アルラン二次創作投稿所

byねこ日記

「アルト君、メリークリスマス！」
「・・・・・・・・・・？」
パーン、と派手なクラッカーの音と、散らばった中身を髪に受けて。
その前でにこにこ微笑むランカを前に、アルトはどう返していいか解らずに、困った様に立ちつくす。
「はい、これ。一年いい子にしてたアルト君へのプレゼントだよ」
「あ・・・・・・」
（しまった・・・・）
「悪い、俺・・・・・・用意してなかったんだけど・・・・・何も」
「え？」
「いや、だから・・・・・悪い。ごめん、すまなかった。こういう日、縁が無かったんでさ」
「そんなぁ・・・・・・・」
まあ、当然と言うか、予想通りというか。
ランカはライブでも着ない様な可愛らしいミニのサンタ衣装のままで、しょんぼりと肩を落とす。
「本当に・・・・一度も？」
「ああ・・・・・」
「うぅ・・・・・楽しみにしてたのになぁ・・・・・」
「いや、だから・・・・・・悪かったって・・・・・」
ふるふる、と寒そうに露出した肩をさすりながら、ランカは目を潤ませる。
それを振りきるかのようにして、突如こう切り出した。
「じゃあ、これ。今年はこれで我慢してあげる」
「あ・・・・・・」
アルトが着ていた軍のジャケットを奪うように自分の肩に被せて。
そのまま彼に抱きつく様にして、ランカはもう一度優しく彼に呟く。
「だから、来年は忘れないでね？約束、だよ？」
「ああ・・・・・・」
そんな形で、今年のクリスマスは終わりそうだけれども。
来年のプレゼントも、同じでいいかなと思う、ランカサンタなのでした。

いつもの自ブログ投下後に久々に投稿させていただきました。皆様も良いクリスマスをお過ごしくださいませ。
（名前を入れ忘れたのですが、編集の仕方が解らなかったので後付けさせていただきました。失礼をば；)