聖書を論拠とする否定論には、創造論と気候変動否定論がある。創造論はまさしく創世記の記述を論拠とするが、気候変動否定論も同じく創世記を論拠とすることがある。たとえば、共和党John Simkus連邦下院議員や共和党Mike Bearミネソタ州下院議員は創世記8章21-22節, 9章8-16節などを挙げて、
気候変動、特に海面上昇を否定する。
主は宥めの香りをかいで、御心に言われた。「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも/寒さも暑さも、夏も冬も/昼も夜も、やむことはない。」 (創世記8章21-22節)
さらに、レビ記20章13節にからんで、
HIV否定論(HIVはAIDSの原因ではないという主張)に連鎖することがある。インテリジェントデザインの父たるPhillip Johnsonや、アンチゲイでも有名なAmerican Family AssociationのBryan Ficherはその例。
女と寝るように男と寝る者は、両者共にいとうべきことをしたのであり、必ず死刑に処せられる。彼らの行為は死罪に当たる。(レビ記20章13節)
科学のレイヤーでは何の関係もない、創造論と気候変動否定論とHIV否定論が、聖書を介して連鎖する。