アルラン二次創作投稿所

「アルコールと恋人　ランカside」　byまる



あなたといると
全身が満たされてとっても幸せな気分なの
この気持ちを世界中の、全銀河のみんなにわけてあげたい
幸せってとってもいい気持ち
みんな幸せになればいい
みんな誰かと微笑みあえればいい


今日はアルトくんがご飯を作ってくれた
アルトくんが作るご飯はとってもおいしい
すっごく繊細で上品で綺麗なお料理なの
まるでアルトくん自身みたい。
名は体を表すっていうけれど、お料理もそうなのかな。
わたしもお料理するけれど…どちらかというと大雑把だ。
てことはわたし自身も大雑把ってこと？

「むー…」

「どうした、ランカ？」

後片付けをしてくれていたアルトくんがソファに沈んでいるわたしを振り返った。
なんと今日はご飯作りだけでなく後片付けもアルトくんがやってくれているのです！
あ、違うよ！いつもはわたしもちゃんとご飯作ったり後片付けしたりしてるんだよ？
今日も後片付けはわたしがやるつもりだったんだけど、
ご飯の時に少しだけ飲んだお酒でね、その、ちょーっと酔っ払っちゃって…。
厳しい顔をしたアルトくんに『後片付けはいいから休んでろ！』って怒られちゃった。
ちょっと顔が赤くなって、ちょっとろれつが回らなくなっただけなのに。心配性だなぁ。
でも心配してもらえるのはなんだかくすぐったくて、嬉しい。

「具合が悪いのか？」

返事をしないわたしにアルトくんがまた問いかける。
だんだん近付いてくる足音、わたしの上にかかる影。
そしてアルトくんの少し歪められた、でもとても綺麗な顔。

「おい、大丈夫かよ？」

あ、アルトくんの手がわたしの頬に触れる。さっきまで水仕事をしていたアルトくんの手が冷たくて

気持ちいい。

「…うふふ」


わたしを心配して伸ばされた手が、掛けられる声が、歪められた顔が。




「…す、き」




「…っ！お前…！まだ酔ってるだろ？！」

あ、アルトくんの顔が真っ赤になった。
わたしにさっき『そんな顔を真っ赤にさせてるやつに後片付けを任せられるか』って言ったから
アルトくんも休まなきゃだめ、だよね？……えへ。
わたしの顔に触れているアルトくんの優しい手を思いっきり引っ張った。

「うわぁっ」

バランスを崩した、アルトくんの顔が近付いてくる。
こう見えてもゼントラのクォーターだもん。力は結構あるんだよ？
わたしとアルトくんの顔、大接近。

「アルトくんへんなかおっ」

さっきよりもっともっと赤くなって、さっきよりもっともっと変に歪められた顔がとってもおかしい。
一人で横になってた時よりうんと狭くなったソファの上でわたしは声を上げて笑った。

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ここまで読んでくださった方、ありがとうございます！
初めて小説にチャレンジしてみたのですが書くの大変でした。
まさか私が小説を書くことになろうとは…アルラン萌えパワー恐るべし。
よかったらアルトsideも読んでみてくださいね。

まる