ザ掲示板・円板で合計400スレ以上続いている「CRP雑談(旧・アニキャラになりきって雑談)」に関するWikiです。

契血氏族(Promised Blood Clan)

「虚空そのものの名のもとに剣を取る者は幸いである。彼の者は真に死ぬことはないからだ。もし約束の日がいまだ来たらずとも彼の者の名は後に続く者たちの心と記憶に英雄として刻まれることだろう。そして一度幸いなる夜明けが訪れたならば、彼の者は尊母と共に真の合一を果たす」

「契血氏族」「PBC」とも呼ばれるインキュベーター型魔法少女を中心とする所謂魔法少女クランの一種で、現在は大規模な魔術的テロ組織や魔術カルト等として扱われる。
PBCのトレードマークは赤地に白で描かれた牙の生えた口(之は契血盟約時代の物をベースにしている)だが実際には牙に当たる部分がティラニッドを現す巧妙に偽装された「無脊椎の竜」となっている。
構成員はトレードマークの描かれたバンダナで口元を覆ったり、腕に巻きつけたりする他、タトゥーとして体に彫る者もいる。

契血盟約時代と訪れた変化

元々は二木市に存在する魔法少女グループであり異種族を中心とした貧民窟を抱える二木市はその不安定な情勢からインキュベーターと契約する少女が多く、更にとある事情から狩りの対象である魔女が減少
後に血の惨劇と呼ばれる多数の犠牲者を出した過激な抗争が勃発する。事件後一部の生存者達によって契血盟約の前身である魔法少女クラン「Promised Blood(プロミストブラッド)」が結成され
インキュベーター型魔法少女にとって唯一の安息地と言える自動浄化システムを持つ神浜市に侵攻。以後神浜市に存在する複数の魔法少女クランを巻き込んだ抗争に発展し市内は大規模な騒乱状態となった為
扶桑皇国超常現象対策科が出動し之を鎮圧した。その後神浜市の魔法少女抗争は沈静化したものの、元々武闘派路線のプロミストブラッドは超常現象対策科の調停を拒否
その後も散発的に他の魔法少女クランや治安維持部隊へ攻撃を行った。之は元々プロミストトブラッド構成員の大半が殺人を含む何らかの犯罪行為に手を染めた
所謂「バンディッチ」である事が大きく、並行して行われた更生等の事業も上手くいかなかった模様。
この頃から組織に大きな変化が見られる様になった。最大の変化は「大人の構成員」でありプロミストブラッドは当然魔法少女によって構成される組織であり
何らかの利益関係から大人の協力者が居る事はあってもメンバーとして加入する事は稀であった。大人を含めた構成員の中には扶桑皇国内異種族のみだけでなく
東南アジア系を中心とする外国人魔法少女も多数存在し、クランの規模は拡大していき現在の「契血氏族」「Promised Blood Clan」と名乗る様になる。
之に対して危機感を覚えた扶桑皇国政府は超常現象対策科に契血盟約に対する一斉検挙を命令。既に内偵を進めていた複数のアジトへ部隊を派遣するも
強烈な抵抗にあい契血盟約の解体を目的とした一斉検挙作戦は失敗に終わった。しかしその際突入部隊を襲った「怪物」と複腕の構成員の死体からある程度PBCの内情が判明する。

