知的財産権法Ⅲ

１．出題年度　2005年度秋学期
２．科目名　知的財産権法Ⅲ
３．担当教員名渋谷達紀先生
４．問題文

　不正競争防止法における周知表示と著名表示の冒用規制について、その規制目的および規制要件の異同を説明せよ。

２００４　１つ選択して論じなさい

１、需要者に広く知られた商品表示や営業表示などを冒用する行為が不正競争とされる理由。

２、ドメイン名の図利加害目的による取得・保有・使用行為を不正競争とする規定の意義。

２００３　２問に解答せよ

１、小説家Ｘは出版社から依頼を受けて連載漫画のもとになる小説形式の原稿を書き漫画家Ｙは同じ出版社から以来を受けＸの原稿に基づいて連載漫画を制作した。その後、Ｙはその漫画の主人公の図柄を絵葉書にして販売した。その際、Ｘの許諾をもとめるようなことはしなかった。Ｘは絵葉書を制作販売したＹの行為はＸが有する著作権を侵害するものであると主張した。

①ＸはＹが著作権を侵害したと主張しているがどのような著作支分権を侵害したと主張しているか。

②Ｙの行為はＸが主張するようにＸの著作権を侵害したといえるか。

２、中学校の英語の先生がクラスの生徒のために、外国人が制作した英語の詩を自分で翻訳して教材用のプリントにして生徒に配った。翻訳することについて外国人の許諾は受けてない。その後、教員研修会でも授業内容を紹介するため、余っていた同じプリントを参考資料として参加者に配布した。これらは連続した一連の行為のようであるが、著作権法的に観察するといくつかの断片的行為から構成されている。それぞれの行為が著作法所定の権利を侵害するものであるかどうかについてそれら個々の行為ごとに検討せよ。