仙人になる法
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前著『仙人入門』を書いたところ、多くの読者より、お便りを戴いた。なかには、何を言いたいのか解らないような、一見感想文風なものもあったが、大多数は、疑問点やさらに細かい点に対する質問だった。
また、手紙をくれた読者の多くは、ヨーガ・密教・拳法・針灸などにも多少とも知識や興味のある方々であった。そして「気」を具体的に感じたいとしきりに訴えていた。
著者は、初めに『仙人入門』を書いた時、どれだけ「気」について解ってもらえるかと、おそるおそるだったのだが、そんな危惧は不要なほど、みんな「気」についてよく了解していた。
ただ、実際に「気」を感じたり、回したりすることになると、仙道以外の修行法は、あまりにも難し過ぎると訴えられた。
『仙人入門』は、この点「気」について分かりやすく書いてはいるのだが、何しろ初めてのことであり、あれもこれもと欲張って載せたのがたたったのか、気を回すことについてやや詳しさ、具体性に欠けるとの御指摘もあった。
そこで、しかたがないから仙道をやろうと希望する方から質問が来るたびに、いちいち御返事を差し上げていたのだが、同じことばかり書くのにいささかうんざりしたので、大陸書房の方と相談したところ、それならいっそのこと、具体的に「気」を感じたり、回したりする方法だけを書いたらということになった。
『仙人入門』でも、極力現代化を心がけたが、この本では、思い切って完全に現代的な立場から仙道修行を見据えて書いてみた。ただし、我々の拠所とする科学や生理学自体、まだ、こうした分野に関して無力なくらい手が及んでいないので、どうしても現代的に言い表せないものは、そのままの名称を用いた。それでも謎のものとは見ず、今の科学からみるとこの辺に連なるのではないかというような書き方で補っておいた。
さて、この本は、何はともあれ実用ということだけを目指した。『仙人入門』についで、また自画自賛で申し訳ないが、今までのところ、日本では、これほど詳しく「気」の巡らし方(つまり周天法)について書いた本は出ていない。おそらく、仙道についてまったくの素人の人でも、初めから順を追って修行していけば、必ず「気」を回せるようになるはずだ。一応、この本では、段階を踏んで修行が進むような書き方をしているが、最後までいかないうちに「気」を感じたり、回したり出来るようになる。
というのは、いくつかの章の訓練は、それぞれが中国では、一門一派の修行法であるからだ。
参考までに、それを挙げてみると、
・誰でも「気」を感じられる
・仙道生理学
仙人強精法とそのコントロール
(以上二つは関連したもの)
・呼吸法のマスター
・仙人になるプロセス−−周天法
(前の三つの修行法のまとめに当たる。どれか一つから入ることも可能だし、三段階を経て到達してもよい)
四番目にある「仙人になるプロセス」を除いた三つは、それぞれ一つだけでも独立できるほどの修行法である。だから、一つの段階をマスターしただけで「気」を感じたり、回したりできるようになるのも当然である。
だから三つを組み合わせ、それぞの段階を踏んでいけば、おおかたの人が仙道をマスターできるというのも嘘ではない。休まず、あせらず一つ一つの章をマスターし、注意をよく読めば、十中八、九「気」を巡らせるようになるはずだと著者は信じている。
最後に、仙道の科学化・実用化に多大の理解とアドバイスを戴いた大陸書房の編集部の方にお礼を申しておきたい。
仙人へのアプローチ
誰にでも「気」はつかめる
仙道の生理学
仙人強精術とそのコントロール
仙道修行環境の科学化
呼吸法のマスター
仙人になるプロセス――周天法
広がりゆく気の世界
あとがき
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前著『仙人入門』を書いたところ、多くの読者より、お便りを戴いた。なかには、何を言いたいのか解らないような、一見感想文風なものもあったが、大多数は、疑問点やさらに細かい点に対する質問だった。
また、手紙をくれた読者の多くは、ヨーガ・密教・拳法・針灸などにも多少とも知識や興味のある方々であった。そして「気」を具体的に感じたいとしきりに訴えていた。
著者は、初めに『仙人入門』を書いた時、どれだけ「気」について解ってもらえるかと、おそるおそるだったのだが、そんな危惧は不要なほど、みんな「気」についてよく了解していた。
ただ、実際に「気」を感じたり、回したりすることになると、仙道以外の修行法は、あまりにも難し過ぎると訴えられた。