契血氏族の誕生

契血盟約は虚空の彼方より来る厄災「ティラニッド」の先遣隊であるジーンスティーラーによって汚染されていたのだ。生命体の宿敵とも言えるティラニッドの先兵たるジーンスティーラーは
その惑星の知的生命体の遺伝子を汚染し、汚染個体群による「ジーンスティーラーカルト」と称される組織を作り上げ、最終的に本隊であるティラニッドの侵攻を援助する。
だがこれには疑問点もある。まずティラニッドの存在が地球で殆ど知られていない様に(魔導諸国評議会や次元世界連合等と繋がりのあるごく一部の組織は認知しているかもしれない)
ティラニッドが地球圏に襲来した事も、ティラニッドを認知している星系や世界との航路も無い為、契血盟約のジーンスティーラーははぐれ個体と思われる(とは言え理論上一体でもいれば浸食は可能)
しかしその一方で契血盟約はジーンスティーラーカルトの特徴と一致するにもかかわらず、完全に支配されておらず人間(魔法少女)の意思が強く存在する。之は今までに例のないケースである。
之には願望実現型の魔法を行使した為(インキュベーターと契約する際の願い)元々魔法少女は純粋な魔力を持つ少女等ではなくでなくインキュベーターと呼ばれる
エイリアンによって改造されたアボミネーションであり、その為ジーンスティーラーによる遺伝子汚染と合わさり突然変異を起こした等諸説あるが実際の所は全く分かっていない。
バンディッチのクランとジーンスティーラーカルトのハイブリットとも言えるPBCは、疫病の如く深く広く浸透していき今では扶桑皇国だけでなく諸外国にも構成員や支部が存在するまでになった。
世界情勢が不安定な昨今、貧困層を筆頭とした社会的弱者、犯罪者や無政府主義者、破滅主義者等PBCの予備役と呼べる存在は世界中に無数に存在しているからだ。
普段は羊の皮を被った狼の如く忠実な市民を装い労働や学問に取り組んでいるPBCの構成員達だが、ひとたび命が下ればまるで隠れた巣から湧き出る虫の様に現れ
時に数千規模の群衆となって暴動、略奪、地元統治組織への叛乱を起こし、時に闇の中を異形の「同胞」と共に蠢き、要人暗殺やインフラ等への破壊工作を行う。
PBCの特徴の一つとして転移魔法に類する移動方が存在し、プロミストブラッド時代から長距離を自由に往来していた(之も正確な方法は判明していないが、単体で瞬間移動等は出来ない為ポータル的な移動法と思われる)
当初プロミストブラッドが目指していたのは神浜市の魔法少女抹殺、浄化システムの奪取と独占のみだったが、今ではそれを妨害する扶桑皇国の体制打倒を掲げる様になった。
その為中国・大華やロシア・オラーシャの右派勢力から軍事的支援を受けており、重武装化も進んでいる。そしてこれは自分達の存在自体を政治的駆け引きの道具にする事で手出しする事を難しくした。
しかしPBCが大国の思惑通りに動くはずもなく、上記の様に接触者を経由して逆にメート(トモダチとも呼ぶジーンスティーラーカルトの同胞への呼称)を増やしている。
契血盟約という名前の由来は元々プロミストブラッドが敵対していた魔法少女同士、互いに血を啜って盟約を交わし結成されたことに由来する。しかし現在では遺伝子汚染によって全員が「同じ血」を持つ為
「契血氏族」と呼ぶ方が正しいとも言われており、地球圏においてジーンスティーラーに対する危機的意識の欠如、そして元々が魔法少女クランだという事もあって軽んじられる事が多いが
その契りを交わした血は世界そのものを喰らう破滅的存在の先兵の物であることを忘れてはならない。

