忘却からの帰還〜Intelligent Design - 自然選択をめぐって
インテリジェントデザイン概説
>自然選択をめぐって,
STSとしてのインテリジェントデザイン
自然選択をめぐって
「小進化はあっても、大進化はない」という古典的な創造論の主張に従い、インテリジェントデザインの父たる法学者Phillip Johnsonは、「自然選択と突然変異による進化」を否定する。
Phillip Johnsonは自然選択を否定しないが、自然選択と突然変異による進化は否定する
一方、若い地球の創造論は、今では、自然選択による種形成は創造論だと言う。これは、ノアの箱舟に搭載した動物たちから、現在の多様な生物群を創りだすための都合による。
創造論における自然選択による種形成
若い地球の創造論にとって利己的遺伝子は脅威ではない
若い地球の創造論が「聖書の記述を科学的に説明する」というSF考証な方向に歩んでいるのに対して、インテリジェントデザイン運動は政治運動であり、STSである。このため、ノアの洪水の辻褄わせなどよりも、別なところに関心があるようだ。たとえば、「自然選択という考え方」そのものが社会に有害だと論じる。
Richard Weikartは自然選択という考えは人間の生命の価値を下げると言う
Benjamin WikerはSTS的に自然選択を否定する
John G Westの「科学の名による人間性喪失」
そのような立場からすれば...
自由放任主義に見えたダーウィニズム
そもそもキリスト教と自然選択は対立している
創世記の記述が否定されることよりも、自然選択そのものを理由に進化論に反対する創造論者たちもいる。これは神の存在証明のひとつである「デザインからの論」を自然選択が否定することによる。
Jason Rosenhouseの自然選択とキリスト教
Jason Rosenhouseの自然選択とカトリック
自然選択をデザインとみなさないための定義
「現実化・除外・仕様」というデザイン推論でデザインだと結論されるもの"リアルデザイン"だけではない。であるなら、デザイン推論で言えることは「わからない」だけであると、Wesley R. Elsberryは指摘する。
自然選択もデザインとみなされる by Wesley R. Elsberry
自然選択と保守
福祉についての社会的ダーウィニズムと保守の違い