債権総論 浦川先生
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ayakixxx0152 2006年07月10日(月) 18:59:57履歴
１．２００５年度前期定期試験
２．民法�供丙銚∩輜澄�A
３．浦川道太郎 先生
４．問題文
問１．次の１〜６の問題には正しい答えが１つだけある。その記号を解答用紙に解答しなさい。（配点３０点）
１ 次の記述の内、誤っているものを選べ。
ア 通行を妨害してはならないと要求できる権利は、物権的請求権であり、債権ではない。
イ 請求権は債権の本質と分かちがたいが、請求権たる性質は必ずしも債権に特有なものではない。
ウ 債権の権能は、債権者が債務者に対して給付を請求する権能に限られない。
エ 不可侵性と譲渡性は、物権のみならず債権にも存在している。
２ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
�〃�物賃貸人が賃借人に貸している建物の返還を求める債権は特定物債権である。
�▲�リンビール２ダースの引渡を受ける債権は、ビールの銘柄が決まっているために、特定物債権である。
��１０００リットルの石油タンクに満杯の石油についてその全量を購入する契約を締結した場合、買主の売主に対する債権は特定物債権である。
��AはB画伯に自画像を描いてもらう契約を締結した。AのBに対する債権は特定物債権である。
３ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
��AはBに甲建物を売却したが引き渡さない。買主Bは直接強制はできるが、間接強制はできない。
��結婚した配偶者が同居に応じない場合には、間接請求が可能である。
��AはBに甲建物を売却したが登記をBに移転しない。BはAに対して登記申請の意思表示をするように間接強制をすることができる。
��Aは、名誉毀損をしたBを訴えて、謝罪広告を新聞上に掲載することをBに命じる判決を裁判所から得た。Aは代替執行により謝罪広告を新聞紙上に掲載することができる。
４ 次の[ ]内には元本、利息、超過という語句が入る。元本-超過-利息という語がこの順で入る組み合わせをア〜エより選べ。
「利息制限法第１条第２項は、債務者が同法所定の利率をこえて[��]を任意に支払ったときは、その[��]部分の返還を請求することができない旨規定するが、この規定は金銭を目的とする消費貸借について[��]債権の存在することを当然の前提とするものである。けだし、[��]債権の存在しないところに[��]の発生の余地がなく、したがって、[��]の[��]支払いということもありえないからである。この故に、消費貸借上の[��]債権が既に弁済によって消滅した場合には、もはや[��]の[��]支払ということはありえない。
したがって、債務者が利息制限法所定の制限をこえて任意に[��]の支払を継続し、その制限[��]部分を[��]に充当すると、計算上[��]が完済となったとき、その後に支払われた金額は、債務が存在しないのにその弁済として支払われたものにほかならないから、この場合には、同法第１条第２項の適用はなく、民法の規定するところにより、不当利得の返還を請求することができるものと解するのが相当である。」
ア�����Α．き��↓� ウ���キ� エ�き���
５ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
� 孱祁遑隠案�に引き渡す」という約束ならば、その日に引渡しがなければ履行遅滞となる。
�◆�Aの家の工事が完成したときにBは自動車を引き渡す」という契約では、Aの家の工事が完成したときからBの自動車引渡債務は遅滞となる。
�Ｇ篌�A、買主Bの自動車売買契約で、引渡日に関して特別の取り決めをしなかった場合には、BがAに引渡を請求したときから履行遅滞になる（同時履行の抗弁権は考慮に入れない）。
�ど塰々坩戮砲�ける加害者の損害賠償債務は、期限の定めのない債務であるから、被害者から履行の請求を受けたときから遅滞になる。
６ 債権者取消権に関する次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
�〆通骸圓�無資力でない場合でも債権者取消権を行使できる場合がある。
��Aは甲建物をBに売却したが、その後Cにも同建物を売却し登記をCに経由した。このような場合には、登記を先に取得したCが確定的に所有者となり、たとえAが無資力でもBが債権者取消権を行使する余地はない。
��債権者取消権は債務者に「債権者を害する意思」があることが要件であるが、この立証責任は取消債権者にある。
�ず銚⊆�Aから５００万円の債務を負っている債務者Bが代物弁済として所有する建物の所有権をAに譲渡した場合、建物価格が債権額とほぼ一致している限り、Bの財産状態に変化はないから、この代物弁済を詐害行為として他の債権者Cは取り消すことができない。
問２ 穀物商A社は、Bに対して、甲倉庫内に保管されている小豆５００袋の中から１００袋を１００万円で売却する契約を平成１７年６月１日に締結した。次の小問(１)〜(２)に答えなさい。なお、各小問は独立した問題として解答しなさい。（配点７０点）
(１)AB間の契約では、平成１７年６月５日以降にBが甲倉庫内で小豆の引渡を受ける約束になっていたので、Aは同年６月６日にBに対して履行の準備ができたので小豆を受領してもらいたい旨、連絡し、Bは同月８日に受領に赴く旨の返事をした。しかし、Bは８日になっても小豆を受領せず、そのうちに同月１５日になって甲倉庫は何者かの放火により全焼し、倉庫内の小豆５００袋も全焼してしまった。
AとBとの間の関係について論じなさい。
(２)Aは、Bに小豆１００袋を納品して１００万円の代金債権を得たが、Aは、この債権を平成１７年７月１日にCに譲渡し、同日付内容証明郵便で送付した債権譲渡通知はBのもとに７月４日に到着した。また、Aは、７月２日にこの債権をDにも譲渡したが、同日付の内容証明郵便で送付した債権譲渡通知はBのもとに７月４日に到着した。AからCDに譲渡された２つの譲渡通知が７月４日の同時刻にBのもとに到着したとする場合に、AのBに対する代金債権を譲り受けたCとDの関係について論じなさい。