契血氏族分派

錆びた牙「ラステッドファング」
錆びた牙(ラステッドファング)はPBC(契血氏族)の分派の一つだが通常のジーンスティーラーカルトの様にパトリアークは存在せずあくまでPBCの一派に過ぎない。
主にユージア・オセアニア大陸に展開する錆びた牙はあらゆる存在は時と共に滅ぶと信じており、この銀河の不公正なる法則を生き延びる事をその目的としている。彼らの肉体もまたその哲学と同様に堅固だ。
彼らは物質的な富には注意を払っておらず、ぼろ布やすり切れた皮服に身を包んでいるが、しかしその肌やその下のキチン質は重厚なる木材のように頑丈である。
錆びた牙はユージア・オセアニア大陸における長らく続いた大陸内戦争や隕石衝突による「ユリシーズの厄災」によって生まれた難民等を母体として生まれた。大陸内戦争終結後も続くエネルギー不足や
戦争不況による爪痕は大きく、未だに多くの難民達はろくな住居や食料、仕事にもつけず僅かな合成配給食と「空の欠片」と呼ばれるユリシーズの破片から採掘出来る希少鉱物、廃棄された兵器の残骸や
廃墟と化して放棄された市街地等の発掘(盗掘)でしのいでおり、こうした状況はジーンスティーラーカルト感染の好条件で、当初は緩慢にそして加速度的に感染は広がり「錆びた牙」と呼ばれる分派は誕生した。
錆びた牙は定住地を持たずユージア・オセアニア大陸を転々としており、大陸各国の復興した都市部ではなく現在も尚荒廃した外苑の荒地をバイクや自動車等を使って採掘やジャンク品のリサイクル業を続けており
こうした成果は通常の業者や闇市場(ブラックマーケット)通じて取引される。そしてその成果の僅かな取り分を自分達の勢力拡大(来るべき蜂起の為の武装等)にあてる。
「ローグトレイダー」等とも呼ばれる勤勉な自由開拓者という偽りの身分で人間を欺き、錆びた牙はユージア・オセアニア大陸各地を転々としながら少しずつ勢力を拡大している。
貧しく乱雑な外見にもかかわらず錆びた牙の狂信者は恐るべき敵であり、彼らは数週間も飲まず食わずで過ごし、過酷な環境で倦む事なく働き、あるいは攻撃を受けても怯む事はない。
錆びた牙という名前の由来は彼等は服装だけでなく扱う兵器や車両すらボロボロに荒廃し"何か"に浸食された状態であり、そしてハイブリッドが触れた金属はまるで数十年の時を一気に過ぎたかの様に錆びてしまう。
それだけでなくメイガスと呼ばれるウィッチが手をかざし、兵器や車両を単なる腐食したスクラップに変えている映像が存在する。超常現象対策科やエルジア国家情報監視総局の調査により
おそらくティラニッドそのものから発生したナノ生物の寄生体を宿している事が判明した。金属を宿主とする貪欲な不可視の捕食者はEカーボンやチタニュウム合金の装甲すらも数分の内に食い尽くしてしまう。
錆びた牙の虚無主義者達は全てを腐らせ錆びつかせ、朽ち果てた先にこそ「真なる魂の解放」が到来すると固く信じているのだ。

契血氏族構成員

汝の甲殻に純潔の軟膏を塗布せよ。そしてその鉤爪に敬意を込めて口づけせよ。しかしその時呼吸をしてはならない。定命なる不徳によってその神聖なる霊気を乱してはならぬ。内に眠りし竜と<星々の母等>の交信を妨げぬよう、久遠の聖歌を静かに唱える事。そして戦いの時来たらば、恐れる事無く尊母に従うのだ。異種族的純血故に汝は尊母様を除けば最も虚空の心理に近い存在なのだから。

ジーンスティーラー


ジーンスティーラー事学名コルポラプトル・ホミニス/イルムガリ(イルムガリは初めて接触した惑星からつけられた。ただし現在は通称の方で呼ばれる事が殆ど)は怪奇この上ないエイリアンであり
名前の由来は潜伏した世界の知的生命体に対して遺伝子汚染を起こして繁殖を行う事に由来する。「ティラニッド」の下位個体の一つだがティラニッドは通常ハイヴマインドと呼ばれる
集合意識によって統一されているのに対し、ジーンスティーラーは下位個体でありながら自我と知性がありまた高いテレパシー(精神感応)能力を持ちジーンスティーラー間での意思疎通が可能な他
遺伝子汚染によって生まれた犠牲種をテレパシーで制御する事が可能。それによりティラニッドの下位個体としては異例の戦術を駆使した戦闘を行う事
同時に集合艦隊(ハイヴフリート)と呼ばれるティラニッドの本隊と独立した行動を可能としている。狭い通気口や真っ暗な地下等の閉鎖空間等でも難無く活動出来る等高い潜伏能力を持ち
この為ティラニッド本隊の尖兵として偵察や斥候、攪乱工作や潜入工作を行う役目に担っている。
ジーンスティーラーは比較的強固なキチン質の外殻で要所を守り、鍵爪のある足で常に前傾姿勢で行動し、大きな肩からは四本の腕が伸び突き出た後頭部と牙を持った長い顔には鋭い目が光る。
この大きく球根状に膨れ上がった頭部には異常なサイズの脳が存在し、之によりジーンスティーラーは驚異的な環境適応能力とその獰猛な外見からは想像が難しい高い知性を併せ持つ。
武器にもなる長く鋭い舌には産卵管が存在し、之を知的生命体へと侵入させ小さな胚性生物を注入、体内に寄生させ遺伝子汚染を引き起こす。
大きな肩からは四本の腕が伸びその内二本は人間の様な指が存在し、もう二本の腕にはレンディングクローと呼ばれる強力な鍵爪がついており。時折より強力なサイジングタロンと呼ばれる
鎌状の爪を持つ個体も存在し、どちらもPAやSAA等に使われる特殊合金や軽装甲車両の防御装甲をも容易く切り裂く事が出来る。また指の生えた腕は簡単な機械等を操作可能。
ハイヴフリートで製造されたジーンスティーラー個体群の中で最も古く強い個体が「ブロッドロード」と呼ばれ、ブロッドリンクと呼ばれるテレパシーで群れを統率する。
本来であればティラニッド種はハイヴフリートで製造されない限り増える事は無いのだが、事ジーンスティーラーに限っては遺伝子汚染された犠牲種が世代を重ねるにつれ
およそ第五世代辺りで純粋種(ピュアスレイン)と呼ばれるハイヴフリートで作られるのと全く同じジーンスティーラーが生まれる。

