比較憲法　樋口先生

１．２００４年度（春期）
２．比較憲法Ⅰ
３．樋口　陽一先生
４．【持ち込み不可】

つぎの二問のうち一問を選んで答えなさい
（比較憲法の出問であることに留意して下さい）。

問１．「人権」と「マイノリティーの権利」との関係について

問２．家族の法的地位ないし取扱いをめぐる議論にとって日本国憲法二四条の持つ意味について

１．出題年度　2004年度
２．科目名　比較憲法Ⅱ
３．担当教員名　樋口陽一
４．問題文
（一問選択）

一．Ａ＝「政党は代表民主制を支える不可欠の要素である」
　　Ｂ＝「国会は全国民を代表する議員によって構成される」
　　右の二つの文章を議論の素材として、議会制と政党の関係について論じなさい。

二．「憲法改正もまた憲法によってつくられた権限の作用であり、
　　　従って、裁判所による違憲審査の対象とされるべきである」
　　――この考え方への賛否を示し、その論拠を述べなさい。
　　（賛否の結論自体は自由で、そのこと自体は採点の対象とはしません）。

1.2003年度　後期
2.比較憲法
3.樋口陽一先生

　昨今の西欧社会で、特定宗教への帰属の意味を示す標語となるものの着用を公共の場で禁止する措置の当否が、問題とされている。この問題を素材として、「自由」観の比較対照という観点から論点を指摘し、自由に論評しなさい。

２００２年

次の二題のうち一題を選んで答えなさい。

Ａ　日本国憲法下の判例は憲法二十条三項の定める政教分離を「いわゆる制度的保障の規定」と呼び、日本の学説は、一般に、「制度的保障」という観念を、その言葉に対応するドイツの学説を引用して説明してきた。しかし、そのような理解は正しくない。
この文章の賛否を、理由をあげて述べよ。

Ｂ　いわゆるル・シャプリエ法と1901年結社のの自由法（フランス）が、それぞれ、近代憲法史上、持つ意義についてのべよ。

２００１

比較憲法（樋口先生)-

左の記述について,比較憲法史･憲法思想史について知る限りで言及しながら,論評を加えよ。

1
「一七八九年の”人及び市民の諸権利の宣言”には,結社の自由についての条項がない。しかし,同宣言は｢自由権の古典的カタログ｣と称されるくらいである事を考えれば,結社の自由を否定する趣旨に受け取るべきではなく,例示的列挙からたまたま洩れたものとして解釈すべきである｣(以上一題)