「梅子、くるか?」
布団の右端を持ちあげて信郎が声をかける。
「ん」と返事をすると梅子は50センチ隣にある温かい場所にもぐりこんだ。

信郎は梅子の身体を抱き寄せると自力ではなかなか温まらない梅子の両足を自分の足で挟み、いつものように温め始めた。

「ちっとはあったまったか?」
「うん。ありがと。ノブはいつでもあったかいね。」
「お前の足がこんなに冷たいなんて結婚するまで知らなかったよ‥」
「うん。私もノブ腕の中がこんなに温かいってこと知らなかった。ノブと結婚してよかったわ〜」
「おいおい、俺は湯たんぽかよ(笑)ま、いいか。今日も身体の芯から温めてやるよ」

2人はクスクス笑いながら唇を重ねた…

<終>

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