パトリアーク

ジーンスティーラーカルトの中心となる個体であり、その惑星や世界における遺伝子汚染の根源。カルトにおいては文字通り一族の尊父や尊母として崇められている。
単なるジーンスティーラーの一個体に過ぎなかったパトリアークは、何らかの方法でこの世界にやってきた後、暗闇の中へ消えて姿を隠し、新しい世界について学びつつ知的生命体を攫い
「口づけ」と呼ばれる遺伝子汚染を行い、ジーンスティーラーカルト創設の第一歩を踏む。こうして支配下の犠牲種が増えるにつれパトリアークは群れのボスにふさわしい優位性を示す様に
体は膨張し鍵爪はまるで剣の様に鋭く長く伸び、更に肉体だけでなく知能も向上する他、その肥大した頭部には奇怪なテレパシーエネルギーが満たされている。
耐性の無い生命体であれば遺伝子汚染せずとも支配出来る程の強力なサイオニック能力を持ち、パトリアークは通常のジーンスティーラーに比べてあらゆる面で優れた能力を持つ。
またたとえパトリアークが失われる事があっても、純粋種のジーンスティーラーから新しいパトリアークが誕生する為、カルトにとって忌むべき事であっても致命傷には至らない。
契血氏族においても当然パトリアークは存在し本来はそのパトリアークによって契血氏族は統率される筈だが、現在までの所契血氏族のパトリアークは存在が確認されていない。

コンタギー

「宿主」や「犠牲種」とも呼ばれるジーンスティーラーの「口づけ」によって遺伝子汚染を引き起こした知的生命体。コンタギーは遺伝子汚染により徐々に精神に異常をきたし
やがてジーンスティラーを増殖させるための奴隷と化す。外見的には青痣や薄藤色の斑点が生じる以外は大きな変化は無く、汚染前の記憶や人格等も継承しているが
実際には既に別種(ジーンスティーラー)化してしまっているといっても過言ではない。コンタギーは主にジーンスティーラーカルトを創設し、あらゆる手段を使って同じ種族を集め
自分達同様遺伝子汚染させることで「トモダチ」を増やす事、そしてもう一つコンタギー同士繁殖活動を行い子供を作る事を主な役割としている。
しかし契血氏族においては既に第五世代のピュアスレイン・ジーンスティーラーが確認されている事から、通常のジーンスティーラーカルトとは違い
コンタギー事態がハイブリッド化していると考えられている。

