未定
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ケイタイの着信音が鳴った。
もう夜中の12時近い。美也子の電話にして
は、時間が遅すぎる。私はいつになく心の片
隅になにか消化しきれないものを感じながら
中途半端な眠りに落ちた。
去年の秋、行きつけのコンビニに新しい女
子店員が来た。以前勤めていたのは若い男性
だったが、客に対する応対があまり得意じゃ
ないようで、客からよく文句を言われていた。
私もあまり愛想よく振舞うのが苦手なので、
彼にはある程度の同情心もあって、文句をい
う事はなかったが、競争の激しい業界故に恐
らく長続きしないのではと思っていた。
思ったとおり、およそ2ヶ月程で彼は失脚し
そして新しい彼女の登場となったわけである。
このコンビニの近くには、某会社の男子寮
があって、客の多くは若い独身男性である。
必然的に彼女に注がれる視線は俄然熱い熱を
帯びるものとなった。しかし、なにを隠そう
私自身も好奇心を持つ1人になってしまった
のである。
2006年09月20日(水) 16:04:42 Modified by abc160409