以上
２．民法�供丙銚∩輜澄�A
３．浦川道太郎 先生
４．問題文
問１．次の１〜６の問題には正しい答えが１つだけある。その記号を解答用紙に解答しなさい。（配点３０点）
１ 次の記述の内、誤っているものを選べ。
ア 通行を妨害してはならないと要求できる権利は、物権的請求権であり、債権ではない。
イ 請求権は債権の本質と分かちがたいが、請求権たる性質は必ずしも債権に特有なものではない。
ウ 債権の権能は、債権者が債務者に対して給付を請求する権能に限られない。
エ 不可侵性と譲渡性は、物権のみならず債権にも存在している。
２ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
�〃�物賃貸人が賃借人に貸している建物の返還を求める債権は特定物債権である。
�▲�リンビール２ダースの引渡を受ける債権は、ビールの銘柄が決まっているために、特定物債権である。
��１０００リットルの石油タンクに満杯の石油についてその全量を購入する契約を締結した場合、買主の売主に対する債権は特定物債権である。
��AはB画伯に自画像を描いてもらう契約を締結した。AのBに対する債権は特定物債権である。
３ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
��AはBに甲建物を売却したが引き渡さない。買主Bは直接強制はできるが、間接強制はできない。
��結婚した配偶者が同居に応じない場合には、間接請求が可能である。
��AはBに甲建物を売却したが登記をBに移転しない。BはAに対して登記申請の意思表示をするように間接強制をすることができる。
��Aは、名誉毀損をしたBを訴えて、謝罪広告を新聞上に掲載することをBに命じる判決を裁判所から得た。Aは代替執行により謝罪広告を新聞紙上に掲載することができる。
４ 次の[ ]内には元本、利息、超過という語句が入る。元本-超過-利息という語がこの順で入る組み合わせをア〜エより選べ。
「利息制限法第１条第２項は、債務者が同法所定の利率をこえて[��]を任意に支払ったときは、その[��]部分の返還を請求することができない旨規定するが、この規定は金銭を目的とする消費貸借について[��]債権の存在することを当然の前提とするものである。けだし、[��]債権の存在しないところに[��]の発生の余地がなく、したがって、[��]の[��]支払いということもありえないからである。この故に、消費貸借上の[��]債権が既に弁済によって消滅した場合には、もはや[��]の[��]支払ということはありえない。
したがって、債務者が利息制限法所定の制限をこえて任意に[��]の支払を継続し、その制限[��]部分を[��]に充当すると、計算上[��]が完済となったとき、その後に支払われた金額は、債務が存在しないのにその弁済として支払われたものにほかならないから、この場合には、同法第１条第２項の適用はなく、民法の規定するところにより、不当利得の返還を請求することができるものと解するのが相当である。」
ア�����Α．き��↓� ウ���キ� エ�き���
５ 次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
� 孱祁遑隠案�に引き渡す」という約束ならば、その日に引渡しがなければ履行遅滞となる。
�◆�Aの家の工事が完成したときにBは自動車を引き渡す」という契約では、Aの家の工事が完成したときからBの自動車引渡債務は遅滞となる。
�Ｇ篌�A、買主Bの自動車売買契約で、引渡日に関して特別の取り決めをしなかった場合には、BがAに引渡を請求したときから履行遅滞になる（同時履行の抗弁権は考慮に入れない）。
�ど塰々坩戮砲�ける加害者の損害賠償債務は、期限の定めのない債務であるから、被害者から履行の請求を受けたときから遅滞になる。
６ 債権者取消権に関する次の� 銑い竜�述の内、正しいものは幾つあるか。
�〆通骸圓�無資力でない場合でも債権者取消権を行使できる場合がある。
��Aは甲建物をBに売却したが、その後Cにも同建物を売却し登記をCに経由した。このような場合には、登記を先に取得したCが確定的に所有者となり、たとえAが無資力でもBが債権者取消権を行使する余地はない。
��債権者取消権は債務者に「債権者を害する意思」があることが要件であるが、この立証責任は取消債権者にある。
�ず銚⊆�Aから５００万円の債務を負っている債務者Bが代物弁済として所有する建物の所有権をAに譲渡した場合、建物価格が債権額とほぼ一致している限り、Bの財産状態に変化はないから、この代物弁済を詐害行為として他の債権者Cは取り消すことができない。
問２ 穀物商A社は、Bに対して、甲倉庫内に保管されている小豆５００袋の中から１００袋を１００万円で売却する契約を平成１７年６月１日に締結した。次の小問(１)〜(２)に答えなさい。なお、各小問は独立した問題として解答しなさい。（配点７０点）
(１)AB間の契約では、平成１７年６月５日以降にBが甲倉庫内で小豆の引渡を受ける約束になっていたので、Aは同年６月６日にBに対して履行の準備ができたので小豆を受領してもらいたい旨、連絡し、Bは同月８日に受領に赴く旨の返事をした。しかし、Bは８日になっても小豆を受領せず、そのうちに同月１５日になって甲倉庫は何者かの放火により全焼し、倉庫内の小豆５００袋も全焼してしまった。
AとBとの間の関係について論じなさい。
(２)Aは、Bに小豆１００袋を納品して１００万円の代金債権を得たが、Aは、この債権を平成１７年７月１日にCに譲渡し、同日付内容証明郵便で送付した債権譲渡通知はBのもとに７月４日に到着した。また、Aは、７月２日にこの債権をDにも譲渡したが、同日付の内容証明郵便で送付した債権譲渡通知はBのもとに７月４日に到着した。AからCDに譲渡された２つの譲渡通知が７月４日の同時刻にBのもとに到着したとする場合に、AのBに対する代金債権を譲り受けたCとDの関係について論じなさい。
以上
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