アコライトハイブリッド


犠牲となった知的生命体とジーンスティーラー(ティラニッド)の混血児。アコライトハイブリッドはその中でもジーンスティーラーの容貌が色濃く反映されており
球根状の大きな頭部や唸る様な声。針の様な歯を持つ口、先端に鋭い双子爪が生えた腕、不完全な形状の尻尾、三本腕である等一目で見て犠牲種と違う生物である事が分かる。
彼等は概ね愚鈍かつ不器用であり犠牲種の武器(銃火器等)も扱う事や機械の操作、車両の運転等も不可能ではないが得意ではない。しかしアコライト事態の身体能力をも極めて高く
怪力に加えて跳躍力、脚力も優れておりその牙の生えた口やジーンスティーラーの如き三本目の腕に生えた爪はPAやSAA等の強化装甲服をも容易く噛み砕き、切り裂く。
耐久力も人間を遥かに上回りまたブロッドリンクによって契血氏族事態が一つの生命体として常に活動する為、知性に富む上位種が行動を指示する事で愚鈍さは補われており
以上の事からアコライトハイブリッドは極めて優れた戦闘要員であり、決して侮ってはならない存在である。
普段は洞窟や下水道等の暗く狭い空間に潜み、人目を避けながら契血氏族の為単純な肉体労働に従事している。

アコライトメタモルファ

このアコライトの変異種はティラニッド集合艦隊の到着、あるいは契血氏族が危機に陥った際に生まれる。己が体内の中で眠るティラニッド遺伝子が活性化し
武器となる四肢が変化を始め、時にそれは剣の様な長さと鋭利さを併せ持つ爪となり、時に岩や装甲板をも砕く鋏となる。唯一三つ目の腕のみはアコライト同様人間の形を残しており
それは機械を含む人間の精巧な機器を使用する為にある。そして喉には肥大化した球体腺が形成され、一瞬で金属をも溶かす生体酸で満たされる。アコライトメタモルファは擬態を捨てた
犠牲種である人間とティラニッドの完全なる融合体として生まれ変わり、その戦闘能力と適応性の高さは通常のアコライトハイブリッドの比ではない。
彼等は契血氏族内において尊母であるパトリアークから聖痕を授かった聖人として氏族内で崇拝される。

クロウラー・ハイブリッド

アコライト・ハイブリッドの変異種の一つでアコライトと違い三本腕ではなく胴体部から蜘蛛の様な関節肢の脚が一対存在し二足歩行ではなく四足歩行で行動を行う。
元々アコライトは身体能力に優れていたがクロウラーの四足歩行は非常に素早く加速した普通自動車に追いついて捕りつくと言ったケースも報告されており
更に天井や壁に張り付いて自在に動く事も可能。また吐糸管が存在し蜘蛛の様に糸を吐く事も出来、之は粘度、引張強度等が通常の蜘蛛の糸に比べて非常に高く
離れた位置にいる相手を絡めとったり、事前に設置する罠やその強度を生かした高所における移動手段等にも用いられる。ジーンスティーラー因子の影響下でありながら
こうした非常に指向性を持たせた変異から契血氏族がB.O.W.の様に「後から作り上げた」存在である可能性が高い(特にB.O.W.も運用している事からこの説は濃厚と言えるだろう)
ただしアコライトと違い知能はある程度あるものの、複雑な機械の操作や銃火器等の武器を運用する事は出来ず、契血氏族内において斥候、偵察、暗殺、待ち伏せ等の役割を担う。

ネオファイトハイブリッド

ネオファイトは直立姿勢を取る様になりほぼ犠牲種と相違ない外見と能力を有し、また頭脳はより賢く犠牲種の社会へ浸透し権力の座等重要なポストに就く事を主な役割としている。
またサイオニックや魔術等の高い適性を持つ事が多く契血氏族においても指揮官等の要職に就く事が多い。ただしアコライトハイブリッドに比べ身体能力は劣っており
その為戦闘時は高い知性を生かして人間用の銃火器や装備等を巧みに扱い、或いはサイキックや魔術を用いて同胞たるアコライトの後衛を務め、インフラ等への破壊工作を行う。
彼等は皆極めて勤勉かつ優秀で悪環境であっても不平不満を漏らさず、常に犠牲種の社会において「模範的存在」である様務めておりそれ故重用されることも多い。
そうして彼等は緩慢にそして注意深く、犠牲種の社会において契血氏族の影響力を強めていき、来るべき蜂起の為資源や装備を備蓄していく。

