ウヨペディアは、日本の國體の神話や歴史や思想を巡る、言説や人物や事件に関する特科事典(電網上日本版國體事典)です。本wikiは、その普及版になります。

(しゃ)。

本来の意味

示偏は信仰対象や神祭儀礼に関することをあらわし、土旁はそのまま土地の意味である。シャは後世に変化した音で、古くは「土」と同じト[to]に近かった。「それぞれの土地ごとの守護神」または「それぞれの土地そのものの神格化」を意味し、日本でいう「産土神」に相当する。古代シナでは、農業神である「禝」とセットで祭祀され、「社禝」と称された。

「社」の信仰は、後世「土地公(とちこう)」「城隍爺(じょうこうや)」の信仰へと変化していった。この時期は一説には三世紀頃ともされるが、確かではない。用語としての「土地公」「城隍爺」の出現が三世紀であっても、現在の道教にみられるような「土地公」「城隍爺」になってしまったのは、仏教建築や仏像美術が庶民階層にも広く認識されるようになってからで、隋から五代十国にかけての時期、つまり道教の成立と同時期であろう。

「土地公」は「土地神」「土公神」ともいい、いわゆる産土神である。ただし「土公神」といった場合だけは、陰陽道におけるまったく別の神と同名なので注意が必要である。「城隍爺」は「城隍神」ともいい、城郭都市の中で祭られる産土神である。「土地公」と「城隍爺」の違いは、担当区域が都市か村落かの違いで、本質的な差異はない。

派生した意味

神(=特定の理念)を祀ったところで人が集まる、または人が結集するため神を祭る(=理念を立てる)、または人が集まっている結果そこに神が祀られる(=理念が生じる)。このことから「結社"association"」とか「社会"society"」の概念の翻訳語として使われた。

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