2022年11月4日
プロ
ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 韓国
製作年 2019
公開年月日 2020/4/3
上映時間 110分
製作会社
配給 クロックワークス
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ（1：1.85）
カラー/サイズ カラー／ビスタ
メディアタイプ
音声 5.1ch
ＳＴAＦＦ
監督
キム・テギュン
脚本
クァク・キョンテク
キム・テギュン
字幕翻訳
李英愛
製作総指揮
キム・ドス
ファン・スンイル
製作
クァク・キョンテク
イ・ソンチャン
イ・スンギュ
撮影
ファン・ギソク
美術
イ・ボンファン
音楽
モク・ヨンジン
編集
キム・ソンミン
衣装
シン・ジヨン
ＣＡＳＴ
キム・ユンソク Hyung-min
チュ・ジフン Tae-oh
チン・ソンギュ Detective Jo
ムン・ジョンヒ
キム・ジョンス
解 説
「1987、ある闘いの真実」のキム・ユンソク主演による、
実際の連続殺人事件をモチーフにしたサスペンス。
ある日、別件で収監されていた男から7人を殺害したとの告白を受けた刑事キム・ヒョンミンは、
捜査を続行。
やがて証言どおり白骨化した遺体を発見する。
共演は「神と共に」シリーズのチュ・ジフン、
「エクストリーム・ジョブ」のチン・ソンギュ。
あ ら す じ
ある日、キム・ヒョンミン刑事（キム・ユンソク）のもとに、
恋人を殺害し収監されている男カン・テオ（チュ・ジフン）から、
殺したのは全部で７人だという突然の告白を受ける。
だが、テオの証言のほかに一切証拠はない。
そもそも彼は、何故自らそのような告白を始めたのか理解できず、
警察内部でもテオの自白に関してまともに相手をする者はいなかった。
ところが、ヒョンミンは直感的にテオの言葉が真実であると確信、
上層部の反対を押し切って捜査を進めていくのだった。
やがてついに、テオの証言どおり白骨化した死体を発見。
しかし、テオは「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言を覆す。
ヒョンミンはテオの言葉に翻弄されていくが……。
7．その他
2020年6月下旬号
REVIEW 日本映画＆外国映画:「暗数殺人」
2020年4月上旬号
UPCOMING 新作紹介:「暗数殺人」
８．
「わからないことがあってこそ世の中」という答え
冒頭は、麻薬捜査班の刑事キム・ユンスクのタレコミを仕入れに入った大衆
食堂でのアクションシーンで始まる。
しかし、それは同じ刑事の殺人容疑で張り込み逮捕をする場面であった。
しばらくして、留置所に入る犯人から面会に来て欲しいという電話が入り、
その内容に耳を傾けると、7つの殺人事件を告白するという。
これは、前代未聞な、その意図が測りかねるサイコパスな表面には表れてこな
い未解決事件の数々であった。
これまで、同じように犯人像を手繰り捜査したものの法律を逆手に、刑事の裏
をつく行動で職を離れた先輩刑事からも情報も得る。
それでも、そんな犯人と対峙するキム・ユンスクは、資産家に生まれ、父と
会社を経営する兄夫婦とゴルフを楽しみ、出世街道を走る刑事ではなく、職業
刑事として、闇に埋もれていった被害者に思いをかける一匹狼である。
まっすぐに殺人犯チュ・ジフンとの面会と現場での調査や過去の事件資料記述
を駆使して、殺人犯の心象を探っていく。
辿っていくと、ちょっとした諍いにより命を奪われた被害者、そしてその家族
に思いを馳せることで、自分の刑事であることの意義を確かめるかのように、
田舎の交番勤めに左遷されても事件を追っていく。
その捜査をすすめるうちに、逆に殺人犯への誘導尋問を設定できるほどに、
それぞれの事件から、殺人犯の顔を一枚、一枚、剝がしていくことになる。
遂に、最初の殺人、殺人衝動のきっかけとなった、働かず酒を飲み、家族に
暴力を振るう父親への殺人行為こそ、次々と出合う人に繰り返されることと
なったというところにたどり着く。
そして、殺された忘れ去られた人への思いを殺人現場やその時の状況を映
し出していく。
犯人の知能犯の巧みさは、刑事キム・ユンスクと女性検事との信頼性を測
るようなドラマ仕立てであるが、これが事実に基づいた映画であることで、
韓国民にとっては、興味が幾倍かに思える内容の事件であることが想像でき
る。
未解決ファイルの謎解きは、いずれの国においても興味深く、何故このよう
な行動をしたのかの因数分解を解いて初めて納得することになるが、私には、
この映画で、殺人犯の心が読めなかった。
動機の軽薄さである。
しかし、これは事実に基づいた映画であるというクレジットこそ、わからな
いことがあってこそ世の中という答えなのだろう。
プロ 
ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 韓国
製作年 2019
公開年月日 2020/4/3
上映時間 110分
製作会社
配給 クロックワークス
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ（1：1.85）
カラー/サイズ カラー／ビスタ
メディアタイプ
音声 5.1ch
ＳＴAＦＦ
監督
キム・テギュン
脚本
クァク・キョンテク
キム・テギュン
字幕翻訳
李英愛
製作総指揮
キム・ドス
ファン・スンイル
製作
クァク・キョンテク
イ・ソンチャン
イ・スンギュ
撮影
ファン・ギソク
美術
イ・ボンファン
音楽
モク・ヨンジン
編集
キム・ソンミン
衣装
シン・ジヨン
ＣＡＳＴ
キム・ユンソク Hyung-min
チュ・ジフン Tae-oh
チン・ソンギュ Detective Jo
ムン・ジョンヒ
キム・ジョンス
解 説
「1987、ある闘いの真実」のキム・ユンソク主演による、
実際の連続殺人事件をモチーフにしたサスペンス。
ある日、別件で収監されていた男から7人を殺害したとの告白を受けた刑事キム・ヒョンミンは、
捜査を続行。
やがて証言どおり白骨化した遺体を発見する。
共演は「神と共に」シリーズのチュ・ジフン、
「エクストリーム・ジョブ」のチン・ソンギュ。
あ ら す じ
ある日、キム・ヒョンミン刑事（キム・ユンソク）のもとに、
恋人を殺害し収監されている男カン・テオ（チュ・ジフン）から、
殺したのは全部で７人だという突然の告白を受ける。
だが、テオの証言のほかに一切証拠はない。
そもそも彼は、何故自らそのような告白を始めたのか理解できず、
警察内部でもテオの自白に関してまともに相手をする者はいなかった。
ところが、ヒョンミンは直感的にテオの言葉が真実であると確信、
上層部の反対を押し切って捜査を進めていくのだった。
やがてついに、テオの証言どおり白骨化した死体を発見。
しかし、テオは「俺は死体を運んだだけだ」と今までの証言を覆す。
ヒョンミンはテオの言葉に翻弄されていくが……。
7．その他
2020年6月下旬号
REVIEW 日本映画＆外国映画:「暗数殺人」
2020年4月上旬号
UPCOMING 新作紹介:「暗数殺人」
８．
「わからないことがあってこそ世の中」という答え
冒頭は、麻薬捜査班の刑事キム・ユンスクのタレコミを仕入れに入った大衆
食堂でのアクションシーンで始まる。
しかし、それは同じ刑事の殺人容疑で張り込み逮捕をする場面であった。
しばらくして、留置所に入る犯人から面会に来て欲しいという電話が入り、
その内容に耳を傾けると、7つの殺人事件を告白するという。
これは、前代未聞な、その意図が測りかねるサイコパスな表面には表れてこな
い未解決事件の数々であった。
これまで、同じように犯人像を手繰り捜査したものの法律を逆手に、刑事の裏
をつく行動で職を離れた先輩刑事からも情報も得る。
それでも、そんな犯人と対峙するキム・ユンスクは、資産家に生まれ、父と
会社を経営する兄夫婦とゴルフを楽しみ、出世街道を走る刑事ではなく、職業
刑事として、闇に埋もれていった被害者に思いをかける一匹狼である。
まっすぐに殺人犯チュ・ジフンとの面会と現場での調査や過去の事件資料記述
を駆使して、殺人犯の心象を探っていく。
辿っていくと、ちょっとした諍いにより命を奪われた被害者、そしてその家族
に思いを馳せることで、自分の刑事であることの意義を確かめるかのように、
田舎の交番勤めに左遷されても事件を追っていく。
その捜査をすすめるうちに、逆に殺人犯への誘導尋問を設定できるほどに、
それぞれの事件から、殺人犯の顔を一枚、一枚、剝がしていくことになる。
遂に、最初の殺人、殺人衝動のきっかけとなった、働かず酒を飲み、家族に
暴力を振るう父親への殺人行為こそ、次々と出合う人に繰り返されることと
なったというところにたどり着く。
そして、殺された忘れ去られた人への思いを殺人現場やその時の状況を映
し出していく。
犯人の知能犯の巧みさは、刑事キム・ユンスクと女性検事との信頼性を測
るようなドラマ仕立てであるが、これが事実に基づいた映画であることで、
韓国民にとっては、興味が幾倍かに思える内容の事件であることが想像でき
る。
未解決ファイルの謎解きは、いずれの国においても興味深く、何故このよう
な行動をしたのかの因数分解を解いて初めて納得することになるが、私には、
この映画で、殺人犯の心が読めなかった。
動機の軽薄さである。
しかし、これは事実に基づいた映画であるというクレジットこそ、わからな
いことがあってこそ世の中という答えなのだろう。
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