ブロッド・ソルジャーズ

ジーンスティーラーカルトは犠牲種の社会へ浸透する際、警察組織や軍隊にもその魔の手を伸ばす。PBCはその性質が一般的なジーンスティーラーカルトと違い特にネオファイトハイブリッドの場合
通常の人間との判別が極めて困難であり、更にネオファイトがその性質上極めて勤勉かつ優秀である為適性検査を潜り抜けた場合単なる兵士としてだけでなく士官となり要職に就く事も多い。
こうしてPBCの浸透工作員は徐々に増え、小隊や中隊規模で丸ごとPBC化してしまうという事例も存在する。職業軍人であるブロッド・ソルジャーズは軍事教練を受け軍用兵器を操れるというだけでなく
蜂起の日まで苦心して正体を隠し、PBC蜂起の際"友軍の兵士"を背中から撃ち、所属する軍隊を裏切り、機甲部隊や機動兵器で構成される戦術機甲部隊すら転向させ真なる同胞とパトリアークの為に戦い
この突然の裏切りに対応出来る軍隊は組織の規模が大きければ大きい程困難になる事だろう。PBCはたとえ検疫や検査等の困難が待ち受けていてもブロッド・ソルジャーズを増やす努力を惜しまない。
何故なら圧政者から奪った銃や戦車は二つ分の価値があるからだ。即ちPBCは一つ得て敵は一つ失う。

アタラン・ジャッカル


ネオファイトハイブリッドで構成されるPBCの軽車両部隊。彼らは致命的な攻撃を行うのに最も良い位置を選択するための並外れた能力を有しており、オフロード用のバイクや四輪バギー等を用いて障害を飛び越え
複雑な地形を軽々と走破する。アタラン・ジャッカルは使用されていないトンネルや洞穴を五列横隊のままで突っ走り、他の車両と決して接触すること無く群れを成して狩りを行う。
各々がサイキック的に他者と接続されており、戦闘においてこの精神的紐帯は彼等をより恐るべきものにし、一つに繋がった群れとして戦闘を行う。 アタラン・ジャッカルの使う車両は特定の種類は無いが全ての車両が
強靭な構造と衝撃を吸収するサスペンション装置、様々な燃料タイプで稼働可能なエンジン、そして積載能力や補修道具等効率性を重視した改造、改良を施されており極めて機能的だ。
戦闘の際は密造された銃火器、採掘用工具、採掘用爆薬等を用いた高速一撃離脱戦法を行いサイキックリンクやハイブリットの高い身体機能と併せ単なる軽騎兵に留まらぬ戦力となる。
非戦闘時は豊富な鉱物や希少金属の鉱脈、放棄された兵器の残骸等を漁る採掘業や人的資源開拓の為の布教、物資輸送等の任に就く。

アベラント

ハイブリッドが誕生する過程で何らかの理由により発生した巨漢の奇形種。外見通りアコライトハイブリッド等を上回る圧倒的な力を持つアベラントだが、知能に関しては犠牲種の幼児或いは犬程度しかなく
契血氏族において役割を与える指導者達に盲目的に服従し、地下の奥深くでネットワークを構築する為のトンネル建設や地下洞窟等を掃除する等の単純労働に従事する。
戦闘時においては有り余る筋力を生かして採掘用機器を手に、敵のバリケードや防壁等を破壊し、驚異的な耐久力で銃弾の雨の中突進しカルトの敵を粉砕する。
こうした中特に優秀なアベラントはパトリアークの手によって、マインドワームと呼ばれる使い魔の様な生物を植え付けられより強力な「アボミナント」に変貌する。
この際ただでさえ強力だった筋肉や骨格等が異常に肥大化し、肉体はより頑強にそして力はより強くなり、こうした突然変異にも耐えるうる強い再生能力を併せ持つ。
純粋な強化種であるアボミナントは戦闘においてアベラントを引き連れて契血氏族の前衛に立ち、暴君と呼ぶにふさわしい力を振るう。

