民法（家族法）　岩志先生

１．出題年度：２００６年度春学期
２．科目名：民法Ⅵ（家族法）Ⅰ
３．担当教員名：岩志和一郎教授
４．問題文
次の１、２について解答しなさい。

１．次の２問のうち一問を選択して解答しなさい。２問とも選択した場合は、評価なしとする。また選択した問題の番号は明示すること。

①病気で明日をも知れない状態にあるＡは、長年連れ添ってきた内縁の妻Ｂに相続人たる地位を与えたいと考え、Ｂとともに婚姻届書を作成し、その提出を友人のＣに頼んだ。その後Ａが意識喪失状態になったため、Ｃは急遽区役所に婚姻届書を提出し、受理されたが、Ａは一度も意識を回復することなく死亡した。ＡＢ間の婚姻について論じなさい。

②ＡＢ夫婦はＡの不貞行為によって離婚した。Ｂは子どもができた時に夫の要請によって公務員の職を辞して主婦となったため、その後建てた住居は夫名義である。また離婚に先行して１年間別居したが、その間、夫はＢに対して何らの金銭的給付も行わず、Ｂが手下においていた８歳の子Ｃの養育費についてもＢがパート収入や実家の兄弟からの援助等の中から支弁してきた。Ｂはパートに頼るしかなく、当面自立した生活を送ることは不可能である。Ｂは離婚に際してＡに対してどのような財産的給付を請求できるか。

２．次の問題について解答しなさい。全員必答

夫婦同氏を嫌うＡ男・Ｂ女は、婚姻届は出さないという合意をして共同生活を送っている。このようなＡＢの関係について、どのような法的評価を与えるか。

民法（相続法）　岩志先生
※旧科目名

１．２００３年前期
２．民法（相続法）
３．岩志和一郎先生

　＜参考文献等の使用不可＞
次の二問中一問について論じなさい。
（いずれを選択するか明示すること）

１．共同相続人間の相続回復請求権について

２．単純承認について

親族法　岩志先生
※旧科目名

２００２

　次の問題１２に解答しなさい。１は全員必答、２は一問選択して答えること。　

１　X女は、妻B女のあるA男と性的関係を持ち、子Cを産んだ。相談の上、Cは生まれるとすぐAB間の嫡出子として出生届がなされ、AB夫婦に引き取られた。以後15年間、ABCは安定した家庭生活を送ってきている。Cの身分関係について論じなさい。

２　A女は妻と別居中のB男と長年にわたって共同生活をし、Bの事業を助けてきた。Bが一方的に共同生活を解消し、妻の元に返ってしまったときAはBに対して、慰謝料や財産分与の請求をすることができるか。
　　男の妻B女は、婚姻五年めに子Cを産んだ。その三年後、Aは血液型から、Cが自分の子ではありえないと気がついた。AC間の親子関係について論じなさい。