「きつーいの、行きますよ♪…ちゅぷっ…んくぅっ♪」
言葉と同時に、その小さな絹のような手でむちゃくちゃにペニスをシェイクする。
唐突に開始された快感に、その先走りが精液のようにぴゅるっと溢れるのが見えた。
そして…尻穴に2本の尻尾を挿入しながらも、舌を突き出し、首を使ってくりくりと奥を目指して掘り進む。
「ふふっ…あなたのおしり、もうこんなに解れちゃってます…♪」
2本の尾で、内側から広げるように中を開いていくと、綺麗な色の肉穴が粘膜を覗かせていた。
すでにそこは、大人の親指がするりと収まりそうな程に広がっている。
…その情景に当てられて、ついつい私も、ちょっかいを出したくなってしまった。
静かに男の頭を腿で挟み込む。ぱふぱふ動かして、その感触を耳や頬へ。
「ほら…自分より小さな子に脅されて、尻を遊ばれる気分はどうだ…なかなか気持いいだろう?」
声に反応して、ペニスも動く。全く、分かりやすいもんだ。
「尻穴ぺろぺろされて、ペニスも幼いおててでシコシコされて限界だろう?子供にイかされる…男として屈辱的だなぁ、でも我慢出来ないよなぁ?…くく…くくくっ♪」

言葉で追い詰める度、ペニスや背中が小さく動いて反応する。しかしそれは抵抗ではなく、きっかり快楽に落ちきったが為のもの。
「ほぉら…イッちゃって下さい、我慢しないで出しちゃいましょ♪…どろどろザーメン、ぜぇんぶ自分のお顔にぃ♪」
橙の言葉がとどめとなり、重たい白濁を吐き出す男。体勢のせいで、それは全て顔の麻布へべったり張り付いた。
一度の射精の後も、尻穴への刺激は終わらない。射精中も奥を尻尾で、ぐりぐりと圧迫刺激していく。
それに合わせて押し出されるように、粘液が搾り出されていく。射精が終わる頃には、麻布は白く染められていた。
恐らくその中は、己の吐息とその汁で、生臭さで満ちているに違いなかった。
――
「…藍様、この人の足、抑えて貰えますか?」
私は静かにその願いを、自らの尾を使って叶える。
しゅるしゅると両足へ尾を絡め、その脱力している足を吊り上げ、広げさせる。
仰向けの状態で足をVの時に広げられ、雌の股を顔面に押し付けられる男。
「雌二匹に囲まれて…男冥利に尽きるだろ?…嬉しいだろう?」
返事はなく、ただ先ほどの射精の疲れを息で表す。

橙は膝立ちで、露わになった己のペニスを手で扱いている。
さっきまでの子供の顔が嘘のように、その目はぎらついて、早く目の前の穴を貪りたいと叫んでいた。
「お前…これから何されるか分かるかい?…とってもとっても、気持いいと思うぞ♪」
橙がその先端を、肉穴に当てる。そして、私の言葉の先を続けていく。
「これからあなたのおしりを…朝が来るまでの間、お便所にしてあげます♪」
そして…その唾液まみれの尻に、凶悪な肉棒が突き入れられた。
今日一番の反応で、体を仰け反らせる。そのせいで麻布の精液が下着越しにべちゃ、と当たった。
「こらこら…私はお前が暴れないようにしてただけなのに…下着まで汚されちゃ、私も躾を手伝わざるを得ないなぁ♪」
足を押さえていない尻尾をペニスへ集め、ふんわりと包み込む。
もみくちゃの状態で見えなくなったペニスは、橙の動きも相まってぶるんぶるんと暴れていた。
その度に無理やりペニスがふさふさの毛に押し付けられ、さらなる快感を強制される。
「後ろは雌みたいにごんごん突かれて、前は尻尾で撫でられて…それでも可愛く鳴いちゃうんだな、お前は♪」

初めは歯を食いしばり我慢していたであろう喘ぎも、最早隠せなくなってきていた。
尻を玩具にされ雌のように喘ぐ姿が――。
「女の子みたいで可愛いですよぉっ♪…おしりもきゅうって締め付けてぇっ♪ふわぁあぁんっ♪」
橙に快楽の頂点が訪れる。ぐっぽぐっぽと大きく振っていた腰を小刻みに震わせ、今度は男の尻穴に精液を注ぎ込む。
ぷるぷるの、液とも呼べるか怪しい塊が尻から下品な音を立てて溢れていくのがわかった。
「さぁて、こっちも搾ってやるぞ♪」
もみくちゃの尻尾を、更に激しく絡める。射精した後も腰を振っている橙の追い打ちも相まって、すぐに毛の中へ精が吐出されていった。
うちの式より薄いさらさらの精。その汁に、雄としての格が知れるなと、徴笑が出てしまう。
「藍さまぁっ…まだまだ、お便所したりないですぅっ…♪」
「…まだまだ、いっぱいどぴゅどぴゅしていいぞ♪…朝はまだ、来ないからな…♪」
がらり。…あ。
そこには、地底の鬼も真っ青な怒りの顔の我が主人。
「あんたら…そんなに盛りたいならよそでやれぇっっっ!!!」
…そのまま全員全裸で外に放り出されて、皆揃って風邪引いた。

編集にはIDが必要です