ケラーモーフ

「叛乱の象徴」「圧政を強いる独裁者と戦う英雄」としてPBCに"作られた"ハイブリッド。「メート」の最も良質な遺伝子血統から誕生し周囲の世界を詳細に知覚する超感覚的な力が与えられている。
ケラーモーフの捕食性の脳の中に存在する連射神経は超常的な反応時間を可能としスローモーションで動いているように見えている。強化されたフェロモン感覚と熱感知可能な視界は真っ暗闇の中でさえも精密射撃を可能で
一方で膨張した前庭腺が超人的な平衡感覚と筋肉運動の協同を与えている。 こうした複合的要素によりケラーモーフはずば抜けた射撃能力や近接戦闘能力を有し、並みいる敵兵士を次々と撃ち抜きPA等重装甲の敵であっても
装甲の隙間やペリスコープ等通常であれば狙うのが非常に難しい弱点を素早く正確に突く事が可能。PBCはその"英雄的活動"を確かな物とする為にケラーモーフに優れた装備を優先して配備する。
特に「圧制者殺し」(オプレッサーズ・ベイン)と呼ばれる拳銃は人間を凌駕したハイブリッド職人の手によって細心の注意を払って造り上げた逸品であり、完璧な質量バランスを持つこの銃は連射しても狙いがぶれることはなく
完璧に作られた照準器はケラーモーフの能力と併せ大軍の中の指揮官、敵兵器の弱点を見つけ出し、劣化トランスウラニウム弾はいかなる重装甲をも貫くという。

クラマヴァス

契血氏族の宣教師にして情報工作員であるクラマヴァスは民間のローカルネットワークから星間規模のギャラクシーネットワークに至るまで、時にウィルスを時にバックドアを仕掛けて通信インフラを「掌握」し
契血氏族にとってあらゆる「情報的優位性」を作り出す。平時であれば契血氏族の姿を圧政者(政府等対策機関)から欺き、盗聴やクラッキングで必要な情報を入手し、そして「メート」を作る布教活動を行う。
蜂起の際は積極的に通信妨害や欺瞞情報の混入等圧政者の通信インフラに対して攻撃を行う。いわばクラマヴァスは情報社会におけるジーンスティーラーの感染と言えるだろう。
しかし最も恐ろしいのはクラマヴァスの「宣教活動」は物理的な要因だけではない事だ。契血氏族のパトリアークを頂点としたサイキック共振によってクラマヴァスの作る情報そのものにサイキック的作用が働き
たとえ一声聞いただけ、一文読んだだけであってもそれは契血氏族のサイキック共振に繋がり、そしてそこから最終的には遥か虚空の存在即ちティラニッドの集合意識にまで到達してしまう。
人類の理解が遠く及ばない<虚空の歪み>に繋がってしまった者の末路は悲惨の一言であり、良くてメートとして契血氏族に奉仕するか、壊滅的精神負荷により脳や魔術回路が焼き切れ命を落としてしまうだろう。
無論之は全ての者がそうなる訳では無いし情報に感染の強弱があり、平時に余程強い干渉や共振を行うのは契血氏族を探ろうとした者に対する制裁、いわば攻勢防壁の様な場合が殆どである。
しかし蜂起の時は違いクラマヴァスはあらゆる手段を通じて「冒涜的プロパガンダ」を発信し、戦場においては大音響で苦痛の交響曲が奏でられ特に魔術、霊的素質を持つ者にとっては文字通り地獄と言えるだろう。