『仙人入門』は、この点「気」について分かりやすく書いてはいるのだが、何しろ初めてのことであり、あれもこれもと欲張って載せたのがたたったのか、気を回すことについてやや詳しさ、具体性に欠けるとの御指摘もあった。
そこで、しかたがないから仙道をやろうと希望する方から質問が来るたびに、いちいち御返事を差し上げていたのだが、同じことばかり書くのにいささかうんざりしたので、大陸書房の方と相談したところ、それならいっそのこと、具体的に「気」を感じたり、回したりする方法だけを書いたらということになった。
『仙人入門』でも、極力現代化を心がけたが、この本では、思い切って完全に現代的な立場から仙道修行を見据えて書いてみた。ただし、我々の拠所とする科学や生理学自体、まだ、こうした分野に関して無力なくらい手が及んでいないので、どうしても現代的に言い表せないものは、そのままの名称を用いた。それでも謎のものとは見ず、今の科学からみるとこの辺に連なるのではないかというような書き方で補っておいた。
さて、この本は、何はともあれ実用ということだけを目指した。『仙人入門』についで、また自画自賛で申し訳ないが、今までのところ、日本では、これほど詳しく「気」の巡らし方(つまり周天法)について書いた本は出ていない。おそらく、仙道についてまったくの素人の人でも、初めから順を追って修行していけば、必ず「気」を回せるようになるはずだ。一応、この本では、段階を踏んで修行が進むような書き方をしているが、最後までいかないうちに「気」を感じたり、回したり出来るようになる。
というのは、いくつかの章の訓練は、それぞれが中国では、一門一派の修行法であるからだ。
参考までに、それを挙げてみると、
・誰でも「気」を感じられる
・仙道生理学
仙人強精法とそのコントロール
(以上二つは関連したもの)
・呼吸法のマスター
・仙人になるプロセス−−周天法
(前の三つの修行法のまとめに当たる。どれか一つから入ることも可能だし、三段階を経て到達してもよい)
四番目にある「仙人になるプロセス」を除いた三つは、それぞれ一つだけでも独立できるほどの修行法である。だから、一つの段階をマスターしただけで「気」を感じたり、回したりできるようになるのも当然である。
だから三つを組み合わせ、それぞの段階を踏んでいけば、おおかたの人が仙道をマスターできるというのも嘘ではない。休まず、あせらず一つ一つの章をマスターし、注意をよく読めば、十中八、九「気」を巡らせるようになるはずだと著者は信じている。
最後に、仙道の科学化・実用化に多大の理解とアドバイスを戴いた大陸書房の編集部の方にお礼を申しておきたい。
仙人へのアプローチ
- 実用仙道のすすめ
- 仙人の実像
- 内丹法の起源と小周天の発展
- 仙道から科学気功法へ
- ヨーガと仙道
誰にでも「気」はつかめる
- あなたも気を感じられる
- 針灸の得気と仙道の気
- 気をつかむ実用訓練
- 手足は気の出場所
- 体の中に瞬間的に流れる気
- 意識の客観化
- 科学的手のひら治療とそのマスター
- 周囲の環境から気を取る訓練
仙道の生理学
- 陽気発生のメカニズム
- 仙道ボディバランス学
- 筋肉と気の流れ
- 背骨は気の通路
- 背の三関調整法
- 修行の姿勢分析
仙人強精術とそのコントロール
- 性欲増強学
- 下腹部強化訓練
- 肛門による精力コントロール
- ヘソ下の”ツボ”の効果
仙道修行環境の科学化
- 修行の場所と気の感応
- ストレス環境から気を守る
- 季節と修行効果
- イオン学説と仙道
- 自分自身がイオン発生器
- 近代文明がもたらすストレス
- 地磁気の狂う時
- 大地の気のひずみを探る
- ストレス因子をはじき飛ばす
- 異性と修行
呼吸法のマスター
- 外呼吸と内呼吸
- 俗人と仙人を結ぶ呼吸法――調息
- 呼吸法の環境づくり
- 意識の集中と五感の制御
- 武息による陽気の発生
- 無意識の呼吸――文息
仙人になるプロセス――周天法
- 周天法の生理学
- 気にはいろいろな巡らせ方がある
- 下腹に起こる熱エネルギー
- 尾骶骨が熱くなる
- 背筋に上がる熱湯?
- 頭に登った陽気の種々相
- 任脈から陽気を降ろさせる
- 丹田に戻った陽気の処置
- 全身に気を送る
- 意識だけで体に気を巡らす
- 小周天ができたあとの問題点
- 台湾における小周天修行の実際
- 陳信夫君の小周天修行日記
- 私の静坐体験――甘健華
- 二日間で小周天を完成させた若者
広がりゆく気の世界
- 人体は気の発生器
- 相手の気に感応
- 自然の気との交換
- 四次元世界とのドッキング
- 手のひらのオカルトへの応用
- 止むことなきエクスタシー
- 陰陽・太極の世界
あとがき
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