刑事訴訟法　寺崎先生

１．出題年度 2005年度秋学期
２．科目名刑事訴訟法Ｃ
３．担当教員名寺崎嘉博先生
４．問題文

「被告人次元大介は、平成17年10月20ころ、峰不二子が宝石商『トシ・アンド・タカ』から20キャラットのダイヤモンド（時価三千万円相当）を窃取するのに必要な合い鍵の作成を同人から依頼されて、これを作成し、同年12月23日ころ･･･番地の自宅において同人に手交し、よって同人の右窃盗の犯行を容易ならしめて幇助した」旨の公訴事実（窃盗幇助）で公訴が提起された。

問一
検察官が「被告人は、平成17年12月26日ころ、峰不二子から、同人が他より窃取してきたものである事の情を知りながら、20キャラットのダイヤモンド（時価三千万円相当）を金三百万円で買い受け、盗品を有償で譲り受けた」旨の訴因への変更を請求した場合、裁判所は訴因変更を許可する事ができるか。

問二
当初の訴因が「被告人は、平成17年12月26日ころ宝石商『トシ・アンド・タカ』から20キャラットのダイヤモンド（時価三千万円相当）を窃取した」旨の訴因であった場合はどうか。

１．出題年度　　2004年度
２．科目名　　　刑事訴訟法C
３．担当教員名　寺崎嘉博先生
４．問題文
検察官は、被告人を重過失による失火の訴因で、地方裁判所に起訴した。
しかし、裁判所は、審理の結果、被告人の行為に重大な過失を認めることが
できず、失火罪に当たるとの心証に達した。裁判所はどうすれば良いか。

参考条文
・裁判所法§24 2号
・裁判所法§33.1 2号
・刑法§116.1
・刑法§117ノ2

１．2003年度　学年末
２．刑事訴訟法C
３．寺崎嘉博先生

※二問必答（90分）
一．　Aは乗用車で走行中、自動車検問が行われているのに気づいたが、急いでいたので、停止せずにそのまま猛スピードで突っ切った。これを見ていた警察官Bらは、本部に連絡をとって車のナンバーや特徴などを知らせると共に、パトカーで追尾した。二十キロメートルほど先で、本部からの連絡で出動してきたパトカー２台が反対方向から来て、合計３台のパトカーでAの車両を挟み撃ちにしたところ、Aの車両はパトカーに追突して停止した。警察官Bらの行動は適法か。

二．　検察官が証拠調べを請求した目撃者の検察官面前調書につき、被告人が証拠とすることに同意した。被告人の弁護人は、当該検察官面前調書の証明力を争うことができるか。