バイオファーガス

遺伝子操作や生体錬金術のプロフェッショナルであるバイオファーガスは、契血氏族内において洗脳過程とジーンスティーラーファージ感染の工業化、そして氏族の為の新しい「同胞」を生み出す研究を担う。
医薬品や食料、水源等に混入して契血氏族の遺伝子汚染を加速度的に広める「祝福の血」等と呼ばれる汚染物質や、アベラントの変異種であるアボミナント等はバイオファーガスの「研究成果」であり
時に犠牲種である人間等時に同胞達すらおぞましい狂気の実験台として、日夜契血氏族の為邪悪な研究を行っており、それ故バイオファーガスは他の契血氏族と異なり隠遁生活を好み表に出る事は殆ど無い。
しかし必要に迫られれば、バイオファーガスは「自信作」を引き連れて戦場に赴き、自らの実験と研究成果の実地試験を行う。バイオファーガス事態はネオファイトと同程度の身体能力しか有していないが
「インジェクター・ゴード」と呼ばれる無数の注射針の付いた巨大なハサミを携え、捉えた敵には一瞬で泥状の粘液に変える薬品を、同胞に対しては身体能力等を一時的に向上させる薬品を投与し
同様の効果を離れた対象にもたらすアンプルシューター、魔力、霊的防御を含めたたとえ肉体が存在せずとも瞬時にジーンスティーラー因子汚染を引き起こす「突発性精神変貌薬」を散布する
ケミカルガン等特殊な装備を持ち、直接戦闘能力は低くとも決して侮って良い存在ではない。

PBCタイラント

旧製薬企業アンブレラが開発したB.O.W.(バイオオーガニックウェポン)元々とあるアンブレラ成人男性幹部をベースにT-ウィルスの投与等様々な方法で身体機能強化が施された。
圧倒的な戦闘能力と一般的な歩兵用銃火器にすら耐え得る耐久性と生命力、そして命令をある程度理解出来る知能と併せ傑作B.O.W.としてその後も改良と生産が続けられた。
現在はより生産性と知能を高めたモデルが幾つかの組織によって作られているが、そうしたタイラントの契血氏族がとあるルートから入手して改良を加えたのがこのPBCタイラントである。
ジーンスティラー因子を埋め込む事で戦闘能力と生命力が大幅に向上し、キチン質の外殻がまるで鎧の様に肉体を覆っており右腕部はサイジングタロン、左腕部はレンディングクロー化し
元々高い身体能力や筋力と併せて軽装甲車両や義体化、強化装甲服を着用した強化歩兵、戦術人形用を軽く寸断する事が可能。また初期型タイラントと違い動作も俊敏で攻撃モーションの隙も
少なく、武器腕部だけでなく足技や体当たり等を織り交ぜた体術を駆使する他、対戦車ロケット弾等予備動作の大きい攻撃は回避してしまう事が多い。あくまで遺伝子汚染の結果生まれた
アベラントと違い最初から兵器として作られたB.O.W.故戦闘能力は高く運用方法はアベラントと同じだが、非常に高い生命力を生かしてオトリ役等にも使われる。

PBCハンター

旧製薬企業アンブレラが開発したB.O.W.で人間の卵子と爬虫類の遺伝子を掛け合わせて生み出され、その後タイラント同様ウィルス等で身体機能強化が施された。
外見は鋭い爪を持つ類人猿の様だが体全体が鱗で覆われている等爬虫類の特徴も併せ持ち、高い身体能力と敏捷性、狂暴性そして一定の知能を有す為「B.O.W.最初の成功作」とも言われ
群れで狩りをする姿から「ハンター」という名前が付けられた。後にタイラント同様さまざな派生種を生み出し、タイラントと違って低コストな事も併せ現在のB.O.W.市場でも最も流通、販売されている
B.O.W.の一つ。タイラント同様契血氏族がどこからか入手した後ジーンスティーラー因子を埋め込む事で強化され、両腕の爪がサイジングタロン化した他基礎身体機能も高いだけでなく
キチン質化した鱗は強固で耐久性にも優れ、更にハンター派生型「ファルファレルロ」同様に高度な擬態能力を持ち周囲の景色に溶け込み姿を消す事が可能。この隠密能力を生かす為PBCハンターは
足回りも改造され無音に近い歩行が出来る様足の爪が伸縮可能になっている。契血氏族においてはピュアスレインジーンスティーラーの簡易量産型の様な役割を担っており「口づけ」つまり
遺伝子汚染が行えない代わりに暗殺能力に特化しており、特に両腕のハンターサイジングタロンから繰り出される「首狩り」は義体化、あるいは強化装甲服を着用した強化歩兵であっても比較的
装甲の薄い関節部等を正確に捉え、一撃で斬り落とす程。

どなたでも編集できます