歌刀戦記非公式Wiki

日計家は忍者の家系でもあったが、それと同時に爛れた一族でもあった。
永代、久遠の父、遼遠(りょうえん)もまた優れた忍の一人であると同時に、不倫を繰り返し妻に暴力を振るうような父親でもあった。(性格由来なのか、精神的な病なのかは不明)
実際のところ、跡継ぎとなった永代が母親から生まれたという保証もないのだ。(証拠として兄弟の血液型が遺伝学的に一致していない)

父の暴力から逃げるために兄弟でよく行動し、久遠は永代のことを「あにさま」と慕っていた。しかし厳しい父親の教えによって二人は武術を磨き、知恵を深めたため、将来を期待されてきた。
それは親族の重圧でもあった、日計家の宗家でもあった遼遠の息子たち、その期待と責任の重さに嫌気が差した久遠は軍学校卒業と同時に家を出る。
一人残された永代は、他界した父の後を継ぎ当主となる。

東国の情勢の悪化により、軍の参謀として戦争に参加。家のコネも使って若い年齢で上り詰める。
師匠、信楽六万から軍略外交等の術を学び、軍師となったが、親族の風当りは冷たい。何故なら跡継ぎが生まれないのだ。
嫁いだ一人目の女は戦死、二人目は出産時に母子共に死去。

結果精神を完全に病んでしまった永代は、家の事情を無視し、「久遠を『妹』とし、『彼女』と婚姻する、そして日計家を終わらせる」という狂気に満ちた野望を抱く。
西国の完全なる制圧と共に、流浪の身となった久遠を手中に収める。彼の人生の目標が定まった瞬間であった。